業界最高クラスのノイズキャンセリング機能を謳う、ソニー WF-1000XM4。「好みの音にできる」などの高評価な口コミが多い一方、「充電の減りが早い」といった気になる評判もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
29,900円
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット WF-1000XM4は、繊細に表現された音に包まれて臨場感を味わいたい人におすすめ。実際に計測した再生周波数帯域から見るとクラシック・ポップス向きでしたが、モニターからはどんなジャンルにも合うと好評。比較した後継モデルWF-1000XM5より、低音の厚みや迫力も感じられました。
ボーカルや楽器の解像度も高く、モニターからは「クリアに聴こえる」「管楽器の響きがいい」と好評でした。音が空間に大きく広がる感覚もあったので、高音質の音楽を臨場感たっぷりに楽しめるでしょう。WF-1000XM5と比較すると洗練された印象とまでいかないものの、目の前で演奏されているような聴きごたえが味わえますよ。
ノイズキャンセリング性能も優秀です。後継機の「WF-1000XM5」には一歩劣るものの、電車の走行音は22.4%・立ち上がりの速い音は38.4%も低減。比較した半数近い商品が電車の走行音は20%以下、立ち上がりの速い音は30%以下しか抑えられなかったのに対し、「静寂に浸って音楽を楽しめる」との謳い文句にも納得です。
利便性も高評価。防水性はIPX4と必要最低限ですが、ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・マルチポイントなど快適に使える機能が豊富です。専用アプリでのイコライザー調整も可能。「好みの音にできる」との口コミどおり細かく調節できます。本体のボタンで再生・停止・音量調整といった基本操作ができるのも便利です。
連続再生時間も十分。比較したなかには充電ケースがないと5時間しか連続使用できないものもありましたが、こちらはイヤホンのみで8時間・ノイズキャンセリングOFFで12時間と長時間の使用に対応しています。口コミでは「充電の減りが早い」と懸念されていましたが、余裕を持って使えるバッテリー性能といえます。
値段は執筆時点で税込3万円前後(執筆時点・ECサイト参照)と高価格帯ですが、余韻まで美しい音質を楽しめ、豊富な機能性も備えた魅力的な一品です。後継モデルに比べると1万円ほど安いため、予算を抑えたい人にもぴったり。複数デバイスに同時接続ができて、仕事に使いたい人にも向いています。この機会にぜひ購入を検討してみてください。
そもそもノイズキャンセリングイヤホンとは、電子処理で雑音を打ち消す技術を搭載したイヤホンのこと。今回ご紹介するWF-1000XM4にも搭載されており、静寂に浸って音楽を楽しめると謳っています。
音質にもこだわっており、音楽データを圧縮するコーデックにはソニー独自開発の「LDAC」に対応。Bluetoothの標準コーデックSBCの約3倍の伝送量を実現し、原音に忠実な高音質が楽しめるつくりです。
販売するのは、テレビやカメラ・スマホなどを取り扱う日本の大手電機メーカーのソニー。オーディオ機器も充実しており、なかでもイヤホンは完全ワイヤレスからネックバンド型まで幅広く展開しています。
イヤホンをつけたまま快適に会話ができる、スピーク・トゥ・チャット機能を搭載。使用中に声を出すだけで再生が停止するため、会話のたびに音楽を止めたりイヤホンを外したりする手間が省けます。再生を再開する際は本体で操作できるのもポイントです。
多少の雨や汗にも耐えられるよう、防水機能も搭載。日常のあらゆるシーンに寄り添う設計です。
接続の安定性に関係するBluetoothの規格は、バージョン5.2に対応。2020年に発表されたバージョンで接続が安定しやすいのが特徴です。
マルチポイント機能を搭載していて2台の端末に同時に接続することも可能。イヤホンを使ってパソコンやタブレットで動画を見ている最中に、スマホに着信があっても切り替え操作なしでスムーズに通話できます。
さらに、最大8台までペアリング可能。1度接続すれば、イヤホンを出すだけで自動で接続されます。よく使うデバイスと接続しておくことで便利に使えるでしょう。
イヤホンの形状は、耳の中に入れて使うカナル型を採用。耳にフィットしやすい形状になっており、安定したつけ心地が期待できます。ケースは片手にすっぽり入り、ポケットやバッグに入れて持ち運びやすいよう工夫されたサイズ感です。
カラーは、ブラックとプラチナシルバーの2色から選べます。マットな質感とスタイリッシュなデザインが特徴です。
2023年には、後継モデルのWF-1000XM5が発売されました。ソニーが独自開発した新ドライバーユニットを採用し、再現度の高い高音質を売りにしています。
今回は、ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット WF-1000XM4を含むノイズキャンセリングイヤホン全31商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
ノイズキャンセリング性能の高さ
音質
まずは、ノイズキャンセリング性能の高さの検証です。
イヤホンをスマホに接続してノイキャン機能をONに設定。スピーカーからノイズを流して、イヤホンを装着したダミーヘッドマイクが聴き取った音を分析してソフトで測定します。何もつけない状態より、ノイズが抑えられているかを確認しました。
立ち上がりの速い音も38.4%の低減に成功。ガチャガチャとした音も気になりにくいでしょう。比較したなかでも、ソニー・BOSE・Appleの3社の商品は優秀な傾向がありました。ノイキャン性能が低い商品が苦手とした中音域~低音域のノイズも抑えられており、周囲の音を気にせず音楽に没入できますよ。
20代までの男女モニター10名に、実際に商品を使用してAndroid端末から楽曲を聴いてもらいました。試聴には、女性ボーカルのYOASOBI「夜に駆ける」・男性ボーカルの米津玄師「感電」・ファンクのDaft Punk「Get Lucky」など5曲を選定。低音・中音・高音・解像度・臨場感の観点から評価します。
さらに、ダミーヘッドマイクを使用して周波数帯域も計測。音の傾向を調べました。
音質は良好。細かな音まで精緻に再現していました。再生周波数帯域は、20Hz〜20kHz(LDAC再生時:20Hz〜40kHz)。クラシックやポップス向きといえます。
モニターからは、とくに「ベースの音が全体に負けてない」「バスドラムに厚みがある」と低音が好評でした。高音も「管楽器の響きがいい」「ベルなどの一瞬の高音も逃さない」と評価は高く、どの音域もきれいに再生できています。ボーカルの声もクリアに聞こえ、中音部分に厚み・奥行を感じられました。
効果音や音の余韻も丁寧に再現されており、「立体感・迫力を感じる」との声も聞かれています。後継機のWF-1000XM5ほど高解像ではないものの、楽曲への没入感は十分です。低音や迫力は本商品のほうが優れていたので、ロックやEDMなど、迫力ある音楽も聴きたい人はこちらを選ぶとよいでしょう。
比較したなかには音の重なりを感じられない商品も多くありましたが、本商品は音の方向や距離をしっかり再現。派手さはそこまでないものの、「原音の細かい表現まで忠実に再現」と謳うとおりのサウンドです。
<解像度・臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、連続再生時間の検証を行いました。
イヤホンのみ・ケース込みそれぞれの連続再生時間を、テスターがチェック。充電なしで1日中使えるか、ケースを使って3日間連続使用できるかを確かめました。
連続再生時間は申し分なし。イヤホンのみで12時間聞き続けられます。比較したほとんどの商品は8時間以下だったなか、トップクラスの評価です。
比較したところ、イヤホンだけで5時間以上再生できる商品は、通勤や休憩時間に十分使える傾向がありました。こちらは口コミで「充電の減りが早い」と指摘されていたものの、ノイズキャンセリング機能をオンにしても1日中音楽を楽しめるバッテリー性能といえるでしょう。
比較した商品にはケース込みで30時間未満のものもあったのに対し、こちらは36時間連続で使用可能。数日間はバッテリー切れの心配なく使えるでしょう。
続いて、利便性の検証です。イヤホン本体ボタンでの操作・ノイズキャンセリング・マルチポイント接続など、基本的な機能・実用的な機能が搭載されているかを調査しました。
さらに、音のカスタマイズ性の検証も行いました。イコライザー調節の可否や、空間オーディオ機能・自動パーソナライズ機能の有無をチェック。イコライザー機能やアプリ・ソフトを用いて音質を調整できるかを評価します。
機能性は、チェックしたすべての機能を備えており高評価に。比較したほかの商品にはあまり搭載されていなかった着脱検知・マルチポイントにも対応していました。なお、詳細は以下のとおりです。
イヤホン本体のボタンでは、再生・停止・音量調整など基本的な操作が行えます。着脱検知機能も搭載し、iPhone・Androidの両方に対応。着脱により音楽の自動再生・停止が可能です。比較した商品には着脱検知機能や、自動再生・停止ができないものが複数あるなか、機能が充実した商品といえます。
ノイズキャンセリング機能も魅力。比較した同機能を備えた商品と同じく、騒音のある場所でも音楽に集中できるでしょう。外音取り込みにも対応し、イヤホン本体のボタンで切り替えできる点も便利です。
比較した半数近くの商品が対応していなかった、マルチポイント機能も搭載。同時に複数デバイスに接続できるので、テレワーク・仕事の際に活躍します。Google Fast Pairにも対応し、対象のデバイスであれば簡単にペアリングが行えますよ。
音のカスタマイズ性も優秀。アプリを用いたイコライザー調節ができる点が高評価でした。なお、詳細は以下のとおりです。
専用アプリでイコライザー調節が可能。プリセットの選択・編集などにより細かく調整できます。比較したところ、イコライザー調節が細かくできるものは好みの音質に近づけやすい傾向がありました。こちらも同様に好みの音質に調整できるでしょう。
ソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio」に対応しているのもポイント。比較した商品には空間オーディオに非対応のものもあるなか、こちらは立体的な音楽が楽しめます。パーソナライズ機能には非対応ですが、臨場感のあるサウンドを聴きたい人にぴったりです。
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最後に、メリハリのある音質でライブ感が楽しめるほかの商品をご紹介します。
WF-1000XM4の後継モデルにあたるWF-1000XM5は、全音域で解像度の高い音が楽しめました。モニターから「ボーカルの息遣いや音の余韻まで楽しめる」と好評。独自のファインド・ユア・イコライザーを搭載しており、好みの音に簡単にカスタマイズできます。とくにクラシック・ポップスにおすすめです。
ライブ会場のような臨場感を味わいたいなら、DENONのPerL Proもチェック。独自開発のパーソナライズ機能を搭載し、利用するとサウンドの1音1音が際立って聴こえました。とくに、ロック・クラシックにぴったり。着脱検知やノイズキャンセリングなどの機能も豊富なため、快適に使えるでしょう。
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 12時間 |
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連続再生時間 (充電ケース込み) | 36時間 |
イヤホン形状 | カナル型 |
良い
気になる
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
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ドライバー構成 | ダイナミック型 |
防水性能 | IPX4 |
重量 | 5.9g(片耳) |
マイク付き | |
急速充電対応 |
SONY WF-1000XM5を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
連続再生時間 (イヤホンのみ) | 8時間 |
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連続再生時間 (充電ケース込み) | 32時間 |
イヤホン形状 | カナル型 |
良い
気になる
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
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ドライバー構成 | ダイナミック型 |
防水性能 | IPX4 |
重量 | 8.0g(片耳) |
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