Google初の折りたたみスマートフォン、Google Pixel Fold。ネット上では好意的な口コミが多数ある一方で、「頻繁に充電が必要」「壊れやすい」「重い」などの声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Pixel Foldは、明るい画面と幅広の横長画面が魅力。Galaxy Z Foldシリーズなどの横折型の多くが縦長だったのに対し、本に近い感覚で使えます。7.6インチある大画面で、スマホの折り目が本の綴じ目にくるため電子書籍や漫画をよく読む人は使いやすいといえます。
さらに、カメラ性能は比較したなかでトップクラス。Pixelの写真性能をそのまま搭載しているため、実際に撮影した写真は自然な色合いで、解像感の高い仕上がりでした。暗所撮影もきれいで夜景も美しく撮影できるでしょう。なかでもズーム写真はとくに美しく、写真をチェックしたモニターからは「細かな色まで再現されていて立体感がある」と好評。通常のスマホと遜色ないカメラ性能を求めている人にはぴったりです。
バッテリーの持ちも上々。バッテリー残量が100%から20%まで減るのに9時間41分かかり、「頻繁に充電が必要」との口コミを払拭する結果でした。高負荷な作業を15分続けても本体温度は40℃にとどまったため、発熱の心配も少ないといえます。
ベンチマークスコアの測定結果は87万点を記録し、軽いゲーム程度であればスムーズに使える性能を発揮。搭載しているSoCは「Google Tensor G2」とPixel 7と同等で、「Google Tensor G3」を搭載したPixel 8が104万点だったのに対して、まだ性能では物足りないといえそうです。
本体重量も283gと重め。口コミに「重い」とあったとおり、片手で持つとずっしり感があります。比較したZ Fold4やZ Fold5より重いうえに、実際に手に持ったモニターからは「横幅があるから持ちにくい」と指摘されました。縦長タイプのスマホよりも横に幅があるため、手の小さい人は持ちにくさを感じやすいでしょう。
とはいえ、同時に開けるアプリは2つとあと一歩の印象。比較したGalaxy Z Foldシリーズは同時表示できるアプリが3つと多く、性能はGalaxyには追いついていない印象です。折りたたみスマホならではの機能性能を求める人にはまだ物足りないでしょう。Pixelシリーズの折りたたみスマホがほしい人は、2作目を待ってから買うのもアリといえそうです。
実際にGoogle Pixel Foldと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ折りたたみスマホと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Google Pixel Foldは、Googleがはじめて開発したフォールド型の折りたたみ式スマートフォンです。
発売日は2023年7月27日となります。
ボディにはマットな質感のガラスを、ヒンジには鏡面仕上げの多相合金スチール構造を採用し、耐久性とデザイン性にも配慮されています。
スマホを開くと7.6インチの大きなメインディスプレイがあります。迫力ある動画を楽しめるのはもちろん、メインディスプレイを二分割表示にして、2つのアプリの同時に使用することも可能です。
使い方も簡単。画面下部から上にドラッグすることでタスクバーが表示されるので、そのなかから任意のアプリを上にドラッグするだけです。2つのアプリが、画面上の左右に展開されます。
通話をしながらドキュメントを確認したり、動画を見ながらメッセージをやり取りしたりと、さまざまな使い方が可能です。
開いた状態でカメラを起動すると、メインディスプレイ・カバーディスプレイの両方にプレビュー表示されるのが特徴。自撮りでも、誰かに撮影してもらうときでも、自分の映り具合にとことんこだわれます。
テーブルトップモード(半分開いた状態)では三脚なしで自立するうえに、「OK Google、自撮り写真を撮って」と声をかけるだけでシャッターが切れます。複数人での集合写真も、ハンズフリーで簡単に撮影できるのが利点です。
今回は、Pixel Foldを含む折りたたみスマホ全7商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
全7種類の折りたたみスマホを比較したところ、Pixel Foldには8つのメリットがありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
Pixel Foldの最大の特徴は、開いたときのディスプレイが横長なこと。比較したフォールド型のZ Fold4やZ Fold5は縦長でしたが、こちらは横長なので電子書籍や漫画を読みやすいでしょう。7.6インチと大きなメインディスプレイで、小さな文字も見やすいですよ。
Pixel FoldはGalaxyシリーズと違い、開いた段階で横長の画面なので本に近いイメージです。電子書籍との相性がよい折りたたみスマホといえます。
軽いゲームであれば、円滑にプレイしやすいのも魅力です。SoCには、Google Pixel向けに開発された「Google Tensor G2」を搭載。Pixel 7と同等程度で、Pixelシリーズ最新のPixel 8は「Google Tensor G3」を使っており、最新の性能には若干劣ります。
Google独自のSoCであるTensor G2ですが、ベンチマークスコアだとGalaxyシリーズよりも劣る結果でした。とはいえ、性能不足と感じるほどのデメリットはないでしょう。
カメラ性能は、比較した商品のなかでもトップクラスでした。実際に撮影した写真をチェックしたモニター10人からは、とくにズーム撮影の美しさが高評価。「ズームした写真とは思えないほどクリア」「細かい色の違いまで表現されており、立体感がある」などの声があがっています。
比較したほかの商品では、ズーム撮影時に画質が粗くなるものも多かったのに対し、こちらは遠くの風景などを撮影することが多い人にもおすすめです。
通常撮影した写真は自然な色合いで、並べた刺繍糸それぞれの色の違いをしっかり再現。解像感も高く、細部のディテールも潰れずきれいに映し出せています。モニターからも「色味・ノイズの少なさ・解像感のどれをとってもきれいで、写真のクオリティがものすごく高い」と評価されました。
Pixel シリーズはAIの処理に秀でた独自のSoCを採用しており、カメラの仕上がりもその恩恵が多く出ているように感じました。
暗所でもノイズが少なく、色彩表現も鮮やか。家のミニチュアから広がる明かりのグラデーションがきれいに再現できており、暗所に置いた刺繍糸の色味や1本1本のディテールまでくっきりしています。
モニターからは「拡大しても砂粒のようなノイズは見えず、鮮明できれいな写真」といった好意的な意見が多数寄せられました。夜景など、暗がりでの撮影にも適しています。
本体が発熱しにくいのも大きな利点。スマホに負荷をかけるアプリを15分間使用した結果、本体の表面温度は約40℃でした。比較したほかの商品は43.7~46.9℃に達したことからも、発熱しにくいことがうかがえます。長時間使用しても熱が気になりにくいため、作業に集中しやすいでしょう。
Pixel FoldはGalaxyのような縦長の画面ではないため、普通のスマホに近い画面比率で違和感なく見やすいといえるでしょう。
Pixel Foldにはたくさんのメリットがある反面、デメリットもありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
見やすい画面比率はメリットであると同時に、持ちにくさはかなり大きなデメリットにもなります。一長一短ではありますが、多くの人がデメリットである持ちにくさをより感じやすいでしょう。
また、早ければ2024年の夏にPixel Fold2が発売。GalaxyもFoldの初期は作り込みが足りないところがありましたが、2作目からはさらに使いやすいものとなっていました。
Galxyの前例をみると、Pixel Fold2もより使いやすくなっていると思われます。
折りたたみスタイル | 横開き(フォールド) |
---|
良い
気になる
SoC | Google Tensor G2 |
---|---|
充電端子 | Type-C |
バッテリー容量 | 4821mAh |
画面解像度 | メイン:2208×1840/サブ:FHD+(1080×2092) |
最大画面リフレッシュレート | 120Hz |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
5G対応 | |
メインカメラ(広角)画素数 | 4800万画素 |
超広角カメラ画素数 | 1080万画素 |
望遠カメラ画素数 | 1080万画素 |
インカメラ画素数 | 前面:950万画素/インナー:800万画素 |
セキュリティ認証 | 指紋認証、顔認証 |
ワイヤレス充電対応 | |
イヤホンジャック対応 | |
スピーカー | ステレオ |
eSIM対応 | |
デュアルSIM対応 | |
専用スタイラスペン対応 | |
複数アプリ同時表示数 | 2つ |
サブディスプレイサイズ | 5.8インチ |
スマイルシャッター対応 | |
手のひらシャッター対応 | |
ディスプレイ比率 | 横長 |
幅 | 15.87cm(折りたたみ時:7.95cm) |
高さ | 13.97cm |
厚さ | 0.58cm(折りたたみ時:1.21cm) |
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ここでは、Pixel Foldのデメリットをカバーする商品を2つご紹介します。購入を迷っている人は、ぜひ比較して検討してみてくださいね。
折りたたみスマホをとにかく活用したいという人ほど、Galaxy Z Fold5が向いています。まずはGalaxyから検討してみてください。
新品は型落ちでも大幅に安くなるわけではありませんが、メルカリなど中古のモデルであれば手に取りやすい価格で買うこともできますよ。
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