「今までで最もコンパクトなスマートフォン」と謳う折りたたみスマホ、SAMSUNG Galaxy Z Flip6。ネット上では「コンパクトで持ち運びしやすい」と評判です。その一方、「バッテリーの減りが早い」「発熱がすごい」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の8つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の折りたたみスマホとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、折りたたみスマホ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
カメラ性能は高く、色鮮やかで高解像な写真を撮影可能です。写真を見たモニターからは「細かい色がよく表現されている」との声があがっており、髪の毛や衣服の質感など細部まで表現。ズーム撮影はやや苦手ですが、夜景撮影時には明暗のメリハリがありきれいに撮影できました。手ぶれ補正がしっかり効いており、動画のクオリティも十分です。
処理性能は比較したフリップ型のなかでもトップクラス。ベンチマークスコアは約137万点を記録しました。口コミどおり熱はこもりやすいものの、3Dゲームをサクサク遊べるレベルです。口コミに反してバッテリー持ちもよく、連続で10時間5分使えました。30分の充電で45%まで回復でき、充電もスピーディです。画面も見やすく、明るくなめらかに表示できます。
折りたたんだ状態でも豊富なアプリにアクセス可能です。YouTubeやGoogleマップなどに対応し、待ち受けは最大15面まで設定できます。おサイフケータイ・デュアルSIMなど、通常のスマホと同様の便利機能を搭載。比較したほかのフリップ型は防水性能が低いなか、一時的な水没に耐えうるIPX8の防水性能を備えています。
壁紙やウィジェットは自由にカスタマイズでき、使いやすさやおしゃれさにこだわれるのも魅力です。折りたたんだときは通常のスマホの約半分というコンパクトサイズでありながら、自撮りしやすいだけでなく、スマホとしての性能も申し分ありません。フリップ型のスマホ選びで迷っている人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
今回紹介するGalaxy Z Flip6は、韓国の電子機器メーカーのSAMSUNGから2024年7月に発売されたフリップ型のスマホです。コンパクトながら、Galaxy AI・約5,000万画素の高性能カメラなどを搭載しています。2024年のパリ五輪では選手全員にGalaxy Z Flip6 Olympic Editionが提供され、表彰台でセルフィーを楽しむ姿が話題になりました。
約5,000万画素のメインカメラには、AI画像処理エンジン「ProVisual engine」を搭載。夜間やポートレートでも細部までくっきりした写真を撮影できると謳っています。
前モデルのGalaxy Z Flip5には搭載されていなかった「オートズーム機能」が新たに追加されたのも見逃せないポイント。被写体の動きに合わせて、自動で画角の調節が可能です。離れた場所でポーズを決めるだけで、簡単にベストショットを撮影できるとしています。
Galaxy AIにより、さまざまなAI機能を使用できるのも魅力です。リアルタイムでのAI通訳に対応しており、フレックスモード(立てかけた状態)では、自分と対面にいる相手の双方がメインディスプレイ・サブディスプレイをそれぞれ見れるので、お互いが同時に翻訳内容を確認できて便利です。まるで専属通訳がいるかのようにスムーズに、外国語とのコミュニケーションを取れます。
AIによる写真の編集機能「フォトアシスト」にも注目。写り込んだ不要なものを消したり、被写体を移動したり、背景を新たに追加したりできます。「インスタントスローモーション」では撮影した映像をスローモーションで再生でき、手軽に保存・共有が可能です。
ほかにも、AIがメールやSNSに投稿する文章を作成したり、さまざまなサポートを受けられます。画像やテキストを指で囲うだけで検索できる「かこって検索」、文章の要約も可能です。
折りたたんだ状態のサブディスプレイは3.4インチ、オープン時のメインディスプレイは6.7インチです。やや縦長ではありますが、通常のスマホと同じ感覚で使用できます。ゲームや動画視聴は大きな画面で楽しめるでしょう。
サブディスプレイでもアプリの使用は可能です。折りたたんだままでも小さなスマホとして、SNSのチェックや動画視聴ができますよ。
手軽に操作できるだけでなく、おしゃれに持ち運べるのも魅力です。サブディスプレイの壁紙をAI搭載の「今の天気壁紙」に設定すると、時間や天気に応じて壁紙が変化。ほかにも、カレンダー・音楽・歩数などよく使うアプリのウィジェットを追加してカスタマイズできます。なお、詳細なスペックは以下のとおりです。
ディスプレイがフレームから浮かんで見えるフローティングデザインを新たに採用し、目を引く革新的なデザインに。本体カラーは全6色展開しています。SAMSUNG公式サイト限定モデルもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
<カラーラインナップ>
本体のサイズは、オープン時で幅71.9×高さ165.1×厚さ6.9mm・折りたたんだ状態で幅71.9×高さ85.1×厚さ14.9mm・重量が187gです。画面サイズや重さは前モデルと変わりませんが、折りたたんだ状態の厚さは0.2mm薄くなりました。通常のスマホの約半分の大きさなので、服のポケットやカバンの中に入れて持ち運びしやすいでしょう。
耐久性の高いフレックスヒンジを搭載し、折りたたみ部分はより強い衝撃にも耐えられるように強化したとしています。側面には改良されたアーマーアルミニウムフレーム・画面にはCorning Gorilla Glass Victus 2が採用されました。
人気の折りたたみスマホを比較検証したところ、SAMSUNG Galaxy Z Flip6には9つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
処理性能は高く、ゲームアプリを使うことが多い人でも快適に使えます。Antutuベンチマークソフトでベンチマークスコアを測定したところ、1,371,867点を記録しました。比較したフリップ型のなかではトップクラスの性能で、前モデルのGalaxy Z Flip5より3万点ほど向上しています。
Galaxy Z Flip5が同じ条件で8時間31分だったことをふまえると、バッテリー性能は前モデルより向上したといえます。バッテリー容量も前モデルのGalaxy Z Flip5の3,700mAhから4,000mAhに増加しました。ハードに使わない限り、モバイルバッテリーを持ち運ぶ必要はありません。
充電速度もスピーディです。バッテリー残量が0%の状態から急速充電器をつなげて30分間充電したところ、45%まで回復しました。朝の支度中のような短時間でも十分充電できるでしょう。また、ワイヤレス充電にも対応しています。
刺繍糸の色の違いや、ミニチュアの屋根の質感まで細やかに再現できています。比較したなかには各刺繍糸についたバーコードがぼやけて見える商品もあるなか、潰れずに映し出せました。ノイズも気になりません。SNS投稿にアップすることが多い人におすすめです。
<通常撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較したなかにはライト周辺が白飛びする商品もあったのに対し、本商品は家の中の床まで描写できました。ノイズも少なく、拡大してもザリザリ感はほとんど気になりません。明暗差の表現力が高く、解像感も申し分ないので、旅先など特別な日の夜の思い出をきれいに残せるでしょう。
<暗所撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
加えて、前モデルや比較したほかのメーカーの商品にはないオートズーム機能を搭載しているのもポイントです。オートズーム機能は、自動で最適な画角に調整する機能。離れた場所でポーズを決めたら、手のひらをカメラにかざすだけで撮影できます。手軽に複数人でのセルフィーを楽しめるぶん、写りにとことんこだわれるでしょう。
<インカメラ撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
色味は数名から「少し赤みが強い」と指摘されましたが、違和感を抱くほどではありません。モニターからは「全体的に自然な発色」というコメントも寄せられています。解像感も高く、メインの被写体はもちろん背景に映り込んだ家具などもくっきり映りました。
<動画撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
また、最大輝度はメインディスプレイ・サブディスプレイともに2,600ニトと、前モデルGalaxy Z Flip5の1,750ニトから大幅に向上しました。日差しの強い屋外でも画面が見やすく、操作しやすいでしょう。
Felicaに対応したおサイフケータイ機能も使用できます。モバイルSuicaやPASMOなどの交通系IC、iDやQUICPayなどで決済可能です。nanoSIMとeSIMをそれぞれ1つずつ使えるデュアルSIMにも対応しています。仕事用とプライベート用と電話番号の使い分けができるので便利です。はじめての折りたたみスマホでも、特別不便に感じる心配は少ないでしょう。
折りたたんだままでも、3.4インチのサブディスプレイで主要な操作が完結します。サブディスプレイではすべてのアプリを使えるわけではありませんが、カレンダー・天気・タイマーなど一部は使用可能です。YouTube・Netflixなど一部の動画配信アプリや、Googleマップにも対応しています。
本体がコンパクトなので、手が小さめな人でも片手で操作しやすいでしょう。折りたたんだときにはメインディスプレイが内側になり保護されるので、傷つく心配も少なめ。ポケットやカバンに入れて持ち運びしやすいといえます。
サブディスプレイの壁紙はカスタマイズしておしゃれを楽しめます。待ち受けは最大15面まで設定でき、壁紙やウィジェットを自分好みに設定可能です。歩数・ボイスレコーダー・通話の履歴なども表示できるので、使いたいアプリに素早くアクセスできるでしょう。
比較したほかのメーカーの商品は待ち受けに最大8面までしか設定できないなか、設定できる面が豊富なぶん、仕事用・SNS閲覧用など用途ごとに設定できて便利です。
折りたたんだままチャットへ返信できるのもうれしいところ。PayPayやd払いなどの決済バーコードの画面も表示できるので、スムーズに買い物ができるでしょう。
SAMSUNG Galaxy Z Flip6にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
実際にズーム撮影したところ、発色は鮮やかなものの、解像感はいまひとつ。パッと見はきれいに見えますが、細部まで精細とまではいえません。モニター数名から「カゴは輪郭がしゃっきり写っているが、花はぼやっとしているのが気になる」「被写体全体がぼんやりとした印象」と指摘されています。
<ズーム撮影についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
高負荷な作業を続けると、口コミのように発熱が気になる可能性があります。15分間スマホに負荷をかけてからサーモカメラで温度を測定したところ、本体の表面は平均42.8℃まで上昇しました。
本商品は熱を放出するベイパーチャンバーをZ Flipシリーズではじめて搭載しており、同じ条件で45.3℃まで上昇した前モデルよりは発熱を抑えられています。とはいえ、長時間使いすぎないように注意が必要です。
折りたたみスタイル | 縦開き(フリップ) |
---|
良い
気になる
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy |
---|---|
充電端子 | Type-C |
バッテリー容量 | 4000mAh |
画面解像度 | メインディスプレイ:FHD+(2640×1080)/サブディスプレイ:720×748 |
最大画面リフレッシュレート | 120Hz |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
5G対応 | |
メインカメラ(広角)画素数 | 5000万画素 |
超広角カメラ画素数 | 1200万画素 |
望遠カメラ画素数 | |
インカメラ画素数 | 1000万画素 |
セキュリティ認証 | 指紋認証、顔認証 |
ワイヤレス充電対応 | |
イヤホンジャック対応 | |
スピーカー | ステレオ |
eSIM対応 | |
デュアルSIM対応 | |
専用スタイラスペン対応 | |
複数アプリ同時表示数 | 3つ(フロート表示機能を使うと3以上) |
サブディスプレイサイズ | 3.4インチ |
スマイルシャッター対応 | |
手のひらシャッター対応 | |
ディスプレイ比率 | 縦長 |
幅 | 7.19cm |
高さ | 16.51cm |
厚さ | 0.69cm |
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ここでは、SAMSUNG Galaxy Z Flip6とは異なる魅力を持つ折りたたみスマホをご紹介します。購入を迷っている人は参考にしてみてくださいね。
モトローラのrazr 40 ultraは、3.6インチのサブディスプレイを搭載しているのが魅力です。比較したフリップ型のなかではサイズが大きく、より操作しやすいといえます。サブディスプレイでほぼすべてのアプリを使え、閉じた状態でQRコード決済なども行えるので便利です。
ジェスチャーでカメラの起動を行えたり、笑顔を認識して自動で撮影したりと、自撮り機能も充実しています。アウトカメラ撮影時には、肌のなめらかさや輪郭を補正する機能を使用可能です。カメラ加工アプリで手間をかけなくてもよい写真を撮りやすいでしょう。
Galaxy Z Fold6は、フォールド型(横折り)の折りたたみスマホです。折りたたんだ状態では普通のスマホと変わらず、オープン時には7.6インチの大画面で動画やゲームを楽しめます。3つのアプリを同時に起動でき、画面内の上下左右へ自由に配置可能です。タスクバーにお気に入りのアプリを登録しておけば、素早くアクセスできますよ。
処理性能も高く、ベンチマークスコアは約147万点を記録しました。重たい3Dゲームも快適にプレイできます。カメラ性能も優れており、色鮮やかで解像感の高い写真を撮影可能です。動画撮影時は手ぶれ補正が効いており、非常になめらかでした。加えて、バッテリー持ちも良好。約18時間連続で使用できたので、充電切れの心配をせずに1日中使えるでしょう。
SAMSUNG Galaxy Z Flip6は、公式サイトから購入できます。値段は256GBモデルが159,700円・512GBモデルが177,700円です(※2024年9月時点)。公式サイトでは、限定カラーのクラフテッド ブラック・ホワイトが販売されています。また、下取りサービスを利用すると機種代金の割引を受けられるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
そのほかの取扱店舗は、au・ドコモのキャリアショップ、AmazonやヨドバシカメラなどのECサイトです。キャリアショップでは、プラン変更や他社からの乗り換え(MNP)によって割引を受けられる可能性があります。端末返却プランを活用すると、予算抑えられるので活用してみてくださいね。なお。ドコモでは512GBモデルの販売は確認できませんでした。
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