オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Bowers & Wilkins Pi6は、さまざまなジャンルの音楽を聞きたい人におすすめです。実際に複数の楽曲を聞いたところ、高音域はピアノが伸びやかで金属系楽器の音割れなどもなく、中音域はボーカルの細かなニュアンスまで表現。低音域はズンズンとした重厚感は控えめですが、ベースやドラムが聞き取りやすくほかの音域とのバランスが取れていました。ロックからクラシックまで幅広く楽しめそうです。
男女10人のモニターからは、複数の音が重なるシーンでも聞き分けられるほどの解像感の高さも好評。比較した一部の商品には、音の広がりを感じにくいものがありましたが、本品は音が自然に広がりほどよい臨場感を得られました。クリアでライブ感のあるサウンドを体験できるでしょう。
ノイキャン性能も良好です。電車の走行音に相当する50~1kHzの音域は17.81dB分のノイズをカット、1〜4kHzは26.06dB分カットでき、どちらも比較した全商品の平均を上回りました(※2024年11月時点)。立ち上がりの速いクラップ音もしっかり低減し、電車内の雑音は気になりにくいといえます。一方、サイレン音などの高音域はあと一歩の結果でした。
基本的な操作は本体のみで行え、スマホを出す必要はありません。再生・停止や音量調整、曲のスキップ操作が可能です。外音取り込み機能や、2台まで同時に接続できるマルチポイントにも対応。専用アプリでイコライザー設定も可能です。一方で約半数の商品が可能だった、ノイキャンの強度調整機能は非搭載でした。
ノイキャンオン時の連続再生時間は、イヤホン単体で最大8時間。通勤・通学時のみの使用なら問題ありませんが、比較した多くの商品と同様に1日中使うと帰り道でバッテリーが切れる可能性があるでしょう。楽曲のジャンルを問わず聞きやすい音質のよさは魅力ですが、好みの音にカスタマイズしたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
<おすすめな人>
今回ご紹介するBowers & Wilkins Pi6は、「クラスをリードする音響性能」と謳う完全ワイヤレスイヤホンです。ドライブユニットには、12mmのバイオセルロース素材のドライバーを採用。歪みを低減してディテールを改善することで、生き生きとした音楽再生を可能にするつくりです。
ノイズキャンセリング機能は電子処理を行うANCタイプ。「周囲の環境に合わせて自動的に効果を最適化」と謳っており、場所を問わずリスニングに集中できるつくりです。イヤホン1つにつき3つのマイクを搭載し、クリアな通話品質も叶える設計ですよ。
IP54の防水・防塵性能があり、ホコリや水による故障リスクも軽減。屋外やジムでも使いやすいでしょう。また、専用アプリ「Bowers & Wilkins Music」を使用すれば、アプリからイヤホンへの音楽ストリーミング再生が可能。イヤホンの細かな操作・設定もできます。
カラー展開は全4種類。ラインナップは以下のとおりです。
<カラー展開>
またBowers & Wilkinsでは、全部で4種類のワイヤレスイヤホンを展開中(※2024年11月時点)。なかでもPi8は本品と同時発売された上位モデルで、メーカー内で最高クラスのオーディオ性能を謳っています。そのぶん値段は本品より2万円以上高いので、音質重視なら選択肢に入るでしょう。
2023年2月に発売されたPi5 S2とPi7 S2は、生産終了品ですがECサイトなどで販売(※2024年11月時点)。Pi5 S2は1~2万円ほどで購入できる手頃さと、臨場感あるサウンドを両立したつくりです。Pi7 S2は値段が上がりますが、Pi5 S2よりも高解像な音楽を楽しめます。本品はPi7 S2を凌ぐ音質と謳われているので、ある程度音にこだわりたいならPi6の購入を検討してみてくださいね。
今回はBowers & Wilkins Pi6を含む、人気のノイズキャンセリングイヤホンを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のノイズキャンセリングイヤホンを比較検証したところ、Bowers & Wilkins Pi6には5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
立ち上がりの速い騒音もしっかり軽減。クラップ音は20.74dB低減し、満足の基準20dBや全体平均の約18.2dB(※)をともに上回りました。話し声や走行音などの雑音は気になりにくく、電車での通勤・通学時も音に集中できるでしょう。「ノイキャン性能が優秀」との口コミにも頷けます。
全商品の平均値は2024年11月時点での数値です
高音は、ハイハットなど金属系の楽器のリズム感が良好で、キンキンした音割れやノイズもなく心地よく響きました。ピアノや歌声も伸びやかです。各音域のバランスが取れたサウンドで、ロックからクラシックまで楽しめるでしょう。
以下では低音・中音・高音に対するモニターコメントをそれぞれまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
<低音・中音・高音についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
音の広がりを感じにくかった一部商品とは異なり、高い臨場感を得られたのもよい点。音が自然に広がるうえ、低音に厚みが感じられました。パンチは控えめですが、総合的にみるとライブ感のあるサウンドを楽しみたい人におすすめですよ。
<解像度・臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
利便性も高めで、基本的な操作はスマホを出さなくとも本体のみで行えます。イヤホン本体のボタンでは、再生・停止、音量調整、曲のスキップ操作が可能。ただ、音量調整操作と外音モード切り替え操作の両立はできません。
外音取り込み機能にも対応し、状況に合わせて周囲の音もキャッチできます。イヤホン本体のボタンで、ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えも行えました。着脱検知もあり、装着状態に合わせて自動で再生・停止できる点も便利です。
2台まで同時接続できるマルチポイントに対応しているうえ、アップデートすればペアリングアシスト機能も使用でき、専用アプリでイコライザー設定も可能。一方で、比較した約半数の商品はノイキャンの強度調整ができましたが、本品は非対応でした。
連続再生時間もある程度長めです。ノイキャン機能をオンにした状態では、イヤホン単体で8時間の連続再生が可能。比較した商品内に10時間以上連続再生できるものはほぼなかった点を考えると、悪くない結果です。通勤・通学時だけの使用なら十分でしょう。
ただ仕事中ずっと音楽を流しておくと、帰り道でバッテリーが切れる可能性が。長時間使用する人はバッテリー残量に気をつけてくださいね。とはいえケースも含めれば連続で24時間再生できるので、1日中使いたいときはケースも充電しておきましょう。
なお、フル充電までの時間は2時間です。15分の充電で2時間再生できる急速充電にも対応しており、すぐに使いたいときに重宝しますよ。
検証した結果、大きく気になる点はありませんでした。さまざまなジャンルの音楽を楽しみたい人は、候補に入れてみてください。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | ANCオン:8時間 |
---|---|
連続再生時間 (充電ケース込み) | 24時間 |
イヤホン形状 | カナル型 |
良い
気になる
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4 |
---|---|
ドライバー構成 | ダイナミック型 |
防塵防水性能 | IP54 |
重量 | 6.9g(片耳) |
マイク付き | |
急速充電対応 | |
マルチペアリング対応 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここでは、Bowers & Wilkins Pi6とは違う魅力を持ち、検証で高評価を獲得した商品をご紹介します。
音質もハイレベルで、低音から高音までバランスが取れています。低音はタイトで存在感があり、ボーカルの歌声は息遣いや抑揚までリアルに表現。音の広がりや臨場感も十分に感じられました。
Bowers & Wilkins Pi6の取扱店舗は、ビックカメラ・ヨドバシカメラなどの家電量販店です。正規販売店は公式サイトから探せますよ。
インターネットで買うなら、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売中。値段はショップによって異なりますが、4~5万円台(※2024年11月時点・ECサイト参照)で購入できます。普段使っているサイトをぜひチェックしてみてくださいね。
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