本記事では、住宅ローン審査の複数申し込みは問題ないかや、複数申し込みのメリット・デメリットを解説します。審査に通過するためのポイントや通過後の流れなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
複数の審査に申し込むことで、住宅ローンの比較ができることや借入までのスケジュールの短縮が可能などメリットがありますが、デメリットも大きいのがネック。複数申し込みのデメリットについては後述します。
減額承認は、希望の住宅購入を諦めることや貯金の取り崩しにつながるため、おすすめできません。ひとつの金融機関で断られても、別のところなら希望する条件で組める可能性があります。
複数の住宅ローンに申し込んでおけば、1つのローンに落ちても別の金融機関で並行で審査を進められるので、住宅取得までのスケジュールがスムーズです。審査期間があるため1社しか申し込んでいないと、審査に落ちたときに別のローンを探すまでに時間がかかってしまいます。事前審査・本審査・再審査にかかる時間の目安は以下のとおりです。
住宅ローンの審査結果には有効期限があります。複数の住宅ローンを比較検討したい場合は、有効期限に注意しましょう。審査には時間がかかるため、1社の結果が出てから比較のためにもう1社受けると最初に受けた住宅ローンの有効期限が切れてしまう可能性があります。
借入までのスケジュールをスムーズに進め、有効期限内に複数社検討できるよう本審査ではなく、事前審査の一括審査を利用して複数の住宅ローンへの申し込みがおすすめです。
住宅ローンの本審査を複数申込むメリットを紹介しましたが、反対にデメリットも存在します。ただし、ここで紹介する内容はあくまで一般論のため、個別の状況は金融機関に相談してみてください。
住宅ローンに申し込むと、金融機関は借入者の信用情報を確認します。信用情報とは、クレジットやローンの契約や申し込み状況に関する客観的な取引事実を登録した情報のこと。たとえば、返済状況や借入残高なども記載されています。
複数の本審査を申し込むのであれば、借入までのスケジュール感と金融機関側の心象のバランスをとって、3~4社ほどに抑えるとよいでしょう。しかし、デメリットの大きさを考えると極力1社に絞るのが賢明です。
フラット35について詳しく知りたい人は以下のページを参考にしてみてください。
特に気をつけたいのが、融資前に借入れするといった申告内容を変えるような行動です。書類の不備をなくすためにも、事前審査の書類を控えておいて、本審査の書類を記入するときの参考にしましょう。
複数の本審査を受けていくつも通過した場合、住宅購入の流れはどうなるのか解説していきます。適切な住宅ローンを組めるようぜひ参考にしてください。
通過した複数の本審査のなかから、自分に合うプランを選択しましょう。比較検討するポイントは以下のとおりです。
借入可能額
適用金利
金利のタイプ
返済方法
借入可能額は、希望の住宅購入のためにも減額承認にならない住宅ローンがよいでしょう。金利は、変動金利タイプ、固定金利期間選択タイプ、固定金利タイプの3つがあるため、適用金利とあわせて比較することをおすすめします。返済方法は元利均等返済、元金均等返済の2つがあるため、自分の返済計画に合う方法を選択しましょう。
どのタイプが自分に合っているかを決めるためにも、複数の項目を比較検討することが大切です。
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