Xperia 5 IVをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

メインカメラで撮影したところ、発色よく解像感の高い写真が撮れました。実際に写真を見たモニターからも「自然な色味がよく出ている」「解像感は比較的高い」と好評です。比較したなかでも上位の「Galaxy S23」や「Pixel 8 Pro」には一歩及ばないものの、十分きれいな写真が撮れますよ。

ハイエンドモデルだけあって、ノイズの少なさも魅力です。比較した低価格のエントリーモデルに該当する商品は、拡大するとノイズが気になる傾向がありました。本商品は、撮った写真を拡大しても粗が目立ちにくいでしょう。

＜通常撮影についてのモニターコメント＞

1. 「目立つノイズはほとんどない」
2. 「小さい家の表面感なども見えて、解像感はとても高く感じる」
3. 「毛糸の色の発色はかなりきれいに表現されているものの、ミニチュアの細かい部分が荒くなっているのが気になりました」
4. 「糸の色彩や花の色彩などもしっかりしていた。暗闇になると、端のほうの糸の色が少しわかりにくかった」
5. 「全体的にバランスはよかったが、暗闇の場合や映像のほうでは、奥にいくにつれて映像解像度が低くなっている」

コメントは一部抜粋

続いてズーム撮影をしたところ、細かな輪郭までくっきりした写真が撮れました。比較したエントリーモデルの商品はズーム撮影で輪郭がぼやけがちだったのに対して、本商品はハイエンドモデルだけあって解像感は高いといえます。

ただし、画面内のノイズはやや目立ちました。キャンバスに絵の具を塗ったような違和感があります。比較したXperiaの商品は全体的に、ズーム撮影時にノイズが気になる傾向がありました。

夜景モードを搭載しており、暗所撮影では明暗差のバランスが取れています。ライトで白くなっている箇所はあるものの、全体的にきれいに撮れました。モニターからも「極端な補正ではなく見やすい」と好意的な意見が寄せられています。

ノイズの少なさや、解像感の高さもモニターから好評です。通常撮影時のクオリティには劣りますが、暗所でも細かなところまでしっかり写せますよ。

比較したエントリーモデル層の商品は白飛びしやすく、暗所での撮影に苦戦していました。夜景をきれいに撮りたいなら、本商品のように夜景モードを搭載したモデルを選ぶとよいでしょう。

＜暗所撮影についてのモニターコメント＞

1. 「全体的に明るめだが、明暗差のバランスはとてもよい」
2. 「全体的にきれいに撮れているが、ミニチュアが少しライトで白くなっている」
3. 「暗い部分のノイズもかなり抑えられている」
4. 「解像感は通常時と比べると劣るが、とても高く感じる」
5. 「解像感は高く、ミニチュアの細かい部分までしっかり見える」

コメントは一部抜粋

逆光の補正もバッチリです。しっかり補正されているので、逆光による顔の暗さは気になりません。モニターからは「ライトにもピントがしっかりあって、きれいに写っている」と好印象でした。

インカメラで撮影した写真のきれいさは、比較したなかでは「Galaxy S23」や「Pixel 8」といった他メーカーのハイエンド機と比べても遜色ありません。自撮りする機会が多い人にもおすすめです。

＜インカメラ撮影についてのモニターコメント＞

1. 「肌や髪の色が自然に表現できている」
2. 「肌や髪色はきれいで、全体の発色がしっかりしている」
3. 「細かい部分まできれいに撮れている」
4. 「顔の細かい表現がしっかり再現されている」
5. 「逆光はしっかり補正されている。暗所もほとんどがはっきり見える」

コメントは一部抜粋

動画撮影でも、発色が鮮やかできれいな映像が撮れました。ノイズはほぼなく、解像感も高めです。実際に映像を見たモニターからも「全体的に明るく写っている」「きれいに補正されている」といった意見があがりました。

手ブレがほとんど気にならなかったのもうれしいポイントです。手ブレ補正が効いていて、歩きながらでもきれいな映像が撮れます。比較したほかのハイエンド機の多くも、動画撮影時にノイズや手ブレを抑えられる傾向がありました。動画撮影の機会が多い人は、ハイエンドモデルから選ぶのがおすすめですよ。

なお、動画撮影に関するモニター評価は、上位モデルの「Xperia 1 IV」や後継機の「Xperia 5 Ⅴ」を上回りました。本商品は比較したXperiaのなかでも、動画撮影が得意といえるでしょう。

＜動画撮影についてのモニターコメント＞

1. 「自然な色合いで撮れている」
2. 「ノイズはほぼない。明るい部分と暗い部分への対応力も高い」
3. 「動いているときもきれいに写っている」
4. 「補正がかかっていて、個人的には手ブレは気になりません」
5. 「手ブレはほぼ感じられない」

コメントは一部抜粋

ディスプレイには有機ELを採用し、解像度もフルHD+と高く、スペックは優秀です。明暗の差をより際立たせる技術HDR10にも対応しています。

画面動作のなめらかさを示すリフレッシュレートは、最大120Hzに対応していました。スクロール中でも文字がクッキリ見え、SNSやサイト閲覧をより快適に楽しめます。ゲームもヌルヌル動くので、有利に立ち回れるでしょう。

比較したエントリーモデル層の商品の多くが、最大リフレッシュレートが60Hzに留まりました。60Hzでも実使用に問題ありませんが、今使っているスマホが高リフレッシュレートの場合は違和感を覚えることもあります。

とくにゲームをプレイするなら、90Hz以上に対応したスマホを選ぶのがおすすめですよ。

＜検証結果＞

1. ディスプレイタイプ｜有機EL
2. HDR｜HDR10対応
3. リフレッシュレート｜120Hz
4. 解像度｜フルHD+（2,520×1,080）

実際に5人のモニターが画面を見たところ、全員が「ディスプレイがきれい」と回答しました。発色が美しく、細部までクッキリ表現されています。「遠目から見ても臨場感のある解像度の高さ」と好評でした。

とくに評価が高かったのは、赤の表現の美しさです。「赤など暖色系の色が非常にきれいに映っている」「紅葉のコントラストがとてもきれい」と色合いに満足する声があがりました。繊細な色の違いまで表現できるのも魅力です。

全体的な傾向として、パッと見の画面のきれいさは、エントリーモデルやミドルレンジの商品とあまり変わりません。差が出たのは画面拡大時です。拡大しても解像感が損なわれず微妙な色の違いも楽しめるのは、ハイエンドモデルならでは。映画・動画視聴を、よりハイクオリティで楽しめるでしょう。

＜画面のきれいさについてのモニターコメント＞

1. 「赤の表現が美しく、紅葉のコントラストがとてもきれい」
2. 「光や陰影による幅のある色味が十分表現されている。とくに骸骨の写真は解像感の高さも相まって、黄色系と青系のバランスが非常によい」
3. 「かなり解像度は高いと思います。紅葉の葉っぱ一枚一枚やステンドグラスの模様も潰れずきれいに映っていました」
4. 「最大に拡大した時に、どの写真をみてもくっきりとしていてきれい」
5. 「こまかい色の違いまでしっかり表現できていて、些細な色の違いもわかる」
6. 「波の青っぽい白や、夕日によってややオレンジの混ざる青など、青だけでも微細な表現が高いクオリティでできている」

コメントは一部抜粋

動画を6時間連続で再生したあとでも、バッテリーは44%残りました。処理性能の高いSoCを搭載しているためかバッテリーの減りはやや早いものの、通常の使い方なら十分です。

比較した上位モデルの「Xperia 1 Ⅳ」よりバッテリーが持ちました。動画を見続けたり、ゲームを長時間プレイしたりしなければ、バッテリーは1日持つでしょう。

なお、本商品の後継モデル「Xperia 5 V」は動画再生後にバッテリーが63%残りました。バッテリー持ちは、シリーズ進化とともに改善しているといえます。

充電がスピ―ディなのも魅力。30分間の充電をしたところ、バッテリーは0から48%まで回復しました。比較した商品の半数ほどは30%程度までしか回復しなかったことをふまえると、充電速度は速いといえます。バッテリーの消費速度は、充電速度で十分カバーできるでしょう。

本体に負荷をかけたところ、温度は46.6℃と高温になりました。口コミで指摘があったように、発熱はかなり気になります。

上位モデルの「Xperia 1 IV」は同程度の性能にも関わらず、40.2℃に抑えていたことをふまえると、本商品は熱がこもりやすいといえるでしょう。重い3Dゲームを長時間プレイしたり、動画を長時間見たりするときは注意が必要です。

なお、比較した後継機「Xperia 5 V」は39.8℃と発熱を抑えられていました。