高解像度のカメラを搭載し、鮮やかな色彩とディテールを表現すると謳うAndroidスマホ、SAMSUNG Galaxy A55 5G。ネット上の口コミでは「カメラ性能がよい」「バッテリーは1日持つ」と評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のAndroidスマホとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Androidスマホ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
「バッテリーは1日持つ」との評判どおり、実使用を再現したソフトを用いて計測するとバッテリー残量が100%から20%になるまでの時間は13時間と長め。充電速度も速く、30分間で53%回復しました。比較したなかには30%前後しか回復しないモデルもあったことをふまえると、充電し忘れることが多い人にも適しています。
画面表示は明るく、視認性も申し分なし。比較したなかには最大リフレッシュレートが60Hzほどのモデルがあったのに対し、本品は120Hzでなめらかな映像を堪能できます。動画は手ブレ補正が強力であるうえ発色・明暗差・解像度も良好で、思い出をきれいな動画として残しやすいのもポイントです。
写真も少し撮影するなら問題ないレベルですが、映りにこだわる人には物足りない可能性があります。「カメラ性能がよい」との口コミに反し、発色・ボケ感・ズーム時のきれいさはいまひとつで、カメラの一眼レフのようには撮れません。また、高負荷の作業をすると熱がこもりやすく、15分間で43℃まで上昇しました。
リーズナブルな価格設定でありながら、安っぽく見えないデザインは魅力です。予算を抑えつつ、Galaxyを使ってみたい人にはよいでしょう。しかし、確認できたAI機能はかこって検索のみと少なめ。リアルタイム通訳・文字起こしなどの機能を使えた上位商品より、AI機能は充実していません。カメラにこだわりがある人やさまざまAI機能を試したい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にSAMSUNG Galaxy A55 5Gと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのAndroidスマホと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
SAMSUNG Galaxy A55 5Gの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
今回ご紹介するGalaxy A55 5Gは、韓国の電子機器メーカーSAMSUNGが販売する商品です。前モデルのA54 5Gと違い、デザインがメタルフラットフレームに。握りやすくなったことに加えて、動画撮影時の手ブレ補正やバッテリー持ちなども向上したと謳っています。
背面には超広角・広角・マクロと3つのカメラを搭載。とくに広角カメラは5,000万画素と解像度が高く、夜間など明かりの少ない環境でも色鮮やかかつ精細に撮影できるといいます。画面内指紋認証に対応しており、画面消灯時にサイドボタンを押して画面を点灯させたあとに、画面内を上下左右にスワイプすることで画面のロック解除が可能です。
イヤホンジャックにはUSB Type-Cを採用。メモリは8GB・ストレージは128GBです。同社にはハイエンドモデルのGalaxy S24もありますが、本商品はミドルレンジに位置づけられるGalaxy Aシリーズ。なお、詳細なスペックは以下のとおりです。
人気のAndroidスマホを比較検証したところ、SAMSUNG Galaxy A55 5Gには7つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
Web閲覧やアプリ使用などの一般的な用途であれば、ストレスを感じることなく使用できるレベルの処理性能です。Antutuベンチマークアプリを使用してスコアを測定したところ約72万点と、高い数値をマークしました。
比較したなかにはベンチマークスコアが25~50万点程度のモデルもありましたが、本品は日常使いであれば快適に操作しやすいといえます。ただし高グラフィックゲーム・3Dゲームなどはカクつきが発生する可能性があるので注意してくださいね。
SoCには、サムソン独自のExynos 1480を採用しています。ミドルレンジとしてはかなり高いベンチマークスコアを記録し、処理性能が優れているのでSnapdragonやMediaTekではなくても敬遠する必要はありませんよ。
「バッテリーは1日持つ」との評判どおり、バッテリー持ちは良好です。実使用を想定したソフトを使いバッテリー残量が100%から20%なるまでの時間を測ると、13時間かかりました。ハードに使わなければ出先でバッテリーが切れるリスクが少ないといえます。
急速充電にも対応し、充電の速さも申し分なし。バッテリー残量0%で急速充電器で30分間充電すると、53%まで回復していました。比較したなかには30分間で30%前後しか充電できないモデルもありましたが、本品はバッテリーが切れても素早く充電できます。充電し忘れることが多い人にもぴったりです。
画面性能にも優れています。画面には、鮮やかに発色する有機ELディスプレイを採用。カラー・コントラストを調整し、屋外での視認性を高めるためのビジョンブースター機能を搭載しているのもうれしいところ。最大輝度は1,000nitと高いので、明るい環境下でも画面が見やすいでしょう。
解像度は390ppiと、普段使いでは十分な数値です。また、最大リフレッシュレートは120Hzと、比較したなかには60Hzのものもあったなか高く、映像やスクロール中もなめらかに表示できます。使う環境や用途を問いにくく、快適に使えるでしょう。
付加機能が充実しており、使い勝手は良好です。IP68相当の高い防水性能を備えており、水深1mに30分間沈んでも耐えられます。比較したなかには防水性能が低く水没すると故障リスクのあるモデルもあったのに対し、こちらはうっかり水の中に落としても壊れにくいですよ。
Felica対応でおサイフケータイとしても活用できます。eSIMを採用し、デュアルSIMで使えるため、プライベートと仕事で使い分けたい人にもおすすめ。OSアップデート保証が5年間あり、長期間使用しやすいのも魅力です。
ミドルレンジでありながら、ハイエンドモデルに匹敵するレベルの美しい動画を撮影できたのも特筆すべきところです。近くの建物も遠くの建物もほぼぼやけず、解像感が高め。比較したなかには輪郭がざらついて見えるモデルもあるなか、本品ははっきりとしていました。思い出の瞬間をきれいな映像として残せますよ。
自然な発色で細かな色の違いを表現でき、不自然さを感じにくかったのもすごいポイント。明暗差のバランスがよく、明るい部分と暗い部分のコントラストをうまく再現できました。スーパーHDRに対応しているだけあって、メーカーがどんな光の環境でもきれいに撮影できると謳うとおりです。
4KのOIS(光学手ブレ補正)・VDIS(動画電子手ブレ補正)を搭載し、手ブレ補正も強力。実際に撮影した動画を視聴したモニターは「撮影者が歩いてもブレを感じない」と絶賛しました。子どもやペットなど、動く被写体の撮影にも対応しやすいでしょう。
<手ブレ補正の強力さ・発色・明暗差・解像感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
写真撮影時の解像感も良好で、情報量の多い写真を撮影できました。搭載しているカメラは、約1,200万画素の超広角カメラ・約5,000万画素の広角カメラ・約500万画素のマクロカメラの3つ。実際に日中の屋外で撮影したところ、建物の輪郭はもちろん、壁の凹凸や模様まで映し出せました。
写真を見たモニターは、「建物をズームしてみてもピントのボケを感じなかった」とコメントしています。比較したなかには全体的にぼやけて見えるモデルもありましたが、本品はスマホ撮影としてはなめらかな写りで、日常でちょっとした写真を撮るのに十分な性能といえます。
<解像感のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
メーカーが最高の夜間撮影を実現すると謳うとおり、夜景も比較的きれいに撮影できました。川の水面に反射する光や遠くのビルなどをきれいに再現できており、ノイズも目立ちません。モニターのなかには、「肉眼で見たのとほぼ変わらない」と絶賛する人もいました。
明暗差もよく、メリハリのある仕上がりに。比較したなかには夜景全体が明るく補正されたモデルもありましたが、本品は明るい部分と暗い部分がバランスよく表現されています。窓の明かりはくっきりし、雲の細かな色合いのグラデーションまで見て取れます。夜景ならではの魅力である、ほどよい暗さをしっかり写真に残せるでしょう。
コメントは一部抜粋
8万円以下のミドルレンジモデルながら、高級感あるデザインも魅力の1つです。頑丈なCorning® Gorilla® Glass Victus®+を使用し、傷への耐性が高め。背面には光の角度によってキラキラとしたきらめきが見え、サイドにはおしゃれなヘアライン仕上げが施されています。
サイドにメタルフラットフレームデザインを採用し、握りやすいのもポイントです。カラーはオーサム アイスブルー・オーサム ライラック・オーサム レモン・オーサム ネイビーの4色を展開しており、好みに合わせて選択できます。
ドコモ・auでは7万円台、UQモバイルでは6万円台(※2024年8月時点)と、ミドルレンジとしてはスタンダードな価格設定でありながら、デザインや性能に優れており、コスパがよいモデルです。ミドルレンジで検討している人にとってはとくに有力な候補となるでしょう。
SAMSUNG Galaxy A55 5Gにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
「カメラ性能がよい」との口コミに反し、カメラ性能にこだわりがある人にはやや物足りない可能性があります。実際に食べものの写真を撮ったところ、発色についてモニターから「全体的に暗く見えてあまりおいしそうに感じられない」「全体的に暖色より寒色が強い印象」との声が多くあがりました。
比較したなかには細かな色の違いを表現できたモデルもあったのに対し、こちらはモニター数名が「全体的に自然な色合い」というにとどまっています。写真の発色のよさは、人によって好みが分かれやすいといえるでしょう。色鮮やかな色味を好む人にはあまり向かない印象です。
<発色のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ポートレート撮影時のボケ感はいまひとつ。被写体にはしっかりピントが合っているものの、遠くの背景でも一部ピントがしっかり合っていたりボケていたりと、ムラがありました。写真を見たモニターは、「下手な合成みたい」「視線が分散されて見にくい」と指摘しています。
比較したなかには被写体をはっきりと目立たせるボケ感を出せるモデルもありましたが、本品は背景のボケている部分との境目がうまく処理されていません。一眼レフカメラで撮影したかのような、被写体を際立たせたポートレート撮影はしにくいでしょう。
<ボケ感があるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
自撮りは肌がややくすんだように見え、スキントーンの美しさも伸び悩みました。モニターからは「肌の色が平面的でのっぺりした印象」「唇の色があまり健康的には見えない」と指摘されています。
比較したなかには健康的な肌の色を再現できたモデルがあったのに対し、本品は肌を美しく見せるにはやや明るさ不足です。インカメラはトーンを暖色・ナチュラルから選択できるものの、肌を美しく見せるのは不得意といえます。
一方で、インカメラは約3,200万画素もあり、解像度は高め。複数のモニターから「髪の毛は1本1本がツヤツヤしていてとても健康的」との声があがりました。色味よりも解像度重視な人にはよいでしょう。
<スキントーン・肌の美しさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ズームでの写真撮影時には解像度が落ち、全体的にぼんやりしています。モニターからは「スマホで撮影したと考えれば納得できる」との声と、「ズーム前と比べて急に解像度が落ちる」という意見とに分かれました。
比較したなかにはズームしても花瓶の質感や花びらの輪郭がくっきり映し出せたモデルもあったのに対し、本品は被写体の色味ははっきりしているものの、ディテールにはぼやけている部分がありました。遠くの人物・建物などを撮影する機会が多い人には不向きです。
<ズーム時のきれいさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
熱がこもりやすいのもネックです。負荷をかけるアプリを15分間使用し、サーモグラフィで温度を測ると、43℃とやや高温を記録しました。持てないほど熱くはなく許容できる範囲ではあるものの、熱があるのはわかるレベルです。
比較したなかには温度が40℃以下に抑えられていたモデルもありましたが、本品は長時間高負荷なアプリを使うのを避けたほうがよいでしょう。
確認できたAI機能は、画面上に表示されているものを指で囲うだけで検索で特定できる、かこって検索のみと少なめでした。インターネット上で検索するときに便利ですが、上位商品にプラスで搭載されていた文字起こし機能や、リアルタイム通訳・翻訳電話・翻訳表示など、外国語でのコミュニケーションをサポートする機能は非搭載です。
比較したハイエンドモデルのS24が対応している、チャットアシスト機能も本商品では使用できません。傾き補正と生成・表情補正・一緒に写るのような、撮影をサポートする機能にも非対応。SNSに写真をこまめに投稿したい人は物足りなさを感じるでしょう。
8万円以下で購入できるミドルレンジモデルなので、10万円以上するS24とでは性能差があります。AI機能重視の人は不満を覚える可能性はありますが、上位機種のようなAIが必要なく低価格帯がほしい人は候補となるでしょう。
Galaxy Aシリーズは、Galaxy AI機能は非対応。今後アップデートで対応する見込みもあまりないため、AI機能が気になっている人はGalaxy Sシリーズを検討してくださいね。
取り扱い事業者 | ドコモ、au、UQモバイル、SIMフリー |
---|---|
価格帯 | ミドルレンジ |
良い
気になる
OS | Android |
---|---|
SoC | Exynos 1480 |
充電端子 | Type-C |
画面解像度 | 2340×1080 |
最大画面リフレッシュレート | 120Hz |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
5G対応 | |
メインカメラ(広角)画素数 | 5000万画素 |
超広角カメラ画素数 | 1200万画素 |
望遠カメラ画素数 | |
インカメラ画素数 | 3200万画素 |
最大ビデオ撮影解像度 | 4K |
セキュリティ認証 | 指紋認証、顔認証 |
ワイヤレス充電対応 | |
急速充電対応 | |
ワンセグ・フルセグ対応 | |
イヤホンジャック対応 | |
スピーカー | ステレオ |
SDカード対応 | |
eSIM対応 | |
デュアルSIM対応 | |
デュアルSIMの種類 | SIMカードとeSIM利用 |
ベンチマークスコア | 約72万点 |
ストレステスト後の本体温度 | 43℃ |
かこって検索対応 | |
翻訳通話対応 | |
対面翻訳対応 | |
翻訳表示対応 | |
被写体削除加工対応 | |
傾き補正生成対応 | |
文字起こし対応 | |
ボイスレコーダー要約対応 | |
幅 | 7.74cm |
高さ | 16.11cm |
厚さ | 0.82cm |
本体重量 | 213g |
ここでは、SAMSUNG Galaxy A55 5Gとは違う魅力を持つ商品をご紹介します。
バッテリーが100%から20%になるまでの時間は17時間以上と、長時間使用できるのもポイントです。写真は解像度が高く、ズーム撮影でもきれいに撮影可能。動画のクオリティも高めで、なめらかな映像を堪能できます。
AI機能を豊富に搭載しているのも強みです。画面上に表示されているものを指で囲うだけで検索できるかこって検索のほか、翻訳通話・文字起こしなどもあり外国語でのコミュニケーションをサポートできます。
バッテリー持ちにも秀でています。バッテリーが100%から20%になるまでに16時間以上かかったため、出先でバッテリー切れになるリスクは低いでしょう。写真は自然な発色であるうえ解像度も高く、カメラ性能は上々です。動画は申し分ない手ブレ補正で、揺れの少ない映像を残せます。
SAMSUNG Galaxy A55 5Gは、au・UQモバイル・ドコモなどのオンラインショップで購入できます。キャリアによって価格が異なるので、契約前に比較するのがおすすめです。SoftBank・Ymobileでは2024年8月時点で取り扱いがないため、購入時には対応バンドをよく確認しましょう。
なお、AmazonのようなECサイトでも、SIMフリーのSAMSUNG Galaxy A55 5Gを購入できます。ECサイトでの価格は6万円台なので、気になる人はチェックしてみてください。
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