
住宅ローンは何歳まで申し込める?重要なのは完済年齢?
そこで今回は、住宅ローンの申込可能年齢や、完済時年齢の上限について解説します。代表的な住宅ローンの借入・完済時上限年齢、完済時年齢の平均も紹介。現在の自身の年齢をふまえ、今後住宅ローンをどう組むべきか悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
住宅ローンの借り入れには年齢制限あり!何歳まで組める?
申込可能年齢は金融機関によって違う。上限は70歳未満が多い

ただし、申込可能年齢は金融機関によっても異なり、たとえば65歳未満や65歳以下などに設定されている場合も。金融機関の公式サイトをチェックし、自身の年齢が対象に含まれているか確認が必要です。
なお、申込年齢の下限は多くの金融機関で20歳以上ですが、例外もあるため借入を検討する際は確認しましょう。
以下では住宅ローンの選び方について解説しているので、あわせて確認してみてください。
完済時年齢は80歳未満が一般的

条件が同じであれば、返済に余裕のある若い世代のほうが審査通過に有利です。高年齢で住宅ローンを組むなら、審査条件が厳しくなること、毎回の返済が高くなる可能性がある点はあらかじめ理解しておきましょう。
なお、住宅ローンは最長35年ローンが基本ですが、「フラット50」など返済期間が35年以上のローンもあります。もし50年の長期スパンで住宅ローンを組む場合、80歳までの完済から逆算し、30歳未満で申し込まなければなりません。
代表的な金融機関の住宅ローンは何歳まで申込み可能か確認しよう

代表的な金融機関の住宅ローンについて、申込可能年齢の上限、完済時年齢の上限を紹介します。
<金融機関ごとの申込可能年齢上限/完済時年齢上限>
中央労働金庫:66歳未満/77歳未満
三井住友銀行:70歳未満/80歳未満
みずほ銀行:71歳未満/81歳未満
りそな銀行:70歳未満/80歳未満
新生銀行:65歳以下/80歳未満
ソニー銀行:65歳未満/85歳未満
横浜銀行:返済期間により異なる/82歳未満
JAバンク:66歳未満/80歳未満
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高齢でも組める住宅ローンを探しているなら、以下のページをチェックしましょう。各金融機関の住宅ローンをランキング形式で紹介しています。住宅ローンの選び方も解説しているので、借入先を比較検討する際に役立ててください。
住宅ローンの平均的な完済時年齢はどのくらい?

借入時の年齢は、注文住宅、分譲戸建住宅、分譲マンションが30歳代、中古戸建住宅、中古マンションが40歳代。平均返済期間は分譲戸建住宅が最も長く34.1年、完済時平均年齢は注文住宅が最も高く76.9歳です。
以下は、住宅形態別の借入時年齢・平均返済期間・完済時の平均年齢となるため、参考にしてください。
<注文住宅>
最も多い借入時の年齢:30歳代
借入時の平均年齢:44.0歳
平均返済期間:32.9年
完済時の平均年齢:76.9歳
<分譲戸建住宅>
最も多い借入時の年齢:30歳代
借入時の平均年齢:38.4歳
平均返済期間:34.1年
完済時の平均年齢:72.5歳
<分譲マンション>
最も多い借入時の年齢:30歳代
借入時の平均年齢:44.3歳
平均返済期間:32.0年
完済時の平均年齢:76.3歳
<中古戸建住宅>
最も多い借入時の年齢:40歳代
借入時の平均年齢:46.9歳
平均返済期間:29.2年
完済時の平均年齢:76.1歳
<中古マンション>
最も多い借入時の年齢:40歳代
借入時の平均年齢:46.4歳
平均返済期間:29.9年
完済時の平均年齢:76.3歳
<リフォーム住宅>
最も多い借入時の年齢:60歳代
借入時の平均年齢:60.4歳
平均返済期間:11.8年
完済時の平均年齢:72.2歳
住宅ローンは65歳までに完済するのが理想的

高齢者の働く環境が変わった昨今。2021年に「高年齢者雇用安定法改正」が施行され、70歳まで就業できる機会が増加しました。こうした働き方の変化から、住宅ローンも70歳以上の完済計画で組めば良いと考える人もいるかもしれません。
しかし、高齢になるほど病気や怪我などの身体的リスクが増えることはこれまでと変わりません。また、60歳や65歳を定年としている企業もまだまだあります。年齢が上がれば収入面でも体力面でもリスクが高まるため、できるだけ早めの返済を目指し、65歳までには完済できるよう計画を立てましょう。
年齢の高い人が住宅ローンを検討するときの注意点
年齢が上がると団体信用生命保険(団信)の審査に通りにくいことも

団体信用生命保険とは、債務者が死亡した場合に残高が0円になるといった生命保険の一種です。住宅ローンの条件として団体信用生命保険への加入が含まれるケースが多く、団体信用生命保険の加入可能年齢と住宅ローンの借入可能年齢は近く設定されている傾向にあります。
団体信用生命保険に加入するためには審査に通らなければなりません。生命保険と同様に健康状態の告知が必要になるため、当然高齢になるほど加入が難しくなります。団体信用生命保険の審査に落ちた場合、それを条件とする住宅ローンの借入はできません。
団体信用生命保険の加入が不要な住宅ローンも一部ありますが、債務者が死亡した場合も残高が残ってしまい、ハイリスクです。団体信用生命保険への加入を条件とすると、高齢での住宅ローン借入が難しくなることは念頭に置いておきましょう。
連帯保証人を求められることがある

連帯保証人とは、債務者が死亡するなどして返済ができなくなったとき、代わりに返済を行う立場の人です。住宅ローンでは基本的に連帯保証人は必要ありませんが、夫婦の資金を合算してローンを組む場合や、ペアローンでの借入の場合など、借入の方法によって必要になるケースもあります。
連帯保証人の年齢は、申込可能年齢上限と同じ70歳未満になっている場合があるので、誰でもなれるわけではありません。申込み前に、連帯保証人の必要有無や、連帯保証人の年齢制限を確認しておきましょう。
余裕のある返済プランを立てよう

先を見越した資金計画を立てるため、借入前にシミュレーションをしておくのが無難です。例えば、住宅保証機構株式会社が運営する住宅ローンシミュレーションでチェックができます。
定年後に無理なく返済できるかも熟考して

退職金を使って返済する方法もありますが、老後の資金に余裕がなくなるリスクも考えられます。ローンの返済だけでなく、生活資金もあわせて計算し、老後に安定した生活が送れるよう計画を立てることが大事です。
就労期間中の貯金や年金収入、退職金を返済に充てても生活資金に余裕があるかをふまえ、返済計画を立てましょう。
住宅ローンの年齢に関するQ&A
住宅ローンの年齢に関して、借り換えの上限年齢や公務員の場合の年齢制限など、よくある疑問にお答えします。
住宅ローンを借り換えできるのは何歳まで?

また、借り換えの際は改めて団体信用生命保険に加入しなければなりません。住宅ローンだけでなく団体信用生命保険も完済時年齢上限があるため、保険会社で上限年齢を確認しましょう。
住宅ローンの見直しを検討している人は、以下のページをチェックしてみてください。各金融機関の住宅ローンをランキング形式で紹介しています。金利の低さ、融資のスピード、利便性といった観点で確認し、借り換え先を比較検討しましょう。
公務員は何歳まで住宅ローンを借りられる?

住宅ローンの申込可能年齢は職業ごとの違いはないため、公務員でも70歳前後まで申込可能です。
申込可能年齢は、各金融機関によって定められています。年齢をはじめ、具体的な条件はそれぞれ異なり、申込には審査も必要です。職業・年齢・収入・勤続年数など、条件については公式サイトから規定を確認してください。
85歳まで借りられる住宅ローンはある?

ただし、先述したとおり完済時年齢は80歳未満が一般的であり、85歳に設定している金融機関やプランはあまりありません。定年後も長期間返済も考えている場合は、ソニー銀行のような完済時年齢の高い金融機関を選ぶか、80歳未満で返済できる方法を再度検討しましょう。
定年後も住宅ローンの返済が続くときはどうすればいい?

早期に完済できるよう、繰り上げ返済を利用しましょう。高い年齢で住宅ローンを申し込む場合、定年後も住宅ローンを払い続ける可能性があります。
しかし、定年して収入が減った状態や、年金で生活している状態で返済を続けることは容易ではありません。定年前の余裕があるときに繰り上げ返済を利用し、できるだけ早く返済できるようにしましょう。
金利が高い場合は借り換えをして金利や返済額を減らす、返済期間を短くするといった方法もあります。ただし、そもそも低金利で借入をしている場合は効果が見込めないため、状況に応じた判断が必要です。
なお、定年後に返済で余裕がなくなってしまった場合、金融機関へ相談する、自宅を任意売却するなどの対処法があります。自宅を担保にして、住みながら老後資金を借りられるリバースモーゲージや、自宅を売却して現金化したあとも住み続けられるリースバックなどもあるので、万が一返済が困難になった場合に備えて確認しておきましょう。
金利タイプ別のおすすめ住宅ローンを知りたい人はこちら
以下のコンテンツでは、金利タイプ別におすすめの住宅ローンを紹介しています。特定の金利タイプを検討したい人は、ぜひ一度見てみてください。
60歳からでも住宅ローンは組める?
以下のコンテンツでは、60歳で申し込む場合に住宅ローンの組み方ができるかを紹介しています。住宅ローン以外の手法も解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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