外出先でパソコンなどをWi-Fiにつなごうとしても、なかなかうまく接続できないことがあるテザリング。いざ接続しようと思ったときにつながらず困っている人や、いつでもスムーズにテザリングができるよう対処法を知っておきたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、テザリングができない原因と対処法を初心者にもわかりやすく解説します。本記事で紹介する原因と対処法を把握し、テザリングの接続を試してみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
テザリングができない原因は、接続する機器や利用者の状況によってさまざまです。以下では、よくあるテザリングできない原因11選と対処法を解説します。現在の利用状況と照らし合わせながら確認してみてください。
スマホの通信会社によっては、オプションに加入していないとテザリングできない場合があります。まずは使用しているスマホにテザリングオプションがあるか、さらに申込みが必要かどうかを確認しましょう。
たとえばSoftbankやauの場合はオプションへの申込みが必要で、プランによって無料もしくは有料でテザリングを利用できます。一方でdocomo(一部のプランを除く)や楽天モバイル、Y!mobileの場合は申込みを必要とせず、月額利用料がかかりません。
上記のように、スマホの通信会社やプランによってテザリングができる状態かどうかは異なります。自分の会員ページなどで、テザリングオプションの申込み状況を一度確認してみましょう。
Wi-Fi接続でテザリングをする場合は、設定方法の誤りや接続不具合によりテザリングができないことがあります。まずはスマホのWi-Fi設定を確認し、接続がオフになっていたらオンに切り替えてください。
パスワードが間違っている可能性もあるため、念のためあわせて確認しておきましょう。また、一度Wi-Fiをオフにしてから再びオンにすることで、電波通信がリセットされて正常につながる場合もあります。
上記の対処でも接続できない場合は、ネットワークの接続に問題がありテザリングできないケースが考えられるので、一度スマホ側のネットワーク設定をリセットしてみましょう。
iPhoneだと、「設定」>「一般」>「転送または [デバイス] をリセット」、Androidは「設定」>「ネットワークとインターネット設定メニュー」の箇所でリセットできます。リセットしたあとは、Wi-FiやAPNなどの再設定が必要なので注意してください。
Bluetooth接続を利用してテザリングする場合は、そもそも通信が上手くできていないとテザリングできません。外部機器が通信を邪魔している可能性があるので、ほかにBluetooth接続をしている機器があれば接続を解除してください。
ペアリングができていないケースも考えられるので、一度解除し、再度ペアリングをしてみましょう。機器同士の距離が遠すぎる場合は、なるべく近くに置き、正常に接続できるか確認してください。
Bluetoothでテザリングを行う前提として、お互いの通信が上手くいっていることが大切です。上記の方法を試し、再度テザリングを行ってみましょう。
USB接続の場合は、接続の不具合によりテザリングできないことがあります。USBケーブルが破損している可能性があるので、別のケーブルを使って接続してみましょう。
USB端子が接触不良を起こしている可能性もあるため、別のUSBポートで接続できるか確認してみてください。また、同時にWi-Fi接続をしていると、2つの接続が混在して通信不良を起こす場合があるため、Wi-Fi接続を切ってからテザリングを試してみましょう。
USB接続はWi-FiやBluetoothと違い、唯一の有線通信です。ケーブルやUSB端子などの不備や通信環境を改善することでテザリングできるケースが多いので、確認してみましょう。
電子機器が一時的に何らかの不具合を起こすと、テザリングができない原因になり得ます。一時的なものであれば、電子機器を再起動すれば解決する場合がほとんどです。
スマホや接続しようとしているパソコンなどを一度再起動してみて、テザリングができるか再度確認してみてください。機器を再起動する際は、作業中のデータを一旦保存することを忘れずに行いましょう。
そもそもスマホ自体がインターネットに接続されていないと、テザリングは利用できません。一度、スマホがインターネットに接続されているか確認しましょう。
接続されていない場合は、機内モードの設定を確認して、オンになっていたらオフに切り替えてください。一時的にスマホの不具合が発生している可能性もあるので、再起動して確認してみることも重要です。
電波状況が悪い場合もあるので、場所を移動するか、時間を置いてから再度接続してみてください。
スマホや接続するパソコンなどのOSが古いバージョンのままだと、テザリングに対応していない可能性があります。テザリング機能を利用するためには、OSが最新のバージョンであることが推奨されるので、各機器のバージョンを確認しましょう。
iPhoneなら「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」、Androidは「設定」>「システム」>「システムアップロード」でアップデートするソフトウェアがあるか確認できます。OSを最新の状態にして、再度テザリングを試してみてください。
Wi-FiやBluetoothを使ってテザリングしている場合は、電波干渉を起こし、上手くテザリングできないケースも考えられます。ほかにWi-FiやBluetoothを接続している機器があれば、解除して再度テザリングしてみましょう。
混雑している場所だと他人の電波が干渉していることがあるので、人の少ない場所に移動して接続を試してください。移動が困難だったり、人混みが避けられなかったりする場合は、USB接続に切り替えてテザリングをしてみましょう。
スマホ自体のデザリング機能がオフになっている場合も、テザリングはできません。iPhoneは「設定」>「インターネット共有」、Androidは「設定」>「ネットワークとインターネット」>「テザリング」がオンになっていることを確認しましょう。
オンにできない場合は、テザリングオプションに申込みをしていない可能性があります。先述したように、会員ページなどでテザリングの申込み状況を確認しましょう。
Wi-Fi接続でテザリングを利用しようとする場合、パソコンやタブレットなどの接続機器が、スマホで設定したセキュリティ(暗号方式)に対応していないとテザリングができません。
iPhoneやAndroidのセキュリティは、多くの場合WPA2およびWPA3に認証されています。接続機器側もWPA2およびWPA3に対応していることが必須なので、セキュリティを確認してみましょう。
Macの場合だと、optionキーを押しながらメニューバーにあるWi-Fiアイコンをクリックすると、セキュリティ状態が確認できます。
Windowsの場合は、「Windowsアイコン」を右クリック>「ネットワーク接続」>「ネットワークと共有センター」>「アダプターの設定の変更」>「Wi-Fiのアイコン」をダブルクリック>「ワイヤレスのプロパティ」>「セキュリティ」の手順で確認してみましょう。
もし対応していない場合は、スマホのセキュリティに対応している接続機器を選択して、テザリングを試してみてください。
スマホの種類によって、テザリングできる上限台数が決められているため、設定台数を越えた分は接続できません。iPhoneでは5台、Androidは10台と決められており、上限台数を越えて接続はできないので注意しましょう。
台数を越えていれば、どれかの接続を解除して利用してください。使用していないと思っている外部機器にも接続されている可能性があるので、テザリングしている台数が合わない場合は周辺機器に接続されていないか確認してみましょう。
テザリングは便利な反面、接続が難しかったり、スマホ自体のバッテリーが消費しやすかったりとデメリットがあるのも否めません。より快適な通信を楽しみたいなら、自宅Wi-Fiがおすすめです。
自宅Wi-Fiなら、長時間の通信でもスマホのバッテリーや通信制限を気にすることなくインターネットを利用できます。以下の記事では、自宅Wi-Fiのおすすめを選び方のポイントも含めて紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。