REGZAのフラッグシップモデルである「Z870N」と「Z870M」は、高画質な映像体験を求めるユーザーに人気の4Kテレビです。しかし、「NとMで何が違うの?」「どちらを選ぶべき?」と、具体的な違いがわからず迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、最新モデルのZ870Nと前モデルZ870Mのスペックや機能の違いを解説します。画質や音質、ゲーム性能からデザインまで比較したので、モデル選びで迷っている人は参考にしてくださいね。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
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結論からいうと、最新モデルのZ870Nは前モデルZ870Mから画質性能と操作性の両面で明確に進化しました。最も大きな違いは「新開発Mini LEDによる画質向上」と「Google生成AI搭載による音声操作の進化」の2点です。
画質面では、新開発されたMini LEDと量子ドット技術の組み合わせにより、HDR映像の明暗表現がより精細になりました。
操作性では、Z870Nに新搭載された「レグザAIボイスナビゲーター」が大きな進化点です。「面白いドラマを教えて」といった会話形式での番組探しが可能になり、より操作が直感的になりました。
ただし、「タイムシフトマシン」や「4K/144Hz対応ゲーム機能」といった基本的な機能はZ870Mにも搭載されています。新モデルの発売で価格が下がりつつあるので、予算やどこまでの進化を求めるかに応じて選ぶとよいでしょう。ほかの大画面テレビも検討したい人は、おすすめの55インチテレビをランキング形式で紹介している、下記コンテンツもチェックしてくださいね。
まずは、両モデルの技術的な違いをチェックしましょう。進化したのは、輝度・映像エンジン・AI音声操作・スタンド・ゲーム機能の4点です。
<最新モデルZ870N>
<前モデルZ870M>
ここからは、より具体的にZ870NとZ870Mの違いを見ていきましょう。
Z870Nの画質における最大の進化点は、新開発の高密度Mini LEDバックライトにより、前モデルZ870Mと比較して最大輝度が約30%向上したことです。
輝度が向上したことで、映像の最も明るい部分がより眩しく鮮やかに、暗い部分の階調もより細かく描き分けられるようになります。とくに、夜景の光や太陽の眩しさ、爆発シーンの閃光といった明暗差の大きい映像で、圧倒的なリアリティと立体感を体験できますよ。
豊かな色彩を生み出す「量子ドット技術」は両モデル共通ですが、Z870Nはバックライトの進化により、色彩をより鮮やかに、より深いコントラストで表現できるのが強みです。
使い勝手においては、会話型AI「レグザAIボイスナビゲーター」の搭載が進化した点です。Z870NはGoogleの生成AI「Gemini」を活用し、まるで人と話すようにテレビを操作できます。
前モデルZ870Mもレグザボイスは搭載されていますが、「ニュースを見せて」といった単純な命令にしか対応できません。対してZ870Nでは、「○○さんが出演する今週放送される映画は?」のような、複数の条件を組み合わせた自然な会話での検索が可能になりました。
この機能により、リモコンで文字を入力する手間が省け、見たいコンテンツに素早くたどり着けるようになります。直感的な操作性を求める人にとって、大きなメリットです。
Z870Nシリーズは、サウンドバーとの組み合わせを考慮して高さを2段階で調整できる新しいスタンドを採用しています。高い位置に設定すれば、画面の前にサウンドバーを置いても映像が隠れることがありません。
近年、テレビの音質を向上させるためにサウンドバーを併用するユーザーが増えていますが、従来の固定式スタンドでは画面下部が隠れてしまうという問題がありました。Z870Nではこの問題が解消され、デザイン性と機能性の両立が図られています。
ゲーム性能も進化し、Z870Nは4K/144Hzという高解像度・高リフレッシュレート表示に対応しました。
両モデルともにHDMI 2.1規格に準拠しており、Z870Mも4K/120Hzと十分なスペックですが、よりなめらかな映像を表示できるように。PS5やXbox Series X、高性能なゲーミングPCの性能を最大限に引き出すことができます。ただし、55インチはZ870Mと同じく4K/120Hzです。
なお、両モデルともに映像のカクつきや遅延を抑えるVRR(可変リフレッシュレート)や、ALLM(自動低遅延モード)には対応しています。入力信号を検知して自動で最適なゲームモードに切り替わるため、常に快適な環境でプレイに集中できるでしょう。
最後に違いをふまえて、どちらがおすすめか選び方を解説します。
<Z870Nがおすすめな人>
<Z870M>
機能性・性能にこだわるならZ870N、基本性能の高さは重視しつつ安く買いたいなら型落ちのZ870Mを選ぶとよいでしょう。
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