シャープ 冷蔵庫 SJ-PD28Hをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

鮮度保持力は、今回検証した商品のなかでもトップクラスの高評価です。

冷蔵室で保存したマグロのドリップ量は、100gあたり0.76gと比較的少なめ。表面の黒ずみもさほど目立たず、マグロ特有のうまみやしっかりとした食感が残っているとモニターから好評でした。

冷蔵で保存したひき肉も、見た目に変化は見られません。酸っぱいニオイもなく、しっかりと鮮度をキープしていました。

冷凍室で保存した薄切り肉も、やや白っぽくなっただけで見た目はほぼ変わらず。肉や魚といった傷みやすい食材も、長く鮮度を保てていました。

ほうれん草は全体的に萎びたものの、水分減少率はわずか-24％に抑えることができました。

実際に食べてみたモニターは、「苦みや酸味がなく、保存前の味とさほど変わらない」とのコメント。検証した人気の冷蔵庫のなかには、-50%以上水分が減った商品もありました。比較すると、野菜の鮮度保持力の高さが伺えます。

レタスはやや乾燥し、外側の葉が萎びてしまいました。

とはいえ、水分減少率は-8.07%とさほど多くありません。今回検証した商品のなかには-10%以上のものもあったので、十分健闘しているといえます。

きゅうりも少し見た目が萎びていますが、乾燥はあまり気になりません。重量変化も-6.00%と、今回検証したなかではトップクラスに抑えられていました。

トマトの重量変化はわずか-0.22%と、水分量は1週間前とほぼ変わりませんでした。皮もパンと張ったままで、おいしそうな見た目を維持しています。

なすも表面にハリが残っており、鮮度は良好です。重量変化はわずか-2.94%と少なく、みずみずしさをキープできました。

収納のしやすさも、検証商品のなかでトップクラスの評価を獲得しました。

2ドアタイプですが、冷蔵室の中にチルド室が内蔵されているのがうれしいポイント。生鮮食品とそれ以外の食材をきれいに分けて収納できます。

野菜室は、レタスやキャベツがひと玉で入るほどの深さ。野菜室が独立していない2ドア仕様で、容量自体は19Lと少なめですが、野菜のまとめ買いもしやすいですよ。

チルド室は冷蔵室の一番下にあります。高さが十分あり、納豆のパックも3つ重ねて収納できました。

注目すべきは冷凍室の容量。125Lと全体の半分弱を占めており、冷凍スペースの大きさを重視する人にもぴったりです。

一番上は浅型のボックスで、保存袋に入れた食材などの収納に適しています。シャープ独自の「おいそぎ冷凍」を搭載していて、肉や魚の鮮度を保ったまま冷凍が可能です。

2～3段目は、やや深めのボックスです。2段目には製氷皿を入れるスペースがあり、大容量のアイスもまとめて収納できました。

3段目も、2段目と同じくしっかり深さがあります。パン袋や冷凍うどんも立てて入れられるので、上から見たときに何がどこに入っているかがわかりやすいですよ。

一番下のボックスは最も深さがあり、500mlのペットボトルも立てて収納可能。冷凍食品も縦向きで入るため、パッケージがパッと目に入りやすく、必要なものがすぐにわかります。

使いやすさはまずまずの評価です。「野菜室が引き出しづらい」という指摘はありましたが、肉や野菜など食材をきっちり分けて収納できるので整理整頓はしやすい印象でした。

菌の増殖を抑えてきれいな冷気を循環させる、冷蔵室に搭載されたプラズマクラスターはシャープならでは。アプリ連携・自動タッチドアなどの付加機能はないものの、シンプルながら工夫が感じられます。