コンパクトながら洗練されたデザインと評判の折りたたみスマホ、SAMSUNG Galaxy Z Flip5。インターネット上では好意的なレビューが多数寄せられていますが、「遠くの撮影は苦手」「バッテリーの持ちが悪い」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
さらに、motoやPixel、同メーカーのZ Fold5などの人気の折りたたみスマホとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、折りたたみスマホ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Galaxy Z Flip5は、高性能でメインのスマホとして使うにも十分満足な使い勝手と性能です。さらに、カメラ性能も高く自撮りが多い人にもおすすめ。閉じた状態でサブディスプレイからアウトカメラを起動すれば、自分の写りを確認しつつ自撮りが可能。また、カメラも非常にきれいでした。解像感が高く、きれいな色味で鮮明な写真が撮れるので、思い出の記録にも活躍してくれるでしょう。
また、実際に歩きながら動画を撮影したところ、発色がよくなめらかな仕上がりに。写真撮影においても自然な発色で、解像感も十分。「遠くの撮影は苦手」と口コミにあったとおり、ズーム撮影時には画質の粗さや色のくすみが気になりましたが、ズームしなければ撮影時の明るさを問わず鮮明でした。
サブディスプレイでは、写真が取れるだけでなく画面のカスタマイズやLINEの返信も可能。しかし、使えるアプリはカメラ・カレンダー・Youtubeなど一部で、「SNOW」や「Instagram」は使えません。同価格帯で縦折り型の「razr 40 ultra」はすべてのアプリを使用でき、標準カメラで肌の質感や目の大きさなどを加工できました。Instagramをよく使うなら、razr 40 ultraを選んだほうが満足できるでしょう。
処理性能については文句なし。ベンチマークスコアも134万点を記録し、前モデルの「Z Flip4」の106万点を大幅に上回りました。高い処理性能を備えているうえに、画面表示は色鮮やかで解像感が高いため、原神などの3Dグラフィックゲームも快適にプレイできるでしょう。加えて、リフレッシュレートが120Hzのため、指に吸いつくような操作感で操作できます。また、IPX8の防水性能を備えており、耐久性にも秀でていますよ。
さらに、比較した折りたたみスマホのほとんどが非対応なおサイフケータイに対応しているのは特筆すべきところ。モバイルSuicaやQUICPayなどのタッチ決済が行えるので、電子決済が多い人は第一候補となるでしょう。ただし高負荷で15分間使用すると45.3℃に発熱したため、長時間の使用には注意が必要です。バッテリーの持ちもよいとはいえません。フル充電で使用すると、8時間31分には20%に。1日使うのには十分ですが、使用頻度が高い場合はモバイルバッテリーがあったほうがよいでしょう。
総合的に見ると、フリップ型のスマホを検討している人のなかでも、電子決済を頻繁に使う人・よく動画を撮影する人向きのアイテム。Z Flip4からは大幅に進化しており、写真をたくさん撮りたい人にとっては選択肢のひとつになるアイテムでしょう。
Galaxy Z Flip5は、Galaxy Z Flipシリーズ史上最大級・約3.4インチのカバーディスプレイを搭載したフリップ型の折りたたみスマホです。
前モデルのZ Flip4の1.9インチから大型化。また、解像度もZ Flip5が720×748と、Z Flip4の260×512よりも向上しました。
スマホを開かなくても、折りたたんだ状態であらゆる操作を行える手軽さが最大の魅力。たとえばカメラアイコンをスワイプするだけで、スピーディに写真や動画を撮影できます。
また、カメラだけでなくLINEでの簡単な返信や天気の確認・電話の発信も折りたたんだままで可能。サブディスプレイは動画の壁紙にも対応し、文字盤も自分ならではのカスタマイズができるため、オリジナルのスマホを楽しむことができるでしょう。
フレックスモード(半分開いた状態)を使えば、両手でポーズをとりながら自撮りや、複数人での集合写真も多彩に撮影できます。
さらに、ビデオ通話したり、上の画面で動画・下の画面でチャットを楽しんだりとライフスタイルに合わせた使い方も可能です。
開くと6.7インチのメインディスプレイがあり、通常のスマホ同様の操作を行えます。さらに、フレックスモードではアプリによって、画面下部がタッチパッドやカーソルへ変化。ノートパソコンのように簡単かつ正確な操作が行いやすくなっています。
折りたたんだ状態でも開いた状態でも、自由な操作を楽しめるのが魅力です。
Galaxy Z Flip5は、Galaxy Z Flipシリーズ史上最もコンパクトなモデル。折りたたむと幅7.2×高さ8.51×厚さ1.51cmの手のひらサイズになるため、どんなポケットにもすっぽりと収まると謳っています。
Flip4までは折りたたんだ際に隙間があったためポケットに入れると埃が入り込んでしまうことがありましたが、Flip5であれば入り込みが防げるので画面が汚れにくくなりました。
本体カラーはグラファイト・クリーム・ラベンダー・ミントに、SAMSUNGのオンライン限定色のグレーを加えて全4色展開です。そのなかでも今回検証に使用したカラーはミント。やさしいパステルカラーなのでファッションともなじみやすく、持ち歩くのが楽しくなるでしょう。
なお、詳細なスペックは以下のとおりです。
今回は、Galaxy Z Flip5を含む折りたたみスマホ全7商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
全7種類の折りたたみスマホを使用した結果、Galaxy Z Flip5にはさまざまなメリットがありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
暗所でもものの輪郭や光のグラデーションをきれいに映し出せました。通常撮影に比べて若干ノイズは出るものの、「パッと見た程度では気にならず、拡大しても軽く輪郭がボケる程度だった」と好印象を抱くモニターがほとんどです。
インカメラは逆光にもしっかり対応し、モニターからは「インカメラも通常カメラと遜色ないレベルできれい」との声もあがっています。昼夜を問わず美しい写真撮影が叶うでしょう。
アウトカメラでの自撮りももちろんきれいに撮れるといえますが、インカメラでの自撮りにもぴったりです。
とはいえ、口コミで「遠くの撮影は苦手」と指摘されていたとおり、実際にズーム撮影した写真は画質の粗い部分も。3倍ズーム程度ではあまり気になりませんが、8倍ズームにするとかなり画質が荒れてしまう結果に。
比較したほかの折りたたみスマホでも、通常の撮影に比べるとズーム撮影は解像感が多少は落ち、画質が粗く見える傾向はありました。しかし、こちらや前モデルの「Z Flip4」は望遠レンズがないことからとくに顕著だったため、遠くの風景や被写体などをズームして撮影することが多い人には使いにくいかもしれません。
同じ折りたたみスマホであるGalaxy Z Foldシリーズとのカメラの仕上がりの差が一番出たのがこのズーム撮影でした。Galaxy Z Flip5には望遠カメラがないため、大きな差になったといえるでしょう。
従来であれば、自分が見た印象から「緑の葉っぱ 観葉植物」などの検索ワードを打ち込んで探すしかなかったところですが、より手軽かつスピーディな検索が可能になりました。
アングルが傾いた写真を修正すると余白をAIが自動生成してくれるため、映り具合にとことんこだわれますよ。
通訳機能も向上しています。スマートフォンを介して、外国語との会話をリアルタイムで翻訳・通訳。また、電話での通話においても、リアルタイムで通訳し、画面上には翻訳結果が表示されるようになりました。
翻訳アプリを使用した際のタイムラグが減るぶん、スムーズなコミュニケーションが可能に。旅行が多い人や、外国人と接することが多い人にとってはうれしいポイントですね。
Galaxy AIもベースはGoogleのAIを使っているため、先に登場したAIスマホのPixelと共通しているものもありますが、リアルタイムの翻訳通話は現在Galaxyのみの機能です。
外国の方と仕事が多いビジネスパーソンや海外旅行の機会がある人はGalaxy AIのほうがより使いこなせるでしょう。
フリップ型の折りたたみスマホでありながら、便利なおサイフケータイ機能を搭載している点も大きな魅力です。また、水深1.5mに30分携帯電話を沈めても大丈夫なIPX8の防水機能を搭載。電子決済の使い勝手や防水性能においては、一般的なスマホと変わらないといえます。
同じフリップ型の売れ筋の折りたたみスマホにモトローラのrazr 40 ultraがありますが、おサイフケータイがついているのと防水機能の高さはGalaxy Z Flip5が上回ります。
Felicaに対応しており、電子決済が利用可能。比較したなかで同じくフリップ型の「razr 40 ultra」はおサイフケータイに非対応で、モバイルSuicaやQUICPayなどのサービスが使えませんでした。
カバーディスプレイからは、メッセージの返信・電話・天気予報などの操作も可能。壁紙や文字盤を自分好みのレイアウトしてカスタマイズできます。ピンチアウト操作で使用中のアプリ一覧を表示するマルチウィジェットビューがあるので、使いたいアプリを見失う心配もありません。
簡単な返信でも今までのフリップ型の折りたたみスマホは毎回開ける必要がありましたが、この機種ならサッと返信できるのが地味に便利ですよ。
Galaxy Z Flip5にはたくさんのメリットがある反面、デメリットもありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
Galaxy Z Flip5のサブディスプレイは名前のとおり、あくまでサブ用途でできることは限られています。閉じたままでの操作性は、同じフリップ型の折りたたみスマホだとmotorolaのrazr 40 ultraのほうが上回りました。
1日中使えるバッテリー性能を備えてはいますが、利用頻度が高い人は念のためモバイルバッテリーを携帯したほうがよいかもしれません。
実使用を再現した「PC Mark」ソフトを使ったところ、バッテリー残量が100%から20%まで減るのにかかった時間は、8時間31分でした。前モデルの「Z Flip4」が9時間10分、「razr 40 ultra」が11時間29分だったのに対し、バッテリーの消耗はやや激しめ。「バッテリーの持ちが悪い」と口コミにあったとおりの結果です。
一方、バッテリー残量0%から急速充電を行った場合、30分で43%まで充電できました。比較したほかの商品もほとんどが40%前後だったことから、充電スピードは申し分ありません。短時間でしっかり充電できますよ。
折りたたみスマホは折りたたむ構造ゆえに大容量のバッテリーを搭載しにくく、そこが電池持ちに影響しているといえます。
実際に負荷の高いアプリを15分間利用したところ、本体の最高温度は45.3℃に達しました。比較したほかの商品も40~46.9℃の範囲に収まっており、特別発熱しやすかったわけではありません。しかし長時間使用すると熱のこもりが気になる可能性が高いので、長時間の使用は節度を持って行いましょう。
折りたたみスタイル | 縦開き(フリップ) |
---|
良い
気になる
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy |
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充電端子 | Type-C |
バッテリー容量 | 3700mAh |
画面解像度 | メイン:FHD+(2640×1080)/サブ:720×748 |
最大画面リフレッシュレート | 120Hz |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
5G対応 | |
メインカメラ(広角)画素数 | 1200万画素 |
超広角カメラ画素数 | 1200万画素 |
望遠カメラ画素数 | |
インカメラ画素数 | 1000万画素 |
セキュリティ認証 | 指紋認証、顔認証 |
ワイヤレス充電対応 | |
イヤホンジャック対応 | |
スピーカー | ステレオ |
eSIM対応 | |
デュアルSIM対応 | |
専用スタイラスペン対応 | |
複数アプリ同時表示数 | 3つ(フロート表示機能使用時は3以上) |
サブディスプレイサイズ | 3.4インチ |
スマイルシャッター対応 | |
手のひらシャッター対応 | |
ディスプレイ比率 | 縦長 |
幅 | 7.2cm |
高さ | 16.5cm(折りたたみ時:8.51cm) |
厚さ | 0.69cm(折りたたみ時:1.51cm) |
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