CPUとCPUクーラーの間に塗るCPUグリスは、CPUの熱を下げるのに大切なアイテムです。塗布することでCPUを熱暴走から防ぎ、CPUが最大限の性能を発揮できるようにサポートします。しかし、商品によって熱伝導率や塗りやすさ、価格などが異なるので、どれを選べばよいか迷いますよね。
そこで今回は、CPUグリスの選び方を解説。さらに、おすすめのCPUグリスをAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの売れ筋から人気ランキング形式でご紹介します。ぜひ購入の際の参考にしてください。
主にPCパーツの新製品の記事やレビューを書いているテクニカルライター。PCパーツ専門店で勤務し様々なパーツに触れ知識を深めた後、PCパーツメーカーに転職。メーカーでは当初エンジニアとしてマザーボードやグラフィックスカードを中心に様々なパーツを担当。その後エンジニアとマーケティングを兼任し、従来の仕事に加え、製品の仕様や広報業務に携わるようになる。退職後は知識を活かし現在はフリーライターとして活動中。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
通販の商品や並行輸入品として販売されている商品のなかには、パッケージと中身がまったく違う偽物が散見されます。偽物だと期待どおりの効果を得られないので、偽物を購入しないよう注意してください。
まず、並行輸入品の購入はできるだけ避けましょう。並行輸入品は正規のルートを経由せずに流通しているので、品質管理が不十分で偽物が混入しやすい傾向があります。実際に偽物を購入してしまった場合に、メーカーや代理店の保証が適用されないケースが多い点もデメリットです。
ECサイトで購入する場合は、販売元や出品者が信頼できるかどうかをチェック。住所や連絡先がはっきりしていて、口コミやレビューで高評価の販売元・出品者を選びましょう。絶対に偽物を購入したくないなら、メーカーや正規代理店の公式サイトで購入することをおすすめします。
CPUグリスを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「5つのポイント」をご紹介します。
ネットサーフィンやオフィスソフトでの作業といった、あまりCPUに負荷をかけない使い方がメインならシリコングリスがおすすめ。ほかの材質と比べると価格が抑えられているものが多いうえ、冷却性能も十分にあるので、定期的に塗り直す人にもぴったりです。
なお、シリコングリスという名称は潤滑剤にも使われている点に注意してください。購入の際には、CPU用であることを確認しましょう。
ゲームや動画編集などの負荷のかかる作業がメインの場合は、シルバーグリスやダイヤモンドグリスを選びましょう。熱伝導率が高い銀やダイヤモンドが添加されているので、シリコングリスよりも冷却性能が優れています。
シリコングリスと比べて高価ですが、シルバーグリスは冷却性能が安定していること、ダイヤモンドグリスは固まりにくく長期保存が可能であることがメリット。発熱しやすいハイスペックなCPUを使用している人にもおすすめです。
液体金属グリスは中身にガリウムなどの金属が採用されており、通常のシリコンベースのグリスよりも遥かに高い熱伝導率と冷却効果が発揮できます。
ただし、アルミを腐食させる性質があるため通常のCPUクーラーを使用することができず、銅製のヒートシンクに接着させる必要があるなど制約も多いことには要注意。一般的にはオーバークロックなどで高いクロックを目指す場合に使う種類であり、常用にはおすすめできません。
CPUをしっかり冷却したいなら、熱伝導率が高いものを選びましょう。熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを表した数値のこと。単位は「W/m・K」または「W/m・℃」。公式サイトやECサイトの商品説明、パッケージの表示などでチェック可能です。
熱伝導率の数値が高いほど熱がCPUクーラーに移動しやすいので、CPUを冷却する性能も高いといえます。一般的に2~15W/m・K程度の商品が多く、10W/m・K以上あれば高性能といえるでしょう。なかには20W/m・K以上の商品もあります。
CPUグリスの扱いに慣れていない人は、粘度が低いものがおすすめ。粘度が低いほうが柔らかく、均一に塗り延ばしやすいので失敗しにくいでしょう。CPUグリスは、均一にしっかり塗れていないと効果的に冷却できなくなることがあるので注意してください。
粘度の表示がない商品も多いので、塗りやすさはレビューや口コミを参考にしましょう。また、グリスを塗り広げるヘラや古いグリスを除去するクリーナーなど、塗るときに使う付属品があると便利です。
成分もさることながら、しっかりとCPUとCPUクーラーの間にグリスを圧着することが冷やすコツです。熱伝導率が高いものでも、圧着が悪いとその分冷却性能が悪くなってしまうためしっかりと塗れるものがよいでしょう。
CPUグリスの扱いに慣れていない人は、電気を通さない絶縁性(非導電性)のグリスを選びましょう。電気を通す導電性のグリスは、基盤の上にこぼしてしまうとショートの原因になることも。絶縁性のグリスを使用すれば、万一のときにPCが故障するリスクを減らせるでしょう。
ただし、絶縁性のグリスを使用する際にもできるだけ丁寧に塗ることを心がけてください。絶縁性であっても、回路や端子にグリスが付着すると故障や不具合の原因となる恐れがあります。
最近は非導電性のグリスが増えているので、そこまで気にしなくてもよいでしょう。導電性のグリスを購入し、使用する際にショートしないか不安があるなら、マスキングテープをCPUの周りに貼ってから塗るとはみ出すことなく均等に塗ることができます。
容量が1~4g程度の使い切りサイズを選ぶのが無難です。CPUグリスは1gあれば複数回塗ることも可能です。塗り替えも2年に1回程度と頻繁に使うものではないので、大容量の商品を購入しても使いきれないでしょう。
複数のPCで使う場合や、CPUクーラーを何回もつけ外しする場合は大容量タイプも候補にいれてください。なかには10g以上のものもありますよ。
一部の商品データはAIで自動入力しており、現在のデータ正解率は平均約90%です。ご購入の際は必ず事前に各商品の公式サイトで内容をご確認ください。
商品 | 画像 | 最安価格 | ポイント | 発売時期 | 詳細情報 | ||||
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種類 | 熱伝導率 | 絶縁性 | 内容量 | ||||||
1 | 親和産業 OC Master|SMZ-01R | ![]() | 塗りやすくて熱伝導率も高い!使う人を選ばない | 2019/08/09 | 不明 | 13.2W/m・K | 2g | ||
2 | アイネックス JunPus|ナノダイヤモンドグリス|JP-DX2 | ![]() | 高純度のナノダイヤモンドで熱伝導効率を高める | 2022/12/04 | ナノダイヤモンドグリス | 17W/m・K | 3g | ||
3 | ARCTIC CPUグリス | ![]() | 最長8年効果が持続・高い熱伝導率や絶縁性も特徴 | カーボングリス | 8.5W/m・K | 4g | |||
4 | AKEIE シリコングリス|SG-12-N | ![]() | 塗布しやすく、付属品も充実! | シリコングリス | 1.93W/m・K | 3g | |||
5 | MoneyQiu シリコングリス 絶縁|HY-883 | ![]() | 高密度のナノ粒子により熱伝導率が高められる | シリコングリス、シルバーグリス | 6.5W/m・K | 2g | |||
6 | LCTKJTP 熱伝導グリス | ![]() | 揮発性の化合物が含まれていない、絶縁性能に優れるCPUグリス | シリコングリス、ナノダイヤモンドグリス、シルバーグリス | 17W/m・K | 3g | |||
7 | アイネックス ナノダイヤモンドグリス|HTC-03 | ![]() | ナノダイヤモンド粒子採用。塗布・拭き取りしやすい粘度 | 2022/12/15 | ナノダイヤモンドグリス | 12W/m・K | 5g | ||
8 | 3KS CPUグリス | ![]() | 高い熱伝導で効率的な冷却 | シリコングリス | 8W/m・K | 4g | |||
9 | アイネックス シルバーグリス Arctic Silver 5|AS-05 | ![]() | 純度99.9%の超微粒子の純銀を含有 | 2005/10/01 | シルバーグリス | 9W/m・K | 3.5g | ||
10 | アイネックス Thermal Grizzly Kryonaut|GS-09A | ![]() | シリコンフリーで塗りやすく、高熱伝導を実現 | シリコングリス | 11.8W/m・K | 不明 | 1g |
2022/12/04 発売
熱伝導率 | 17W/m・K |
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高い化学的安定性・非腐食性・抗酸化性・非毒性・不揮発性・不燃性・非皮膚刺激性などの優れた特性を持っています。高純度熱伝導材料で作られ、ナノスケール処置で生み出される微細な分子構造によって、熱伝導に優れるのが魅力。長期保存ができ、固化しにくいほか、グリスを塗布する際に便利なヘラが付属します。
熱伝導率 | 17W/m・K |
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-50~230℃の温度範囲で使用可能な、優れた絶縁性能を持つCPUグリスです。熱伝導率は17W/m・kであり、CPUの温度を効果的に下げて、CPU運行の安定性と寿命を延長させられます。揮発性の化合物が含まれておらず、ユーザーとCPUの両方に無害です。
2022/07/03 発売
熱伝導率 | 11.8W/m・K |
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オーバークロックに適した、シリコンフリーのCPUグリスです。長期間硬化しにくく柔軟性があり、塗りやすさを重視している人にもおすすめ。熱伝導性能に優れ、空冷はもちろん大規模な水冷システムの性能をしっかり引き出せます。
CPUグリスを塗るには、まずCPUクーラーを取り外す必要があります。古いCPUグリスが固まって取り外しにくいときは、徐々に横にずらしながら外すか、作業前にCPUに負荷をかけて温めておくとよいでしょう。無理に外そうとすると、CPUの破損の原因になることがあるので注意してください。
CPUクーラーが外れたら、古いグリスを丁寧にふき取ります。ふき取りにはパソコン用のアルコール入りウェットティッシュがおすすめ。ふき取ったらよく乾かし、グリスがはみ出さないようにCPUの周囲をマスキングテープで囲いましょう。
CPUグリスを塗る際には、米粒か豆粒程度の大きさのグリスをCPUの上につけ、ヘラで慎重に塗り延ばします。塗り方にむらがあると、気泡が入って冷却効率が低下する原因になるので要注意。慣れないうちはCPUの上の数か所にグリスを付け、CPUクーラーの重みでグリスを広げていくのもひとつの手です。
グリスを塗り終わったら、CPUクーラーを取り付けて完成。取り付ける際にはCPUクーラーを軽く押さえ、グリスをしっかりと圧着させましょう。
なお、CPUグリスの寿命は一般的に3~4年とされていますが、使い方によっては1~2年ほどで劣化することも。PCの処理理速度が遅くなっている場合は、CPUに高い負荷がかかり高温になっている可能性があるので、グリスの塗りなおしを検討してください。
CPUクーラーを取り付けるときに付属しているグリスでも基本的には問題ありませんが、長時間高負荷時が続くような環境でよりや安定感がほしい場合は、別途グリスを購入してもいよいでしょう。
メンテナンスでCPUクーラーを外す場合は、グリスをきれいに拭き取って再度塗布する必要があることに注意してください。外れにくい場合は、徐々にCPUクーラーを横にずらしながら外しましょう。勢いよく真上に引き抜くと、CPUごとソケットから抜けてしまうなど破損するリスクがあります。
1位: 親和産業|OC Master|SMZ-01R
2位: アイネックス|JunPus|ナノダイヤモンドグリス|JP-DX2
3位: ARCTIC|CPUグリス
4位: AKEIE|シリコングリス|SG-12-N
5位: MoneyQiu |シリコングリス 絶縁|HY-883
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