新卒時だけでなく、転職の際にも適性検査として利用されるSPI。転職時のSPIで落ちるのかどうか不安な人や、中途採用時の具体的なSPI対策方法を知りたい人も多いのではないでしょうか。
今回は転職時のSPIが合否に影響するかや、新卒向けSPIと転職者用SPIの違い、具体的な対策方法などを詳しく解説します。転職にあたってSPIの受検がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
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就活SPI対策本人気TOP5
転職時に行われるSPIは選考を円滑に進めたり、入職後のミスマッチを防いだりする目的で実施されます。
中途採用は新卒採用に比べて、選考期間が短いのが一般的です。企業は限られた時間のなかで能力や人となりを評価しなければいけないため、短時間で客観的な評価ができるSPIが用いられます。客観的かつ的確に適性を判断できれば、入社後のミスマッチも減らせる点もメリットです。
転職時のSPIは自宅や用意された会場のPCを使って実施し、多くの転職者を確立された基準でスムーズに選考することができます。ある程度社会経験を積んだ人材でも、テストをとおして問題の処理能力と企業風土や業務に合った人材かどうかを判断することが可能です。
ちなみに転職時に行われるSPIは採用だけでなく、入社後の育成やフォローに活用する企業も。上司や同僚にSPIの結果を共有しておけば、人物への理解が深まりコミュニケーションがとりやすくなります。
転職時のSPIは、合否に影響すると考えてよいでしょう。中途採用では募集している職務に求められる能力水準を満たしているかや、職場にフィットしやすい人材か判断するために参考にする企業が多く、条件をクリアしていないと判断されると落とされるケースも。
転職時のSPIで実際にどの程度の正答率が必要かは、企業によって異なります。5割程度や7割以上が必要などといわれる場合もあるものの、明確な合格ラインは存在しません。
ちなみに得点は、高ければ高いほどよいというわけではないことを覚えておきましょう。能力よりもコミュニケーション力が重視される仕事であれば、得点が高くなくても問題ないと判断される場合もあります。ただしSPIが合否に影響を与えるのは事実なので、しっかりと対策をしておくと万全です。
転職時のSPIは、一般的に中途採用者向けのSPI3-Gが用いられます。SPIは高卒採用向けのSPI-3H・大卒採用向けのSPI3-U・中途採用向けのSPI-3Gと、採用状況別の3種類に分かれているからです。
テスト内容は基本的に基礎能力検査と性格検査の2種類で、高卒・大卒・中途のいずれも同じで、制限時間や出題範囲も変わりません。基礎能力検査は言語問題と非言語問題から構成されていて、性格検査は考え方や行動に関する質問が300問出題されます。
企業によっては性格検査と基礎能力検査に加えて、英語能力の検査が行われる場合も。また基礎能力検査のみのケースもあることから、どの検査が行われるかは必ずチェックしておきましょう。
転職時のSPIの実施方法には、4つのタイプがあります。各方法によって受検の仕方や場所が異なるので、違いを押さえておきましょう。以下で、実施方法別に受検方法や内容の詳細を解説します。
テストセンターは、SPIを制作している株式会社リクルートマネジメントソリューションズが用意した環境で行う実施方法です。
専用会場のPCを利用しての受検か、自宅などのPCから専用のシステムをとおして受検するオンライン形式で行う2つの形式があり、いずれの方法も監督者の監督の元で行われます。
受検するには、企業から送られる受検案内メールに記載されている予約サイトのURLにアクセスして、会場と日程を予約しましょう。受検にかかる時間は、基礎能力検査と性格検査をあわせて約65分です。
Webテスティングは、自宅などのPCから受検する形式です。指定された受検期間内で、都合のよい時間に受検することが可能。テストセンターのオンライン受検と似ているものの、監督者がいない点が異なります。
受検にかかる時間は、基礎能力検査と性格検査をあわせて約65分です。ちなみにスマホからの受検は認められていないので、テストの際はPCを用意しておきましょう。
インハウスCBTは、応募先の企業や用意された会場のPCで受検する形式です。
指定された日時と場所でSPIを受検し、企業によっては受検後に面接が行われることもあります。受検にかかる時間は、基礎能力検査と性格検査をあわせて約65分です。
ペーパーテスティングは転職先の企業が用意した会場で、マークシートを用いて受検する実施方法です。高校や大学受験のように、一般的なペーパーテストと同じくオフラインで行われます。
受検にかかる時間は、基礎能力検査と性格検査をあわせて約110分。テストセンター・Webテスティング・インハウスCBTと比べて検査に時間がかかるのが特徴です。
転職時のSPIの結果は合否に影響するので、受検前に対策しておくとよいでしょう。以下でPCを利用した受検のコツや問題形式の把握など、転職の際のSPI対策方法を解説します。
転職時に実施されるSPIの種類や実施方法は、必ず確認しておきましょう。準備していた内容とは別の出題や実施形式になると、本番で慌ててミスをする可能性があるからです。
企業からの受験案内メールやテストセンターのページなどに、SPの種類や実施方法などの詳しい内容が記載されているため、必ず目をとおしておいてください。
中途採用で採用されるSPI3-Gには、基礎能力検査・性格検査にプラスして英語能力検査のSPI-GEが採用されるケースがあるので注意が必要です。PCとマークシートのどちらを使った受検かも確認しましょう。
SPIの対策では素早く問題を解けるように問題形式を把握して、実際に練習もしておきましょう。
SPIは問題数が多く、スピーディーな対応が求められるのが特徴です。基礎能力検査は出題した問題の正誤で問題数が増減し、性格検査は300問すべてを回答する前提で作られています。PCを利用したSPIの場合は1問ごとに制限時間もあるため、焦ってしまって本来の実力を出せない可能性も。
どのような問題が出るかや出題例などを、株式会社リクルートマネジメントソリューションズの公式サイトで把握し、素早く問題を解けるようにしておくとよいでしょう。「SPIの能力検査とは?」では基礎能力検査の、「SPIの性格検査とは?」では性格検査の問題例・解答例が紹介されています。
ただしSPI対策のために勉強をしても、得点はさほど変わらないことが実証されているのが現状です。参考書やアプリなどで必要以上に対策しなくても大丈夫ですが、どのような問題が出るかは知っておいて損はありません。
テストセンター・Webテスティング・インハウスCBTで受検する場合は、PCを使った受検に慣れておくとスムーズに操作や回答が行えます。PCを利用したSPI検査では独特の回答方法や形式があり、事前準備なしで本番に挑むと手間取って、焦りからミスをしてしまうことも。
SPIの受検前にはPCに説明画面や練習画面が用意されるので、実際に操作して慣れておきましょう。手元で計算して画面上の答えを選ぶ問題があったり、次の問題に進むと前の画面に戻れなかったりするなどの特徴を把握できます。
基本的に回答のやり直しがきかないため、操作ミスもしないように意識してみてください。
応募側・企業側双方ミスマッチを防ぐために、性格検査は嘘をつかないで正直に答えることが重要です。自分をよく見せようとして本来の自分とは違う回答をすると、のちの面接で回答内容と実際の人物像が食い違っていると評価されてしまう場合があります。
例えば自分の行動や考え方と違う回答をすると、本来適している業務内容や職場の雰囲気などに適応しにくいといった検査結果が出てしまうことも。逆も同じで、本来は向いていない業務などに適応しやすいといった結果が出る可能性もあります。
嘘をついて入社できたとしても、働き始めてから業務内容や職場の雰囲気などが合わなければまた転職することにもなりかねないため、性格検査は正直に答えましょう。
SPI対策には、転職エージェントの活用も有効です。SPIは企業によって受検形式が異なり、採用するうえでSPIがどの程度重視されているかも変わります。転職エージェントは企業のSPIの内容を把握しているので、希望する企業にあわせた具体的なSPI対策ができるでしょう。
転職エージェントはSPI対策のほかにも、履歴書の書き方・志望動機の作成・面接対策などのアドバイスもしてくれます。転職全般のケアを行ってもらえるので、利用を検討してみるとよいでしょう。
以下の記事では、人気の転職エージェントサービスの公開求人数やマイページの使いやすさなどを比較検証して、最もおすすめの転職エージェントを紹介しています。転職にあたってSPI対策のアドバイスが欲しい人は、ぜひ活用してみてください。
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