独自機能であるはやうま冷凍機能によっておいしさをキープできると謳う3~4人家族向け冷蔵庫、パナソニック 冷蔵庫 NR-F559WPX-H。2023年度 省エネ大賞で、経済産業大臣賞を受賞した商品でもあります。「本体の幅が大きすぎないのに大容量」と評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気の日立やTOSHIBAなどの3~4人家族向け冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、3~4人家族向け冷蔵庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
野菜室の鮮度維持力も申し分なく、きゅうりを1週間・ほうれん草を12時間しても、十分みずみずしさをキープ。とくにほうれん草は93.72%の水分を保ち、85.24%しか保てなかった商品に比べてかなり鮮度維持ができていました。週末に買いだめしておく人にもピッタリといえます。
脱臭力の高さも魅力で、臭気判定士である石川英一さんご協力のもと、庫内にキムチを入れたときのニオイ残りをチェック。するとほとんどニオイが残っていない状態でした。さらに収納率も43.1%と容量は大きめ。庫内のデッドスペースも少なく、独自設計のワンダフルオープンによって、引き出しの1番奥までスムーズに食材を出し入れできますよ。
年間の電気代は8,215円と、比較した商品のなかでとくに高かった9,765円(※執筆時点)のTOSHIBAの冷蔵庫より1,000円以上抑えられました。ただし、強いてデメリットをあげるとすれば、チルド室にマグロを保存したときのドリップ率がやや高かったことです。
0.43%と、比較した全商品の平均値である約0.40%(※執筆時点)に比べるとそこまで食材の品質劣化に影響はないかもしれませんが、早めに食べきるほうがよいでしょう。チルド室の鮮度維持力さえ気にならなければ、冷凍食品や野菜の保存にうってつけで、収納力も高く3人以上のファミリー層でも使いやすいですよ。
2023年3月3日に発売されたパナソニック 冷蔵庫 NR-F559WPX-Hは、大手電化製品メーカーパナソニックから展開される、充実した独自機能が特徴の冷蔵庫です。食材のおいしさを引き立て、食品管理も支える機能が詰まっており、「2023年度 省エネ大賞」で経済産業大臣賞を受賞しました。
特筆すべきは「はやうま冷凍機能」で、食材の鮮度と味わいを保つため、素早く冷凍を行います。また、使いかけの冷凍食品を保存したときの霜や乾燥・酸化を防ぐ「うまもり保存」や、庫内の食材の残量をスマホアプリで管理可能な「ストックマネージャー」も搭載。毎日の食事作りをサポートしてくれます。
今回はパナソニック 冷蔵庫 NR-F559WPX-Hを含む、3~4人家族向け冷蔵庫全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
パナソニック 冷蔵庫 NR-F559WPX-Hをほかの商品と比較したところ、以下のように6つのメリットがあることがわかりました。
鮮度を長期間保つために食材を冷凍保存することが多い人におすすめの商品で、その鮮度維持力は比較した商品のなかでトップクラス。食材の品質を確保する性能に長けた冷蔵庫といえるでしょう。
ほかの商品と比較しても、本商品の鮮度維持力は抜きんでていました。比較した全商品のドリップ率の平均値は0.36%(※執筆時点)。平均よりもドリップ率が抑えられているといえます。鮮度を保てるので、週末に買いだめして平日に使用もできるでしょう。
結果、ほとんどニオイが残っていなかったことから高評価を獲得。水から生まれた清潔イオンであるナノイーXがニオイを抑制するので、冷蔵庫内に強いニオイをもつ食材を入れても、ニオイ移りの心配が少ないでしょう。
同様の検証を行ったTOSHIBA ノンフロン5ドア冷凍冷蔵庫 GR-U41GK-WTと比べても、本商品の脱臭力の強さが光りました。TOSHIBAの冷蔵庫はある程度ニオイが残ってしまいましたが、本商品はかなりニオイが薄まっています。ニオイに敏感な人もストレスなく使いやすいですよ。
庫内のデッドスペースが少なく、奥にある食材をスムーズに取り出せるかどうかを比較。すると、パナソニックの冷蔵庫NR-F559WPX-Hは出し入れしやすい工夫が豊富でした。
パナソニックの独自設計であるワンダフルオープンにより、引き出しの一番奥までスムーズに出し入れできます。加えて、冷凍室や野菜室のケースはすべて引き出し可能。野菜室には2Lペットボトルを立てて4本も収納できる容量があります。
後方にはスライド可能な棚や、高さを変更できる冷蔵室の棚に2か所以上動かせるドアポケットなど、ストレスなく食材の出し入れを行いたい人にはうれしい機能が充実していました。
一方で、比較評価した商品のなかには庫内のデッドスペースができやすいものも。とくにAQUA 冷蔵庫 AQR-TZA51N-DSは、冷蔵庫内の棚が固定されているので、食材の大きさなどが合わないと収まりが悪いかもしれません。
それに対し、本商品は調整可能な部分が多く、使う人にとって出し入れしやすい位置に食材を収納しやすいでしょう。
ただ、水分が多少抜けてしまいシワが出やすくなるため、食材は購入してからすぐに消費する人におすすめです。ほうれん草も水分残存率93.72%と十分な水分を保ちつつ、ひび割れなどはほとんど見られませんでした。
これらの数値を見ても、本商品の野菜のみずみずしさを守る性能は高く、とくにほうれん草は平均値を上回る鮮度維持力を発揮しています。
節電を心がけている人にもおすすめで、開閉回数を抑えて利用すれば、電気料金が高騰することはないでしょう。
長期的に電気代の負担額を抑えるなら、ぜひ選択肢に入れてほしい商品です。
冷凍・野菜室で高い鮮度維持力を発揮したパナソニック 冷蔵庫 NR-F559WPX-Hですが、1つだけデメリットがありました。
比較した全商品の平均は約0.40%(※執筆時点)だったので、そこまで高い数値というわけではありませんが、マグロなどの鮮度が命ともいえる食材を購入したときは念のため早めの調理・消費がおすすめです。
チルド室の鮮度維持力がいまひとつのパナソニック 冷蔵庫 NR-F559WPX-H。ほかの商品も検討したいという人には、以下の商品もおすすめです。
メーカー独自のまるごとチルド機能で、マグロのような生鮮食品もおいしさとみずみずしさをキープしてくれますよ。
また、高性能真空断熱材(U-Vacuaなど)を採用しているところもポイント。異常な熱の伝わりを防ぎながら、適度な冷気をキープします。
お買い物準備モードでは、ユーザーが買い物先にいることを検知し、まとめ買いを予測して庫内を先に冷却。冬でも外気温の低さによる冷えすぎを防ぐ冬季省エネ運転機能を搭載しているところも魅力です。
さらに、冷却効率が高いコンプレッサーと大型ファンを組み合わせて、より高い冷却性能が期待できます。AIが各家庭の冷蔵庫使用状況に応じて省エネ運転に切り替えてくれるので、品質保持と節電の両立が可能です。
コスパ重視で冷蔵庫を選ぶなら、TOSHIBA冷蔵庫FHシリーズGR-V460FH-EWもおすすめです。価格は18万円台と、10万円以下とまではいきませんが、30万円台のパナソニック 冷蔵庫 NR-F559WPX-Hに比べると比較的手に取りやすいでしょう。
本商品にも負けない収納力に加えて、鮮度維持力にも長けています。マグロをチルド室に入れてもドリップがほとんど出ず、目視でわかるほどの食材の傷みはありませんでした。野菜室も同様に高い鮮度維持力で、食材全体の乾燥を抑えてくれました。
3〜4人家族向け冷蔵庫の検証で上位を獲得した商品をご紹介します。Panasonicの「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。
定格内容積 | 540L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 369L |
冷蔵室の定格内容積 | 278L |
冷蔵室の収納可能スペース | 210L |
野菜室の定格内容積 | 103L |
野菜室の収納可能スペース | 69L |
冷凍室の定格内容積 | 137L |
冷凍室の収納可能スペース | 83L |
製氷室の定格内容積 | 22L |
製氷室の収納可能スペース | 7L |
冷凍室の割合 | 25.4% |
用途 | 家庭用 |
形状 | 縦型 |
幅 | 650mm |
奥行 | 699mm |
高さ | 1,839mm |
重量 | 115kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 6個 |
冷凍室数 | 2室 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | |
独立製氷室の定格内容積 | 22L |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | |
自動霜取り機能 | |
脱臭機能 | |
除菌機能 | |
耐熱トップテーブル | |
ノンフロン | |
ウォーターサーバー付き | |
冷蔵・チルド機能 | チルド室、パーシャル室、ラップなし保存 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、独立製氷室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | クリスタルガラスドア |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、閉め忘れ防止 |
温度調節機能 | |
その他機能 | 新鮮スリープ野菜室、特鮮氷温ルーム |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 263kWh |
省エネ基準達成率 | 112% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | AC電源 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
日立 冷蔵庫 R-HXC54T Xの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
定格内容積 | 462L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 321L |
冷蔵室の定格内容積 | 237L |
冷蔵室の収納可能スペース | 179L |
野菜室の定格内容積 | 103L |
野菜室の収納可能スペース | 71L |
冷凍室の定格内容積 | 104L |
冷凍室の収納可能スペース | 65L |
製氷室の定格内容積 | 18L |
製氷室の収納可能スペース | 6L |
冷凍室の割合 | 22.5% |
用途 | 家庭用 |
形状 | 縦型 |
幅 | 650mm |
奥行 | 649mm |
高さ | 1,833mm |
重量 | 100kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア(観音開き) |
冷蔵室の棚数 | 4枚 |
ドアポケット数 | 6個 |
冷凍室数 | 2室 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | |
独立製氷室の定格内容積 | 18L |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | |
自動霜取り機能 | |
脱臭機能 | |
除菌機能 | |
耐熱トップテーブル | |
ノンフロン | |
ウォーターサーバー付き | |
冷蔵・チルド機能 | チルド室 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、急速冷凍、解凍モード、独立製氷室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | ガラスドア |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | 閉め忘れ防止 |
温度調節機能 | |
その他機能 | 新鮮摘みたて野菜室その他 |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 264kWh |
省エネ基準達成率 | 100% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | AC電源 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
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