MileagePlusセゾンカードは、ユナイテッド航空の利用でマイルが貯まるクレジットカードです。ただ、2024年のサービス改定以降の口コミは少なく、実際にお得に活用できるのかと契約を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、人気のクレジットカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。改悪したとの評判は本当なのか、年会費や付帯保険についてなども詳しくまとめているので、マイルが貯まるクレジットカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
MileagePlusセゾンカードは、ユナイテッド航空やANAのフライトが多い人におすすめです。アメリカの航空会社ユナイテッド航空のマイルである「マイレージプラス」が貯まります。マイレージプラスは比較した多くのカードで貯まるJAL・ANAマイルと違って有効期限なし。ユナイテッド航空はANAと同じスターアライアンスという航空グループに属しているため、ANAのフライトでもマイルを貯められます。
通常マイル還元率は0.50%と高くありませんが、年11,000円をプラスしてマイルアップメンバーズに加入すれば1.50%の高還元(※)に。通常年会費が3,300円と安いこともあり、月10万円程度買い物をすれば元が取れます。比較した多くのカードが0.50〜1.00%還元だったことを考えると、お得な1枚といえるでしょう。
年間30,000マイル獲得まで
国際ブランドとしてアメリカン・エキスプレス®を選択していれば、カード利用継続特典として毎年500マイルのプレゼントもあり。搭乗券料金1ドルにつき5マイルのフライトボーナスがもらえることもあり、空マイル還元率も5.00%と高めです。比較した全サービスの平均4.36%を上回っており、フライトが多い人にとってもお得な1枚といえます。
最高3,000万円の海外旅行保険も付帯。マイルアップメンバーズに加入していれば、補償内容がより充実します。利用付帯であるためカードでの支払いが条件となりますが、海外旅行が多いなら安心材料のひとつになりますよ。
ただし、空港ラウンジサービス・ビジネスクラスカウンターといった空港でのサービスが受けられない点は覚えておきましょう。比較したなかには1,500か所以上の空港ラウンジを使えるプライオリティ・パスが付帯するカードもありました。空港サービスの充実度を重視する人にとっては物足りないでしょう。
総合してみると、スターアライアンス各社のフライトを使う人にとっては魅力の大きいカードといえます。マイルの有効期限を気にせず、コツコツ貯めて活用できますよ。マイル還元率が高いうえ年会費が安いことから、日常利用でお得にマイルを貯めたい人も要チェックです。一方で空港サービスには期待できないため、飛行機を待つ時間をゆったり過ごしたいならほかを含めて検討してください。
<おすすめな人>
<おすすめではない人>
実際にMileagePlusセゾンカードと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストなマイルが貯まるクレジットカードと、各検証でNo.1を獲得したカードをピックアップしました!
MileagePlusセゾンカードのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
MileagePlusセゾンカードは、クレディセゾンが提供しているクレジットカードです。「業界最高水準マイル還元率」を謳っており、マイルアップメンバーズに登録することで最大1.50%のマイル還元率を誇ります。カード利用継続特典・航空券購入などでのマイルプレゼント・還元があり、年間最大45,000マイルまで貯めることが可能です。
なお、MileagePlusセゾンカードでは、アメリカの航空会社である「ユナイテッド航空」のマイル、「マイレージプラス」が貯まります。ユナイテッド航空はANAと同じ航空グループ「スターアライアンス」に属しているため、ANAのフライトでもマイルを貯めることが可能です。
旅行保険など、トラベルサービスに力を入れていることも特徴。18歳以上で電話連絡が可能であれば、高校生も申し込めます。
<プラチナカード>
年会費はプラチナカードのほうが高いものの、マイル還元率はどちらも同様。プラチナカードのほうが、ユナイテッド航空の優先搭乗ができるなどより充実したサービスが受けられます。
年会費を抑えてお得にマイルを貯めたいならゴールドカード、充実の空港サービスを活用したいならプラチナカードを選ぶとよいでしょう。
今回はMileagePlusセゾンカードを含む、人気のクレジットカードを実際に用意して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のクレジットカードを比較検証したところ、MileagePlusセゾンカードには6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、申し込みを検討している人はぜひチェックしてみてください。
年会費が3,300円と安いので、年会費を抑えてお得に利用したい人におすすめです。比較したクレジットカードは年会費が10,000円以上を超えることが多く、MileagePlusセゾンカードはトップクラスの安さといえます。
マイル還元率を上乗せするマイルアップメンバーズに加入する場合は別途年会費11,000円が発生しますが、合計した年会費14,300円で考えた場合も、比較したクレジットカードの年会費平均が22,984円を下回る結果です。マイルが貯まるクレジットカードとしては、比較的年会費を抑えられるでしょう。
普段使いでマイルを貯めやすいことも魅力です。通常はマイル還元率0.50%(1,000円につき5マイル)と比較したなかで低めですが、別途年会費11,000円を払ってマイルアップメンバーズに入会すれば、利用金額合計1,000円につき10マイルが追加加算(※)されるシステム。合計1.50%のマイル還元率となります。
年間30,000マイルまで、利用上限300万円まで、上限を超えた分は1,000円につき5マイルとして換算
比較したカードの多くは、マイル還元率が0.50%か1.00%程度でした。「業界最高水準マイル還元率」との謳い文句にも頷ける還元率の高さといえるでしょう。
実際に1.50%の還元率でクレジットカードを3年間利用したと想定し、年会費・ボーナスマイルを加味して貯まるマイル数を計算したところ、以下の結果となりました。
<クレジットカードを3年間利用して貯まるマイル数>
毎月10万円・20万円を3年間利用した場合に、年会費・ボーナスマイル込みで貯まるマイル数を検証。貯まるマイルから3年間分の年会費を引いたマイル数を算出
月10万円・20万円どちらの利用額の場合も、比較したカード全体の平均マイル数を大きく上回る結果です。月10万円程度使えば、年会費・マイルアップメンバーズ年会費を合算した14,300円についてほぼ元が取れますよ。
カード利用特典として、毎年500マイルをもらえる点も見逃せません。初年度は対象外ですが、2年目以降の年会費請求2か月後に、サンクスマイルとして500マイルがプラスされます。持っているだけでマイルが加算されるのはうれしい点ですね。
ただし、この特典はアメリカン・エキスプレス®限定です。VISA・Mastercardを選択している場合は適用とならないため、国際ブランドを選ぶ際に検討しておくとよいでしょう。
なお、比較した多くのクレジットカードでも継続特典・ボーナスマイルの付与を行っていました。なかには2,000マイル以上のボーナスがもらえるカードもあったので、少しでもお得にマイルを貯めたいならあわせて検討してみてください。
搭乗券料金1ドルにつき、5マイルのフライトボーナスがもらえる(一般会員の場合)ことも魅力です。
ボーナスマイルやフライトマイルを含めた空マイル還元率を計算してみると、5.00%と高めでした。同条件で比較したサービス全体の平均4.36%を上回る結果だったことを考えても、スターアライアンス各社のフライトを使う機会が多い人にとってお得なカードといえるでしょう。
マイルの有効期限がなく、コツコツ貯められる点も便利なポイントです。ANAマイルやJALマイルは基本的に3年間の有効期限がありますが、MileagePlusセゾンカードの利用で貯まる「マイレージプラス」は無期限で使えます。
有効期限があるカードの場合、使い切れずせっかく貯めたマイルを無駄にしてしまう可能性も。こちらは失効リスクがないため、目標に達するまでじっくり貯めたい・有効期限の管理をするのが面倒に感じる人にも使いやすいでしょう。
最高3,000万円の海外旅行保険が付帯する点も要チェック。利用付帯であるため、ツアー料金や公共交通機関の代金などをカードで支払った場合に適用されます。
年会費にプラス11,000円を支払って「マイルアップメンバーズ」に加入すれば、補償内容がより充実する点も特徴です。海外旅行が多い人にとって心強い存在といえるでしょう。
<海外旅行保険>
<海外旅行保険(マイルアップメンバーズ加入時)>
なお、比較した多くのクレジットカードが海外旅行保険を付帯しており、なかにはカード利用の有無にかかわらず保険適用となる自動付帯のものもありました。補償金額もカードにより差があるので、旅行に対して不安があるなら比較検証でより上位だった商品も検討してみてください。
国内旅行保険が付帯していない点にも注意が必要です。国内旅行が多い人・手厚い補償を求める人は、ほかも含めて検討するのがおすすめですよ。
MileagePlusセゾンカードにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。申し込みを考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
航空券購入時の還元率が低い点には注意が必要です。MileagePlusセゾンカードの通常マイル還元率はマイルアップメンバーズに未加入で0.50%・加入すると1.50%で、航空券購入時はボーナスマイルとして1,000円ごとに追加5マイルが加算されるシステム。マイルアップメンバーズに加入している場合の航空券購入時還元率は、2.00%となります。
比較したカード全体でみると、航空券購入時の還元率は平均2.25%でした。MileagePlusセゾンカードは航空券購入でのボーナスマイルはあるものの、他社と還元率を比べてみると一歩及びません。
空港ラウンジ・ビジネスクラスカウンターといった空港サービスが利用できないため、搭乗までの時間をゆったり過ごしたい人も要注意です。
比較したなかには、145以上の国や地域、600以上の都市で1,500か所以上の空港ラウンジを使えるプライオリティ・パスを使えるカードもありました。こちらはクレジットカード会社が運営する空港ラウンジを含めて利用不可。空港サービスとして受けられるのは、手荷物宅配や預かり、クロークの利用での割引にとどまりました。
海外旅行や出張が多い人・空港での時間を少しでも快適にしたい人は、ほかのカードも含めて検討してくださいね。
年会費(税込) | 3,300円 |
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マイル還元率 | 0.50%/1.50%(マイルアップメンバーズ加入の場合※追加年会費11,000円) |
良い
気になる
二重取り還元率 | |
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フライトボーナスマイルの積算率 | 搭乗券料金1ドルにつき5マイル |
二重取り可能な電子マネー | |
航空券での還元率 | 1.00%/2.00%(マイルアップメンバーズ加入の場合※追加年会費11,000円) |
入会ボーナスマイル | |
入会後利用ボーナスマイル | |
継続ボーナスマイル | 500マイル(アメリカン・エキスプレス特典) |
貯まるマイル | マイレージプラス |
オートチャージ可能な電子マネー | |
入会後初回搭乗ボーナスマイル | |
毎年初回搭乗ボーナスマイル | |
マイル移行コース | |
空港免税店での割引率 | |
国内旅行保険 | |
海外旅行保険 | 利用付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
ホテル優待 | |
入会資格 | 18歳以上 |
国際ブランド | AMEX |
審査結果メールが到着した日の翌日から数えて、最短3営業日以内にカードが発送されます。申し込みの際に本人確認が完了していない場合は本人限定受取郵便で発送されるため、写真付き公的証明書1点の準備が必要です。
最後に、MileagePlusセゾンカード以外におすすめできるクレジットカードを紹介します。
JALマイルをお得に貯めたい20代には、JAL CLUB EST 普通カードがおすすめです。入会後の搭乗ボーナスで2,000マイル、毎年初回搭乗ボーナスで2,000マイルがもらえます。年会費も7,700円と比較したクレジットカードのなかで最安クラス。国内線のサクララウンジを年5回まで使えることも魅力です。
ANAマイルをお得に貯めたい30代以上は、ANA JCB 一般カードをチェック。年会費は初年度無料・翌年度以降2,200円とトップクラスの安さでした。年5,500円の移行手数料を支払えば、マイル還元率が0.50%から1.00%にアップ。毎月の利用額が少なめでも、効率よくマイルを貯められるでしょう。
年会費(税込) | 7,700円(カード年会費:2,200円※初年度無料/JAL CLUB EST年会費:5,500円) |
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マイル還元率 | 1.00% |
新規入会後3か月後末までの利用額に応じて最大5,000マイルプレゼント(VISA限定)
良い
気になる
二重取り還元率 | 1.50% |
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フライトボーナスマイルの積算率 | 15% |
二重取り可能な電子マネー | JMB WAONカード |
航空券での還元率 | 2.00% |
入会ボーナスマイル | |
入会後利用ボーナスマイル | |
継続ボーナスマイル | 2,500マイル |
貯まるマイル | JALマイル |
オートチャージ可能な電子マネー | |
入会後初回搭乗ボーナスマイル | 2,000マイル |
毎年初回搭乗ボーナスマイル | 2,000マイル |
マイル移行コース | |
空港免税店での割引率 | 5%OFF |
国内旅行保険 | 自動付帯 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | サクララウンジ |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | サクララウンジ |
ホテル優待 | |
入会資格 | 20歳以上30歳未満(30歳になる誕生月の4か月前の月末まで申し込み可) |
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
JAL CLUB EST JAL 普通カードは30歳になったらどうなる?発行するメリットやCLUB-Aとの違いも解説!
年会費(税込) | 2,200円(初年度無料) |
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マイル還元率 | 0.50%/1.00%(移行手数料ありの場合) |
新規入会&条件達成で最大21,000マイル相当のポイントプレゼント
良い
気になる
二重取り還元率 | 0.60% |
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フライトボーナスマイルの積算率 | 10% |
二重取り可能な電子マネー | ANA Pay |
航空券での還元率 | 1.50%/2.00%(移行手数料ありの場合) |
入会ボーナスマイル | 1,000マイル(*1) |
入会後利用ボーナスマイル | |
継続ボーナスマイル | 1,000マイル |
貯まるマイル | ANAマイル |
オートチャージ可能な電子マネー | |
入会後初回搭乗ボーナスマイル | |
毎年初回搭乗ボーナスマイル | |
マイル移行コース | マイル自動移行コース、マルチポイントコース |
空港免税店での割引率 | 5%OFF |
国内旅行保険 | 自動付帯(航空機搭乗中・飛行場構内のみ) |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
ホテル優待 | 割引・優待価格 |
入会資格 | 18歳以上(学生不可) |
国際ブランド | JCB |
ANA JCB 一般カードの年会費・マイル還元率は?お得な使い方・メリットやデメリットを徹底調査!
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