将来介護が必要になったときに備えて加入する介護保険。保険によって適用期間や給付金の受け取り方法がさまざまなうえ、公的介護保険に比べて種類が豊富なため、どの保険会社・プランを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回はインターネットで人気の介護保険8商品に、介護保障を追加できる終身保険2商品を加えた8商品を徹底的に比較しました。
比較検証は以下の2点について行いました。
はたしてどの商品があなたにおすすめの介護保険なのでしょうか?介護保険の役割や選び方のポイントも解説しているので、ぜひ加入の際の参考にしてみてください。
青山学院大学卒。大手ハウスメーカー、外資系生命保険会社を経て2002年よりファイナンシャルプランナーとして活動。個人を中心に住宅購入やライフプラン・保障設計・節税・運用等の相談業務をはじめ、生命保険や不動産分野を中心に、一般消費者やファイナンシャルプランナー向けセミナーの講師なども務めている。青山学院大学非常勤講師。オールアバウトマネーガイド。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
今回は、介護保険7商品と、介護保障を追加できる終身保険1商品の保障内容の充実度を調査し、加点評価しています。検証項目にある保障が多く備わっている商品ほど高評価としています。評価付けは下記6項目について行いました。総合評価における本検証軸での評価は60%を占めています。なお、保障内容の検証結果は、平均3.84点・最高4.47点・最低3.40点でした。【検証項目】支払い条件└公的保障連動型+保険会社独自基準型:+0.7点└公的保障連動型のみ:+0.4点保険金を受け取れる介護等級└要介護1:+1.4点└要介護2:+1.1点└要介護3:+0.7点認知症の追加保障└あり:+0.7点保険料の負担減└要介護1以上で保険料免除:+0.7点└そのほかの理由で保険料免除:+0.4点死亡保障└あり:+0.7点貯蓄性└解約返戻金あり:+0.7点└祝金あり:+0.4点
今回の検証では、介護保険7商品と、介護保障を追加できる終身保険1商品について条件を設定したうえで、保険料の試算を行い相対評価しました。保険料が安い商品ほど高評価としています。今回の保険料試算では、99歳まで保険料を支払い続けたと仮定をし、総払込保険料を相対評価。総合評価における本検証軸での評価は40%を占めています。なお、保険料の安さの検証結果は、平均4.08点・最高5.00点・最低3.00点でした。【年齢条件】40歳50歳60歳【性別条件】男女【保障条件(年金タイプ)】保険料払込期間:最長(終身払いできるものは終身払い)保険料支払い方法:月払い介護年金額:要介護1で20万円受け取れるプラン特約:保険料払込免除【保障条件(一時金タイプ)】保険料払込期間:最長(終身払いできるものは終身払い)保険料支払い方法:月払い介護保険金額:750万円特約:なしこの条件と同様に設定できない商品の場合、最も近い条件で試算を行いました。
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本コンテンツは情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品についての勧誘や契約の推奨を目的としたものではありません。弊社が内容について正確性を含め一切を保証するものではないため、個別商品については各保険会社にお問い合わせください。
保険料の安さの検証結果を2024年6月21日時点の情報で更新し、ランキングをアップデートしました。
介護保険とは、介護費用を一部を補填してくれる保険のこと。介護保険には大きく分けて公的介護保険と民間介護保険の2種類があります。
公的介護保険は40歳以上の人の加入が義務付けられている、給料や年金から保険料が天引きされる保険です。要支援状態や要介護状態になると、介護サービスを安い料金で受けられます。保険金などの現金が給付されるわけではありません。
一方で、民間介護保険は保険会社から販売されている介護保険のこと。加入は任意で、保険会社の求める条件をクリアできれば契約可能です。公的介護保険との大きな違いは、現金で給付されること。要介護状態になると、一括もしくは年金で介護保険金を受け取れます。
2種類の介護保険を組み合わせることで、要介護状態になったときの経済的な負担を大幅に軽減可能。しかし、公的介護保険が強制加入であることから、なかには「民間の介護保険って本当に必要なの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
民間介護保険が必要かどうかは収入や貯蓄などの経済状況によって異なります。次のパートでは、公的介護保険と民間介護保険でカバーできる費用の違いを解説しつつ、民間介護保険が必要な人の特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
要介護者を介護する人は家族の場合が多く見られますが、そのために仕事をやめなければならないこともあるほど、介護は時間・体力・精神的に大変なことです。
せめて経済的負担は回避できるよう、公的介護保険だけでなく貯蓄や民間の介護保険を合わせて、万全な備えをしておきたいところです。
民間介護保険が必要なのは、介護費用の備えが十分に確保できていない人です。公的介護保険の保障はあくまで介護サービス。自宅のリフォーム費用や有料老人ホームの利用料などは全額自己負担です。逆をいえば、ある程度の貯蓄がある人であれば、民間介護保険に加入する優先度は低いといえます。
統計によると、介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)の平均は毎月8.3万円です。介護期間は平均61.1か月かかっているため、目安となる貯蓄額は500万円といえるでしょう(参照:生命保険文化センター)
そのため、介護のための十分な貯蓄がない人や、貯蓄があっても介護費用に使いたくない人は、民間介護保険への加入を検討しましょう。
ここからは、介護保険を選ぶ際にチェックしておきたい「6つのポイント」をご紹介します。
民間介護保険には年金タイプと一時金タイプの2種類があります。備えたい費用によって加入すべきタイプが異なるため、このパートで詳しく解説します。
介護サービスの費用や生活費に備えたい人は、年金タイプの商品を選びましょう。
要介護(要支援)認定を受けると、デイサービスやショートステイなどの介護サービスを受けられますが、費用のうち1割(一定以上所得者の場合は2〜3割)は自分で負担しなければいけません。要介護1であっても、介護サービス費用だけで毎月約16,000円、年間で約20万円の自己負担が必要です(参照:厚生労働省)。
当然、要介護状態が長期化すればその分費用の負担も重くなります。年金タイプであれば、基本的に介護状態が続く限り年金を毎年受け取れるため、継続的に発生する介護のサービス費用や生活費の補填に適しているでしょう。
介護施設への入居や自宅のリフォームを考えている人は、一時金タイプの商品を選びましょう。
基本的に、介護施設への入居費用や利用料は公的介護保険では保障されないため、全額自己負担です。とくに入居費用は施設ごとに大きく異なるので、場合によっては予想外に大きな金額が必要になることも考えられます。
また、介護を目的とした自宅のリフォームには補助費を受け取れますが、条件を満たしても最大で18万円しか受け取れません(参照:厚生労働省)。リフォームする場所によっては100万円を超えることもあるうえ、トイレや浴室など複数箇所をリフォームすることも考えられるため、一度に大きな金額が必要になります(参照:国土交通省)。
一時金タイプの介護保険であれば、一度にまとまった保険金を受け取れるため、高額になりがちな介護施設の入居費用やリフォーム費用に充当しやすいでしょう。
65歳未満の人なら、支払い基準に保険会社の独自基準がある商品を選びましょう。一般的に、介護保険の支払い基準は「公的保障連動型」と「保険会社の独自基準型」 の2種類です。
公的保障連動型とは、公的介護保険の介護等級と連動した支払い基準で、要介護認定を受けると保険金を受け取れます。一方で保険会社の独自基準型は、保険会社が定めた基準を満たせば保険金を受け取れるため、必ずしも要介護認定が必要というわけではありません。40〜64歳の人は、特定16疾病が原因でないと要介護認定を受けられないため、公的保障連動型だと保険金を受け取り辛い点に注意が必要です(参照:厚生労働省)。
そのため、若いうちから介護保険の加入を検討している人には、保険会社の独自基準型がある介護保険がおすすめでしょう。
保障の要件となる介護等級は商品によって異なります。早いうちから保険金を受け取れれば、その分介護費用の負担も軽くなるため、保障される介護等級の確認は忘れずに行いましょう。
介護等級は、介護や支援が必要な状態に応じて要支援1〜2と要介護1〜5に分けられ、数字が大きいほど重篤な状態です。要介護認定者数のなかでは要介護1が最も多く、要介護者全体の約29%を占めています(参照:厚生労働省)。しかし、介護保険で要介護1から受け取れる商品は少なく、今回検証した介護保険では3商品のみでした。
せっかく介護保険に加入しても、保険金を受け取れないのであれば備える意味がありません。介護等級のなかでも要介護1・2は比較的軽度の状態といえますが、介護費用がかかることは事実。早い段階から介護費用に備えたい人は、保障される介護等級の確認を忘れないようにしましょう。
なお、要介護1で保障される商品はすべて年金タイプでした。一時金タイプは要介護2から保障されることが一般的なので、一時金タイプを検討している人は要介護2を目安に選ぶとよいでしょう。
保障の対象となる要介護の区分が違うと保険料もかなり違います。民間の介護保険を検討する際は、軽度な要介護状態でも保障を希望するかを決め、保障内容をそろえてから比較をしましょう。
認知症保障は、認知症と診断されると保険金を受け取れます。介護状態にならずとも保険金を受け取れるため、認知症の治療費や介護保険金を受け取るまでの経済的な負担を軽くできるでしょう。
介護状態になる原因の1位は認知症です。認知症になると日常生活で介護が必要になることが多いため、一般的には要介護(要支援)認定を受けられる病気といえます。
しかし、そんな認知症でも注意すべきポイントがあります。それは、認知症にかかると銀行口座からお金を引き出せなくなる場合があること。認知症になると本人の意思能力が低下するため、預金者の金融資産を守るために出金制限がかかります。たとえ家族であっても引き出せないため、場合によっては介護費用が不足することも。
認知症保障があれば、認知症になった時点でまとまったお金が受け取れます。介護認定を受けるまでの資金繋ぎができるため、もしものときでも生活費や治療費に困らなくて済むでしょう。
画像内介護の原因:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査」
画像内認知症有病者:内閣府「平成29年度版 高齢社会白書」
要介護状態になった時の保険料の負担が心配なら、保険料免除がある商品を選びましょう。介護保険には、要介護(要支援)状態になると保険料が免除されるものと、免除がされず保険料を払い続けないといけないものがあります。
要介護(要支援)状態になると、これまでの生活費に加えてリハビリ代や治療費が上乗せされるため、毎月の出費の負担が重くなることも。少しでも生活資金にゆとりを持たせたいなら、保険料免除がある商品がおすすめです。
なお、なかには保険料免除が特約になっている商品も。特約を付帯していないと介護状態になっても保険料の支払いは続くため、加入する際は特約の付帯を忘れないようにしましょう。
貯蓄型の商品の特徴は、要介護状態にならなくても自分でお金を受け取れること。介護保険には、大きく分けて掛け捨て型と貯蓄型の2種類があります。
掛け捨て型の場合、要介護状態にならなかったときは支払った保険料が全額払い損に。一方で貯蓄型だと、保険料の一部が積み立てられたり、健康でいると健康祝金がもらえたりすることがあるため、要介護状態にならなくてもお金を受け取れます。
なお、貯蓄型の商品には解約返戻金型と祝金型があります。解約返戻金型は、積み立て金を受け取るために解約する必要があるため、解約以降は介護保障がなくなってしまう点に注意しましょう。祝金型は、指定年齢になると祝金を受け取れるタイプのことで、解約返戻金型と異なり解約せずにお金を受け取れます。しかし、祝金を受け取ったあとの保険料は全額掛け捨てになることが一般的です。
画像内年代別介護認定者数:厚生労働省「介護給付費用実態統計2022年4月度」
画像内年代別人口推計:総務省「人口推計2022年4月度」
本コンテンツは情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品についての勧誘や契約の推奨を目的としたものではありません。弊社が内容について正確性を含め一切を保証するものではないため、個別商品については各保険会社にお問い合わせください。
商品 | 画像 | おすすめ スコア | リンク | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | ||||||||||||||||||||
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保障内容の充実度 | 保険料の安さ | 年金タイプの保険料の安さ | 一時金タイプの保険料の安さ | 保険期間 | 保険金の受け取り方 | 保障タイプ | 契約可能年齢 | 死亡保障 | 解約返戻金 | 祝金 | 保険料免除 | 加入方法 | 介護等級 | 認知症保障 | 40歳男性保険料 | 40歳女性保険料 | 50歳男性保険料 | 50歳女性保険料 | 60歳男性保険料 | 60歳女性保険料 | ||||||
1 | 東京海上日動あんしん生命保険 あんしんねんきん介護 | ![]() | 4.42 | 祝金がある年金タイプの介護保険。保険料は全年代で割安 | 4.11 | 5.00 | 4.96 | 3.00 | 終身 | 年金タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 | 20〜80歳 | 不明 | 対面 | 要介護2 | 1,346円 | 2,120円 | 1,840円 | 2,880円 | 2,760円 | 4,440円 | |||||
2 | 東京海上日動あんしん生命保険 あんしんねんきん介護R | ![]() | 4.11 | 年金タイプの介護保険。健康でいれば保険料が戻ってくる | 4.11 | 4.10 | 3.00 | 3.00 | 終身 | 年金タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 | 20〜65歳 | 不明 | 対面 | 要介護2 | 5,240円 | 7,840円 | 5,560円 | 8,320円 | 10,320円 | 17,240円 | |||||
3 | アフラック生命 しっかり頼れる介護保険 | ![]() | 3.98 | 年金で受け取れるのは要介護3から。保険料は割安な結果に | 3.57 | 4.90 | 4.98 | 3.00 | 終身 | 年金タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 | 18〜79歳 | 介護状態で適用 | 対面 | 要介護3 | 不明 | 1,740円 | 2,430円 | 2,480円 | 3,510円 | 3,940円 | 5,690円 | ||||
4 | 朝日生命 あんしん介護 年金タイプ | ![]() | 3.93 | 年金タイプのシンプルな介護保険。保険料は割高な結果に | 3.75 | 4.24 | 3.78 | 3.00 | 終身、定期 | 年金タイプ | 公的保障連動型 | 40~79歳 | 介護状態で適用 | 対面 | 要介護1 | 4,038円 | 6,546円 | 5,310円 | 9,156円 | 8,274円 | 14,772円 | |||||
5 | 東京海上日動あんしん生命 長生き支援終身 | ![]() | 3.90 | 一時金の介護保障付き終身保険。保険料は割高だが祝金あり | 4.11 | 3.64 | 3.00 | 3.90 | 終身 | 一時金タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 | 15~55歳 | その他理由で適用 | インターネット、対面 | 要介護2 | 19,132円 | 17,902円 | 28,155円 | 26,070円 | 48,232円 | 44,782円 | |||||
6 | JA共済 介護共済 | ![]() | 3.64 | 共済による介護保障。シンプルな保障内容で割戻金あり | 3.57 | 3.76 | 3.00 | 4.18 | 終身 | 一時金タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 | 40〜75歳 | その他理由で適用 | 対面 | 要介護2 | 7,622円 | 8,938円 | 10,912円 | 12,627円 | 17,002円 | 19,438円 | |||||
7 | 朝日生命 あんしん介護 一時金タイプ | ![]() | 3.60 | 保険料は全年代で割安。介護保障のみのシンプルな保険 | 3.40 | 3.99 | 3.00 | 5.00 | 終身、定期 | 一時金タイプ | 公的保障連動型 | 40~79歳 | 介護状態で適用 | 対面 | 要介護3 | 5,505円 | 6,368円 | 8,588円 | 9,675円 | 14,543円 | 16,305円 | |||||
8 | こくみん共済 せいめい共済 終身生命プラン 介護タイプ | ![]() | 3.29 | 介護保障がついている生命共済。保険料は全年代で割高 | 3.57 | 3.00 | 3.00 | 3.00 | 終身 | 一時金タイプ | 公的保障連動型 | 0〜70歳 | 不明 | 窓口、郵送 | 要介護2 | 16,380円 | 15,190円 | 21,910円 | 20,090円 | 31,920円 | 29,190円 |
保険金の受け取り方 | 年金タイプ |
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保障タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 |
介護等級 | 要介護2 |
東京海上日動あんしん生命保険から販売されている「あんしんねんきん介護」は、年金タイプの介護保険です。20〜80歳の人が新規で契約でき、加入方法は代理店などの対面に限られます。
要介護2以上に該当すると保障されます。保障タイプは公的保障連動型+独自基準型と、65歳未満の人でも保険金を受け取れる仕組みです。特約を付帯することで認知症の保障を追加できるため、認知症診断時でも当面の生活資金の準備ができます。また、健康祝金があるため、介護状態にならない限り5年ごとに祝金の受け取りが可能。保険料払込免除は要介護2以上なら適用されます。
保険料の検証では、年金タイプのなかでは平均よりも割安でした。とくに50歳と60歳の男性では最安の結果となっています。健康祝金を受け取りつつ、安い保険料で介護に備えたい人は検討してもよいでしょう。
死亡保障 | |
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保険料免除 | 不明 |
40歳男性保険料 | 1,346円 |
40歳女性保険料 | 2,120円 |
50歳男性保険料 | 1,840円 |
50歳女性保険料 | 2,880円 |
60歳男性保険料 | 2,760円 |
60歳女性保険料 | 4,440円 |
保険金の受け取り方 | 年金タイプ |
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保障タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 |
介護等級 | 要介護2 |
東京海上日動あんしん生命保険の「あんしんねんきん介護R」は、リターン型の介護保険です。指定年齢まで介護状態にならなければ、これまで支払っていた保険料総額が戻ってきます。20〜65歳までの人が新規で契約でき、対面でのみ加入可能です。
要介護2に該当すれば介護年金を受け取れます。保障タイプは公的保障連動型に加えて、保険会社の独自基準もあるため、65歳未満の人でも介護年金を受け取ることが可能です。特約を付加することで認知症の保障を確保できます。要介護2以上に該当すれば保険料の支払いは免除されますが、要介護1の場合は支払いが継続します。
年金タイプの保険料検証では、すべての年齢で平均よりも割高でした。保険料の掛け捨てをできる限り避けたい人は検討してもよいでしょう。
死亡保障 | |
---|---|
保険料免除 | 不明 |
40歳男性保険料 | 5,240円 |
40歳女性保険料 | 7,840円 |
50歳男性保険料 | 5,560円 |
50歳女性保険料 | 8,320円 |
60歳男性保険料 | 10,320円 |
60歳女性保険料 | 17,240円 |
保険金の受け取り方 | 年金タイプ |
---|---|
保障タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 |
介護等級 | 要介護3 |
アフラック生命の「しっかり頼れる介護保険」は、年金タイプの介護保険です。18〜79歳の人が新規で契約でき、対面でのみ加入できます。
介護年金を受け取れるのは要介護3からですが、要介護1と2に該当すると一度だけ介護一時金を受け取れます。公的保障連動型に加え保険会社の独自基準があるため、65歳未満の人でも保険金の受け取りが可能です。加えて、要介護1以上に該当すると保険料の払込が免除されるため、早期の介護状態から保険料の負担を軽くできるでしょう。しかし、保険料はすべて掛け捨てであるうえ、認知症の保障も確保できない点に注意が必要です。
年金タイプの保険料検証では、男女ともに全年代で平均よりも割安でした。とくに女性は全年代で最安でした。安い保険料で重度の介護に備えたい人なら検討するのもありでしょう。
死亡保障 | |
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保険料免除 | 介護状態で適用 |
40歳男性保険料 | 1,740円 |
40歳女性保険料 | 2,430円 |
50歳男性保険料 | 2,480円 |
50歳女性保険料 | 3,510円 |
60歳男性保険料 | 3,940円 |
60歳女性保険料 | 5,690円 |
保険金の受け取り方 | 年金タイプ |
---|---|
保障タイプ | 公的保障連動型 |
介護等級 | 要介護1 |
「あんしん介護 年金タイプ」は、朝日生命から販売されている年金タイプの介護保険です。40〜79歳の人が新規で契約でき、代理店などの対面で加入できます。
年金タイプの保険料検証では、男女ともに平均よりも割高でした。保険期間は終身と定期から選択できるため、一定期間だけ介護状態に備えたいという人は検討するのもありといえるでしょう。
死亡保障 | |
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保険料免除 | 介護状態で適用 |
40歳男性保険料 | 4,038円 |
40歳女性保険料 | 6,546円 |
50歳男性保険料 | 5,310円 |
50歳女性保険料 | 9,156円 |
60歳男性保険料 | 8,274円 |
60歳女性保険料 | 14,772円 |
保険金の受け取り方 | 一時金タイプ |
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保障タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 |
介護等級 | 要介護2 |
「長生き支援終身」は東京海上日動あんしん生命から販売されている、一時金タイプの介護保障付き終身保険です。15〜55歳の人が新規で加入できます。契約方法はインターネットと対面から選択できますが、祝金ありタイプは対面での手続きが必要です。また、保険料払込期間は最長で75歳までで、終身払いが選択できない点に注意しましょう。
保障タイプは公的保障連動型+独自基準型で、要介護2以上で保険金を受け取れます。加えて、介護状態にならずに亡くなった場合でも死亡保険金が支払われるうえ、指定年齢から5年ごとに計3回祝い金が受け取れるため、健康でいても保険料が無駄にはならない保険です。
一時金タイプの保険料検証では、終身払いが選択できないためすべての年齢で平均よりも割高でした。保険金が確実に支払われるうえ、健康であれば祝金も受け取れるので、保険料の掛け捨てをできる限り減らしたい人は検討するのもありでしょう。
死亡保障 | |
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保険料免除 | その他理由で適用 |
40歳男性保険料 | 19,132円 |
40歳女性保険料 | 17,902円 |
50歳男性保険料 | 28,155円 |
50歳女性保険料 | 26,070円 |
60歳男性保険料 | 48,232円 |
60歳女性保険料 | 44,782円 |
保険金の受け取り方 | 一時金タイプ |
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保障タイプ | 公的保障連動型+独自基準型 |
介護等級 | 要介護2 |
「介護共済」は、JA共済から販売されている一時金タイプの共済です。新規で加入できるのは40〜75歳の人で、JAの窓口などで加入できます。
要介護2以上で保険金を受け取れ、保障タイプは公的保障連動型+独自基準型です。解約返戻金や祝金などの貯蓄機能はありませんが、契約3年目からJA共済による割りもどし金が受け取れる可能性があります。また、死亡や認知症の保障がなく、介護状態のみに備えられるシンプルな商品といえるでしょう。
一時金タイプの保険料検証では、男女ともにすべての年代で平均よりも割安でした。JAの組合員の人や、介護保障のみのシンプルな商品を探している人は検討するのもありでしょう。
死亡保障 | |
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保険料免除 | その他理由で適用 |
40歳男性保険料 | 7,622円 |
40歳女性保険料 | 8,938円 |
50歳男性保険料 | 10,912円 |
50歳女性保険料 | 12,627円 |
60歳男性保険料 | 17,002円 |
60歳女性保険料 | 19,438円 |
保険金の受け取り方 | 一時金タイプ |
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保障タイプ | 公的保障連動型 |
介護等級 | 要介護3 |
「あんしん介護 一時金タイプ」は、朝日生命から販売されている一時金タイプの介護保険です。40〜79歳の人が新規で加入でき、契約方法は対面のみに対応しています。
保障タイプは公的保障連動型のみで、独自基準がありません。要介護3以上でないと保険金を受け取れないため、早期の介護状態に備えたい人や65歳未満の人は保険金を受け取りにくい点に注意が必要です。また、死亡や認知症の保障がない介護状態専用の商品で、解約返戻金や祝金などの貯蓄機能もありません。
死亡保障 | |
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保険料免除 | 介護状態で適用 |
40歳男性保険料 | 5,505円 |
40歳女性保険料 | 6,368円 |
50歳男性保険料 | 8,588円 |
50歳女性保険料 | 9,675円 |
60歳男性保険料 | 14,543円 |
60歳女性保険料 | 16,305円 |
保険金の受け取り方 | 一時金タイプ |
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保障タイプ | 公的保障連動型 |
介護等級 | 要介護2 |
「せいめい共済 終身生命プラン 介護タイプ」はこくみん共済から販売されている、一時金タイプの介護保障付き生命共済です。0〜70歳の人が新規で加入でき、窓口または郵送で加入手続きができます。
要介護2以上で介護保険金を受け取れます。保障タイプは公的保障連動型のみなので、65歳未満の人は介護保険金を受け取りにくい点に注意しましょう。介護状態にならずに亡くなった場合は死亡保険金が支払われるため、健康でいても保険料の全額は無駄になりません。しかし、解約返戻金や祝金などの貯蓄機能はなく、認知症の保障もない点に注意が必要です。
一時金タイプの保険料検証では、男女ともにすべての年代で平均よりも割高でした。組合員の人や、介護状態にならずに亡くなった場合でも保障される商品を探している人は、検討してもよいでしょう。
死亡保障 | |
---|---|
保険料免除 | 不明 |
40歳男性保険料 | 16,380円 |
40歳女性保険料 | 15,190円 |
50歳男性保険料 | 21,910円 |
50歳女性保険料 | 20,090円 |
60歳男性保険料 | 31,920円 |
60歳女性保険料 | 29,190円 |
今回はインターネットで人気の介護保険7商品に、介護保障を追加できる終身保険1商品を加えた8商品を徹底的に調査し、比較検証しました。なお、mybestでは介護保険金を受け取れる可能性が高く、なおかつ保険料が安い商品を優れた介護保険と定義しています。今回は保険料を試算する際の条件をすべて統一し、公平に評価しました。同一条件で試算できない商品は、最も近い条件で検証しています。
比較検証項目は以下2点とし、5点満点で評価しています。
検証①:保障内容の充実度
検証②:保険料の安さ
今回検証した商品
今回は、介護保険7商品と、介護保障を追加できる終身保険1商品の保障内容の充実度を調査し、加点評価しています。検証項目にある保障が多く備わっている商品ほど高評価としています。評価付けは下記6項目について行いました。総合評価における本検証軸での評価は60%を占めています。
なお、保障内容の検証結果は、平均3.84点・最高4.47点・最低3.40点でした。
【検証項目】
└公的保障連動型+保険会社独自基準型:+0.7点
└公的保障連動型のみ:+0.4点
└要介護1:+1.4点
└要介護2:+1.1点
└要介護3:+0.7点
└あり:+0.7点
└要介護1以上で保険料免除:+0.7点
└そのほかの理由で保険料免除:+0.4点
└あり:+0.7点
└解約返戻金あり:+0.7点
└祝金あり:+0.4点
今回の検証では、介護保険7商品と、介護保障を追加できる終身保険1商品について条件を設定したうえで、保険料の試算を行い相対評価しました。保険料が安い商品ほど高評価としています。今回の保険料試算では、99歳まで保険料を支払い続けたと仮定をし、総払込保険料を相対評価。総合評価における本検証軸での評価は40%を占めています。
なお、保険料の安さの検証結果は、平均4.08点・最高5.00点・最低3.00点でした。
【性別条件】
【保障条件(年金タイプ)】
【保障条件(一時金タイプ)】
この条件と同様に設定できない商品の場合、最も近い条件で試算を行いました。
介護サービスを利用するには要介護認定を受けなければいけません。介護申請から認定を受けるまでには約1か月かかります。
介護サービスを受けるためには介護サービス計画書(ケアプラン)を作成する必要がありますが、基本的には専門の事業者が作成するため、特別な知識や大きな手間はありません。計画書の作成が終わると、計画書に基づいた介護サービスを受けられるようになります。
なお、審査の結果に不服がある場合、通知結果を受け取ってから60日以内に介護認定審査会に不服申し立てをする必要があります。しかし、申し立てをしてから再審査が行われるまでに3か月程度かかるうえ、場合によっては再審査が行われないことも。そのため、審査の結果に納得できなかった場合は、まずは最寄りの市区町村の窓口に相談しましょう。
厚生労働省のサイトで、介護サービスの利用開始までの詳細な解説があるため、詳しく知りたい人はぜひ参考にしてくださいね。
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