寒さや雨風から植物を守る、家庭用温室。観葉植物の冬越しはもちろん、野菜作りにも役立つアイテムです。ひとくちに家庭用温室といっても、ベランダにも置けるおしゃれな小型から、人が入れる大きさのビニールハウスまでさまざま。いざ選ぼうとすると、どれがよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
今回は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの売れ筋から、人気のおすすめ家庭用温室をランキング形式でご紹介。
さらに寄せ植えデザイナーの西山恭枝さんに徹底取材してわかった、家庭用温室の本当の選び方も解説します。本コンテンツを参考に、ガーデニングや家庭菜園にぴったりの家庭用温室をみつけてくださいね。
寄せ植え歴21年。埼玉県内緑化センターにて寄せ植え教室を毎月実施。夏休みは「親子で楽しむ野菜教室」(自由研究用)開催。「花と自然と暮らし」をモットーに庭リフォームから寄せ植え、100均造花アレンジまで無理なく続けられるガーデニングのヒントになるようYouTube(2010年)やYahoo!JAPAN、LINE VOOMにて動画配信中。24年前、自分が花の知識ゼロから生産者や園芸店運営者になり、寄せ植えから学んで良かったという経験からな形で寄せ植えを普及。受賞歴2008年日比谷公園ガーデニングショーにて東京都知事賞受賞や他多数受賞。2014年一般社団法人寄せ植えデザイナー®️協会を設立。
専門家は選び方について監修しています。ランキングに掲載している商品は専門家が選定したものではなく、編集部が独自に集計・ランキング付けしたものです。
家庭用温室の魅力は、寒さに弱い植物を守り越冬させられること。植物のなかには、霜や低温の影響で枯れてしまうものもあります。支柱やビニールなどのキットを組み立てるだけの家庭用温室なら大掛かりな工事なしで使えるので、本格的な温室やビニールハウスの設置が難しい人でも取り入れやすいでしょう。
家庭用温室は、夏の日差しから植物を守りたいときにも役立つアイテム。別に用意したシェードを家庭用温室の上から被せることで、日除けもできて温度も下げられます。強い日差しによって葉っぱが傷んだり、水切れを起こして枯れたりするのを防げるため、植物の持ちがよくなる点もメリットです。
温室は購入するコストこそかかりますが、結果的にはガーデニングにかかる費用を抑えるのにも役立つのが魅力。冬の寒さや夏の暑さで植物が枯れると、そのたびに新たな苗や種を購入することになってしまいます。家庭用温室を使えば、植物が長持ちすることにもつながり、買い直す回数が減らせるでしょう。
防寒のイメージが強い温室ですが、夏の日差し対策にも活用できます。別途シェードをかけるひと手間はあるものの、日陰を作ることで植物の持ちがグッとよくなるので、ぜひ夏にも活用してほしいアイテムです。
年々夏の暑さが厳しくなっており、今後は日除け対策ができる商品も増えていくのではないでしょうか。
家庭用温室を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
まずは入れたい植物の大きさや鉢の数をチェックして、余裕を持って置けるサイズを選ぶことが大切。ぎゅうぎゅうに入れると、熱がこもって温室内が高温になったりムレたりするほか、開け閉めのたびに温度が激しく上下して植物によくありません。少なくとも葉っぱ同士があたらず、壁面にもあたらないサイズが必要です。
設置場所が確保できるなら、サイズは大きければ大きいほどよいでしょう。広い空間があればフワッと温まり、熱がこもりすぎない点がメリット。とくに、外気の冷たい冬は熱がこもっても開けっぱなしにできないため、こまめに換気する必要があります。サイズによっては湿度や温度の調整が難しく、管理が大変です。
広い設置スペースがない場合は、いくつかの温室に分けて入れるのもひとつのアイデア。植物の高さや重さごとにいくつかの温室に分け、別々のスペースに設置することもできます。ただし、温室のタイプによって設置条件や向き不向きがあるので、用途に合うか考慮したうえで選びましょう。
植物を育てるうえで、通気性のよさも大切な要素。温室の上や横の一部がファスナーなどで開けられて、空気の入れ替えが簡単にできる商品がおすすめです。ファスナーが届きやすい位置にあり、容易に開け閉めできるかも確認しておきましょう。
ベランダで多肉植物を育てたい人には、小型の温室がぴったり。たとえば、幅60×高さ30×奥行30cm程度の小型なら、直径12cmの4号鉢や、直径15cmの5号鉢を2~3個程度入れるのにちょうどよいサイズです。
ただし、サイズが小さいものは地面の熱がよりダイレクトに伝わるので、下に何か敷いておくほうがよいでしょう。下に敷くなら、腐食する木製板ではなくレンガなどが向いています。
背が低く小さめサイズの温室は、限られたスペースにも置けるのが魅力。2畳程度の狭いベランダでも、大きく場所を占有せずに設置できます。小型は風に弱いため、手すりを活用するなどして風で飛ばされないよう工夫して使いましょう。
小さめタイプを庭に置いて使うこともできますが、小さいぶん風に飛ばされやすいので注意が必要です。小さいものを置くなら、風があたる場所を避けて設置するほうがよいでしょう。
背の高い観葉植物などを入れるなら、縦型を選びましょう。たとえば、幅100×高さ150×奥行50cm程度の縦型は、直径24cmの8号鉢を2個並べて置けるサイズ。植物の種類によって高さが異なるので、入れたい植物のサイズをきちんと計測してから選ぶのがポイントです。
縦型は、横にスペースを取れない場合にも活躍。省スペースに設置できるのはもちろん、横幅が確保できなくても、上部の空間があれば温室内の密度を下げられます。
ただし、高さがあることで風にあおられてしまいがちなので注意しましょう。基本的には、風の影響を受けやすい場所への設置には向きません。四隅を杭で固定できる商品も多く、固定して使うなら土の上に設置する必要があります。
風にあおられやすい縦型は、マンションのベランダへの設置には不向きです。風で飛ばされると、近隣の家まで飛んでいってしまい事故につながる可能性もあります。
庭に置くなら、風の影響を考慮して設置することが大切。高い塀で風を遮れる場所などに置かないと、風で倒れたり飛んでいったりする可能性もあるので注意しましょう。
横に長いプランターや、クンシランのように葉っぱが広がっている植物には、横長タイプの温室がうってつけです。たとえば、幅130×高さ50〜80×奥行60cm程度の横長タイプなら、横幅70cm程度のプランターが2個程度入ります。鉢であれば、葉の広がりに合わせて個数を調整するとよいでしょう。
ただし、長さによっては作業しにくいこともあります。ファスナーで仕切られているものなど、数か所から手を入れて作業できるものがおすすめです。
横長タイプは、吹きさらしで風をさえぎるものがない場所や、まわりに壁がない庭に設置するのに向いています。背が低く接地面が広いぶん、風に強いのがうれしいポイントです。風に強いとはいえ、飛ばされないようしっかりと固定できるものを選びましょう。
アーチの支柱にビニールをかければ、自作でビニールハウスを作ることも可能です。2,000円程度で作れるので、庭への設置用で費用を抑えたい人は試してみるのもよいでしょう。
空間を有効活用したい人は、棚つきの温室を選ぶのもあり。ガーデニングに使う寄せ植え用の苗のほか、挿し木や種まきしたプランターを一時的に置いておくのにもぴったりです。棚の段数や間隔によって置けるものが変わるため、何を置きたいかをある程度決めてから選ぶとよいでしょう。
棚つきの温室は、たくさん置いた鉢が重石代わりになり、風に飛ばされにくい点がメリット。どちらかというと風に強いので、庭などに設置するのにも向いています。ただし、倒れると大量の鉢植えが落ちて割れてしまう可能性もあるため、強風にさらされる場所はおすすめしません。
置くスペースが多いと、ついつい植物を置きすぎてしまうことも。ムレる原因にもなるため、入れすぎないように注意しましょう。
大きな庭や畑で家庭菜園を楽しむなら、人が入って作業できる大型の家庭用温室を選びましょう。一度に広い範囲をカバーできるのはもちろん、人が入れるサイズなので、雪や雨に濡れずに作業できるのは大きな魅力。温室としてだけでなく、自転車置き場や洗濯物の雨除けなどにも活用できます。
さまざまなサイズの鉢植えを育てている人には、棚つきの大型もおすすめです。背の高い観葉植物から、横長のプランターや小さな鉢植えまで、まとめて入れられるためお世話がラク。サッと持てる程度の鉢ならそれほど気にする必要はありませんが、できれば棚の耐荷重も確認しておくほうがよいでしょう。
さらに、大型は温風器などのヒーターを入れたい人にもぴったり。小型の温室は、温度が上がりすぎるうえ狭くて危険なため、ヒーターの設置には不向きです。ただし、大型も電源を確保したり安全性を考慮したりと、設置には手間や費用がかかるもの。火災や事故につながらないよう、管理には細心の注意が必要です。
たとえ大型であっても、家庭用温室にヒーターを設置するのはハードルが高め。ヒーターは維持費もかかるため、温室の下に防草シートを敷いて冷気を抑えたり、寒い壁際を避けて植物を内側に置いたりと、ヒーター以外の工夫で寒さ対策するのがおすすめです。
手軽に導入したい家庭用温室では、ビニール(PVC)素材が主流。ほかには、ガラス製や木製などもありますが、コストや耐久性も考慮して選ぶことが大切です。
家庭用温室には、設置しやすいビニール(PVC)素材がおすすめ。ガラス製は、値段も数倍で、設置には業者への依頼が必要な場合があります。さらに、雹(ひょう)や突風で割れるリスクもあるのがガラス製の難点。ガラスよりも安価なビニール(PVC)製を選び、破れたり傷んだりしたら交換するほうがあらゆる面で効率的です。
強度や耐久性が気になる場合は、厚みのある農業用ビニールなど、質のよい素材を選ぶとよいでしょう。ビニールの耐久性がよいものほど値段も上がりますが、ガラス製に比べれば費用を抑えられます。
ただし、劣化のスピードやどの程度劣化するかは、設置場所などの条件によって異なるもの。上からシェードをかけておくと、植物はもちろんのこと、温室自体の劣化防止にも役立つでしょう。
高級感やおしゃれな雰囲気づくりにこだわるなら、ガラス製の温室がおすすめです。軒先やガレージなど雨風がしのげる場所に置く場合は、ガラスと木を組み合わせたスタイリッシュなデザインを取り入れるのもよいですね。
ビニール製の温室を長く使いたい人は、交換用カバーがあるものを選びましょう。家庭用温室では、商品にもよりますがビニールの耐久性は2~3年程度。支柱も一緒に買い替えるよりも、カバーのみを買い替えるほうがずっと経済的です。
近年は不安定な天候に左右されることが多いため、あらかじめ予備の替えカバーを準備しておくのもおすすめ。不意な悪天候でビニールが破損してしまった場合、新たなカバーを設置するまでの数日間で植物がダメになってしまうこともあります。
専門家は選び方について監修しています。ランキングに掲載している商品は専門家が選定したものではなく、編集部が独自に集計・ランキング付けしたものです。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | ||||||
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素材 | 幅 | 奥行 | 高さ | 重量 | コンセント口あり | |||||
1 | タカショー ビニール温室 フラワースタンド用|GRH-N04T | ![]() | 開閉がしやすいファスナー式。市販のフラワースタンドにも | 枠組み:スチール、カバー:塩化ビニル樹脂、ジョイント:ポリプロピレン | 約96cm | 約70cm | 約111cm | 約1.7kg | 不明 | |
2 | WEIMALL ガーデンハウス | ![]() | 大切なお花を風や雨から守ってくれるガーデンハウス | ビニール | 69cm | 49cm | 158cm | 約4.8kg | ||
3 | タカショー ポップアップ式温室|GRH-16 | ![]() | プランターや育苗ポットにぴったり。被せるだけで設置可能 | 本体:塩化ビニル樹脂、スチール/アンカーピン:スチール | 約91cm | 約54cm | 約72cm | 約0.5kg | 不明 | |
4 | 武田コーポレーション ガーデンラック カバー付 3段|PS904 | ![]() | 温室としても使える2wayのガーデンラック。ベランダにもフィット | PVC、スチール | 約56cm | 約31cm | 約96cm | 10kg | 不明 | |
5 | タカショー 園芸ラック パンタグラックハウス|GFH-FS06S | ![]() | エクステリアに馴染むデザイン。中身を隠し光を通すカバーつき | 本体:スチール /カバー:ポリエチレン、ポリエステル | 約86cm | 約36cm | 約121cm | 約5.9kg | 不明 | |
6 | Shilanmei ビニールハウス | ![]() | 組み立て簡単!植物のための適切な空間を作れる | ビニール | 143cm | 143cm | 195cm | 1.89kg | ||
7 | Shilanmei ビニールハウス | ![]() | 3段フレームで多くの植物を保護できる | ポリエチレン | 69cm | 49cm | 128cm | 3.89 | ||
8 | Pazzfre ビニール温室 | ![]() | 大切なお花や植物を守る、小型ビニールハウス | ビニール | 60cm | 30cm | 30cm | 不明 | ||
9 | PYUWENAI ビニールハウス | ![]() | 太陽熱を吸収し、1年中使える多機能ビニールハウス | ビニール | 150cm | 120cm | 180cm | 15kg | ||
10 | Caldo PVCビニール ガーデン温室 | ![]() | 充分に太陽の光を吸収できる。組み立て所要時間は約20〜30分 | PVC、鉄 | 143cm | 73cm | 195cm | 不明 | 不明 |
ファスナーが付いているため開け閉めがしやすく、透明のビニールカバーが寒さや霜から植物をガードします。スチール製パイプで本体を組み立てたら、カバーをかぶせて紐で固定するだけ。市販のフラワースタンドにも使用可能です。
素材 | 枠組み:スチール、カバー:塩化ビニル樹脂、ジョイント:ポリプロピレン |
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幅 | 約96cm |
奥行 | 約70cm |
高さ | 約111cm |
重量 | 約1.7kg |
コンセント口あり | 不明 |
パッと広げるだけですぐに使えるポップアップ式の家庭用温室です。固定用のアンカーピンが2本付属しており、屋外でも設置しやすいでしょう。横に長い形状のため、プランターをひとつずつカバーでき、夏場は小さくたたんで収納できますよ。
素材 | 本体:塩化ビニル樹脂、スチール/アンカーピン:スチール |
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幅 | 約91cm |
奥行 | 約54cm |
高さ | 約72cm |
重量 | 約0.5kg |
コンセント口あり | 不明 |
ガーデニング用のアイテムも一緒にチェックしておきましょう。以下のコンテンツでは、園芸用シートやはさみなど、ガーデニングに役立つアイテムを詳しくご紹介しています。この機会に、ぜひチェックしてみてくださいね。
1位: タカショー|ビニール温室 フラワースタンド用|GRH-N04T
2位: WEIMALL|ガーデンハウス
3位: タカショー|ポップアップ式温室|GRH-16
4位: 武田コーポレーション|ガーデンラック カバー付 3段|PS904
5位: タカショー|園芸ラック パンタグラックハウス|GFH-FS06S
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