ネット動画を大画面でクリアに楽しめると謳う、ハイセンス 4K液晶テレビ 50A6H。「大画面できれい」と評判です。その一方、「音質があまりよくない」「斜めから見ると画面が白くなる」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の50インチテレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、50インチテレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ハイセンス 4K液晶テレビ 50A6Hは、スポーツやネット動画はきれいに映るものの、地デジの映像はいまひとつです。画面全体が赤みがかっており、人の顔が火照ったように見えます。比較した上位商品はノイズがほとんどないなか、引いて撮った映像になるとザラザラしたノイズが映りました。視野角も狭く、斜めから見ると口コミであったように画面全体が白く見えるのもネックです。
その一方、スポーツ映像では全体の色のバランスがとれていました。実際に映像を視聴したモニターからは「芝生やユニフォームの色は鮮明」と好評です。ネット動画の映りもよく、ノイズも気になりません。コントラスト比が5217:1と高く、明暗差がはっきりしている点も魅力。映画鑑賞を楽しむには十分な性能です。
しかし口コミであったように音質は物足りず、全体的に音がこもって聞こえます。モニターからは「低い声が聞き取りづらい」という意見も。比較した上位商品は音が空間全体に広がるように聞こえたのに対し、音がテレビのサイズ以上に広がりません。低音のパワーもいまひとつなので、映画の迫力は感じにくいでしょう。
独自OSを採用しており、主要な動画配信サービスに対応。リモコンには6つのアプリボタンがあり、Netflixを押すと約2.5秒で素早く起動しました。録画機能では、1.5倍速再生やチャプター送りが可能ですが、同時録画はできません。同時録画したいなら、外付けHDDやブルーレイレコーダーとの接続が必要です。
ECサイトの価格は執筆時点で6万円台と、比較した商品のなかではかなりリーズナブルでした。画質や音質にこだわらず、とにかく大画面でテレビやネット動画を見たい人は購入を検討してもよいでしょう。よりきれいな映像・迫力ある音響で楽しみたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね!
実際にハイセンス 4K液晶テレビ 50A6Hと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ50インチテレビと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ハイセンス 4K液晶テレビ 50A6Hの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
TVS REGZA
動きのあるスポーツ中継にぴったり。低音重視で迫力ある1台
ハイセンス 4K液晶テレビ 50A6Hは、高画質映像エンジンのNEOエンジンLiteを搭載。基本的な映像処理のほかに、さまざまなコンテンツやシーンに特化した映像処理を行うとしています。
地デジや衛星放送の映像を、4K復元で4Kの映像に引き上げられるのが魅力です。通常のアップコンバートより、自然で滑らかな映像になると謳っています。AIによるネット映像高画質処理にも対応。映像を分析し、色濃度・輝度・ダイナミックガンマ補正など最適な映像処理を行うとしています。
製造元のハイセンスは、中国の家電メーカーです。2010年に日本法人が設立され、2018年には東芝映像ソリューション株式会社を傘下に収めました。50インチテレビでは、より高性能な映像エンジンであるNEOエンジン Proを搭載した50U7Hも販売しています。
音質面では、音響最適補正技術であるEilex PRISM(アイレックス・プリズム)を搭載。製作者が意図するとおりの音の輪郭を、高精細かつ高音質に再生できるといいます。加えて、自動音声モードも搭載。番組表の内容に応じて、聞きやすいように低音強調やイコライザーなどを自動調整します。
低遅延のゲームモードを搭載している点も見逃せません。PCゲームにも対応しており、解像度2,560×1,440・60p出力が可能です。また、4K入力も可能。遅延の少なさや映像の美しさ・緻密さを追求しており、快適なゲームプレイをサポートします。
本体は画面の外枠がほぼないNon-Bezel(ノンベゼル)デザインを採用。画面いっぱいに映像が広がり、迫力ある映像を楽しめるとアピールしています。市販の壁掛け用の金具を使用すれば、壁掛け設置もできますよ。
本体のサイズは幅111.7×高さ70.9×奥行22.5cm・重量は9.8kg(スタンド含む)。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はハイセンス 4K液晶テレビ 50A6Hを含む、50インチテレビ全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、画質の検証です。
20~50代の男女10人のモニターが各商品で実際に地デジ・スポーツ・ネット動画の映像を視聴。精細感・ノイズ・質感・残像感・色彩などをポイントに、画質のよさを評価しました。なお、評価のポイントはオーディオ・ビジュアル評論家の折原一也氏の監修を受け決定しています。
比較した結果、映像エンジンにAI技術が導入されている商品は、元の映像を高画質化して映し出す傾向がありましたが、本商品は地デジを高画質化するAI技術を搭載していません。AI技術が導入されている同メーカーの50U7Hと見比べると、画質の解像感に差を感じました。
こちらは精細感があまりなく、引いて撮った映像になるとザラザラとしたノイズが映ります。「全体的にのっぺりとして見える」という声も聞かれました。比較した上位商品は映像が立体的に見えたことをふまえると、地デジの画質は物足りないといえるでしょう。
<地デジの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で、走っている選手や動いているボールに残像感があるのは気になりました。ぼやけて見える場面があり、「背番号が見えづらいときがあった」という指摘もあがっています。比較した上位商品はボールや選手の動きをしっかり目で追えたのに対し、動きのスムーズさはやや物足りませんでした。
<スポーツの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
しかしコントラスト感は低く、黒が強い印象です。比較した上位商品は明暗差がはっきりしていましたが、本品は明るいシーンでもやや暗く見え、明るさが控えめ。シーンによっては色味などが物足りなく見える可能性があるものの、暗いシーンはしっかり暗く表現されていました。
<ネット動画の画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、映画の再現性と視野角の検証です。
専門機器を使用して、色の正確さ・色域の広さ・コントラスト比をチェックしました。測定の際は、テレビの映像モードは最も規格に近い色が再現される映画モードを選択しています。規格に沿って制作者の意図した映像を忠実に再現できる商品を高評価としました。
あわせて、正面から見たときと斜め45度から見たときの白と黒の輝度をそれぞれ計測。コントラスト比の低下が少ないものほど高評価としました。なお、どちらの測定もオーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三氏の監修を受け実施しています。
色の正確さについては、数値が小さいほど規格に沿った色を出せることを示しますが、比較したなかには1.97~7.45まで幅があったなか、5.65といまひとつな数値です。また、色域の広さは比較した全商品の最大値82.08%(※執筆時点)より約20%劣ります。映像の色味を忠実に表現できるとはいえません。
一方、コントラスト比は上々です。比較した結果、コントラスト比が5000:1以上だと明暗の差をはっきり感じられる傾向がありましたが、本品は5217:1と、高い数値を記録しました。明暗差によって映像の立体感が増すため、没入感ある映像体験を楽しめるでしょう。
斜め45度からの見え方を検証したところ、視野角はかなり狭い印象です。視野角の測定値は高評価の基準値である35:1を大きく下回り、3:1を記録しました。比較した全商品のなかで最も低い数値(※執筆時点)です。
比較した結果、視野角が狭い商品は、斜めから見ると暗い・不自然な色合いに見える傾向がありました。本商品も口コミであったように画面全体が白く見えます。テレビを視聴する場合は、正面に座るようにしましょう。
続いて、音質の検証です。
20~50代の男女10人のモニターが、地デジのワイドショーやNetflixの映画・ライブ映像を視聴。セリフと声の聞き取りやすさ・映画の迫力・ライブの臨場感をポイントに、音質のよさを評価しました。なお、評価の観点は、画質と同様に折原氏の監修を受け決定しています。
比較した結果、国内メーカーの商品は音がクリアで聞き取りやすい傾向がありましたが、本商品は音のクリアさに欠けます。口コミであったように音質はあまりよくないといえるでしょう。
<セリフ・声の聞き取りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較したなかには体に響くような轟音を楽しめる商品もあったのに対し、迫力や臨場感は得にくいといえます。音質にこだわるなら外部スピーカーの導入を検討したほうがよいでしょう。
<映画の迫力についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で、臨場感はあまり味わえません。比較した上位商品は音が空間全体に広がるように聞こえたなか、テレビのサイズ以上に音は広がりませんでした。音の響きや臨場感を重視する人には物足りないでしょう。
<音楽の臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後に、ネット機能の充実度・動作速度・録画機能の便利さの検証です。
ネット機能については、主要ネット配信サービスに対応しているか・リモコンから主要サービスを直接起動できるか・音声操作やハンズフリーに対応しているかを確認しました。また、録画機能についても同時録画可能数・再生機能などチェック。搭載している機能が多いものほど高評価としました。
動作速度の検証では、リモコンの電源ボタンを押してからテレビが起動するまでの時間・NetflixとYouTubeアプリが起動するまでの時間を測定。短時間で実行できたものほど、高評価としています。
リモコンには6つのアプリボタンを搭載。Netflix・Youtube・Amazon Prime Video・Hulu・Abema TV・U-NEXTは、ワンタッチで起動できます。音声操作にも対応しているので、家事をしていて手が離せないときに便利です。なお、比較したほとんどの商品も音声操作に対応していました。
<検証結果>
<検証結果>
Netflixの起動にかかった時間は約2.5秒です。比較したなかには10秒程度かかる商品もあったので、比較的速く起動できたといえるでしょう。その一方、YouTubeの起動時間は約6.12秒と、比較したなかで最も時間がかかりました(※執筆時点)。アプリによっては起動に時間がかかる場合があります。
しかし比較した半数以上の商品が対応していた2番組同時録画ができないのは惜しいところです。同時録画したい場合は、外付けHDDやダブルチューナーのブルーレイレコーダーと接続する必要があります。
<検証結果>
サイズ展開 | 50V型、55V型、65V型、75V型、43V型 |
---|---|
Dolby Atmos対応 | |
音声操作 | |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、Hulu、Disney+、U-NEXT |
同時録画数 | |
コントラスト比 | 5217:1 |
良い
気になる
重量 | 9.8kg(スタンド含む) |
---|---|
ALLM | |
VRR | |
映像処理エンジン | NEOエンジンLite |
HDR方式 | HDR10、HLG |
ディスプレイの種類 | 直下型 |
パネルの種類 | VA方式 |
ネットワーク | 有線LAN、無線LAN |
年間消費電力量(目安) | 162kWh |
年間電気代(目安) | 4374円 |
待機時消費電力 | 0.5W |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
54,800円
(最安)
販売価格:54,800円
ポイント:0円相当
送料別
(25件)
ハイセンス 4K液晶テレビ 50A6Hの取扱店舗は、Amazon・楽天市場などの大手ECサイト、ケーズデンキ・ビックカメラなどの家電量販店です。
ECサイトの値段は執筆時点で6万円台。サイトによって値段は異なるので、お得に購入できる場所を見つけてみてくださいね!
最後に、より高画質で映像を楽しめる商品をご紹介します。
SONYのKJ-50X80Lは、あらゆるコンテンツを高画質で楽しめる一品です。コントラスト比が7397:1ととても高く、立体感のあるリアルな映像を視聴できました。斜めから見てもほぼ色味が変わらないので、ながら見が多い人にもぴったりです。音質は低音がパワフルで、体に響くような迫力を感じられます。
予算を抑えたいなら、ハイセンスの50U7Hを要チェック。50A6Hの上位商品にあたり、高性能な映像エンジンを搭載しています。地デジは解像感が高く、色鮮やか。明暗差がくっきりしているので奥行き感があり、リアルな映像を楽しめます。また、音質も上々。全体的な音のバランスが整っており、聞き心地のよいサウンドです。
サイズ展開 | 50V型、43V型、55V型、65V型、75V型、85V型 |
---|---|
Dolby Atmos対応 | |
音声操作 | |
映像配信サービス | YouTube、 Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、TVer、Disney+、U-NEXT、Apple TV |
同時録画数 | 2 |
コントラスト比 | 7397:1 |
良い
気になる
重量 | 13.1kg(スタンド含む) |
---|---|
ALLM | |
VRR | |
映像処理エンジン | 高画質プロセッサー:HDR X1/超解像エンジン:4K X-Reality PRO |
HDR方式 | HDR10、Dolby Vision、HLG |
ディスプレイの種類 | エッジ型 |
パネルの種類 | |
ネットワーク | 有線LAN、無線LAN、Bluetooth、Wi-Fi Direct、ホームネットワーク機能、DTCP-IP、Google アシスタント、Chromecast |
年間消費電力量(目安) | 138kWh |
年間電気代(目安) | 3,726円 |
待機時消費電力 | 0.5W |
SONY BRAVIA 4K液晶テレビ KJ-50X80Lの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
サイズ展開 | 43V型、50V型、55V型、65V型、75V型、85V型 |
---|---|
Dolby Atmos対応 | |
音声操作 | |
映像配信サービス | Youtube、Amazon Prime Video、Netflix、Disney+、Hulu、U-NEXTなど |
同時録画数 | 2 |
コントラスト比 | 5396:1 |
良い
気になる
重量 | 12.4kg |
---|---|
ALLM | |
VRR | |
映像処理エンジン | NEOエンジン Pro |
HDR方式 | HDR 10、HDR 10+、Doldy vision、HLG |
ディスプレイの種類 | 直下型 |
パネルの種類 | VA方式 |
ネットワーク | 無線LAN、Bluetooth |
年間消費電力量(目安) | 118kWh |
年間電気代(目安) | 4104円 |
待機時消費電力 | 0.5W |
ハイセンス 50V型 4K液晶テレビ 50U7Hをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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