6.8インチのディスプレイを搭載し、「Pixel史上最高の性能」と謳うAndroidスマホ、Google Pixel 9 Pro XL。ネット上では「カメラできれいに撮影できる」と評判です。その一方、「発熱が気になる」という口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のAndroidスマホとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Androidスマホ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Google Pixel 9 Pro XLは、高負荷なゲームも遊べるほど、処理性能に優れたスマホがほしい人におすすめです。ベンチマークスコアは約130万点と非常に高く、比較した前モデルのPixel 8 Proから30万点ほどアップしました。重くなりがちな3Dゲームも快適に遊べます。口コミに反して負荷をかけた際の発熱もある程度抑えられており、長時間の使用も問題ありません。
写真と動画のクオリティも満足できるレベルです。写真は細部までしっかり色を再現でき、肌色も自然。暗い部分は少し明るめに補正する傾向がありますが、高解像なのでズームしてもくっきりしています。動画の手ブレ補正は強力で、解像感も十分。写真同様に暗い部分は少し明るく映りますが、バランスのよい発色でした。
ディスプレイの最高輝度は3,000nitと、比較したなかでもトップクラスの明るさです。色鮮やかな有機ELディスプレイを採用しており、リフレッシュレートは最大120Hzとなめらかに表示できるレベル。日差しの強い屋外でも、画面を見やすいでしょう。バッテリー持ちもよく、日常生活を想定して使用するアプリで計測した結果、17時間29分連続使用できました。30分間で52%まで回復し、充電もスピーディです。
さらに、かこって検索やリアルタイム通訳など、さまざまなAI機能を使用できます。Pixel 9シリーズより搭載された「一緒に写る」機能では、別々に撮った複数の写真を自然に合成。「ベストテイク」機能では、集合写真に映る全員がよい表情をした写真を作成できます。また、IP68の防水防塵性能・おサイフケータイ・デュアルSIMといった便利機能も搭載。比較した商品の半数以上はOSアップデート保証が5年以下ななか、7年間と長いのもうれしいポイントです。
公式サイトの価格は128GBモデルが177,900円(※2024年9月時点)と高価ではありますが、価格に見合った性能は備えています。Pixel 9シリーズのなかでもとくにカメラの評価は高く、写真のクオリティにこだわりたい人にもぴったりです。6.8インチの大画面で動画やゲームも快適に楽しめるでしょう。Androidスマホ選びで迷っている人は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
Google Pixel 9 Pro XLは、Pixelシリーズのなかでも最上位に位置づけられ、「すべてがプロレベル。まさにマジック」と銘打つモデルです。日本での発売日は2024年8月22日で、Pixel史上最高性能のチップ・カメラを搭載(※2024年9月時点)。Google Pixel 8 Proよりも大きな6.8インチのディスプレイを備え、動画視聴やゲームをより楽しめるとしています。
Google独自のAIアシスタントである「Gemini」を搭載しているのもポイント。GoogleドキュメントやGmailのメッセージを要約したり、冷蔵庫の中にあるものの写真からレシピを作成したりと、日常生活のあらゆる場面でサポートしてくれます。
カラーバリエーションは黒のオブシディアン・白のポーセレン ・ピンクのローズクォーツ・グレーのヘーゼルの4色展開です。背面のカメラカバーはGoogleの検索窓をイメージした楕円形にし、デザインのスタイリッシュさにもこだわっています。
Pixel 9シリーズはPixel 9・Pixel 9 Pro・Pixel 9 Pro XL・Pixel 9 Pro Foldの4機種を展開中です。すべての機種で同じGoogle Tensor G4チップを搭載していますが、性能や大きさが異なります。それぞれの違いを紹介するので、自分にあった機種を選んでみてくださいね。
違いの1つは、画面サイズです。Pixel 9・Pixel 9 Proは6.3インチディスプレイを搭載しているのに対して、Pixel 9 Pro XLは6.8インチの大きな画面を搭載しています。Pixel 9 Pro Foldはフォールド型(横折り)で、外側のサブディスプレイが6.3インチ・開いた際のメインディスプレイが8インチです。
カメラ性能も異なり、Pixel 9が広角と超広角の2眼構成の一方で、Pixel 9 Proと9 Pro XLは3眼構成で最大30倍の超解像ズームを行える望遠レンズを搭載しています。Pixel 9 Pro Foldも3眼構成で望遠レンズを搭載しており、最大20倍の超解像ズームが可能です。
搭載されているメモリ容量にも差があります。Pixel 9は12GBの一方、ProシリーズとFoldは16GBです。価格も異なり、Pixel 9は128,900円・Pixel 9 Proは159,900円・Pixel 9 Pro XLは177,900円・Pixel 9 Pro Foldは257,500円から購入できます。
Pixel 9は、シリーズのなかでは一番手頃な価格が魅力です。にもかかわらず、SoCは最新のGoogle Tensor G4を搭載しており、新AI機能の「一緒に写る」にも対応しています。
Proシリーズは望遠レンズ搭載によりズームもきれいに撮れるので、カメラにこだわりたい人におすすめです。Pixel 9 Pro XLは6.8インチの大画面で見やすいですが、大きすぎないものがよい人はPixel 9 Proを選ぶとよいでしょう。
Pixel 9 Pro Foldは電子書籍を大画面で見たり、マルチアプリでタイパを極めたい人に向いています。しかし、シリーズのなかでは1番高額です。
人気のAndroidスマホを比較検証したところ、Google Pixel 9 Pro XLには13個のよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
処理性能が高く、日常的な操作や3Dゲームなどをサクサクこなせるレベルです。Antutuベンチマークを使用してベンチマークスコアを測定したところ、1,303,150点を記録しました。全モデルにあたるPixel8 Proが約104万点だったことを考えると、Pixel 8シリーズからかなり進化したといえます。
外光の影響を受けない室内で撮影したドーナツとカステラ・日中の本願寺全景を撮影したところ、細かい色の違いを鮮やかに表現できていました。
比較したなかにはカステラの色味が強すぎたり、建物の色が黄色味がかったりする商品もあるなか、不自然さはなく、素材本来の色を再現できています。写真を見たモニターからも「全体的にバランスのよい発色で、自然な写り。色鮮やかに表現できている」と絶賛されました。
<発色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<解像感のよさについてのモニター>
コメントは一部抜粋
<スキントーン・肌の美しさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ノイズはかなり少なく、モニター全員が満足以上の評価をつけました。比較した商品のなかには全体的にノイズが気になるものもありましたが、引きで見るとほぼ気にならず、拡大しても違和感がありません。ノイズ処理がしっかり施されている印象で、ものの輪郭などが精細です。
<明暗差・ノイズの少なさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
引きで見るとズームとは思えないほどきれいなので、遠くの被写体を写したいときにぴったりです。花弁を拡大してみても一枚ずつくっきり表現され、被写体が背景から浮くことなくリアルに写し出せています。
<ズーム時のきれいさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<手ブレ補正の強力さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<発色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<解像感のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
4,700mAhの大容量バッテリーを搭載し、バッテリーは長時間持ちます。「PCMark」というアプリを使用して画面を点灯・起動し続けたところ、バッテリー残量が100%から20%になるまでに17時間29分かかりました。バッテリー持続時間は24時間以上という公称値には及ばないものの、1回の充電で1日中使い倒せます。
充電時の回復もスピーディです。30分の充電で52%まで充電できました。比較したGoogle Pixel 8 Proは30分で37%までしか充電できなかったことをふまえると、より短時間での充電可能になったといえます。ワイヤレス急速充電に対応しており、ケーブルを挿す手間が省けるのも便利です。
画像やテキストを指でなぞって丸く囲むだけで検索できる「かこって検索」や、外国語をその場で日本語に翻訳できるリアルタイム翻訳にも対応。音声を録音しながら同時に文字起こしもでき、会議の議事録作成や大学の講義のときに便利です。今までのスマホではできなかった、新しい使い方ができるでしょう。
前モデルPixel 8 Proの2,400nitから明るさが向上し、Google Pixelシリーズ史上最も明るい最大3,000nitの輝度を誇ります(※2024年9月時点)。比較したなかでもトップクラスの明るさで、晴れの屋外でも画面が見やすいでしょう。
そのぶんかなり大きなサイズと重量なので、片手で使いたいならスマホリングを活用するとよいでしょう。カメラの出っ張りは存在感がありますが、ケースをつけることである程度は気にならなくなりますよ。
eSIMによるデュアルSIMにも対応しており、仕事用・プライベート用と電話番号を2つ持てます。今までのスマホと同じ機能があるうえに、長期間使える配慮があるのも魅力です。比較した商品の半数以上はOSアップデート保証期間が5年以下だったなか、本商品は7年間のOSアップデートに対応しています。
Google Pixel 9 Pro XLにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
<ボケ感があるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
動画は全体的に明るく映りがちな印象です。暗い部分も明るく映っており、再現性が低いといえます。一部モニターからは「バランスは崩れているとは感じない」と評価する声も聞かれましたが、大半が明るさを指摘。「かなり光が強く、夜でも明るい印象だった」といった声が多くあがりました。
比較した商品内には、ライトの明かりが届かない部分がしっかり暗く写ったものも合ったのに対し、本商品は明るさと暗さの強弱が少し弱く見えます。「よく見えるけれど、暗い部分は暗くしてほしい」という意見も寄せられたため、夜景特有の暗さをしっかり再現したい人には向きません。
なお、検証時にはほかの商品と条件をそろえるために使いませんでしたが、本商品は夜景モードを搭載しています。低光量のシーンでもディテールと色をはっきり映し出すためのモードなので、夜や暗い場所でも、明るく見やすい写真を撮りたい人にはよいかもしれません。
<明暗差のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
取り扱い事業者 | ドコモ、au、ソフトバンク、SIMフリー |
---|---|
価格帯 | ハイエンド |
良い
気になる
OS | Android |
---|---|
SoC | Google Tensor G4 |
充電端子 | Type-C |
画面解像度 | 2992×1344 |
最大画面リフレッシュレート | 120Hz |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
5G対応 | |
メインカメラ(広角)画素数 | 5000万画素 |
超広角カメラ画素数 | 4800万画素 |
望遠カメラ画素数 | 4800万画素 |
インカメラ画素数 | 4200万画素 |
最大ビデオ撮影解像度 | 4K |
セキュリティ認証 | 指紋認証、顔認証 |
ワイヤレス充電対応 | |
急速充電対応 | |
ワンセグ・フルセグ対応 | |
イヤホンジャック対応 | |
スピーカー | ステレオ |
SDカード対応 | |
eSIM対応 | |
デュアルSIM対応 | |
デュアルSIMの種類 | SIMカードとeSIM利用 |
ベンチマークスコア | 約130万点 |
ストレステスト後の本体温度 | 39.7℃ |
かこって検索対応 | |
翻訳通話対応 | |
対面翻訳対応 | |
翻訳表示対応 | |
被写体削除加工対応 | |
傾き補正生成対応 | |
文字起こし対応 | |
ボイスレコーダー要約対応 | |
幅 | 7.66cm |
高さ | 16.28cm |
厚さ | 0.85cm |
本体重量 | 221g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
ここでは、Google Pixel 9 Pro XLとは違った魅力を持つAndroidスマホをご紹介します。購入を迷っている人は参考にしてみてくださいね。
Galaxy S24 Ultraはスペックの高さにこだわる人にぴったりです。ベンチマークスコアは約189万点を記録し、比較したなかでも突出した処理性能でした(※2024年9月時点)。重くなりやすい高グラフィックなゲームもサクサク楽しめるでしょう。
カメラ性能も高く、ズーム撮影や夜景撮影した写真は高解像できれいでした。動画撮影では手ブレ補正がしっかり効いており、まるでジンバルを使ったかのようななめらかさです。画面には色鮮やかな有機ELディスプレイを採用し、リフレッシュレートは最大120Hzとなめらかに表示できます。
バッテリー持ちもよく、1回の充電で丸1日以上余裕で使えるレベルです。IP68の防水・防塵性能やおサイフケータイなど基本的な機能だけでなく、翻訳通話やチャットの文章補助などのAI機能も備えています。多機能なぶん高価ですが、性能にこだわるならぜひチェックしてみてくださいね。
Google Pixel 8aは、コスパを重視する人におすすめです。Pixel 8シリーズのなかでは廉価版モデルでありながら、チップにはPixel 8・8 Proと同じGoogle Tensor G3を搭載しています。ベンチマークスコアは約87万点を記録し、高い処理能力が必要なゲームもサクサク遊べるレベルです。
カメラ性能も申し分なく、自然な発色かつ解像感の高い写真を撮影できます。ズーム撮影では細かなディティールをくっきり写せ、夜景はノイズの少ないクリアな映りでした。動画撮影では手ブレ補正が効いており、見やすい映像を撮影できます。
バッテリー持ちもよく、連続で16時間以上使用できました。IP67の防水・防塵性能やおサイフケータイなどの便利機能を搭載しています。かこって検索や文字起こしなどAI機能を使えるのもうれしいポイントです。予算8万円以下でスマホを探しているなら、検討してみてくださいね。
Google Pixel 9 Pro XLのSIMフリーモデルは、公式サイトおよびAmazonで販売しています。公式サイトでの価格はストレージ容量128GBで177,900円(※2024年9月時点)です。公式サイトでは下取りサービスを行っており、デバイスの種類に応じて値引きを受けられます。また、有料ではありますが、正規の保証サービスであるPreferred Careに加入可能です。
ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアショップからも購入できます。各キャリアの端末購入プログラムを利用したり、他社から乗り換え(MNP)をしたりすると、よりお得に購入可能です。購入を考えている人は、各キャリアショップのサイトをチェックしてみてくださいね。
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