金利の低さやがん団信の上乗せ金利の低さ、手数料の低さが気になるりそな銀行の「りそな住宅ローン」。実際に利用しないとわからず、迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、実際にりそな銀行のりそな住宅ローンを徹底検証しました。変動金利住宅ローン19サービスの中で比較してわかった「りそな住宅ローン」の実力をレビューしていきます。変動金利住宅ローンの選び方も紹介しているので、検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
検証の結果、金利はWeb完結での契約なら年0.640%と低め。「5年ルール・125%ルール」がついた住宅ローンのため、急激な返済額の上昇は起こらない仕組みになっています。
実際にりそな銀行 りそな住宅ローンと比較検証を行ったサービスの中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
りそな銀行 りそな住宅ローンよりも高い評価を獲得したサービスも!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
マイベストが検証してわかったりそな銀行 りそな住宅ローンの特徴は、ひとことでまとめると「金利は低い部類に。がん団信の上乗せ金利も低く高評価」です。
実際、たくさんある変動金利住宅ローンのなかで、金利の低さやがん団信の上乗せ金利の低さ、手数料の低さはサービスによってどのくらい差があるのか気になりますよね。ここからは、りそな銀行のりそな住宅ローンを含む変動金利住宅ローンの検証方法や、自分に合った変動金利住宅ローンを選ぶためのポイント、検証で高評価を獲得したサービスを紹介していきます。
今回は、りそな銀行のりそな住宅ローンを含む変動金利住宅ローン19サービスを実際に利用して、比較検証を行いました。
以下のコンテンツで行われた具体的な比較検証のポイントはこちらです。
検証①:金利の低さ
検証②:がん団信の上乗せ金利の低さ
検証③:手数料の低さ
金利が低い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「検証した住宅ローンのなかで最も金利が低い商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
がん団信の上乗せ金利が低い商品として、ユーザーがとても満足できる基準を「検証した住宅ローンのなかで最もがん団信の上乗せ金利が低い商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
手数料が低い商品として、ユーザーがとても満足できる基準を「検証した住宅ローンのなかで最も手数料が低い商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
適用金利 | 年0.640%(*1) |
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がん団信の上乗せ金利 | 年0.1% |
手数料 | 借入金額×2.2%、保証会社事務取扱手数料 55,000円 |
借換可能 | |
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自社ATM利用手数料(平日) | 無料(※振込は除く) |
自社ATM利用手数料(土日) | 無料(※振込は除く) |
コンビニATM利用手数料 | 月4回まで無料 |
申込可能な最低年収 | 100万円 |
申込可能な最低勤続年数 | 1年(給与所得者以外は3年) |
申込可能な最長年数 | 40年 |
返済用口座の開設手続きが必要 | |
借入できる地域 | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
住宅ローンは銀行のサービスを使うほど割引が適用されるため、契約した銀行をメインバンクとして使っていくことを前提に申し込みましょう。
たとえば「給与振込を行えば0.1%割引」「ネットバンキング申込で0.1%割引」など、決められた条件を達成するごとに住宅ローンの金利は割引されます。
検討している銀行の標準金利が他の銀行より高くても、割引の結果お得になる場合もあります。変動金利住宅ローンを選ぶ際は「メインバンクとして利用するとどのくらい金利が低くなるか」に注目して比較しましょう。
変動金利住宅ローンを選ぶとき、住宅ローン金利だけで各銀行を比較するのは不十分。住宅ローンに申し込む人は皆、団信という保険に加入する必要があり、保障される内容に応じて金利が上乗せされます。ここでは、どんな人も最低限加入しておくべき団信の種類と、団信の上乗せ金利を加味した住宅ローン比較の仕方を紹介します。
団信(団体信用生命保険)は死亡時や保障の条件となる病気にかかったときなどに住宅ローンの支払いが免除される保険。「住宅ローン専用の生命保険」とも呼ばれており、どの銀行も住宅ローンの申込時には団信加入を必須としています。
団信の種類は銀行によって様々あります。団信の追加を検討するなら日本人の死因第一位(※1)のがんをカバーできる「がん団信」をつけておくことをおすすめします。がん団信は、基本的にがんと診断された時点で住宅ローン残高の支払いが免除されます。一生のうちにがんと診断される確率は50%以上(※2)で、日本人の2人に1人がかかる病気なので、団信で備えておくのがベターです。
他にも、三大疾病や八大疾病までカバーできる団信を用意している銀行は多数あります。ただし、これらはがん団信より適用条件が厳しい傾向にあり、上乗せ金利もがん団信より高いことを踏まえると、恩恵を受けられる見込みは少ないでしょう。たとえば、三大疾病団信の適用条件は、60日以上の入院であることが一般的ですが、心疾患の平均入院日数は24.6日(※3)。よほど入院が長期化しない限り、保障条件を満たすことは難しいです。
1:厚生労働省「令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況」
2:国立がん研究センター「最新がん統計」
3:厚生労働省「令和2年(2020年)患者調査の概況」
住宅ローンの金利を比較する際は、「住宅ローン金利」と「がん団信の上乗せ金利」を足したうえで検討してください。
がん団信を付帯する前提であれば、はじめから考慮して金利比較しないと、上乗せ幅が大きく、返済負担が重い銀行を選んでしまうリスクがあります。住宅ローン金利がどんなに低くても、団信の上乗せ金利が高い銀行は金利が低いとはいえないので注意してください。
大幅な金利変動に備えるため、申し込もうとしている住宅ローンに5年・125%ルールがついているかを確認しましょう。
5年ルールは「金利が変動しても、5年間は返済額が一定になる」ルールで、125%ルールは「それまでの支払額と比較して、返済額の上昇は1.25倍を上限とする」ルールのこと。この2つのルールがあれば、将来大幅に金利が変動した際でも、月々の返済額の上がり幅に制限がかかり、家計が圧迫されるリスクを抑えることができます。
検証の結果、金利の低さで上位の住宅ローンは、5年・125%ルールがついているものとそうでないものに二分されました。近年はネット銀行を中心に5年・125%ルールがない住宅ローンを提供する銀行が増えていますが、「金利の低さ」と、「5年・125%ルールの適用」は両立させることは可能です。「どうしても将来の金利上昇が不安」という人は、必ず5年・125%ルールが備わった商品を選びましょう。
銀行ごとに手数料の金額に差はありますが初回しかかからないので、手数料の違いで選ぶことはおすすめできません。最終的には金利の違いのほうが大きな金額差につながるため、長い視点で見て初期費用の重さを重視することはやめましょう。
たとえば借入額4,500万円で試算すると、手数料の違いはせいぜい2万円程度。一方、金利が0.4%違うだけで、最終的な返済額の差は約340万円に及びます。金利の差で手数料の差の100倍以上になるケースもあるので、金利差のほうが重要といえます。
銀行のなかには、「初期費用を安く抑えられる」と謳っているところも。しかし、ここで試算した通り初期費用を気にしすぎるあまり、金利差に気づかず最終的に損してしまう可能性があるので銀行選びの際は注意しましょう。
注文住宅の場合、土地を購入するときや工事が完了したときなど複数のタイミングで住宅費用の支払いをしなければならないので、分割して住宅ローンの融資を受けられるかが重要なポイントになります。
そのため、注文住宅の購入を予定している人は分割融資を受けられる住宅ローンかどうかしっかりチェックしましょう。
今回紹介している住宅ローンのなかで、分割融資に対応していたのは10商品と約半数でした。同時に、分割融資を受けられない住宅ローンも一定数あるため、注文住宅に住む予定の人は金利の低さとあわせて分割融資をしてもらえるかを事前に確認してください。
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