比較的安く買える40インチテレビ、TCL 40S5400。インターネット上では「画質がよい」と評判ですが、「リモコン操作の遅延が気になる」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の40インチテレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、40インチテレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
TCL 40S5400は、3万円台の使いやすい40インチテレビがほしい人におすすめです(※価格は2025年7月時点・ECサイト参照)。Google TVを搭載し、リモコンにはNetflixなどの主要なネット配信サービスのボタンがついています。ワンタッチでアプリにアクセスでき、Android端末の画面をミラーリングして映し出すことも可能です。また、比較した一部商品にはなかった音声操作にも対応しています。
口コミで評判なとおり、画質も良好です。フルHD画質ながら、地デジは自然な色合いで解像感もよく、見やすい映像でした。ネット動画の画質も悪くありません。スポーツ映像でもノイズが気にならず、素早い動きがなめらかに見えます。また、パネル性能を測定した結果でも、色の再現性とコントラストが優れていました。
別売りの外付けHDDがあれば、裏番組の録画が可能です。倍速再生の速度は2~16倍まで段階的に調整できるので、時短で視聴したい人に向いていますよ。一方、斜めから見ると画面が白っぽく見えた点はネック。比較した結果、本品が搭載するVA方式のパネルは視野角が狭い傾向があったため、正面からの視聴がおすすめです。
音質も評価が伸び悩んでます。低音の迫力は物足りず、音楽では楽器の音がこもりがちでした。比較した高音質な商品はスピーカーを2基搭載していましたが、こちらは1基のみです。人の声や歌声は聞き取りやすかったため、トーク番組や映像作品は十分快適に楽しめますが、音の迫力や臨場感にはあまり期待できません。
口コミに「リモコン操作の遅延が気になる」とあったとおり、動画へのアクセス速度は、比較した商品内では遅いほうでした。ネット配信サービス・録画機能などが使いやすく、コスパのよい1台ではありますが、より優れた画質・音質を求める人はほかの商品を検討しましょう。
実際にTCL 40S5400と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイの40インチテレビと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
TCL 40S5400に気になる点がある人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
ソニー
画質・音質・操作性どれも文句なし。メインテレビにぴったりな1台
パナソニック
動きに強く、音の迫力も充実。スポーツ観戦と動画視聴にぴったりの高音質4Kテレビ
シャープ
ナチュラルな画とクリアな音が魅力の日常使いにぴったりなスマートテレビ
TCL 40S5400は、1981年に中国で誕生した電機メーカー、TCLが展開するS54シリーズの40インチテレビです。フルHD液晶のスマートテレビとして、2023年3月23日に発売されました。画面への没入感を高めるために、極細フレームを採用したベゼルレスデザインを採用しています。
映像処理エンジンにはAlgo Engine Liteを採用。コンテンツごとに映像を解析し、精細感の再現やコントラストを向上させることで「質感の高い映像美を表現する」と謳っています。明暗差を肉眼で見ているような美しさで表示するHDR10・HLGに対応。音質面では、臨場感のある音を表現するDolby Audioに対応しています。
購入時の付属品は、取扱説明書・クイックガイド・保証書・リモコン(RC843)・リモコン用乾電池・電源コード・スタンド本体・ネジ一式・転倒防止用クリップなど。デジタル放送の受信に必要なMiniB-CASカードも同梱されています。別途市販の壁掛け用金具があれば、壁掛けでの設置も可能。VESA規格は100×100mmに対応していますよ。
今回はTCL 40S5400を含む、人気の40インチテレビを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の40インチテレビを比較検証したところ、TCL 40S5400には4つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
画質の評価は良好です。オーディオ・ビジュアル評論家/ライターの折原一也さんが実際に本品で地デジのワイドショーを視聴すると、「明るくコントラストが効いていて見やすい」と評価されました。背景にあった樹木の色には深さがあり、画面全体の立体感を表現できています。
色の表現も非常に整っており、自然に見えました。比較したなかには人の肌が青みがかって見えたものもありましたが、こちらは男性・女性ともに肌の色がそろっています。
画面全体の解像感もバランスがよく表現されていました。人の顔にはノイズリダクションを効かせたようなデジタル処理の跡が見え、顔を動かすとノイズが出やすかったものの、基本的にはきれいといえます。
スポーツの画質もくっきりしています。サッカー映像での素早い動きがキレよく映り、リプレイを見ても違和感がほとんどありません。上から俯瞰した映像でも動きがなめらかに描写されていました。
比較したなかには選手やボールが激しく動くとノイズが出やすい商品もありましたが、こちらはノイズが見当たらず、見やすい映像でした。夜のスタジアムにしては色がやや明るめでしたが、アップの際の抑えた色の再現性は良好です。
大きく気になる要素は見当たらなかったため、スポーツ観戦を快適に楽しめそうです。口コミで「画質がよい」と評判であるのも頷けます。
地デジほどではないものの、ネット動画の画質も悪くありません。自然な色を再現できており、明るい屋外や逆光の顔の色なども正確でした。映画らしい色のバランスが取れており、専門家の折原さんからは「フルHD機種としては優秀」とのコメントが寄せられています。
引いたショットでは立体感などのフォーカスが甘い部分が見受けられたものの、全体的な解像感は良好です。画質の粗さは気になりにくく、ネット動画コンテンツを楽しく視聴できるでしょう。
ただし、暗部の表現は物足りず、コントラストはいまひとつの評価に。全体的な色は明るめながらある程度再現されていましたが、暗いシーンでは階調が割れ、細かな濃淡まで表現できていませんでした。比較したいくつかの商品と同様に、黒がややつぶれて見えやすい点は惜しいところです。
パネル性能も高めでした。オーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三さんの監修のもとでパネル性能を測定すると、高評価まであと一歩に迫る結果に。色域の広さは55.60%を、色の正確さは△E2.49を記録しました。
色域は広いとまではいえず、突出して色彩豊かとまではいえませんが、色の正確さは比較した商品内でもトップクラスの数値です。色味のズレが少ないため、制作者の意図した映像をある程度忠実に再現できるでしょう。
最大輝度は267.20cd/m2と物足りない結果でしたが、コントラスト比は5404:1と高い数値を記録。比較した全商品の平均3437:1(※2025年7月時点)を大きく上回っており、コントラストが効いたメリハリのある表現に期待できます。
スマート機能も非常に豊富です。リモコンの下部には、ダイレクトボタンを搭載。Netflix・YouTube・Prime Video・U-NEXT・ABEMA・Hulu・FOD・TVer・TCL CHANNEL・アプリ一覧表示ボタンがあり、ワンタッチでアクセスできます。「豊かなコンテンツをお手軽に」との謳い文句にも納得でした。
OSにはGoogle TVを搭載しており、見たいコンテンツがあるときには複数の動画配信サービスを横断して検索できます。アプリを1つずつ開いて作品名などで検索する手間を省けるので、スムーズに視聴できるでしょう。比較した一部商品では非搭載だった音声操作にも対応しているため、文字入力が面倒な人にもぴったりです。
一方で、ミラーリング機能に対応しているのはAndroid端末のみ。iPhoneの映像をテレビで流したい人は注意してください。
評価には含んでいませんが、動画アクセスの速さはいまひとつでした。50本の動画を入れたYouTubeのプレイリストを一番上から一番下までスクロールすると、16.19秒かかる結果に。比較したほかの商品は12~15秒だったことをふまえると、スピーディとはいえません。
突出して遅かったわけではありませんが、口コミに「リモコン操作の遅延が気になる」とあったとおりタイムラグを待ち遠しく感じる可能性があります。
録画機能は十分そろっていました。チューナーを2つ搭載しているため、別売りの外付けHDDがあれば、番組を視聴しながら裏番組を1つ録画できますよ。
追っかけ再生にも対応しているため、録画中の番組を先頭から視聴することも可能です。また、倍速再生は2倍から16倍まで段階的に切り替えられます。倍速の選択肢が豊富なので、時短で視聴したい人にぴったりです。
一方で、上位商品で搭載されていたスキップ再生・スロー再生やオートチャプター機能はありませんでした。番組のなかの見たいシーンをすぐに見つけて視聴したい人は物足りなく感じるかもしれません。
TCL 40S5400にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
視野角は広いとはいえず、評価が伸び悩んでいます。専門家の折原一也さんが実際にあらゆる角度で画面の見え方を確認したところ、正面以外からだと色味の変化が大きく、「視野角は厳しい」との回答が寄せられました。
横斜め45度から見ると、画面全体は明るく見えるものの、輝度は低下しており肌色が緑がかる結果に。複数人でテレビを囲むと、端に座った人が見にくく感じる可能性があります。
下斜め45度から見ると、肌色などは明るさを保っていましたが、色の変化は大きめです。比較した結果、本品と同じくVA方式のパネルを採用している商品は、角度がつくと色や明るさが変わりやすい傾向がありました。
テレビの正面から視聴することが多い人にはよいものの、あらゆる姿勢や角度で映像美を楽しみたい人にはやや不向きです。
音質の評価もいまひとつ。専門家の折原一也さんが実際に映画の音質をチェックすると、「低音の音そのものがこもり気味で、パワーが物足りない」と指摘されました。ジェットエンジンの飛び立つ音は空間に広がるように再現されていたものの、迫力は感じにくいでしょう。
YouTubeで音楽を視聴した際にも、ギターやシンセの音がこもっていました。一方で、音の広がりや、歌声がクリアに立っている点は魅力でした。地デジのワイドショーでは男女の声ともに聞き取りやすく、とくに女性の声はニュアンスも十分に伝わってきました。ニュース・トーク番組などのバラエティを視聴することが多い人には向いています。
比較した結果、スピーカーを2基搭載し、出力20W以上の商品ほど高音質な傾向がありましたが、こちらはスピーカーが1基しかなく、出力も18Wです。映画視聴時・音楽視聴時の迫力や臨場感を求める人にはやや不向きでしょう。別途スピーカー・サウンドバーなどを取り付けるか、ほかの商品をチェックしてみてくださいね。
2023/05/18 発売
画面サイズ | 40V型 |
---|---|
画面の種類 | フルHD液晶 |
パネルの種類 | VA方式 |
映像処理エンジン | Algo Engine Lite |
総合出力 | 18W |
スピーカー数 | 1基 |
良い
気になる
本体幅 | 89.2cm |
---|---|
本体奥行 | 18.4cm |
本体高さ | 56.0cm |
重量 | 5.2kg |
自動録画機能 | |
Fire TV搭載 |
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TCL 40S5400は、楽天市場やYahoo!ショッピングなどで購入できます。値段は約35,000円でした(※2025年7月時点・ECサイト参照)。取扱店舗ごとのクーポン・ポイント・セール期間などを活用することでお得に買える場合もあるので、ぜひリサーチしてみてくださいね。
最後に、より画質の評価が高かった商品をご紹介します。
高性能かつ多機能な、ソニー 4K液晶テレビKJ-43X75WLに注目です。4Kらしく精細感があり、色彩豊かかつなめらかな映像。視野角が広く、斜めからでもきれいに見えました。Google TVを搭載し、リモコンにはネット配信サービスのボタン付きなのでワンプッシュでアクセスできます。Android・iPhoneのミラーリングも可能です。
高画質にこだわるなら、TVS REGZAの4K液晶レグザ 43M550Mをチェック。比較した商品内でも画質がかなりよく、人の顔や衣装が精細に描写されていました。スマート機能も豊富に備え、スマホのミラーリングや音声操作に対応。手軽に操作できるうえに、視野角も広かったので、複数人での視聴やながら見にもぴったりです。
画面サイズ | 43V型 |
---|---|
画面の種類 | 4K液晶 |
パネルの種類 | 不明 |
映像処理エンジン | 高画質プロセッサー:X1/超解像エンジン:4K X-Reality PRO |
総合出力 | 20W |
スピーカー数 | 2基 |
良い
気になる
本体幅 | 97.2cm |
---|---|
本体奥行 | 7.0cm |
本体高さ | 56.7cm |
重量 | 9.3kg |
自動録画機能 | |
Fire TV搭載 |
SONY BRAVIA 4K液晶テレビ KJ-43X75WLを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
画面サイズ | 43V型 |
---|---|
画面の種類 | 4K液晶 |
パネルの種類 | |
映像処理エンジン | レグザエンジンZR |
総合出力 | 20W |
スピーカー数 | 2基 |
良い
気になる
本体幅 | 96.2cm |
---|---|
本体奥行 | 19.6cm |
本体高さ | 58.4cm |
重量 | 9.0kg |
自動録画機能 | |
Fire TV搭載 |
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