NEOエンジンProにより地デジからゲームまで高画質で楽しめると謳う、ハイセンス 50V型 4K液晶テレビ 50U7H。ネット上では「画質がきれい」と評判です。その一方、「音質があまりよくない」「横から見ると色がよくない」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の50インチテレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、50インチテレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ハイセンス 50V型 4K液晶テレビ 50U7Hは、コスパのよい50インチテレビを探している人におすすめ。価格は7万円台後半(ECサイト・執筆時点)ながら、画質は比較した10万円越えの高級機と遜色ありません。発色は赤みが強く、人の顔がやや不自然に見えるものの、全体的に色鮮やかです。映像エンジンによって、地デジやネット動画が高画質化されており、ノイズが少なく解像感の高い映像が映りました。
コントラスト比は5396:1と高く、立体感ある映像を楽しめます。比較した結果、コントラスト比が5000:1以上だと明暗差をはっきり感じられる傾向があり、その傾向どおり背景と被写体の前後関係がしっかり見て取れました。その一方、視野角は狭め。斜めから見ると、口コミであったように若干白っぽく見えました。
音質面は、低音から高音まで音のバランスが整っており、聞き心地は良好です。実際に映画を視聴したモニターからは「体の芯までしっかりと轟音が届く」と、低音の迫力が好評でした。ただし音楽視聴時に、音がテレビのサイズ以上に広がらなかったのはネックです。口コミであったように物足りなさがありました。
一方でネット機能・録画機能の充実度は魅力。主要な動画配信サービスに対応し、リモコンのアプリボタンでスムーズに起動できます。YouTube・Netflixアプリの起動時間は、約2.5秒とスピーディでした。また、比較した半数近くの商品が非対応の2番組同時録画に対応。再生機能もチャプター送りや1.3倍速の再生を搭載しています。
10万円以下の価格帯のなかでは画質がよいので、予算を抑えて大きなテレビをほしい人にはぴったり。ゲームモードも充実しており、4K120P入力のゲーム機でも約0.83msの低遅延を実現すると謳っています。しかし、視野角や音質など比較した高級機に劣る面もあるので、気になる人はほかの商品もチェックしてみてくださいね!
実際にハイセンス 50V型 4K液晶テレビ 50U7Hと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ50インチテレビと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ハイセンス 50V型 4K液晶テレビ 50U7Hの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
TVS REGZA
動きのあるスポーツ中継にぴったり。低音重視で迫力ある1台
今回紹介するハイセンス 50V型 4K液晶テレビ 50U7Hは、映像エンジンにNEOエンジンProを搭載。4K映像を高速処理し、地デジ・ネット動画・ゲームまで高画質で楽しめると謳っています。
AIによるさまざな画像処理機能を搭載しているのも特徴です。地デジやネット動画などコンテンツに合わせた映像処理を行うとしています。明るいシーンや動きの速いシーンなど自動判別し、シーンごとに適した映像処理を実施するのも魅力です。
製造元のハイセンスは、中国の家電メーカー。2010年には日本法人が設立され、2011年に日本のテレビ市場に参入しました。2018年には東芝映像ソリューション株式会社を傘下におさめ、日本基準画質の商品を提供できるようになったとアピールしています。
本格的なゲームモードを搭載しているのも魅力です。ゲームモードProでは、4K120P入力のゲーム機でも約0.83msの低遅延を実現。アクションゲームやFPSなど速い動きのゲームを快適に遊べるとしています。ちらつきやカクツキを低減するAMD FreeSync Premiumに対応しているのも特徴です。
そのほかの機能としては、スマホの画面をテレビに映し出す「スクリーンシェア」・音声でテレビを操作できる「VIDAA Voice」などを搭載。Bluetooth接続にも対応しており、ワイヤレスヘッドホン・ワイヤレススピーカーを接続できます。
ディスプレイには、フレームレート120Hzの高性能倍速パネルを採用。フレームレートとは、1秒間の動画が何枚の画像で表示されているか示した数値です。カーレースやサーフィンなど動きの速いスポーツも、残像感の少ないなめらかな映像として映し出すと謳っています。
本体のサイズは幅111.6×高さ70.4×奥行30.6cm・重量は12.4kgです。本商品は市販の壁掛け用の金具を使用することで、壁に掛けて設置できます。お部屋のスペースに合わせて、設置方法を工夫してみてくださいね。なお、付属品は以下のとおりです。
<付属品>
今回はハイセンス 50V型 4K液晶テレビ 50U7Hを含む、50インチテレビ全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、画質の検証です。
20~50代の男女10人のモニターが、各商品で地デジ・スポーツ・ネット動画の映像を視聴。精細感・ノイズ・質感・残像感・色彩などをポイントに、画質のよさを評価しました。なお、評価のポイントは、オーディオ・ビジュアル評論家の折原一也氏の監修を受け決定しています。
解像感は高く、ノイズも抑えられています。モニターからは「肌の質・髪の質・服のシワなどすべて鮮明に映し出されている」と、プラスのコメントが多数。背景と被写体の前後関係がうまく再現されており、立体感のある映像を視聴できました。
映像エンジンにAI技術が搭載されており、メーカーが謳うとおり映像が高画質化されています。比較した結果、地デジ映像の評価は商品によって大きく差が出ましたが、本品はECサイトの価格が7万円台後半(※執筆時点)ながら、比較した10万を超える高級機とも遜色ないきれいさでした。
<地デジの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
色鮮やかで、スポーツも視聴しやすい印象です。ピッチの芝生は青々しく見え、ユニフォームの色もはっきり映ります。芝生とユニフォームの色とのコントラストが大きく、モニターから「ぱっと見で試合の把握ができそう」という声が聞かれました。
<スポーツの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
コントラストもはっきりしており、白と黒どちらもしっかり表現されていました。モニターからは「暗い色が強調されているが、金属やガラスの細かな光沢などもしっかりと潰れずに表現されている」と好意的な意見が寄せられています。
比較した結果、国内ブランドの機種は画質の検証で高評価を獲得する傾向がありましたが、本商品は海外メーカーの商品ながら、国内ブランドの10万円以上する機種と比べても遜色ないレベルです。ECサイトの価格が執筆時点で7万円台後半なので、コスパのよい商品といえるますよ。
<ネット動画の画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、映画の再現性と視野角の検証です。
色の正確さ・色域の広さ・コントラスト比を専門機器を用いて測定しました。測定の際は、テレビの映像モードは「映画」「シネマ」など、最も規格に近い色味や明暗が再現されるモードを選択しています。
あわせて、専門機器を使用して正面から見たときと斜め45度から見たときの白と黒の輝度をそれぞれ計測。コントラストの低下が少ないものほど、視野角が広いと評価しました。なお、どちらの検証もオーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三氏の監修を受け実施しています。
色域も広く、超広色域の規格であるBT.2020を77.85%カバー。比較した全商品の最大値は82.08%・最小値が59.97%(※執筆時点)でした。色域を広くカバーできており、色鮮やかな映像を楽しめるでしょう。
色の正確さは、基準値から5.43ズレていました。比較したなかで最も誤差が小さい商品は数値が1.97(※執筆時点)だったことをふまえると、色の忠実性は控えめといえます。しかし、広色域かつ高コントラストなので、映画鑑賞をするぶんにはそれほど気にならないでしょう。
<検証結果>
斜め45度からの見え方を検証したところ、視野角は狭めです。視野角の測定値は高評価の基準値35:1を下回る21:1でした。比較した全商品の最大値は64:1(※執筆時点)だったことをふまえると、低い数値といえます。
比較した結果、視野角が狭い商品は斜めから見ると不自然な色合いに見える傾向がありましたが、本商品もその傾向通り、映像が若干白っぽく見えました。口コミに「横から見ると色がよくない」とあったとおりだったため、テレビを設置する際は、正面から視聴できるように角度を調整しましょう。
続いて、音質の検証です。
20~50代の男女10人のモニターが映像を視聴。セリフや声の聞き取りやすさ・映画の迫力・ライブの臨場感をポイントに、音質のよさを評価しました。なお、評価の観点はオーディオ・ビジュアル評論家の監修を受け決定しています。
比較した結果、国内メーカーの商品は音がクリアで高評価を獲得する傾向がありました。対して、本商品は音はクリアとはいえず、上位の国内メーカーの商品には及びません。口コミであったように「音質があまりよくない」といえるでしょう。
<セリフ・声の聞き取りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ジェット機の移動感やスピード感は、とくにうまく表現されていました。モニターのなかには、「自分の目の前で戦闘機が飛んだような臨場感がある」「自分もその場にいるような感覚になれた」と絶賛する人もいたほどです。映画などを力強いサウンドで楽しめるでしょう。
<映画の迫力についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<音楽の臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後に、ネット機能の充実度・動作速度・録画機能の便利さの検証です。
主要ネット配信サービスに対応しているか・リモコンのアプリボタンの種類などをチェックし、ネット機能の充実度を評価しました。同時に、同時録画可能数・30秒送り/10秒戻りできるか・チャプター送りできるかなど、搭載されている録画機能を確認しています。
また、リモコンの電源ボタンを押してからテレビが起動するまでの時間・「Netflix」や「YouTube」アプリが起動するまでの時間を測定し、動作速度を評価しました。
リモコンにはYouTube・Netflixなど、9つのアプリボタンを搭載しており、ワンプッシュで起動できます。音声検索に対応しているので、ハンズフリーで作品を検索することも可能。文字を打ち込むのが面倒な人にとってはうれしいポイントですね。
<検証結果>
<検証結果>
本体の起動時間は高評価の基準値である3秒とほぼ変わらず、素早くテレビを起動できました。比較したなかには、アプリの起動に10秒以上かかった商品があることをふまえると、アプリの立ち上がりもスムーズです。リモコン操作後に待ち遠しく感じる心配はほぼなく、快適に使えるでしょう。
録画機能の便利さも優秀です。比較した商品の半数近くは非対応だった、2番組同時録画に対応しています。本商品はチューナー数が3つあるため、ブルーレイレコーダーがなくても外づけハードディスクと接続すれば、同時録画が可能です。
再生機能も充実しており、チャプター送り・コマ送り/コマ戻し・1.3倍速の再生に対応しています。見たいシーンをすぐに見つけられるでしょう。
<検証結果>
サイズ展開 | 43V型、50V型、55V型、65V型、75V型、85V型 |
---|---|
Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | Youtube、Amazon Prime Video、Netflix、Disney+、Hulu、U-NEXTなど |
音声操作 | |
同時録画数 | 2 |
コントラスト比 | 5396:1 |
良い
気になる
重量 | 12.4kg |
---|---|
ALLM | |
VRR | |
映像処理エンジン | NEOエンジン Pro |
HDR方式 | HDR 10、HDR 10+、Doldy vision、HLG |
ディスプレイの種類 | 直下型 |
パネルの種類 | VA方式 |
ネットワーク | 無線LAN、Bluetooth |
年間消費電力量(目安) | 118kWh |
年間電気代(目安) | 4104円 |
待機時消費電力 | 0.5W |
ハイセンス 50V型 4K液晶テレビ 50U7Hの取扱店舗は、Amazon・楽天市場などの大手ECサイト、ビックカメラ・ジョーシンなどの家電量販店です。
ECサイトの値段は執筆時点で7万円台後半。値段はサイトによって異なるので、購入の際はそれぞれ比較してみてくださいね!
最後に、音質のよい商品をご紹介します。
画質と音質のどちらも妥協したくない人は、ソニーのKJ-50X80Lをチェックしてみてください。解像感が高く、色の再現性も優秀。メリハリのある映像で、どんなコンテンツも安定して視聴できます。音質も非常によく、画面内の映像に合わせて、音の出どころが動いているような臨場感がありました。
パナソニックのTH-50LX800は、ドラマのセリフを聞き逃したくない人にうってつけ。人の声のニュアンスが伝わるほどクリアに聞こえました。耳の近くまで迫るような立体感があり、低音の迫力も十分。また、画質も申し分ありません。コントラスト比が6000:1以上と高く、奥行き感のある映像を楽しめますよ。
サイズ展開 | 50V型、43V型、55V型、65V型、75V型、85V型 |
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Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | YouTube、 Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、TVer、Disney+、U-NEXT、Apple TV |
音声操作 | |
同時録画数 | 2 |
コントラスト比 | 7397:1 |
良い
気になる
重量 | 13.1kg(スタンド含む) |
---|---|
ALLM | |
VRR | |
映像処理エンジン | 高画質プロセッサー:HDR X1/超解像エンジン:4K X-Reality PRO |
HDR方式 | HDR10、Dolby Vision、HLG |
ディスプレイの種類 | エッジ型 |
パネルの種類 | |
ネットワーク | 有線LAN、無線LAN、Bluetooth、Wi-Fi Direct、ホームネットワーク機能、DTCP-IP、Google アシスタント、Chromecast |
年間消費電力量(目安) | 138kWh |
年間電気代(目安) | 3,726円 |
待機時消費電力 | 0.5W |
SONY BRAVIA 4K液晶テレビ KJ-50X80Lの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
サイズ展開 | 50V型、43V型、55V型、65V型、75V型 |
---|---|
Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | Youtube、Amazon Prime Video、Netflix、Hulu、Disney+、U-NEXT |
音声操作 | |
同時録画数 | 2 |
コントラスト比 | 6194:1 |
良い
気になる
重量 | 約11.5kg |
---|---|
ALLM | |
VRR | |
映像処理エンジン | ヘキサクロマドライブ |
HDR方式 | HDR 10、HDR 10+、Doldy vision、HLG |
ディスプレイの種類 | 直下型 |
パネルの種類 | VA方式 |
ネットワーク | 無線LAN |
年間消費電力量(目安) | 150kWh |
年間電気代(目安) | 4050円 |
待機時消費電力 | 0.2W |
パナソニック ビエラ 4K液晶テレビ TH-50LX800をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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