マイホームを購入しようと意気込んだはいいものの、「今から35年でローンを組んで大丈夫なのかな」と不安に感じる人は多いのではないでしょうか。「できればゆとりをもって返済したいけど、定年までに完済できるのか」「そもそも何年でローンを組むのが適正なのか」といったことが気になりますよね。
そこで今回は、35年でローンを組んだ場合のメリット・デメリット、さらに35年でローンを組んだ場合の返済のテクニックを徹底的に解説します。
この記事で正しい知識を身につけて、ぜひ夢のマイホーム購入を実現させてください。
法人向けの資産相談業務やグループ企業の経営管理、分散金融市場における資産運用事業を手がける。その他、大手のビジネス系メディア「マネー現代:講談社」「ITmediaビジネスオンライン」「四季報オンライン」等で執筆も行っている。 OKOSUMO(公式サイト):https://okosumo.com/ Twitter:https://twitter.com/full_tangent
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
住宅ローンの借入期間は、上限を35年に設定されていることが一般的。上限いっぱいまで借入するメリット・デメリットは以下のとおりです。
<メリット>
返済期間が長いと返済回数が増えるので、毎月の返済額が小さくなります。さらに、住宅ローンの審査は返済比率(年収に占める年間の返済額)が基準となるため、期間を長く設定するほうが、同じ年収でも借入できる金額が高くなる傾向があります。
<デメリット>
返済期間が長い分、支払う利息は高くなります。また、30歳以降に住宅ローンを組んだ場合、定年時点で住宅ローンが残る可能性も。借入金額によっては公的年金だけでローンの返済を賄うことが難しいため、借入後にこまめに繰り上げ返済するなど工夫が必要といえます。
メリット・デメリットを正しく理解していれば、35年でローンを組んでも問題ないでしょう。記事の後半ではデメリットを軽減するためのコツを紹介しているので、ぜひチェックしてください。
35年で借入すると、毎月の返済額や退職した際のローン残高はいくらになるのでしょうか。ここでは3,000万円・4,000万円・5,000万円で、それぞれ毎月の返済額と退職時点の残高がいくらになるのかを紹介します。
3,000万円を金利年1.5%で35年間借入した場合、返済額と退職時点の残高は以下のとおりです。
<返済額>
<退職時点での残高>
4,000万円を金利年1.5%で35年間借入した場合、返済額と退職時点の残高は以下のとおりです。
<返済額>
<退職時点での残高>
5,000万円を金利年1.5%で35年間借入した場合、返済額と退職時点の残高は以下のとおりです。
<返済額>
<退職時点での残高>
35年でローンを組む際に最も悩ましいのは「残債が残る可能性が高いこと」「総支払額が大きくなること」の2点でしょう。ここでは、住宅ローンを35年で組む際のデメリットを解決する方法を紹介します。
もし会社に退職金制度があれば、退職金を使って定年時の残債を一括で返してしまうのも手です。
その場合、老後の備えは別で用意しておくのが賢明といえます。個人保険やiDeCoなど、老後資金の貯蓄に特化した商品・制度を活用しつつ、日頃からコツコツと貯金することを心掛けてください。
定年後の残債が気になる人も、まずは35年ローンで組んでみるのがおすすめです。
理由は、契約後に期間を短縮することはできても、延ばすことはできないからです。35年で借入してみて、返済に余裕がありそうなら繰り上げ返済をして期間を短縮するのがベターです。
繰り上げ返済はネットバンキングを活用するのが主流なので、来店の手間がかかりません。今決めきれないのであれば、一旦35年で組んでおいて、様子を見ながら適宜期間を短縮していくのがよいでしょう。
住宅ローンは一生に一度の大きな買い物です。「上限の35年間で住宅ローン組むってまずいのかな」と考える人が多いですが、決してそんなことはありません。この記事で紹介したメリット・デメリットと返済のコツを正しく理解して、ぜひ夢のマイホーム購入を実現させてください。
理解が深まったら、次はいよいよ住宅ローン選びです。mybestでは、専門家監修のもと、ネットで人気の住宅ローンを元銀行員が徹底的に検証し、最もおすすめの住宅ローンを決定しました。
住宅ローンの選び方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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