住宅ローンを組もうと調べていると「諸費用」という単語を目にしたことはありませんか?「諸費用って何?」「どれくらいかかるの?」など、疑問に感じる人も多いのではないでしょうか。住宅ローンを借りる際は、この諸費用とは何なのかをきちんと理解しておく必要があります。
そこで今回は、諸費用とはそもそも何なのか、どうやったら節約できるのかについて徹底的に解説します。保証料・事務手数料など種類はたくさんありますが、実はそこまで複雑ではありません。夢のマイホーム購入に向けて、正しい知識を身につけてくださいね。
法人向けの資産相談業務やグループ企業の経営管理、分散金融市場における資産運用事業を手がける。その他、大手のビジネス系メディア「マネー現代:講談社」「ITmediaビジネスオンライン」「四季報オンライン」等で執筆も行っている。 OKOSUMO(公式サイト):https://okosumo.com/ Twitter:https://twitter.com/full_tangent
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
諸費用とは、住宅ローンを借入する際に必要な手数料や税金の総称です。具体的には以下のようなものがあります。
<主な諸費用>
金額は家や契約の方式によってまちまちですが、一般的に購入する物件の5~10%程度かかるとされています。たとえば4,000万円の住宅の購入を検討しているのなら、200~400万円ほどと考えておきましょう。
結論からいえば、必ずしも諸費用を自己負担する必要はありません。諸費用まで借入できる住宅ローンがほとんどで、登記費用や保証料といった手数料関係から、引っ越し代や、家具の購入費用まで幅広く対応してくれます。
なお、住宅メーカーが作成する見積り書や資金計画書の必要金額は、諸費用込みで記載されていることがほとんどです。そのため、見積りの金額にプラスで費用がかかるという訳ではないことを覚えておきましょう。
諸費用の分も借り入れすることはできますが、それでも費用は可能な限り抑えたいところ。ここでは諸費用を節約するための2つのポイントを紹介します。
住宅ローンを組む際、保証料は前払いが断然おすすめです。保証料とは保証会社に対して支払う手数料のようなもので、支払い方法は前払いと後払いの2種類があります。
<保証料の支払い方法>
住宅ローンは高額な借入金を長期間かけて返済するため、金利を上乗せするとトータルで支払う返済額が膨大になってしまうケースがほとんどです。そのため、保証料は借入してでも前払いを選択したほうがよいでしょう。
火災保険は相見積もりをとりましょう。住宅ローンを組む際は火災保険の加入が必須であることが多く、高いと数十万円単位の保証料がかかるため、最低でも3社以上見積りを出して比較するのがおすすめです。
なお、火災保険に加入するルートは、主に以下の3つが挙げられます。
(a)住宅ローンを組む銀行経由で申し込みする
(b)家を購入する住宅メーカー経由で申し込みする
(c)自分で候補を探して申し込みする
「a」「b」で申し込みすると、保険料の割引を受けられる場合があります。そのため、銀行・住宅メーカーの両方で見積りを取り、よりよい条件を提示してきた保険に加入するのがよいでしょう。
諸費用をカットする代表的な方法として「登記を自分で行う」「火災保険料を押さえる」の2点が挙げられますが、実はこれには大きな落とし穴が。ここでは諸費用を削る際に注意してほしいポイントを解説します。
登記は数十万円の手数料をかけてでも、司法書士に任せるのがよいでしょう。登記とは、住宅ローンの対象となる物件に、所有者の名義や銀行の権利などを登録する手続きです。
登記は必要な書類をそろえて法務局に行けば自分で手続きできますが、慣れていない人にとってはハードルが高めです。さらに、登記はローンを借入したその日のうちに手続きをすべて完了する必要があり、日中仕事をしている人にとっては時間の都合をつける難しさもあります。
なお、司法書士は銀行もしくは住宅メーカーが紹介してくれるケースがほとんどなので、自分で探す必要はありません。費用としては大きいですが、紹介された専門家に手続きを依頼するのが無難といえるでしょう。
火災保険に加入する際は、必要な保障はカットしないよう注意しましょう。保険料の安さを重視するあまり、本来備えるべきリスクに備えられないようでは本末転倒です。
保険金の支払い金額は火災が1位ですが、実は次に件数が多いのは水災や風災、雪災です。保険料を安くしたいとき、カットする保障として真っ先に候補に挙がるのが水災保障ですが、住んでいる地域によっては重要性がとても高いこともあります。
マンションの場合は、たとえ水災の多い地域であっても、3階以上であればリスクは非常に低く、構造が鉄筋のため全焼のリスクも低めです。
このように住む地域や物件によって備えるべきリスクは変わります。ハザードマップや建物の構造からリスクを見極めて、備えるべき保障を適切に設定するのが重要といえるでしょう。
せっかく自宅を購入しようと思っても、保証料や火災保険料、登記費用など、費用がたくさんかかると思うと気が滅入ってしまいますよね。しかし、諸費用とは何か、どうやって賄えばよいかを正しく理解できれば、そこまで身構える必要はありません。ぜひ夢のマイホーム購入を実現させてくださいね。
理解が深まったら、次はいよいよ住宅ローン選びです。mybestでは専門家監修のもと、ネットで人気の住宅ローンを元銀行員が徹底的に検証し、最もおすすめの住宅ローンを決定しました。
住宅ローンの選び方についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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