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住宅ローンで繰り上げ返済するタイミングは?返済額がより軽減できる方法も紹介

住宅ローンで繰り上げ返済するタイミングは?返済額がより軽減できる方法も紹介

住宅ローンを前倒しで返済できる、繰り上げ返済。金利を削減できたり早く借金を返せたりなどのメリットがありますが、効果的な繰り上げ返済のタイミングがわからず、困っている人も多いのではないでしょうか。


本記事では、繰り上げ返済に適したタイミングについて解説します。繰り上げ返済で返済額を軽減する方法や利息の計算シミュレーションなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

2025年03月14日更新
大島凱斗
ガイド
元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当
大島凱斗

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。

大島凱斗のプロフィール
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目次

変動金利住宅ローンおすすめTOP5

1

みずほ銀行

住宅ローン(ローン取扱手数料型)
4.66
住宅ローン(ローン取扱手数料型)

金利がトップクラスの低さ。がん団信の上乗せ金利の低さも高評価

2

SBI新生銀行

住宅ローン
4.51
住宅ローン

金利は年0.680%と平均以下。がん団信は年0.1%の上乗せでお得

3

三菱UFJ銀行

住宅ローン
4.38
住宅ローン

金利は低め。がん団信の金利はやや高め

4

PayPay銀行

住宅ローン
4.37
住宅ローン

金利の高さは平均以下。5年・125%ルールはない

4

りそな銀行

りそな住宅ローン
4.37
りそな住宅ローン

金利は低い部類に。がん団信の上乗せ金利も低く高評価

住宅ローンの繰り上げ返済ができるタイミングはいつ?

住宅ローンの繰り上げ返済ができるタイミングはいつ?
住宅ローンの繰り上げ返済は、基本的にいつでも行えます。ただし、繰り上げ返済の申し込み開始のタイミングは、融資完了後や初回の返済完了後など金融機関ごと異なる点に注意しましょう。

申し込み期限も金融機関や手続き方法により異なり、2〜3日前までの申し込みでOKなケースもあれば、2週間前や1か月前といった場合もあります。

繰り上げ返済が可能な時期や申し込み期限については、契約書や公式サイトで確認しましょう。

住宅ローンの繰り上げ返済に適したタイミング

住宅ローンの繰り上げ返済には、適したタイミングがあります。利率によってよいタイミングが異なるので、以下を参考に自分にあった返済時期を見極めましょう。

金利が1%以下なら住宅ローン減税の控除期間が終了したあと

金利が1%以下なら住宅ローン減税の控除期間が終了したあと
金利が1%以下かつ住宅ローン減税を利用している場合は、住宅ローン減税による控除額が利息額よりも大きくなります。金利1%以下の場合は、早めの繰り上げ返済よりも住宅ローン減税のほうが得になるかを確認し、繰り上げ返済を検討しましょう。

例として、以下の条件でのシミュレーションを行いました。

  • 借入額:3,000万円
  • 返済期間:35年
  • 借入金利:年0.6%(全期間固定金利)
  • 返済方式:元利均等方式
  • ボーナス返済:なし
  • 繰り上げ返済のタイミング:10年目
  • 繰り上げ返済額:500万円
  • 繰り上げ返済方式:期間短縮型
  • 住宅ローン減税:1%

この条件の場合、住宅ローン減税が対象の期間に繰り上げ返済をしたあとは控除が約235万円ですが、繰り上げ返済をしないと控除は約318万円に。繰り上げ返済後に引き下げられた利子の額は70万円のため、住宅ローン減税の控除額の差のほうが大きくなります。この状況の場合、繰り上げ返済をしないほうがお得です。


住宅ローン減税は10年間受けられるため、その期間に繰り上げ返済用のお金を貯めておくとよいでしょう

金利が1%以上なら早いタイミングの繰り上げ返済がおすすめ

金利が1%以上なら早いタイミングの繰り上げ返済がおすすめ
住宅ローンの金利が1%以上の場合は、住宅ローン減税の期間内であっても早めに繰り上げ返済を行うとよいでしょう。住宅ローン控除による減税額よりも、支払利息のほうが負担になる可能性があるためです。

上記のシミュレーションの結果を見ると、住宅ローン減税の控除期間で金利が1%の場合、利子は150万円も減っています。利子を大幅に軽減できるため、できる限り早めの繰り上げ返済がおすすめです。

変動金利の利率が上がる前も繰り上げ返済を検討するタイミング

変動金利の利率が上がる前も繰り上げ返済を検討するタイミング
変動金利で今後利率の上昇が見込まれるタイミングには、金利上昇前に繰り上げ返済したほうがよいでしょう。元金が多いと、金利上昇に伴って支払利息も増えてしまいます。金利上昇前に繰り上げ返済で元金を減らしておけば、利率は上がっても支払利息の負担はそれほど増えません。

反対に、金利が低いときには、繰り上げ返済用のお金を貯めておくとよいでしょう。

住宅ローンの繰り上げ返済をしないほうがよいのはどんなとき?

住宅ローンの繰り上げ返済は、しないほうがよいタイミングもあります。どのようなときか詳しく解説するので、自分の状況と照らし合わせながら確認してください。

繰り上げ返済をすると貯金がなくなってしまうとき

繰り上げ返済をすると貯金がなくなってしまうとき
貯金の額が少なく、繰り上げ返済に充てると手元のお金がなくなってしまうときには繰り上げ返済はしないほうがよいでしょう。繰り上げ返済のタイミングは、万が一に備えたお金(生活防衛資金)も考慮する必要があります。最低でも生活費の6か月~1年分の現金は手もとに残すことを考えましょう。

親の介護や子どもの教育資金、また失業などによって生活費が急に必要になる可能性もあります。

小さい子どもがいるとき

小さい子どもがいるとき
小さい子どもがいる場合は、教育費や養育費などの出費がかかるため、将来に備えた貯金が大事です。習い事や部活動などで出費が増える、あるいは予期せぬトラブルにより収入が減ることも考えられます。これらの出費や収入の変動もふまえ、預貯金の余裕が出ると判断できるまでは、繰り上げ返済を待ったほうがよいでしょう。

住宅ローンの負担を減らすために繰り上げ返済を行い、不足した教育費は教育ローンで補填すればよいと考える人もいるかもしれません。しかし、教育ローンの利息は住宅ローンよりも高く設定されていることが多く、かえって支払い負担は増えてしまいます。収支を計算する際は、ほかのローンに頼らない前提でライフプランを立てましょう。

繰り上げ返済の利息軽減額をタイミング別でシミュレーション!

繰り上げ返済の利息軽減額をタイミング別でシミュレーション!

下記の条件で、繰り上げ返済のタイミング別の利息軽減額を紹介します。繰り上げ返済をローン返済開始後5年目、10年目、15年目、20年目に行う想定でシミュレーションしました。


  • 借入額:3,000万円
  • 返済期間:35年
  • 借入金利:年1.5%(全期間固定金利)
  • 返済方式:元利均等方
  • 式毎月の返済額:91,855円
  • ボーナス返済:なし
  • 繰り上げ返済額:300万円

<返済期間を変更した場合(返済期間/利息軽減額)>

  • 5年目:25年11か月/1,556,488円
  • 10年目:21年2か月/1,236,751円
  • 15年目:16年6か月/938,846円
  • 20年目:11年9か月/661,370円


<返済額を変更した場合(返済額/利息軽減額)>

  • 5年目:81,478円/725,093円
  • 10年目:79,824円/597,323円
  • 15年目:77,326円/472,226円
  • 20年目:73,139円/349,980円


5年目で繰り上げ返済をしたとき、残りの返済期間を減らしたい場合は返済期間25年11か月、利息軽減額は1,556,488円です。返済額を減らしたい場合は81,478円まで減らせます。


20年目で繰り上げ返済をしたときには、残りの返済期間を減らしたい場合には11年9か月、利息軽減額は661,370円です。返済金額を減らしたい場合には73,139円になり、利息軽減額49,980円になりました。


このように繰り上げ返済を早くするほうが利息軽減効果が高くなります。住宅ローン控除の期間が過ぎたら繰り上げ返済を検討してみましょう。

住宅ローンの繰り上げ返済に関するよくあるQ&A

住宅ローンの繰り上げ返済に関する、よくある質問を紹介します。効果的なタイミングやその理由、手数料の有無などについて詳しく解説するので、疑問を抱いている人は確認してみてください。

繰り上げ返済のタイミングは1月が効果的?その理由は?

繰り上げ返済のタイミングは1月が効果的?その理由は?
住宅ローン控除を利用できる場合、年末に繰り上げ返済するよりも翌年1月のほうがお得になります。12月の返済時に繰り上げ返済をすると、その分年末のローン残高が減ってしまい、住宅ローン控除が減るためです。

たとえば12月に100万円繰り上げ返済したら、約100万円×1%=1万円が住宅ローン控除額になりません。翌年の1月に繰り上げ返済すればその年の控除には関わらないため、12月を越して1月以降に返済するほうがお得です。

繰り上げ返済に手数料はかかる?

繰り上げ返済に手数料はかかる?
金融機関や返済方法(一部繰り上げ・全額繰り上げ)、タイミングによって手数料が無料か有料か変わります。一部繰り上げ返済の手数料はほとんどの金融機関で無料ですが、全額繰り上げの場合は多くの金融機関で手数料が有料。SBI新生銀行・ソニー銀行・ARUHI・楽天銀行などは、すべて繰り上げ返済の手数料が無料です。

たとえば三井住友銀行の手数料は、一部繰り上げ返済が16,500円で、全部繰り上げ返済が22,000円。みずほ銀行は、店頭での申込では手数料が33,000円かかりますが、インターネットバンキングで行えば手数料がかかりません。

まとまった額の繰り上げ返済とこまめな繰り上げ返済はどちらがお得?

まとまった額の繰り上げ返済とこまめな繰り上げ返済はどちらがお得?
合計の額が同じ場合、こまめな繰り上げ返済のほうが、まとまった額を一度に繰り上げ返済するよりも利息が少なくなります。金額が少なくても、何回か繰り上げ返済することでそのたびに返済した金額分だけ利子が少なくなる仕組みです。

貯金がたまってから一気に繰り上げ返済しようとすると、なかなか繰り上げ返済のタイミングになりません。貯金がたまるのを待っている間にも、元金にかかっている利息はかさんでいます。少しずつでも繰り上げ返済をして元金を減らすことで、最終的に支払う利息は少なくなるでしょう。

期間短縮型と返済額軽減型、利子や返済額がより軽減できるのはどちら?

期間短縮型と返済額軽減型、利子や返済額がより軽減できるのはどちら?
住宅ローンの繰り上げ返済による利息軽減効果が大きいのは、返済額軽減型よりも期間短縮型です。返済期間短縮型の繰り上げ返済では、返済期間が短くなり、そのために短縮された期間に支払う予定だった利息が軽減されます。

期間短縮型は毎回同じ金額で返済して返済期間を短縮する方法、返済額軽減型は残りの返済期間を固定して返済する金額を徐々に少なく設定していく方法です。返済額軽減型の繰り上げ返済では、返済期間が減らされないため、期間でかかる利息は軽減されません

住宅ローンは繰り上げ返済のタイミングで借り換えも検討しよう!

繰り上げ返済すると、利息や返済期間を減らすことが可能です。ただし繰り上げ返済をしたい場合には、よいタイミングを考えましょう。

また、繰り上げ返済では借り換えをすることでより利息を軽減できる可能性があります。毎月の返済負担が小さくなる、団信の見直しもできる、借り換えを検討してはいかがでしょうか。

借り換えに関心がある人は、借り換えにおすすめな住宅ローンのランキングをチェックしてください。

住宅ローンについてはこちらの情報もチェック!

変動金利住宅ローンおすすめTOP5

1

みずほ銀行

住宅ローン(ローン取扱手数料型)
4.66
住宅ローン(ローン取扱手数料型)

金利がトップクラスの低さ。がん団信の上乗せ金利の低さも高評価

2

SBI新生銀行

住宅ローン
4.51
住宅ローン

金利は年0.680%と平均以下。がん団信は年0.1%の上乗せでお得

3

三菱UFJ銀行

住宅ローン
4.38
住宅ローン

金利は低め。がん団信の金利はやや高め

4

PayPay銀行

住宅ローン
4.37
住宅ローン

金利の高さは平均以下。5年・125%ルールはない

4

りそな銀行

りそな住宅ローン
4.37
りそな住宅ローン

金利は低い部類に。がん団信の上乗せ金利も低く高評価

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