まるごとチルドなどの独自機能によって、食材の鮮度維持力の高さを謳う3~4人家族向け冷蔵庫、日立 冷蔵庫 R-HXC54T X。インテリアになじみやすいシンプルなデザインも魅力です。「肉や野菜の持ちがよい」という評判もありますが、実際のところ口コミどおりなのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のパナソニックやTOSHIBAなどの3~4人家族向け冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、3~4人家族向け選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
冷凍室でも同様の比較を行ったところ、ドリップ率は0.43%と比較した全商品の平均値0.36%(※執筆時点)より若干高いものの、変色もなく早めに食べる分には十分な鮮度。野菜室の鮮度維持力も十分で、とくにほうれん草は12時間後も89.02%の水分をキープ。こちらも比較の平均である約90.62%(※執筆時点)よりも少し低いですが加熱して食べるなら問題ない鮮度を維持できていました。
幅650×奥行き699mmというコンパクトさに対して、収納率44.16%という収納効率の高さも魅力。庫内の棚の位置を食材の量や大きさに応じて変えられ、デッドスペースを少なくできます。年間の電気代も8,153円と、TOSHIBA ノンフロン5ドア冷凍冷蔵庫 GR-U41GK-WTの9,765円に比べてかなり抑えられるので、スペースだけではなく電気代も節約したい人も使いやすいですよ。
一方でほうれん草の鮮度は十分に維持できていましたが、同じく野菜室で1週間保存したきゅうりはシワが少し寄っており、みずみずしさに欠ける状態に。水分残存率も84.97%とAQUAの冷蔵庫が93.40%と比較の最高値(※執筆時点)を記録したなかで、最小値(※執筆時点)となってしまいました。サラダ用などの、生で食べる食材は買ったその日のうちに食べたほうがよいかもしれません。
また、臭気判定士である石川英一さんご協力のもと庫内にキムチを5分間入れて20分脱臭したあとのニオイを評価したところ、ある程度ニオイが残っていました。ニオイに敏感な人は脱臭剤や防臭剤を使いましょう。このようにデメリットもありますが、チルド室や冷凍室の鮮度維持力は申し分のない高さだったので、ぜひ検討してみてくださいね。
日立 冷蔵庫 R-HXC54T Xは、日本が誇る家電メーカー、日立から2023年2月16日に発売された冷蔵庫です。その最大の特徴がまるごとチルド機能で、この機能があれば調理済みのサラダやカットフルーツなどをラップ不要で保存できます。
家事を楽にしたい人や作り置き料理をする頻度が高い人にとっては非常に便利でしょう。さらに、食材の大きさに合わせて整理しながら収納が可能な冷凍室下段3段ケースは、収納力が増えるだけでなく、見た目もスッキリするので利便性も向上するでしょう。
また、スマホとの連携も可能です。日立冷蔵庫コンシェルジュアプリを利用すれば、冷蔵庫内の食材をスマホ上で管理。食材の旬や賞味期限がいつまでだったのか、といった情報がひと目でわかり、食材ロスの軽減にもつながります。
デリシャス冷凍機能を使えば鮮度を保ってスピーディに冷凍できるところもうれしいポイントです。
今回は日立 冷蔵庫 R-HXC54T Xを含む、3~4人家族向け冷蔵庫全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
日立 冷蔵庫 R-HXC54T Xをほかの商品と比較検証した結果、メリットが6つあることがわかりました。以下では、一つひとつ紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
ドリップが0.21%と非常に少なく、鮮度が損なわれることなく食品が保存できるので、食品の買い置きが多い人におすすめです。
温度調整能力が優れており、冷蔵室全体がチルドクラスの温度に保たれるところもポイント。とくにチルド室はさらに低温になるので食材のおいしさを保ちやすいでしょう。
比較した全商品のドリップ率の平均は約0.40%(※執筆時点)。これを考慮しても、日立 冷蔵庫 R-HXC54T Xの性能の高さがひときわ目立つ結果といえます。お肉・魚を冷凍保存ではなくチルド保存しておきたい人にはぴったりです。
場所を取らずに効率よく収納できる点では、食材の多い家庭や、限られたキッチンスペースを有効に活用したい人にうってつけです。収納効率が高く、たくさんの食材をしまっておけますよ。
とくに冷凍室のケースが79%・野菜室のケースが94%も引き出せるので、奥にある食材が手に取りやすく、少ないストレスで食材の出し入れを行えます。また、野菜室には2Lのペットボトルを4本立てられ、棚は半分だけ外せるところも評価を伸ばしました。
ドアポケットの位置も1か所変更可能。加えて冷蔵室の棚は、2か所以上高さを変えて、自分の好みの使いやすさに調整できます。
年間の電気代は8,153円と、電力消費が適正に管理されているので、冷却効率も低下せず電気代に悩むことはほとんどなさそうです。節電にこだわる人にとっても使いやすい冷蔵庫といえるでしょう。
また、比較でとくに電気代が高額だったのはTOSHIBAのノンフロン5ドア冷凍冷蔵庫 GR-U41GK-WTで、その電気代は9,765円(※執筆時点)でした。これを比べても、本商品の電力の利用効率の高さが伺えます。
とくに、冷凍保存の期間が長くても3日程度という人なら、生鮮食品を冷凍してもおいしく食べられそうです。保存した食材が変色することなく、おいしさを保ってくれますよ。
ほかの商品と比較しても本商品の鮮度維持力は抜きんでていました。ほかの冷蔵庫で測定したドリップ率の平均値は0.36%(※執筆時点)。やや平均よりも高い数値のため、保存食材の鮮度を保つうえでは十分といえるでしょう。
ほうれん草に関しては若干のしなりは見受けられましたが、料理に使う分には大きな問題はないレベルです。購入した食材をすぐ食べきる人にとっては十分な鮮度維持力があるといえます。
比較したほかの商品と比べてみると、ほうれん草の水分残存率の平均は約90.62%(※執筆時点)。これらの数値から考えると、本商品はやや平均よりも下回ってはいるものの、89%以上の水分量は保てていたため、野菜も十分新鮮なまま保存できるでしょう。
チルド室や冷凍室の鮮度維持力が高評価を獲得した日立 冷蔵庫 R-HXC54T Xですが、2つのデメリットもありました。
見た目には極度に水分が抜けているわけではないものの、ある程度のシワが見受けられ、きゅうり本来のみずみずしさに欠けていました。火を通さずサラダなどにそのまま使う食材としては使いにくいかもしれません。
まったくニオイがしないというわけではないものの、十分に脱臭されていないので、冷蔵庫用の消臭剤の利用がおすすめです。
ほかの商品と比較すると、Panasonicの「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫 NR-F559WPX-Hは、同じ条件下でもニオイがかなり薄まっていました。本商品に限らず、脱臭機能については各メーカー間で差があるようなので、ニオイに敏感な人は脱臭機能にも注目して選びましょう。
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ある程度は食材の鮮度を保てるものの、サラダなどに使うきゅうりのように、生の状態で食べることが多い食材についてはやや鮮度が保てているとはいいがたい結果でした。こうしたデメリットが気になる人には、以下の商品もおすすめです。
また、5分間キムチを入れたあとの冷蔵室でもナノイーXの効果により20分でニオイがずいぶん薄まって、清潔さを保てたところもポイント。比較した商品のなかでもトップクラスの脱臭力で、ニオイが強い食材を保管する人でも使いやすいですよ。
食材の品質を大切にしたい人にとって、うってつけの商品といえるでしょう。
また、コンプレッサーの回転数を調整し、各冷却室の温度を食品保存に影響が少ない範囲で管理しています。
さらに、ドアの開閉状況から長期間の不使用を判断し、庫内の冷却をゆっくりに設定することで節電が可能です。各家庭ごとの冷蔵庫の使用パターンを学習する機能も搭載されており、ドアの開閉が少ない時間帯や留守中などに霜取りを行い、庫内の温度上昇を抑えられます。
価格は18万円台と10万円以下とはいかないものの、比較した商品には日立 冷蔵庫 R-HXC54T Xのような20万円台のものが多いなかではリーズナブルといえるでしょう。十分な収納力を発揮し、食材の鮮度を維持する能力にも優れています。
3〜4人家族向け冷蔵庫の検証で上位を獲得した商品をご紹介します。HITACHIの冷蔵庫 HXCタイプ以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
定格内容積 | 550L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 380L |
冷蔵室の定格内容積 | 285L |
冷蔵室の収納可能スペース | 212L |
野菜室の定格内容積 | 115L |
野菜室の収納可能スペース | 81L |
冷凍室の定格内容積 | 132L |
冷凍室の収納可能スペース | 83L |
製氷室の定格内容積 | 18L |
製氷室の収納可能スペース | 4L |
冷凍室の割合 | 24% |
用途 | |
形状 | |
幅 | 685mm |
奥行 | 699mm |
高さ | 1,828mm |
重量 | 110kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 8個 |
冷凍室数 | 1室 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | 29L |
独立製氷室の定格内容積 | 18L |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | 不明 |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | |
自動霜取り機能 | |
脱臭機能 | |
除菌機能 | |
耐熱トップテーブル | |
ノンフロン | |
ウォーターサーバー付き | |
冷蔵・チルド機能 | パーシャル/チルド切り替え |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、急速冷凍、独立製氷室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | ガラスドア |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、閉め忘れ防止 |
温度調節機能 | 不明 |
その他機能 | ナノイーX |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 265kWh |
省エネ基準達成率 | 111% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | 電源コード |
製造国 | 不明 |
特徴 | |
デザイン | |
使用人数 | |
洗濯機種類 | |
洗濯機容量 | |
風乾燥機能 |
パナソニック 冷蔵庫 NR-F559WPX-Hの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
定格内容積 | 462L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 321L |
冷蔵室の定格内容積 | 237L |
冷蔵室の収納可能スペース | 179L |
野菜室の定格内容積 | 103L |
野菜室の収納可能スペース | 71L |
冷凍室の定格内容積 | 104L |
冷凍室の収納可能スペース | 65L |
製氷室の定格内容積 | 18L |
製氷室の収納可能スペース | 6L |
冷凍室の割合 | 22.5% |
用途 | 家庭用 |
形状 | 縦型 |
幅 | 650mm |
奥行 | 649mm |
高さ | 1,833mm |
重量 | 100kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 6個 |
冷凍室数 | 2室 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | |
独立製氷室の定格内容積 | 18L |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | |
自動霜取り機能 | |
脱臭機能 | |
除菌機能 | |
耐熱トップテーブル | |
ノンフロン | |
ウォーターサーバー付き | |
冷蔵・チルド機能 | チルド室 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、急速冷凍、解凍モード、独立製氷室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | ガラスドア |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | 閉め忘れ防止 |
温度調節機能 | |
その他機能 | 新鮮摘みたて野菜室その他 |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 264kWh |
省エネ基準達成率 | 100% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | AC電源 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
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