Wi-Fiを利用してインターネットに接続する際に必須のIPアドレス。通信する際の仕組みや性質によって固定・動的などさまざまな種類に分けられており、違いをしっかり理解したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
本記事ではIPアドレスの基本的な仕組みや、固定IPアドレス・動的IPアドレスを利用するメリット・デメリットなどを詳しく解説します。実際にIPアドレスを確認する方法もあわせて紹介するので、IPアドレスへの理解を深めたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
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IPアドレスとは、PC・スマートフォンなどネットワーク上の通信機器に割り当てられる識別番号のこと。インターネットでサイトを閲覧したりデータを送信したりする際に、通信相手を指定するために使われる住所のような役割を担っています。
IPアドレスは例えば204.0.113.0のように、8桁の数字が並べられた数値です。前半部分はネットワーク部、後半部分はホスト部と呼ばれており、それぞれにどれだけの桁を割り当てるかによって扱えるネットワークやコンピュータの数が変わります。
コンピュータが扱うIPアドレスは、11001011000000000111000100000000のように数字を0と1で表現する32桁の2進数で表されるのですが、一般的には0~9まで使用する10進数を8桁使用した形で使用されます。
また、現在はネットワーク部とホスト部の境目をあらかじめ決定するクラスフルアドレスが一般的ですが、境目を自由に移動できるクラスレスアドレスの仕組みも考案されている状況です。
IPアドレスにはインターネットへの接続に使われるグローバルIPアドレスと、ローカルネットワークへの接続で使われるプライベートIPアドレスの2種類があります。ここでは、IPアドレスがどのように使い分けられているのかを確認しましょう。
グローバルIPアドレスは、インターネットへの接続に使われる固有のIPアドレスです。データの送受信などのやりとりをする際に送り間違いを防ぐため、ほかのIPアドレスとは異なる番号が使用されています。
グローバルIPアドレスはICANN(アイキャン)と呼ばれる団体によって管理されており、インターネット・サービス・プロバイダを通じてユーザーに割り振られる仕組みです。異なるユーザーで番号が重複しないよう、先述した204.0.113.0のように8桁の10進数を並べた形で表されます。
家庭用のWi-Fiを使ってインターネットに接続した際に割り振られるIPアドレスは、一般的にグローバルIPアドレスです。
自宅用LANの場合はルーター、社内用LANであればサーバーなどから割り振られるのが一般的です。カフェなど公共の場でWi-Fiを利用する際も、それぞれの通信機器にはプライベートIPアドレスが割り振られていると理解しておきましょう。
プライベートIPアドレスが使用されるようになった背景にあるのは、IPアドレスの枯渇問題です。IPアドレスを構成する数字の組み合わせは有限であるのに対し、インターネットが急速に広がったことで使用可能なIPアドレスが足りなくなる状況が発生しました。
そこで社内や家庭内の機器はプライベートIPアドレスを使用し、ルーターを中継してネットワークにアクセスする方法がとられたため、多くのグローバルIPアドレスを消費することなくインターネットに接続することが可能になった経緯があります。
IPアドレスの割り振られ方は、動的IPアドレス・固定IPアドレスの2種類があります。ここでは両者がネットワーク内でどのような働きをしているか紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
動的IPアドレスとは、インターネットに接続するたびに新しい番号が割り振られるIPアドレスのこと。PC・スマートフォンなどを利用するときに割り当てられているIPアドレスがこれにあたります。
インターネットを接続し直したり一定時間が経過したりすると、IPアドレスの識別番号が変化する仕組みです。家庭用Wi-Fiに加え、公衆の場で利用できるWi-Fiでも一般的に動的IPアドレスが採用されています。
動的IPアドレスはインターネット・サービス・プロバイダから自動で割り振られるため、ユーザーが自ら接続設定をする必要はありません。
固定IPアドレスでは、常に同じ識別番号を用いてインターネットに接続する仕組みが用いられています。会社のシステムなど特定のファイルサーバーに接続する場合に、許可された人や機器がアクセスしているかどうかを判断するためです。
特定のファイルサーバーにそれぞれ固定IPアドレスが割り振られ、許可を受けた人がアクセスしてインターネットを利用します。リモートワークで自宅から会社のシステムにアクセスする際や、遠隔操作のネットワークカメラを使う際にも採用されている仕組みです。
ほとんどのインターネット・サービス・プロバイダでは、オプションとして固定IPアドレスを導入できます。
メリットのうち動的IPアドレスの料金が安いのは、それぞれのデバイスに対し空いているIPアドレスを割り振る仕組みであり、プロバイダ側の管理が簡単だからです。初期費用のほかに月額費用が必要になるケースもありますが、ほとんどの場合は1か月あたり数百円などの安価で利用できるのでコストを最小限に抑えられます。
個々のデバイスが特定されにくいメリットがあるのは、インターネットに接続し直したり一定時間が経過したりすると番号が変更されるためです。公共の場や自宅でWi-Fiを利用する際に、使用しているデバイスを第三者から特定・追跡されるのを防ぐことができます。
動的IPアドレスが外部から自宅のPCへアクセスできず、IP認証などのセキュリティ導入も難しいデメリットの理由は、接続するたびに割り振られる番号が変わるためです。
動的IPアドレスで管理されているネットワークは外部からアクセスできず、データのやりとりなどをできる場所が限られてしまう点は手間になるといえるでしょう。また不正アクセスやハッキングなどを防ぐ仕組みを導入できないため、セキュリティを強化したい人にも適さないといえます。
動的IPアドレスは個々のデバイスが特定されにくい仕組みですが、万が一トラブルが発生した際は手続きを行うことで情報開示が認められる可能性がある点を念頭に置いておきましょう。
固定IPアドレスは接続の権限があるデバイス・ユーザーのみ利用できるので、セキュリティの強化に役立つメリットがあります。社内の重要なデータを閲覧したりやりとりしたりする際も、第三者から不正にアクセスされるリスクを低くすることが可能です。
社外から社内へアクセスしやすいメリットの理由としては、インターネットへ接続するときに毎回同じ番号が使われることが挙げられます。リモートデスクトップ機能を利用すると、外出先でも社内のPCにアクセス可能です。
世界的にIPアドレスが枯渇しているなどの事情によって、固定IPアドレスを利用するには追加費用を支払わなければいけないデメリットがあります。固定IPアドレスのほとんどはインターネット・サービス・プロバイダのオプションサービスになっているため、別途契約を行ったうえで料金を支払わなければいけません。
導入の際に各機器で設定する手間がかかるデメリットがあるのは、固定IPアドレスはネットワーク接続の権限があるデバイス・ユーザーでなければ利用できないからです。具体的な設定方法は機器ごとに異なる場合がありますが、PCの場合はネットワーク接続画面から設定したいネットワーク名の「プロパティ」を選択し、「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IP)のプロパティ」画面で利用したい固定IPアドレスを選択しましょう。
主に使用している機器が故障してしまった際は、新たに設定し直さなければいけない点にも注意が必要です。
コマンドを使ってグローバルIPアドレスを確認する際は、まず各PCの操作方法に従ってコマンドプロンプトと呼ばれる画面を開きましょう。コマンドプロンプトに「nslookup」と入力し、続けてFQDNと呼ばれるドメイン名を入れるとグローバルIPアドレスが表示されます。
また「NordVPN」などの専用Webサイトを利用すれば、リンクをクリックしてから数秒程度でグローバルIPアドレスを確認可能です。現在設定されているIPアドレスに加えて、利用中のインターネット・サービス・プロバイダなどもチェックできます。
PC・スマートフォンからグローバルIPアドレスを確認できるアプリもあるため、インターネットにつながらない場合などに活用するのもおすすめです。Google Play・App Storeなどの検索画面で「グローバルIP 確認」のように入力すると、グローバルIPを探せるアプリが表示されます。
プライベートIPアドレスの確認方法は、Windows・MacOS・Android・iOSでそれぞれ異なります。ここではプライベートIPアドレスを詳しく調べる方法をチェックしましょう。
「Windowsシステムツール」のなかからコマンドプロンプトを選択し、「ipconfig」と入力するとプライベートIPアドレスが表示されます。「Windowsシステムツール」内にコマンドプロンプトが表示されない場合は、検索バーに「cmd」と入力し、検索結果からコマンドプロンプトを選択しましょう。
具体的な手順やメニュー名はOSのバージョンごとに異なる場合があるため、詳しく知りたい人は各メーカーの公式サイトをチェックしてみてください。
コマンド画面で「ifconfig」と入力すると、プライベートIPアドレスが表示されます。Windowsのコマンドプロンプトと似ているため、混同しないように注意しましょう。
アプリが立ち上がらない場合など、コマンドで調べられないときはアップルメニューからネットワーク設定画面を開く方法もあります。具体的な手順はOSのバージョンによって異なる可能性があるので、詳しくはAppleの公式サイトや取扱説明書をチェックしてみてください。
Androidの場合は、設定画面からプライベートIPアドレスを確認できます。ホーム画面の「設定」アプリをタップしてWi-Fi設定画面へ進み、現在接続しているSSID名を選択しましょう。
続けて「詳細設定」をタップし、画面を下にスクロールするとプライベートIPアドレスが表示されます。Wi-Fiでインターネットに接続している場合はプライベートIPアドレスが表示されますが、モバイルデータ通信の使用中はグローバルIPアドレスが表示されると覚えておきましょう。
iOSの場合も、Androidと同様に「設定」アプリでプライベートIPアドレスを確認できます。設定画面内の「Wi-Fi」を選択し、接続しているSSID名の右側にある「i」アイコンをタップしましょう。
「IPアドレス」の項目に表示されている番号がプライベートIPアドレスです。操作手順やメニューは機種によって異なる可能性もあるため、詳しくはAppleの公式サイトや取扱説明書などをチェックしてみてください。
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