主要なネット配信アプリを内蔵している40インチテレビ、ハイセンス 4K液晶テレビ 43E6K。インターネット上では「画質がきれいで操作性もよい」「ネット接続がスムーズ」と評判ですが、「音質が軽く低音が出ない」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の40インチテレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、40インチテレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ハイセンス 4K液晶テレビ 43E6Kは、家事をしながら見る人や大人数で見ることが多い人におすすめです。画面を斜め方向や下方向から見たときでも、正面から見たときのようにきれいに見えました。比較したなかには斜めから見ると白っぽく見えた商品もありましたが、こちらは明るさや色味の変化がほとんどありません。
地デジ・ネット動画を視聴した結果、画質の評価も良好です。とくにネット動画の解像感がよく、細部までリアルに描写されていました。比較したなかには色の不自然さが気になったものもありましたが、こちらはバランスがよい自然な色味で描写できています。地デジでも暗部がよく表現されており、立体感まで見て取れました。
「音質が軽く低音が出ない」という口コミに反し、低音の響きはパワフルで臨場感があります。地デジのワイドショーでは声を聞き取りやすく、音楽視聴時には定位感がありました。比較したなかには音が重なる部分を聞き取りにくい商品もありましたが、本商品はクリアに聞こえたため、音からも映像の世界観を楽しめるでしょう。
主要なネット配信サービスに対応しており、リモコンにはNetflix・YouTubeなどのボタン付きです。ワンプッシュでアクセスできるうえに、音声操作も可能。iPhone・Androidとミラーリングする機能もついています。また、裏番組録画機能があり、スロー再生・スキップ再生などの機能面も充実していました。
4K対応モデルで、価格もECサイトでは6万円台とリーズナブルです(※2025年6月時点)。しかし、スポーツ視聴時にはノイズや残像感が気になりました。また、パネル性能を測定するとコントラスト比が低かったため、暗いシーンが見えづらい可能性があります。高画質にこだわる人は、ほかの商品を検討するとよいでしょう。
ソニー
画質・音質・操作性どれも文句なし。メインテレビにぴったりな1台
パナソニック
動きに強く、音の迫力も充実。スポーツ観戦と動画視聴にぴったりの高音質4Kテレビ
43E6Kは、中国に本社を置くハイセンスから2023年11月に発売された4K液晶テレビです。「ネット動画を楽しむならE6Kシリーズ」と謳う4K液晶テレビのうちの1つで、ほかにも50・65・75インチがあります。Netflix・TVerなど人気の動画配信アプリを内蔵し、ボタンを押したときの反応の素早さにもこだわった設計です。
地デジ・ネット動画・ゲームなどのコンテンツに合わせた映像処理を行うHI-VIEWエンジンLiteを搭載し、AIネット映像高画質処理技術も備えています。低遅延ゲームモードもあり、背面にはHDMI端子を3つ装備。PS5などのデバイスを同時に接続できます。HDMI 2560×1440/60p出力のPCゲームにも対応し、4K入力も可能です。
付属品は、取扱説明書・Bluetooth/赤外線リモコン(ERF3B46H)・単三形乾電池×2・電源コード・転倒防止ひも1式・スタンド1式の6点。本体裏面には200×300mmのVESA規格に対応した壁掛け用ねじ穴があるため、市販の壁掛け用金具があれば壁に設置できます。
今回はハイセンス 4K液晶テレビ 43E6Kを含む、人気の40インチテレビを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の40インチテレビを比較検証したところ、ハイセンス 4K液晶テレビ 43E6Kには5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
画質のよさの評価は良好です。オーディオ・ビジュアル評論家/ライターの折原一也さんが実際に映像を視聴すると、とくにネット動画の映画が美しく、自然な色味でした。比較したなかには色が不自然に見えやすいものもありましたが、こちらは色のバランスが取れており、映画らしく整っています。
4K画質らしい解像感で情報量が多く、細部までリアルに描写できていました。コントラストの表現も悪くありません。暗部の色味が大きく、暗がりのシーンが浮いて見える点は惜しいものの、画面全体のコントラストはダイナミックで優秀でした。ネット動画を視聴することが多い人に向いています。
地デジの画質もおおむね良好です。専門家からは「暗部が沈んでいて黒色の再現がよく、画面の立体感が優秀」と評価されました。画面全体が明るくナチュラルに見え、色味も自然でバランスが取れています。
一方で、解像度は少し物足りず、引いたショットでは人や衣装に粗さが見られました。ノイズリダクションの跡も残っており、ネット動画の画質ほどではなかった点が惜しいところ。とはいえ、映像を見にくく感じるほどではなかったため、高画質に強いこだわりがなければ十分快適に見られるでしょう。
視野角がかなり広い点も魅力です。専門家の折原一也さんが実際にあらゆる角度から画面を確認すると、「どの向きから見ても色の変化がほとんどなく、優秀」と評価されました。
比較したVAパネルの商品は斜めから見ると白っぽく見えたのに対し、本商品は視野角の広いADSパネルを採用しています。正面から見たときに比べても、輝度や彩度が多少落ち込んだ程度で見やすく映りました。覗き込むくらいの急な角度でも問題なく視聴できるレベルです。
下斜め45度から見たときは正面の見え方にかなり近く、彩度の落ち込みや色の変化が気になりません。視野角は左右にも上下にも広かったので、家事などをしながら見たい人や、寝転びながら見たい人にぴったりです。家族でテレビを囲んでも端の人までみんながきれいに見やすいので、リビング用のテレビとしてもよいでしょう。
音質の評価も申し分ありません。専門家の折原一也さんがネット配信の映画を視聴した結果、低音の迫力については「音が鳴るだけでなく空間的な響きがあり、映画に没入しやすくなる」と絶賛されました。ジェットエンジンの低音が心地よくパワフルに響き、「音質が軽く低音が出ない」という口コミを払拭する結果です。
地デジのワイドショーでは人の声が聞き取りやすく、音楽視聴時のボーカルにも自然な定位感がありました。声や楽器の音の広がりがあり、低音の厚みとバランスも良好です。比較したなかには音が重なると聞き取りにくくなった商品もありましたが、本商品は臨場感のあるサウンドで心地よく映像を楽しめるでしょう。
スマート機能も豊富です。主要なネット配信サービスに対応し、リモコンには10個のダイレクトボタンを搭載。Netflix・YouTube・Prime Video・Disney+・TVer・DAZN・Hulu・ABEMA・Net-VISION・U-NEXTにサッとアクセスできます。
Google TV・Android TVは搭載していませんが、独自のOSを搭載しており手軽にネット動画へアクセスできました。Android・iPhoneのミラーリングもできるので、スマホ画面をテレビに映せますよ。比較した一部商品が対応していなかった音声操作も可能です。
動画アクセスの速度も悪くありません。50本の動画を入れたYouTubeのプレイリストを用意し、一番上から一番下までスクロールすると、かかった時間は14.97秒。比較したほとんどの商品が14~16秒程度だったことから、操作中のタイムラグも気になりにくいでしょう。
録画機能の豊富さも良好な評価です。チューナーを2つ搭載しているため、テレビの視聴中に別の番組を録画できます。追っかけ再生もできるので、録画番組を放送している途中からでも視聴できて便利です。
再生機能も充実しており、早送り再生・スキップ・スロー再生が行えます。比較した一部の商品が備えていたオートチャプター機能はありませんが、録画・再生の基本機能は備えているため、レコーダーがなくても外付けHDDで十分対応できるでしょう。
ハイセンス 4K液晶テレビ 43E6Kにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
専門家の折原一也さんが実際に本品でサッカーを視聴した結果、スポーツ映像の画質はいまひとつな評価に。カメラが動いたときの映像のぼやけが大きく、ボールにも残像が出ました。
比較した上位商品には素早い動きをクリアに映し出せたものもありましたが、本商品はプレイ中やリプレイ中でも常にノイズが出ており、「画像全体がぼやけ気味」と厳しい見解が寄せられています。ユニフォームやピッチ上の色味はリアルだったものの、スポーツを視聴することが多い人にはやや不向きでしょう。
パネル性能も評価が伸び悩みました。オーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三さんの監修のもとで測定すると、最大輝度は287.60cd/m2と低めの結果に。さらにコントラスト比は1216:1と、全体平均3437:1(※2025年6月時点)よりも低く、暗いシーンだと潰れて見えにくい可能性があります。
一方、色域は56.90%・色の正確さは△E5.83と悪くない結果でした。色彩豊かで色味のズレは気になりにくいものの、映像美にこだわる人にはやや不向きです。制作者の意図した映像を忠実に再現できているとはいえません。
2023/11 発売
画面の種類 | 4K液晶 |
---|---|
画面サイズ | 43V型 |
映像処理エンジン | HI-VIEWエンジンLite |
パネルの種類 | ADS方式 |
総合出力 | 14W |
スピーカー数 | 2基 |
良い
気になる
本体幅 | 96.3cm |
---|---|
本体奥行 | 22.1cm |
本体高さ | 60.6cm |
重量 | 10kg |
自動録画機能 | |
Fire TV搭載 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
77,292円
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ハイセンス 4K液晶テレビ 43E6Kは、Amazon・Yahoo!ショッピングなどで購入できます。ECサイトでの価格は6万円台(※2025年6月時点)でした。
なお、今回ご紹介した43E6Kはネット販売向けモデルです。ヨドバシカメラなどの量販店向けの43A6K、エディオン専用モデルの43A68Kもあります。楽天市場ではエディオン専用モデルの43A68Kが販売されていたので、最安値で買いたい人はぜひリサーチしてみてくださいね。
最後に、より画質がよく動画アクセスが速かった商品をご紹介します。
ネット配信サービスを見ることが多いなら、ソニー 4K液晶テレビKJ-43X75WLもチェック。Google TVを搭載し、リモコンには主要なネット配信サービスのボタンがついています。アプリを横断して検索できるので、見たい作品も素早く見つけられるでしょう。画質・音質もよく、じっくり映画やドラマを楽しめそうです。
高画質にこだわるなら、TVS REGZAの4K液晶レグザ 43M550Mがぴったり。映像の情報量が多く、スポーツの映像も見やすく表現されていました。視野角が広いのでながら見が多い人でも快適でしょう。リモコンにはネット配信サービスへのダイレクトボタンが11個あり、Netflix・Huluなどのネット動画も手軽に視聴できます。
画面の種類 | 4K液晶 |
---|---|
画面サイズ | 43V型 |
映像処理エンジン | 高画質プロセッサー「X1」、4K X-Reality PRO |
パネルの種類 | |
総合出力 | 20W |
スピーカー数 | 2基 |
良い
気になる
本体幅 | 97.2cm |
---|---|
本体奥行 | 26.6cm |
本体高さ | 56.7cm |
重量 | 9.5kg |
自動録画機能 | |
Fire TV搭載 |
SONY BRAVIA 4K液晶テレビ KJ-43X75WLを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
画面の種類 | 4K液晶 |
---|---|
画面サイズ | 43V型 |
映像処理エンジン | レグザエンジンZR |
パネルの種類 | |
総合出力 | 20W |
スピーカー数 | 2基 |
良い
気になる
本体幅 | 96.2cm |
---|---|
本体奥行 | 19.6cm |
本体高さ | 58.4cm |
重量 | 9.0kg |
自動録画機能 | |
Fire TV搭載 |
TVS REGZA 4K液晶レグザ 43M550Mを徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になった点は?
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