病気や怪我の治療、冠婚葬祭などで、一時的に足りなくなることがあるお金。借入方法はいくつかあるものの、融資までのスピードや返済の負担を考慮すると、どの手段がベストなのか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、一時的かつ急遽お金が必要なときの借入方法について解説します。審査不要で借入できる方法や、公的融資制度についても紹介するので、自分の状況に応じた借入方法を知りたい人はチェックしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
以下では、一時的にお金を借りる主な方法を、状況別に紹介します。
まずは、今すぐお金が必要な人におすすめの借入方法から解説します。
キャッシング枠が付帯したクレジットカードがあれば、審査なしで即時借入ができます。カード発行時にキャッシングの審査も同時に行われており、あらためて審査する必要がないためです。
クレジットカードのキャッシング枠とは、お金を借りられる限度額のこと。ATMからお金を引き出す感覚で、1,000円程度から借入が可能です。
ただし、ショッピング枠のなかにキャッシング枠が含まれている場合も多い点には要注意。クレジットカードを利用して買い物した分だけ、キャッシング可能額は減ってしまいます。
なお、クレジットカードを持っていなかったり、カードにキャッシング枠を付帯していなかったりする人は申込みと審査が必要です。申込みから借入までは1〜2週間程度かかる可能性が高いため、気をつけましょう。
自分の所有しているカードで借入ができるかは、各カード会社のマイページなどから確認してみてください。
消費者金融カードローンは、状況に応じて即日融資ができる借入方法です。
24時間スマホから気軽に申込みができて、最短30分で融資を受けられるため、急遽お金が必要なときに便利に利用できます。1,000円や10,000円程度の少額から融資が可能なため、数日分の生活費が不足しているときなどの借入先に向いているでしょう。
消費者金融は、個人向けの融資がメインの金融機関です。はじめて利用する人に対して無利息期間を設けている事業者が多いのも魅力。無利息期間内に多く返済できれば、その分利息を軽減できます。
なお、大学生やフリーターでも、継続的に安定した収入があるなど借入先の基準を満たせば融資を受けられる消費者金融は多いため、困っている人は利用してみましょう。
mybestでは、おすすめの消費者金融をランキング形式で紹介しています。事業者ごとに融資スピードや無利息期間についても比較しているので、消費者金融での借入を検討しているならチェックしてみてください。
中小消費者金融も最短即日で借入ができるうえ、審査に落ちた経験がある人にもおすすめの方法です。
大手消費者金融とは異なり、中小消費者金融は企業ごとに独自の審査基準を持っています。さらに顧客獲得を積極的に行っているため、審査に通りやすい傾向があるでしょう。
ただし、中小消費者金融であっても貸金業法という法律に則って運営しているので、審査が甘いわけではありません。信用情報はしっかり審査されていると考えておきましょう。
中小消費者金融も10,000円程度の少額から借入が可能です。一時的にお金に困っており、審査に自信がない人は検討してみましょう。
次に、多少時間に余裕があり、金利を抑えたい人におすすめの方法を解説します。
銀行カードローンは、金利を抑えられる借入方法です。
消費者金融カードローンやクレジットカードキャッシングの最大金利が18%前後であるのに対し、大手銀行カードローンは14%前後が目安。低金利のため、返済の負担をなるべく減らしたい人におすすめです。
一方で、審査に1〜3営業日かかったり、アルバイトや学生は借入できなかったりする可能性があるので、各銀行の借入条件も確認しておきましょう。
以下では、おすすめの銀行カードローンをランキング形式で紹介しています。銀行ごとに借入までの日数の目安や金利もまとめているため、銀行カードローンを検討している人は参考にしてみてください。
銀行のフリーローンは、まとまった金額の融資を受けられる方法です。銀行カードローンと比較して借りられる額が多い傾向にあり、ある程度大きな金額が必要な人に試してみてほしい方法といえます。
カードローンと同様に継続的な収入があることを条件としている銀行が多いため、無職の人・学生・専業主婦(夫)は審査に通りにくい可能性が高い点も理解しておきましょう。
借入額は一括で入金されるため、追加融資ができない特徴もあります。自分がいくら借りているか管理がしやすいものの、今後も借入する可能性があるならカードローンの利用がおすすめです。
目的別ローンを選ぶと、比較的大きな額も用途に応じて低金利で借入できます。一般的に、目的別ローンはほかの借入手段と比べて、金利が低く設定されている傾向にあるためです。
目的別ローンとは、あらかじめ決まった目的のために融資を受けられるローン商品。住宅ローン・マイカーローン・ブライダルローン・メディカルローンなど、商品の種類は多岐にわたります。商品ごとに金利が異なる点も特徴です。
申込時には契約書や見積書などを提出する必要があり、決まった目的と異なる使い道はできません。
ネット銀行のカードローンは、低金利でなるべく早く借りられる方法です。一般的な銀行とほぼ同等の金利設定で、最短で翌日に借入ができます。
多くのネット銀行では、安定した収入があればパートタイマーやフリーターでも申込みが可能です。
ネット銀行独自のキャンペーンを実施している点も魅力。ポイント付与や無利息期間を適用できるネット銀行も多いので、各行の公式サイトをチェックしてみてください。
ただし、借入先のネット銀行口座の開設を求められる可能性があります。借入を検討しているなら事前に口座開設手続きを進めておきましょう。
以下では、審査なしで一時的にお金を借りる方法について解説します。
ゆうちょ銀行の定期預金を利用していれば、借入が可能です。担保定額貯金または担保定期貯金を担保に、自動貸付を利用できます。
ゆうちょ銀行の自動貸付とは、残高以上の金額を引き出す際に、不足分を自動的に借りられる制度です。たとえば、ゆうちょ銀行の口座に20万円しかない場合でも、ATMなどで引き出す際に30万円と入力すれば、自動的に不足分の10万円が貸付されます。
借入額は預入金の90%以内で、最大300万円までです。金利は0.25〜0.5%と低く設定されており、返済の負担を抑えられるでしょう。
審査なしで融資を受けたいなら、質屋で手持ちの高額商品を担保に借入する方法もおすすめです。
質屋は、担保として預けた商品の価値に見合った分だけ、お金を借りられるシステム。腕時計・ジュエリー・ブランド商品・電化製品などの高額商品があれば利用できます。来店から借入まで最短15分と、融資スピードが速い点もメリットです。
ただし、借りたお金を返済できなければ、預けた品物は売却されてしまいます。とはいえ、金融機関などでお金を借りるのとは異なり、返済できなくても品物を失うだけで済む点はメリットともいえるでしょう。
質屋の金利は月1〜5%程度に設定しているところが大半です。お店により前後するため、公式サイトや店頭でチェックしてみてください。
貸付制度がある生命保険を契約していれば、審査なしで借入が可能です。
生命保険貸付制度とは、解約払戻金の範囲内で生命保険会社が貸付をしてくれる制度。担保となる解約返戻金は、保険金として今まで自分が支払ってきたお金のため、別途審査に通過しなくても借入できます。
生命保険貸付制度は、金利が低く設定されているため利用しやすいのがメリット。年2.0〜8.0%前後に設定している保険会社が多い傾向にあります。
一般的に、借入限度額は解約返戻金の約7~9割です。契約期間が浅いうちは支払っている保険金が少ない分、少額しか借入できない可能性があります。
借入後に返済しないと、保険契約が解除になる場合があるため、計画的に利用しましょう。
すぐにお金を借りたいなら、家族や友人に頼んでみるのもひとつの手です。審査や申込手続きなどがなく、すぐに対応してもらえる可能性も高いでしょう。
一般的に無利子で貸してもらえるため、返済時の負担が重くなることもありません。
ただし、なかなか返済しなかったり繰り返し何度も借りたりすると、信頼を損ない関係性が悪化する可能性が高くなります。家族や友人を頼るのは、借入手段がほかにないときの最終手段としておくのがベターです。
借りる際は借用書を作成しておくと、トラブルを防止しやすいでしょう。
一時的に生活が苦しくなったら、緊急小口資金を利用することも検討してみてください。各都道府県の社会福祉協議会から借りられて、総合支援資金よりも素早く支給してもらえる可能性が高いと考えられます。
緊急小口資金は、急な病気の治療費への充当などで、生活費が不足したときに利用できる制度。総合支援資金と同様に、低所得者世帯・障害者世帯・高齢者世帯などが借入できます。
以前は、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減った人への貸付も行っていましたが、令和4年9月30日で終了しました。
借入上限額は10万円までと少額ですが、連帯保証人が不要なうえに無利子で借りられるのが特徴です。緊急で援助が必要な人は、利用できるか相談してみてください。
緊急でお金が必要な場合には即日融資が可能なカードローンの利用を検討しましょう。融資スピードが速い消費者金融のカードローンのなかには、申し込みから融資まで最短1時間未満のものもあります。
以下のコンテンツでは、即日融資が可能なカードローンを紹介しています。一時的な借入をするときに重要な無利息期間の有無や長さも比較しているので、ぜひ参考にしてください。
個人で安定した収入がない専業主婦でも、カードローンを利用できる可能性があります。配偶者貸付に対応しているカードローンなら、自分と配偶者の収入を合算した金額で審査を申し込めます。
配偶者貸付に対応したカードローンは以下のコンテンツで紹介しています。ぜひ参考にしてください。
お金を借りる際、借入方法によっては融資スピードが遅かったり、返済負担が重いイメージがあったりしてどれを選べばよいか迷いますよね。
以下のコンテンツでは、お金の借入方法を複数紹介しています。どの借入方法がそれぞれどのような人におすすめかも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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