自炊を楽にすると謳う一人暮らし向け冷蔵庫、三菱電機 冷蔵庫 MR-P17H。インターネット上では「効率よく収納できる」と評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、三菱電機 冷蔵庫 MR-P17Hを含む一人暮らし向け冷蔵庫全10商品を実際に使って、冷蔵室と冷凍室の収納のしやすさ・使いやすさ・保存した食材のおいしさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
三菱電機 冷蔵庫 MR-P17Hは、一人暮らし用冷蔵庫を検討しているすべての人におすすめ。冷蔵室の棚は4段ありながらも、500mLのビール缶がすっぽり収まる高さがあります。3つあるドアポケットも調味料を2列で置けるゆとりがあり、収納力は高評価を獲得しました。比較したドアポケットが2つの商品より調味料を多く収納でき、料理好きの人にぴったりです。
2段式の冷凍室も広く、上段には冷凍ご飯8個に加えてカップアイスを収納できました。下段は冷凍食品11個とペットボトルが入るほどゆったり。比較した同じ40L台のほかの商品には冷凍食品が8~10個しか入らなかったことを思うと、「効率よく収納できる」との口コミにも頷けます。
本体上部には耐熱天板がついており、電子レンジの設置が可能。自動霜取り機能や温度調節機能も搭載されていました。比較した一人暮らし用冷蔵庫のなかでは珍しい、チルド室がついている点も見逃せません。野菜室はないものの、発酵食品や乳製品などを長持ちさせられるのがうれしいですね。
鮮度キープ力も良好です。保存した食材をモニターに食べてもらうと、野菜のおいしさが好評。「レタスはしなってはいたが、シャキシャキ感がある」「野菜の甘さが残っている」との声が出ました。サラダに使える程度のフレッシュさを5日間も維持できたので、買い置きしたい人にもよいでしょう。
なお、マグロの生臭さや肉類の風味の劣化は気になったので、生鮮食品は早めに食べきるのがおすすめ。食材をまとめ買いしたり作り置きを常備したりしたい人は、収納力に優れた本商品をぜひ検討してみてくださいね。
今回ご紹介する三菱電機 冷蔵庫 MR-P17Hは、168Lの2ドア冷蔵庫。容量150~200Lの冷蔵庫は、まとめ買いをする一人暮らしの人に適した大きさといわれています。一人暮らしの利便性を追求した構造が高く評価され、2021年にグッドデザイン賞を受賞した実力派ですよ。
販売している三菱電機は、冷蔵庫を含めた家電はもちろん、電気自動車の開発も行う大手電化製品メーカー。1921年創業以来、100年以上の歴史で培った技術が詰まった製品を展開しています。
サイズは、幅480×奥行595×高さ1,338mm。間取り1Kの冷蔵庫置き場の幅の平均は約60cmのため、余裕を持って収まります。
もうひとつの魅力は、冷蔵庫上をちょっとした作業スペースにできるところ。トップテーブル非搭載の従来品と比較して、スペースが約37%もアップしています。電子レンジを置いたり食材や食器をちょい置きしたりできるので、狭いミニキッチンで活躍しますよ。
トップテーブルに抗菌加工が施さているのも見逃せません。ドアとトップテーブルのすき間に汚れが溜まりにくい構造なので、掃除も楽ちんです。
冷蔵室の定格内容積(棚や引き出しを外した全体の容量)は122L。4段の棚は全段ガラスになっており、汚れを簡単に拭き取れます。ハム・チーズの保存に適したチルド室がついているのもうれしいポイント。冷凍室は2段で、定格内容積は46Lです。
ドアポケットは3段あり、ペットボトルの転倒を防ぐボトルストッパーや、ドアを完全に開けなくても横から取り出せるヨコ取りポケットを搭載。明るいLED照明で庫内が確認しやすいのも利点です。
冷蔵室・冷凍室の温度調節機能に加えて、ファン式自動霜取り機能も備えています。運転音は約22dB(デシベル)と鉛筆の筆記音より静かなので、音を気にせず過ごせるでしょう。
インテリアに溶け込むマットなデザインも、シンプルでおしゃれ。カラーは、マットホワイト・マットチャコールの2色を展開しています。柔らかい雰囲気のキッチンにするならマットホワイト、落ち着いた大人のキッチンを演出するならマットチャコールを選んではいかがでしょう。
今回は、三菱電機 冷蔵庫 MR-P17Hを含む一人暮らし向け冷蔵庫全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、冷蔵室・冷凍室の収納のしやすさの検証です。
冷蔵庫収納家である福田かずみさんご協力のもと、冷蔵室の棚・ドアポケットを確認し、500mLのビール缶が入るか・十分な広さはあるかなどをチェック。冷凍室は2~3室あるか・整理して収納できるかなどを基準に評価しました。
野菜室はないものの、一人暮らし用には珍しいチルド室がついている点も大きな魅力。チルド室には凹凸があるので、肉などのパックは斜めにすると入りやすいでしょう。
3段のドアポケットのうち、最下段は2Lのペットボトルが余裕で入る高さ。2段目にも500mLのペットボトルがすっぽり入ったので、マヨネーズやケチャップの容器も収納しやすいといえます。最上段には調味料が2列で入り、かなりの大容量です。
最上段にドレッシングなどを入れるのは難しそうですが、比較した飲み物の収納がメインの商品と並ぶと収納力は上々。自炊する人のことを考え、細部にまでこだわった設計といえます。
容量46Lの冷凍室も収納性が高く、高評価を獲得。上段は冷凍ご飯が8個入るうえに、アイスカップを余裕で収納できる広さがありました。
下段の収納力も申し分なし。比較した同じ40L台の商品には冷凍食品が8~10個しか入らないものがあったのに対し、11個も入ったのが印象的。さらにペットボトルが入るスペースもあったので、冷凍食品に頼りたい人にも重宝するでしょう。
引き出しは最後まで引けるうえにストッパーがついているので、中身がぐらつきにくいところも高ポイントです。
続いて、使いやすさの検証です。耐熱天板があるか・自動霜取り機能があるかなどを基準に評価しました。
その結果、耐熱天板は重量30kgまで耐えられ、電子レンジを難なく設置可能。比較した天板のない商品と並ぶと、スペースを有効活用できるのがメリットです。なお、レンジはトップテーブルの目安線よりも奥に配置する必要があることを覚えておきましょう。ドアは右開きで、左開きへの変更はできません。
自動霜取り機能にも、メーカーの工夫が光っています。霜取りの水が蒸発皿に溜まって蒸発するので、わざわざ捨てる手間がありません。温度調節機能も搭載されており、庫内の温度を一定に保ちやすいのも利点です。
最後に、保存した食材のおいしさの検証です。
千葉大学名誉教授・元内閣府食品安全委員会委員の石井克枝さんご協力のもと、冷蔵室にマグロと豚ひき肉を2日間、レタスやトマトなどの野菜を5日間放置しました。
冷凍室には牛肉を7日間保管しておき、5人のモニターが各食材を試食。ニオイや味・食感などを基準に劣化の度合いを評価しました。
冷蔵室で保存した野菜はおおむね歯ごたえや甘さが保たれており、まずまずな結果に。一部、「しんなりして苦味が強く、フレッシュさがない」という声もありましたが、食べるには問題のないレベルです。
比較したほかの商品には葉物野菜のシャキシャキ感や風味が損なわれたものがあったのに対し、レタスは甘さを維持。サラダとして食べられるほどの新鮮さを感じられました。
<レタスの鮮度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で、2日間冷蔵したマグロは生臭さ・しょっぱさが気になりました。「刺身で食べるのは難しいくらい、味が変わっている」との声も出ています。
牛肉・ひき肉も水分がかなり抜け、甘味や風味が損なわれました。比較したなかにはひき肉やマグロのいやなニオイを抑えていたものがあったことを思うと、生鮮食品の長期保存には不向き。早めに食べきるか、冷凍庫をうまく活用してください。
<マグロの鮮度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
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三菱電機 冷蔵庫 MR-P17Hは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの購入が可能です。
なお、三菱電機ではよりコンパクトなMR-P15Hも販売中。容量は146Lですが、作業スペースを広げるトップテーブルを備えています。こちらも検証で実際の使用感をレビューしているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
最後に、デッドスペースなく食品を収納できる商品をご紹介します。
パナソニック パーソナル冷蔵庫 NR-B17HWは、野菜室としても利用できるフリーケースつき。冷凍庫が深く大容量なうえ、冷蔵室の3段棚と3つのドアポケットは高さが工夫されていました。庫内を整理整頓しやすく、食材や調味料をスッキリまとめたい人におすすめです。
三菱電機 Pシリーズ 冷蔵庫 MR-P15Hは、魚・肉・チーズを入れておけるチルド室を搭載。冷蔵室より低温で保存したい食品も収納しておけます。ドアポケットの広さ・高さともにほどよく、冷凍室の収納力も申し分ありません。自炊の頻度が高く冷凍食品をよく使う人は検討してみてくださいね。
定格内容積 | 168L |
---|---|
幅 | 480mm |
奥行 | 586mm |
高さ | 1,293mm |
ドア開閉タイプ | 右開き |
食品の収納可能スペース | 不明 |
---|---|
冷蔵室の定格内容積 | 124L |
冷蔵室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の定格内容積 | 44L |
冷凍室の収納可能スペース | 不明 |
重量 | 36kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
野菜室あり | |
チルド室あり | |
稼動音 | 35.9dB |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 308kWh |
省エネ基準達成率 | 100% |
パナソニック パーソナル冷蔵庫 NR-B17HWをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
定格内容積 | 146L |
---|---|
幅 | 480mm |
奥行 | 595mm |
高さ | 1,213mm |
ドア開閉タイプ | 右開き |
食品の収納可能スペース | 不明 |
---|---|
冷蔵室の定格内容積 | 100L |
冷蔵室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の定格内容積 | 46L |
冷凍室の収納可能スペース | 不明 |
重量 | 35kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
野菜室あり | |
チルド室あり | |
稼動音 | 22dB |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 304kWh |
省エネ基準達成率 | 100% |
三菱電機 冷蔵庫 MR-P15Hをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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