小学生の子どもと天体観測をしたいときに役立つ、星座早見盤。夜空に広がる星座をリアルタイムに確認できる便利なアイテムです。星座の種類がわかるスマホアプリやWEBサイトも増えていますが、電源がいらない星座早見盤なら星空に集中して楽しめますよ。しかし、星座線・星座絵のタイプもさまざまなうえ、「紙製だとすぐに端が折れ曲がる」「星同士の距離関係がめちゃくちゃ」などの口コミもあり、一体どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
今回は、失敗しない星座早見盤の選び方を、自然科学研究機構国立天文台 天文情報センター講師兼台長特別補佐を務める平松正顕さんが解説。さらに、おすすめの星座早見盤をAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの売れ筋から人気ランキング形式でご紹介します。見やすさや価格を比較してみて、ぜひ購入の際の参考にしてください!
1980年、岡山県生まれ。博士(理学)。自然科学研究機構国立天文台 天文情報センター講師/台長特別補佐。専門は電波天文学、科学コミュニケーション。 東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程を修了後、台湾中央研究院天文及天文物理研究所 博士研究員/ALMA地域センターアストロノマーを経て2011年3月より国立天文台に勤務し、東アジア・アルマ教育広報主任として、南米チリで運用中の国際天文台計画「アルマ望遠鏡」の広報活動を担う。2021年6月から国立天文台天文情報センター周波数資源保護室に異動し、可視光から電波の幅広い波長域にわたって良好な天文学観測環境を守るための業務を行っている。近著に『宇宙はどのような姿をしているのか』(ベレ出版)。
専門家は選び方について監修しています。ランキングに掲載している商品は専門家が選定したものではなく、mybestが独自に集計・ランキング付けしたものです。
スマホの画面よりも大きく、空全体の星座を見られることが魅力です。
スマホアプリやWEBサイトと比較した星座早見盤の魅力は、空全体にどんな星座があるかをリアルタイムで見られることです。スマホアプリの場合、夜空にスマホをかざす手法のため一部の星座しか見られません。現在の星空がリアルタイムで見られるWEBサイトもありますが、スマホの画面では小さくて見づらいのが難点。星座早見盤なら、スマホよりも大きく見られるのもうれしいポイントです。
加えて、スマホの電源いらずで手軽に使える点も魅力のひとつ。小学生の子どもと一緒に天体観測をするときに、大人のスマホを渡す必要がないため、スマホの誤操作などを気にせず楽しめます。
とはいえ、今見えている星座が何か確認したいだけなら、スマホアプリのほうが手軽です。一眼カメラで星景撮影をしたい人でも、ある程度星座の配置が頭に入っていて詳しく調べたいならスマホアプリのほうが多くの情報を得られるでしょう。
小学生の子どもと天体観測を楽しむなら、星座早見盤が手軽です。数百〜千円程度で購入できるものが多いので、子どもも大人も1人ずつ手に持って星座を探してみてはいかがでしょうか。
星座早見盤を選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
星座早見盤選びでは、星座の見やすさが最重要です。星座早見盤全体のサイズを確認したあと、星座線・星座絵タイプの違いにも注目しましょう。
実際に星座が見える範囲は、星座早見盤の半分。直径25cmあれば、幅12cm程度の広さが確保できます。
見やすさを得るためには、直径25cm以上のものがおすすめです。星座早見盤のなかで、実際に星座が見える範囲は半分程度しかありません。直径25cm程度のものなら、幅12cm程度の広さが確保できますよ。
しかし、キャンプ・グランピングなどで大荷物のときは、リュックに入るサイズ選びも重要です。リュックに入るサイズで、できるだけ大きめのものを選ぶとよいでしょう。
星座が見える範囲が小さすぎると図がごちゃごちゃして見づらいうえ、現実とのギャップが大きくなり、星空で星座を探しづらい可能性があります。実際の夜空は思っているよりも大きいので、星座早見盤もできるだけ大きく見えるものを選んでください。
情報が少ないので見やすく、実際の星の位置と照らし合わせやすいでしょう。
実際の星と星座の位置を照らし合わせて把握するには、シンプルな星座線タイプがおすすめです。星座線タイプとは、星と星同士を繋ぐ星座線しか描かれていないもののこと。星座早見盤のなかで情報がごちゃごちゃせず、実際の星の位置と照らし合わせやすい点が魅力です。
小さな子どもと使うなら、星座絵タイプもありです。星座線の上に星座に合ったイラストが描かれているため、星座ができた背景や昔の人が考えた姿に想像を広げられます。大人でもグランピングなどでゆっくり星を見上げたいなら、星座絵タイプで想像を膨らませてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、見やすさの面では情報がシンプルにまとまっている星座線タイプがおすすめです。持ち運びやすさ重視でコンパクトなものを選ぶなら、星座線タイプで少しでも見やすさを上げたほうがよいでしょう。
星座早見盤をおしゃれなアイテムとして使いたいなら、母盤のデザインに注目してください。キャンプのイラストが描かれたかわいいものや、ブラック背景にゴールド文字のスタイリッシュなものなど、様々なデザインが販売されています。
暗い野外でも見やすいように、星や文字が光る蓄光タイプの商品もあります。しかし、日付や時刻を合わせるための外枠は光らず、使いはじめに懐中電灯が必要なので蓄光タイプにはあまりこだわらなくてもよいでしょう。
晴れた日に1時間程度の観測なら夜露や雨で濡れる心配は少ないので、安価な紙製で十分です。
晴れた日に1時間程度の天体観測なら、紙製で問題ありません。1時間程度であれば、夜露や急な雨で星座早見盤が濡れる心配は少ないでしょう。紙製の星座早見盤は数百円で購入できるため、夏休み・冬休みに1回しか使わないという人にもおすすめです。
しかし、荷物がたくさん入ったリュックの中では折れ曲がるリスクがあります。大荷物と一緒に持ち運ぶ際は、クリアファイルに入れるなどの対策が必要。星座早見盤が折れ曲がったり外枠の端が折れたりすると、回転盤がスムーズに回せず使いづらいので注意しましょう。
プラスチックなどの水に強い素材なら、濡れても何回でも使えます。
4〜5時間など、数時間以上の観測なら急な雨や夜露に備えるためにプラスチック・ストーンシート製を選びましょう。プラスチック・ストーンシートはどちらも防水性・耐水性に優れた素材のため、雨や夜露で濡れてもそのまま使えます。
ただし、星座が描かれた回転盤だけプラスチックで母盤は紙製のものもあるので素材の構成には注意が必要。天体観測やキャンプが趣味で頻繁に使う人なら、全体がプラスチック・ストーンシート製のものを選びましょう。商品ページの仕様欄で素材の構成を確認してください。
なお、プラスチック製とストーンシート製のものに価格差はなく、千円から千五百円程度で購入できるものが多い傾向があります。プラスチック製とストーンシート製の2つで悩んだら、見やすさを重視して選んでくださいね。
回転盤の回りやすさもチェックしておきたいポイントです。あまりスムーズすぎると少し移動しただけでせっかく合わせた日付と時刻からずれてしまいますが、硬すぎるとなかなか合わせられずストレスが溜まります。購入前には判断しづらいことなので、口コミを確認しておきましょう。
月の動きや時期別の主な流星群など、星空への興味が広がる情報が載ったものもあります。
小学生の学習用に使うなら、星座早見盤の裏面の情報にも注目しましょう。裏面には、星空への興味が広がる情報が記載されたものが多く販売されています。情報の種類は、月の動き・時期別の主な流星群・特に明るい星の名前と星座・代表的な季節の星座一覧など、商品によって様々です。
例えば、流星群が降る時期がわかれば、その時期に流星群を見に行こうと話すきっかけにもなりますよ。ECサイトの商品ページでは表面の画像しかないものが多いので、裏面も気になる人はメーカーの公式サイトをチェックしてください。
一般的な平面タイプは南の空が歪んでいますが、お椀タイプは自然な夜空に近い形状です。
星座同士のリアルな位置関係を知りたいなら、立体的なお椀タイプを検討しましょう。星座早見盤として一般的な平面タイプは南の空を歪めて印刷されているため、位置関係がわかりづらいデメリットがあります。お椀タイプは自然な夜空に近い形状に作られており、リアルな星座の歪みや位置関係を確認可能です。
しかし、お椀タイプは平面タイプよりかさばるため、荷物が多いキャンプ・グランピングには持ち運びづらいでしょう。星景撮影など、こだわりたい人は検討してみてくださいね。
お椀タイプは、平面タイプより自然な位置関係にこだわって作られていますが、夜空とまったく同じ距離感ではないことは覚えておきましょう。
一般的に販売されている星座早見盤の多くは、日本が位置する北半球専用タイプです。
オーストラリアなどの南半球に旅行に行って星座を見るなら、南半球専用タイプを選びましょう。一般的に販売されている星座早見盤は、日本が位置する北半球専用タイプです。北極星を中心に北半球の星座が記載されています。北半球専用タイプには天の南極付近の星座は記載されていないため、南半球では活用できません。
南半球では、日本(東京)からは見られない南十字星や、たくさんの星が集まった銀河の大マゼラン雲・小マゼラン雲などが見られます。せっかく旅行に行くなら、ぜひ日本とは違った星空を見上げてみてくださいね。
日本のなかでも南にある沖縄や石垣島では、南十字星を見ることもできます。しかし、東京からは南十字星は見られないので、オーストラリアなど南半球に旅行に行くならぜひ夜空を見上げてみてください。
専門家は選び方について監修しています。ランキングに掲載している商品は専門家が選定したものではなく、mybestが独自に集計・ランキング付けしたものです。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 詳細情報 | |||||
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形状 | 素材 | 星座絵あり | 暗闇対応 | 学習記載 | |||||
1 | ケンコー・トキナー 星座早見盤 Planisphere II|698327 | ![]() | 開閉可能ホルダーで全天確認できる | 平面 | 不明 | 不明 | 不明 | ||
2 | ビクセン 星座早見盤|3597-07 | ![]() | ただ星を見るだけでなく、天体の知識や使い方も掲載 | 平面 | 白板紙 | 不明 | 主な流星群、日本から見える星座、日本から見えない星座など | ||
3 | ビクセン Vixen|星座早見盤 宙の地図|35988-2 | ![]() | 耐水強度の高いストーンシート使用。雨や夜露にも耐えられる | 平面 | ストーンシート | 不明 | |||
4 | ビクセン 星座早見盤 宙ガール|71057-7 | ![]() | 楽しく天体観測できるキュートな絵柄とフォルム | 平面 | 白板紙 | 不明 | 不明 | ||
5 | ビクセン Vixen|観望グッズ 手作り星座早見盤PP | ![]() | 子どもでも組み立て簡単!野外でも使いやすいPPシート製 | 平面 | PP | 不明 | |||
6 | 星の手帖社 全国版星座早見(新版) | ![]() | 日本全国の星空がわかる!日本地図付き星座早見盤 | 平面 | 不明 | 不明 | |||
7 | 渡辺教具製作所 スターディスク|1111 | ![]() | 薄暗い中でもはっきり見える工夫が凝らされた星座早見表 | 平面 | プラスチック | 不明 | 不明 | ||
8 | 渡辺教具製作所 星座早見|1101 | ![]() | 全国の学校でも採用されている夜空を立体的に眺められるお椀型 | 不明 | 母盤金属、回転盤樹脂製、赤色ビニール袋付属 | 不明 | 不明 | 不明 | |
9 | 渡辺教具製作所 星座早見盤 スターハーモニー|1109 | ![]() | スタイリッシュでおしゃれなデザインが特徴 | 平面 | プラスチック | 不明 | 不明 | ||
10 | 渡辺教具製作所 和名星座早見盤|1107 | ![]() | 従来の西洋星座に加えて、日本独自の星座を記載。 | 平面 | 回転盤:プラスチック製、母盤:厚紙(再生紙) | 座が日本名で記載 |
経緯度線が記載された日本地図付きの星座早見盤は、観察する場所の経度と緯度を大まかに知ることができてとても便利です。星空の見え方の違いを補正できるように、全国主要26都市の経度・緯度・時刻補正値の一覧表も記載されてます。
星や天の川には夜光塗料が使われているので、暗闇での使用もOK。また、夜光塗料は放射性物質が含まれておらず、人体に害のないルミノーバを使用しています。西暦と月日を合わせれば、その日の月の満ち欠けを簡単に知ることもでき、観測がより楽しくなりますよ。
形状 | 平面 |
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素材 | 不明 |
星座絵あり | |
暗闇対応 | |
学習記載 | 不明 |
星の色を黄色の蛍光色を使っているので薄暗い中で比較的にはっきり見えます。天の川の表現がミルキーウェイという感じでリアルになっているのがポイント。地平線下にある星が薄いグレーに覆われているので、東の空から次はどんな星が上ってくるのかがわかります。
形状 | 平面 |
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素材 | プラスチック |
星座絵あり | |
暗闇対応 | 不明 |
学習記載 | 不明 |
直径16cmとコンパクトで持ち歩きに適した小型星座早見盤。小さめサイズでも星座が見やすいよう、月日の表記を1段にまとめ、星図をできるだけ大きくしています。夏・冬の大三角など教科書に載っている情報を盛り込んでいるため、お子さんの学習用にもおすすめです。
持ち運びに向いている商品がほしい人は要チェックですよ。
形状 | 平面 |
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素材 | 母盤:特殊紙にPET加工、回転盤:PET |
星座絵あり | |
暗闇対応 | 不明 |
学習記載 | 不明 |
今日見られる星座を調べるなら、盤を回して外枠の日付と時間を観察時刻に合わせましょう。
星座早見盤の使い方は、今日見られる星座を調べたいときと、特定の星座が見られる時期を調べたいときで異なります。今日見られる星座を調べたいときは、回転盤を回して、外枠に記載されている日付と時間を今日の観察する時刻に合わせましょう。
特定の星座が見られる時期を調べたいときは、見たい星座が星座早見盤の窓の中央付近にくるように回転盤を回したあと、観察したい時刻を決めて、外枠の時刻と重なる日付を確認しましょう。
実際に夜の屋外で星座早見盤を見るときは、赤いセロファンを貼り付けた懐中電灯で照らしてください。スマホのライトや、懐中電灯そのままだと明るすぎるため、赤いセロファンは欠かせません。ライトが明るすぎると、目が明るさに慣れてしまい、暗い星に再び目が慣れるまで時間がかかります。
懐中電灯の明るさ調整のために、本番の前に電気を消した家の中で試すのがおすすめです。ギリギリ見える程度の暗さになるまで、赤いセロファンを重ね貼りしましょう。赤いセロファンはECサイト・文具店・100均などで購入可能です。
なお、星座早見盤は空の地図なので、地上の地図とは方角が逆向きに記載されています。地図は地面を上から見下ろすので、北を上にすると右が東です。一方で、頭を北に向けて地面に寝転がって空を見上げると、東は左側にありますよ。
星座が印刷された紙と外枠を組み合わせれば、手作りは可能です。
星座が印刷された紙と外枠用の紙を組み合わせれば、手作りは可能です。手作り用の型紙のデータが配布されているサイトもあり、自宅のプリンターで印刷・カットすればすぐに作れますよ。普通のコピー用紙だとペラペラで使いづらいため、できるだけ厚紙に印刷するとよいでしょう。
また、星座早見盤の工作キットも販売されています。しかし、サイズが小さくて見づらかったり、教育用で大量注文が必要だったりと難点があります。既製品の星座早見盤は数百円から購入できるので、こだわりがなければ既製品がベターです。
星座早見盤の手作りはとても簡単なので、夏休みの工作として提出するには向かないかもしれません。天体観測の自由研究の一部として、手作りの星座早見盤を使ったことを組み込むくらいがよいでしょう。
星座早見盤を使って星空への興味が高まったら、星座図鑑も見てみてはいかがでしょうか。星座のイラストや写真だけでなく、星座にまつわる神話が記載されているものも多く販売されています。以下のコンテンツで詳しくご紹介していますので、気になる人はぜひチェックしてくださいね。
1位: ケンコー・トキナー|星座早見盤 Planisphere II|698327
2位: ビクセン|星座早見盤|3597-07
3位: ビクセン|Vixen|星座早見盤 宙の地図|35988-2
4位: ビクセン|星座早見盤 宙ガール|71057-7
5位: ビクセン|Vixen|観望グッズ 手作り星座早見盤PP
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