SAMUSUNG Galaxy S22をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

画面性能の検証では、トップクラスの高評価を獲得しました。はっきり鮮明に映せる有機ELディスプレイを搭載しており、検証に参加した5名のモニター全員が「満足」と評価。色表現も豊かで、繊細な色の違いまで判別できました。

ディスプレイは2,340×1,080（FHD＋）の高解像度で、細部まで美しい表現が可能。画像の書き換え頻度を示すリフレッシュレートも最大120Hzと高く、動画やゲームがなめらかに動きますよ。

【仕様】

• パネル種類｜有機EL
• 映像表現技術｜HDR10対応
• リフレッシュレート｜120Hz
• 解像度｜フルHD

ディスプレイガラスは、引っかき傷や衝撃に強いGorilla Glass Victus+を採用。側面はアーマーアルミフレームで囲い、内部を保護しています。雨やホコリなどからスマホを守る、IP68の高い防水防塵性能も備えており、レジャーなどでもタフに使えますよ。

SDカードには対応していませんが、メインストレージは検証トップクラスの256GB。ペットや子どもの動画や写真を撮るという人でも、容量不足に悩まされずに済むでしょう。

空間オーディオに対応したステレオスピーカーを搭載。ハイレゾ対応のヘッドフォンなどを用意すれば、より臨場感あふれるサウンドを楽しめます。

Bluetoothも音質を劣化させにくいLDAC方式に対応しており、音楽を楽しみたい人にも向いています。

ベンチマークスコアは約90万点と検証トップに近い高スコアを記録。コンパクトモデルながら、重たい3Dゲームも快適にプレイできる処理能力でした。

• Galaxy S22：899,225点
• 全体平均：497,917点
• 最高値：937,358点
• 最低値：199,329点

そもそもベンチマークスコアとは、デバイスに負荷をかけた状態で測定し、そのデバイスの処理性能を数値化したもの。50万点以上の数値であれば、ゲームや動画視聴もスムーズに操作できるとされています。

ハイスペックモデルでも一部しか採用していない、SoC「Snapdragon 8 gen 1」を内蔵しているのがポイントです。

SoCとは、スマホを動作させるために必要な機能すべてを実装させたもの。Snapdragon 888搭載の商品も優秀でしたが、最新※のSoCを採用することでさらにスピーディな情報処理を可能としています。

2022年4月発売時点

データを処理したり、画像を表示させたりするときに活用される作業領域（RAM)も8GBと十分な容量。大容量データを開く、複数のアプリを同時に起動するなどの動作を行っても、画面がカクカクしにくいですよ。

ベンチマークスコアがいくら高くても、スマホが発熱しては処理能力は最大限発揮されません。そこで実際にスマホに15分間負荷をかけ続け、どれくらい温度が上がるかサーマルカメラで確認しました。

結果、本体の温度は43.8度とやや熱がこもりやすいことが判明。持てないほどではありませんが、高性能モデルゆえに長時間の使用は発熱しやすい点に注意が必要です。

充電100%の状態から動画を6時間再生したところ、バッテリーは53%残っていました。「バッテリーの減りが早い」との口コミが見られましたが、検証では30%を切ってしまう商品もあったなか、まずまずのバッテリー持ちです。

3,700mAhの大容量バッテリーを活かして、ほかのデバイスとのワイヤレスバッテリー共有機能も搭載。Qiワイヤレス充電対応のデバイスなら、スマートウォッチや仲間のスマホにバッテリーを分けてあげることもできます。

電池残量が0％の状態で急速充電器に30分接続したところ、41%まで充電されていました。

70％以上充電できる商品もいくつかありましたが、検証では半数ほどが本商品と同水準。まずまずの充電速度といえるでしょう。

同時に発売された上位機種「Galaxy S22 Ultra」のほうがスペックは高いものの、撮影した写真を見比べても、その差を感じさせません。ズームのみ少し解像感が落ちる程度で、ノイズは少なくきれいに被写体を拡大できていました。

とくにインカメは、肌の質感までわかると好評でした。1,000万画素と特別スペックが高いわけではないものの、背景も奥まできれいに映っています。全体的にフォーカスが合っていて、逆光の影響も受けていません。

約168gの軽量モデルなので、片手でのインカメ撮影も楽々。よく自撮りを楽しんでいる人にもおすすめです。

ナイトカメラは、独自のガラス設計によって夜でもフレアのない鮮明な画質を実現。色の識別もはっきりしており、暗くても「毛糸の細部まで見える」とモニターから好評でした。

動画も、手ぶれが少なく鮮明に撮れると評価は上々。エントリーモデルでは暗い部分の色の識別が困難な商品もあったので、さすがのカメラ性能といえるでしょう。