
社会人1年目の貯金額の目安は?新卒の平均貯金額と貯金のコツを紹介!
そこで今回は、社会人1年目の平均貯金額や、実際に貯金するコツを解説します。貯金ができない理由や現状の支出の見直し方も解説するので、しっかり貯金を増やしたいなら参考にしてみてくださいね。

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
社会人1年目の平均貯金額はどのくらい?
最初に、社会人1年目の平均貯金額をチェックしましょう。どのくらい貯められるか、具体的な目安を把握してみてくださいね。
新卒社員の平均貯金額は56万円

社会人2年目の人に、1年目に貯金した金額を聞いた調査では、平均貯金額は56万円でした(参照:ソニー生命)。56万円を1年間で貯めるには、月に約4.7万円の貯金が必要です。ただし、実際に貯められる金額は、実家暮らしまたは一人暮らしか、初任給がいくらかなどで変わります。くわえて、平均額は貯金が多い人に引きあげられるので、あくまで目安として考えましょう。
貯金の目安はどのくらい?
社会人1年目の貯金の目安は、手取り月収の20~30%程度を目指しましょう。以下では、大学卒の社会人1年目の額面月収248,300円(参照:厚生労働省)を基準にした場合の、貯金額をシミュレーションします。
一人暮らしの場合

【生活費シミュレーション】
月々の額面給与:248,300円
月々の手取り額:198,000円(額面給与の約80%)
- 家賃を除く支出額:114,078円
食費:41,992円
光熱・水道:8,291円
通信費:6,400円
家具・家事用品:5,895円
被服および履物:6,013円
保健医療:6,735円
教養娯楽:24,242円
そのほかの雑費:14,510円
家計調査(2025年)家計収支編 単身世帯 (参照:e-Stat)を参照しています。
一般的に、家賃は手取り月収の20~30%といわれるので、それぞれ月収の20%の場合・30%の場合で貯金額を試算します。
家賃が手取り20%の場合
- 家賃:39,600円
- 家賃を含む月々の支出額:153,678円(114,078 + 39,600円)
- 月々の貯金可能額:44,322円(198,000 - 153,678円)
- 年間の貯金可能額:531,864円(44,322円 × 12か月分)
家賃を手取りの20%に抑えられれば、生活費を支払ったあとも月44,322円を貯金に回せます。社会人1年目で貯金を優先したい人や、生活防衛資金を早めに作りたい人は、家賃を手取りの20%程度に抑えることを目指しましょう。
家賃が手取り30%の場合
- 家賃:59,400円
- 家賃を含む月々の支出額:173,478円(114,078 + 59,400円)
- 月々の貯金可能額:24,522円(198,000 - 173,478円)
- 年間の貯金可能額:294,264円(24,522円 × 12か月分)
家賃を手取りの30%にすると、住まいの選択肢は広がる一方、貯金に回せる金額は月24,522円まで減ります。一人暮らしでは病気やケガの治療費や、家電・家具の故障などの急な出費も発生しやすいため、できるだけ家賃は手取りの20%ほどに近づけるとよいでしょう。
なお、東京では一番安いエリアでも家賃相場が6〜8万円台であり(参照:SUUMO)、手取りの30%に抑えることが難しいケースも多いといえます。仮に、家賃が7万円の場合の貯金可能額は以下のとおりです。
家賃が7万円の場合
- 家賃を含む月々の支出額:184,078円(114,078 + 70,000円)
- 月々の貯金可能額:13,922円(198,000 - 184,078円)
- 年間の貯金可能額:167,064円(13,922円 × 12か月分)
この場合、月々13,922円ほどしか貯金ができません。貯金額を増やすには、サブスクや通信費の見直しなどでほかの支出を抑える必要があるでしょう。詳しくは「社会人1年目から貯金するためのコツ」のパートで紹介するので参考にしてくださいね。
実家暮らしの場合

【生活費シミュレーション】
月々の額面給与:248,300円
月々の手取り額:198,000円(額面給与の約80%)
- 月々の支出額:97,027円
家賃:0円
食費:0円
光熱・水道:0円
通信費:6,400円
家具・家事用品:5,895円
被服および履物:6,013円
保健医療:6,735円
教養娯楽:24,242円
そのほかの雑費:14,510円
親に入れるお金:33,232円
- 月々の貯金可能額:100,973円
- 年間の貯金可能額:1,211,676円
家計調査(2025年)家計収支編 単身世帯 (参照:e-Stat)、株式会社モデル百貨の調査(参照:@Press)を参照しています。
実家暮らしの場合は、家賃や光熱費の負担を抑えやすいので、手取り19.8万円でも月10万円前後を貯金に回せる可能性があります。年間だと約120万ほどの貯金が可能な計算です。
社会人1年目が思うように貯金できない理由は?
社会人1年目は、さまざまな支出の増加や想定よりもボーナスが少ないなどで、貯金が難しくなりがちです。以下では、社会人1年目が思うように貯金できない理由を解説します。
社会人生活のスタートで初期費用がかかる

社会人1年目は初期費用がかかりやすく、貯金がしにくくなります。毎月の生活費とは別に、仕事で使う服装や一人暮らしの準備費用がかかるケースが少なくありません。とくに新生活を始める時期は、出費が重なるでしょう。
たとえば、通勤用のスーツ・革靴・バッグのほか、家具や家電の購入、引っ越し費用などがかかります。賃貸の契約時は、敷金・礼金・仲介手数料なども必要です。一人暮らしを始めるなら、賃貸契約の初期費用は家賃の4.5〜5か月分程度が目安とされ、三大都市圏では約390,000円かかることも(参照:国土交通省)。
敷金・礼金なしの物件を選んだり、中古の家具を購入したりすれば、初期費用を抑えられるでしょう。最初からすべてをそろえず、必要なものから順に用意してみてください。
一人暮らしだと固定費で手取りが残りにくい

一人暮らしの社会人1年目は固定費で給料が残りにくく、貯金のハードルが高まるでしょう。たとえば、家賃・光熱費・通信費・食費などを支払う必要があります。家賃が高いエリアに住んだり、スマホ代やサブスク代などが重なったりすれば、残る金額がさらに少なくなるでしょう。
交際費やごほうびの支出が増えてしまう

交際費や自分へのごほうびで、支出が増えやすい点にも注意しましょう。就職して学生時代よりも収入が増えると、今までは抑えていた支出が増えがちです。気づかないうちに、貯金に回すお金が減っていることも少なくありません。
毎週の飲み会やランチ代、休日の外出費、ボーナス前の買い物などで、支出が増えやすくなります。仕事を頑張ったあとのブランド品や美容代などで、月数万円単位の出費につながることも。なお、クレジットカードや後払い決済は、手元のお金が減っていないように感じやすいため注意が必要です。
奨学金の返済がスタートする

奨学金を借りていた人は、社会人1年目の途中から返済が始まるでしょう。たとえば、日本学生支援機構の貸与奨学金は、貸与終了の翌月から7か月目に返還が始まります。そのため、就職した年の秋頃から手取りの一部が返済に回ると覚えておきましょう。
3月に貸与が終了した場合、月賦返還では10月27日が初回の振替日です(参照:日本学生支援機構)。返還方法は基本的に口座振替なので、事前に返還額や振替日を確認してください。なお返還が難しいなら、延滞する前に減額返還や返還猶予ができるか確認することが大切です。
期待していたボーナスがない・少ない

社会人1年目は、期待していたほどボーナスが出ない、または支給されないケースがあるので注意が必要です。ボーナスは毎月の給与と異なり、会社の業績や就業規則のほか、会社への在籍期間や評価などで支給の有無や金額が変わります。
とくに新卒1年目の夏のボーナスは、入社から支給日までの勤務期間が短いので、満額ではなく寸志程度になったり、冬から本格的に支給されたりしがちです。クレジットカードのボーナス払いや高額な買い物は、支給額が想定より少ないと支払いが苦しくなりかねません。
社会人1年目はボーナスが出る前提で、家電やブランド品などの高価な商品を購入するのは避けましょう。支給額が確定してから使い道を決めることが大切です。
社会人1年目から貯金するためのコツ
社会人1年目がうまく貯金するためのコツを解説します。1つひとつの節約額は小さいかもしれませんが、組み合わせることで大きな効果を発揮するでしょう。たとえば、サブスクと格安SIMの見直しだけでも年間54,000〜78,000円の節約が見込め、家賃7万円のケースなら年間の貯金額を約1.3〜1.5倍に増やせる計算です。
【事前準備】家計簿アプリや口座履歴で毎月の支出を見える化しよう

まずは、家計簿アプリや口座履歴で毎月の支出を把握しましょう。支出を把握して見直せば、貯金に回せる部分を見つけられますよ。支出が増えたにもかかわらず感覚だけでお金を管理すると、何に使ったかわからず貯金できないことになりがちです。
家計簿アプリで食費・交際費・サブスク・通信費などを分け、月末に使いすぎた項目を確認します。口座履歴のほかにクレジットカード明細も見れば、毎月の固定費やキャッシュレス決済などの使いすぎにも気づけるでしょう。家計簿は細かくつけなくても、1か月分の支出を大まかに分けるだけでも十分です。
なお、家計簿アプリを使うときは、銀行口座やクレジットカードと連携させることもあるので、パスワードの管理には注意しましょう。また、以下のコンテンツでおすすめの家計簿アプリを解説しているので、あわせて参考にしてくださいね。
【初級】サブスクを見直して不要な月額料金を減らす

サブスクを整理して不要な支出を減らすのは、取り組みやすい節約方法です。動画配信サービスや音楽アプリなどは、1つずつの金額が安くても毎月支払いが発生します。使っていないサービスを解約すれば、貯金に回せるお金を増やせるでしょう。
たとえば、月額1,000円の動画配信サービスと月額500円の音楽アプリを解約すれば、毎月1,500円を節約でき、年間18,000円の支出を減らせます。なお、サブスクは無料期間の終了後に自動で通常課金に移行したり、自動更新されたりするケースが少なくありません。登録時に更新日や解約方法をチェックしておいてくださいね。
【初級】クレジットカードのポイントを賢く活用する

クレジットカードは、毎月の支払いを管理したうえでポイントを活用すれば、貯金のサポートになるでしょう。日用品や公共料金の支払いなどでポイントが貯まるため、現金払いよりお得になる場合が少なくありません。
スマホ代・電気代・水道代などの固定費や、食料品や衣料品の支払いなどをクレジットカードにまとめると、ポイントを貯めやすくなります。貯まったポイントを、日用品の購入やクレジットカード請求額への充当に使えば、実質的に支出を抑えられるでしょう。
とはいえ、ポイント目的で支出を増やすと本末転倒です。くわえて、クレジットカードは基本的に後払いなので、使った金額を把握しておかないと支払日に口座残高が足りなくなることがあるので注意しましょう。以下のコンテンツでは、お得に使えるクレジットカードを解説しているので、クレジットカードを作るときに役立ててみてください。
【中級】通信費を見直してスマホ代を抑える

通信費を見直して、スマホを使うのにかかる費用を抑えるのも有効です。通信費は毎月かかる固定費なので、一度プランを見直せば節約効果が続きやすい点がメリット。大手キャリアでスマホ代を月7,000円以上払っている人が、格安SIMや小容量プランに乗り換えると月3,000〜5,000円、年間36,000〜60,000円程度節約できることも。
乗り換えのハードルが高ければ、かけ放題のような通話オプションや補償サービス、使っていない有料コンテンツなどを見直すのもよいでしょう。不要なオプションを外すだけでも月500〜2,000円、年間6,000〜24,000円程度の節約も目指せます。
なお、通信費を見直すときは月額料金だけでなく、通信エリアや通信速度、解約や乗り換えにかかる費用も確認しましょう。以下のコンテンツで、低価格で使えるおすすめの格安SIMを解説しているので、乗り換えの際の参考にしてみてください。
【中級】電気代を安い料金プランに変更する

電気代がさらに安くなる料金プランを選ぶのもよいでしょう。電気代は毎月かかる固定費のひとつなので、今より安い料金プランに変更すれば節約効果が長く続きます。
ライフスタイルに合う電力会社や料金プランへ切り替えれば、年間約10,000円の節約を狙える場合も少なくありません。電力会社の切り替えは、お客様番号や供給地点特定番号がわかればスマホからできることが多いのも魅力。さらに、引っ越しを伴わない契約変更なら、立ち会い工事や電力会社への解約の連絡は不要で手軽です。
ただし、安い電力会社はエリアによって異なるので、自分のエリアで安い電力会社に変更するのがポイント。マイベストのシミュレーション機能なら、世帯人数や住んでいる地域をもとに、最安の電力会社と大手電力会社からの節約を確認できるので、ぜひ活用してくださいね。
【上級】給料日に先取り貯金して使う前に別口座へ移す

貯金を無理なく続けるには、給料日に先取り貯金して、使う前に生活費とは別の口座へお金を移しましょう。給料が入ったあとに残ったお金を貯金しようとすると、生活費や交際費、ごほうびなどの支出で使いかねません。
たとえば、手取り200,000円なら給料日に20,000円を貯金用口座へ移し、残り180,000円で家賃や食費、光熱費や交際費などをやりくりしてみてください。まずは月5,000〜10,000円など少額から始め、家計に余裕が出たら増やすと無理な貯金になりませんよ。
なお、生活防衛資金を優先して貯めることも大切です。生活防衛資金は、失業や病気などで休職したときのためのお金で、月々の生活費の3か月〜1年分が目安になります。貯金の際は、毎月決まった金額を自動で貯金に回せる自動積立や、手数料が安めのネット銀行などを使うと便利ですよ。
【上級】生活防衛資金を貯めてから新NISAも活用する

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