映像に応じてAIが自動で画質を調整する50インチテレビ、パナソニック ビエラ 4K液晶テレビ TH-50LX800。「音質がとてもよい」「NetflixやYouTubeを観られるのがよい」と評判です。しかし、「斜めから見ると、色が薄い」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の50インチテレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、50インチテレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ・ビジュアル機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
パナソニック ビエラ 4K液晶テレビ TH-50LX800は、斜めからでもきれいな映像を見たい人におすすめです。実際に確認したところ、検証した全商品のなかで最も視野角が広いことが判明(※執筆時点)。口コミに反して、ソファやテーブルの端から見ても画面が暗くなったり色が不自然になったりする可能性が低いため、家族・友人と一緒に見るときや家事をしながら見るときにも向いています。
画質は比較的良好。映像エンジンにAI技術が導入されており、低画質な地デジやYouTubeも美しく補正されます。特にネット動画の画質がよく、「映像がとにかくきれいだった」と絶賛したモニターもいましたよ。控えめな色合いも魅力です。モニターからは「色が全体的に落ち着いていて見やすかった」「自然に近い色味だった」と好評でした。
YouTube・Netflixなどの主要な動画サービスに対応しているうえ、本体やアプリの立ち上がりも速いのも強み。映画の制作者が意図した映像を忠実に再現できる性能も備えています。加えて、評判どおり、音質もクリアです。セリフが聞き取りやすく、音に迫力がある点がモニターから好印象でした。映画の世界に没入したい人にもおすすめできますよ。
ただし、録画機能は必要最低限。また、スポーツ観戦をしたモニターのなかには「鮮やかさが足りず、ユニフォームを判別しづらかった」と感じた人もいました。とはいえ、鮮やかすぎる映像が苦手な人・斜めから見ることが多い人にはぴったりの1台です。50インチテレビ選びで迷った際は、ぜひ候補に入れてみてくださいね。
パナソニック ビエラ 4K液晶テレビ TH-50LX800は、オートAI画質に対応したモデル。映像のシーンに応じて、AIが自動的に画質を調整するのが特徴です。前後左右だけでなく、上下からも音を感じられるスピーカーシステム・ドルビーアトモスにも対応しています。
販売元のパナソニックは、1918年に創業した日本の大手電機メーカー。ビエラをはじめとするAV機器のほか、洗濯機・エアコン・キッチン家電などを幅広く展開しています。
Netflix・YouTubeなどの4K動画のほか、HuluやU-NEXTといったさまざまなネット動画を楽しめます。リモコンのボタンから、簡単に視聴できると謳っていますよ。
リモコン、単4形アルカリ乾電池、取扱説明書、電源コードはもちろん、組み立て部品、転倒・落下防止部品が付属。なお、従来のB-CASカードに代わり、2K地上デジタル放送と4K・8K放送に対応できるACASチップを内蔵しています。
今回はパナソニック ビエラ 4K液晶テレビ TH-50LX800を含む、50インチテレビ全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、画質の検証です。
地デジ・スポーツ・ネット画像の画質を、10名のモニターがチェックしました。
一方で、精密感やノイズについてはモニターの意見が分かれる結果に。大きなノイズはありませんでしたが、細かいぼやけ・一時的なノイズが気になるモニターもいましたよ。比較したなかには、ぼやけやノイズがほとんどない商品もあったので、参考にしてみてください。
<地デジの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
スポーツの画質も大きな問題はありません。比較したなかにはモニターの8割が画質に不満を抱いた商品もあったなか、本品に関してはモニターの半数が「映像がくっきりなめらかで、色も鮮やか」と回答。モニターからは「背番号がしっかり見えた」「臨場感を味わえた」と好評でした。
ただし、色の鮮やかさについては好みが分かれました。「自然に近い色で見やすかった」と感じたモニターもいれば、「鮮やかさが足りなかった」と答えたモニターも。ビビットでくっきりした色味を求める人よりも、ナチュラルな色合いを楽しみたい人に向く印象です。
<スポーツの画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
検証したところ、本品のように映像エンジンにAI技術が導入されている商品は、低画質なYouTubeや地デジでも高画質化されて映し出されました。また、本品と同じくTVS REGZA・シャープといった国内メーカーの機種は画質がよい傾向がありましたよ。
<ネット動画の画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、映画の再現性・視野角の検証です。
映画の再現性の検証では、色の正確さ・色域の広さ・コントラスト比を専門機器を用いて測定。視野角の検証では、正面から見たときと斜め45度から見たときの白と黒の輝度を測りました。
なお、色の正確さ・色域の広さ・コントラスト比は、以下の方法で確認しています。
・色温度D65、色域BT.709、ガンマBT.1886を基準とし、基準値とのズレをAvg dE2000の値で評価
・テレビの映像モードは「映画/シネマ」を選択
・HDR/BT.2020の測定用パターン信号を出力し、BT.2020の色域のカバー率を測定
・テレビの映像モードは「映画/シネマ」を選択
・「ANSIチェッカーパターン 4×4」を表示し、白・黒それぞれ輝度を測定
・同一画面内でのコントラスト比(実力)を測定
映画の再現性は優秀。制作者が意図した映像を、かなり忠実に再現できる性能です。数値が0に近いほど色が正確と判断できますが、本品は1.97。検証したなかでも、トップクラスの正確さですよ。比較した全商品の色域は平均約62.59%(※執筆時点)に対し、本品は73.46%と比較的広めです。
検証の結果、コントラスト比が5000:1以上のものは明暗の差をはっきり感じられる傾向がありましたが、本品のコントラスト比は6194:1と高いことが判明。かなりリアルな明暗差を再現できるので、映画の世界に没入できそうです。
<検証結果>
比較したなかにはコントラスト比が約3:1の視野角が狭い商品もありましたが、本品の場合は斜めから見ても暗くなったり、色合いが不自然になったりする可能性は低いといえます。「斜めから見ると、色が薄い」との口コミは、あまり気にしなくてよさそうですよ。
続いて、音質の検証です。
セリフの聞き取りやすさ、映画の迫力、ライブの臨場感を10名のモニターがチェックしました。
比較したなかにはモニターの大多数が「声がこもって聞き取りにくい」と感じた商品もあったのに対し、本品の音質は良好。「音質がとてもよい」との評判にもうなずけます。なお、検証の結果、本品と同じく国内メーカーの機種は、音がクリアでモニターから評判がよい傾向がありましたよ。
<セリフ・声の聞き取りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
サウンドに躍動感や臨場感があり、特に高音の再現性が高い印象です。前後左右だけでなく、上下からも音を感じられるとの謳い文句にも納得できる結果ですよ。
<映画の迫力についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
なお、比較したなかには、モニターのほぼ全員が音楽の臨場感を味わえた商品もありました。コンサートやライブを試聴することが多いなら、ほかの商品もチェックしてみましょう。
<音楽の臨場感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、ネット機能の充実度・動作速度・録画機能の便利さの検証です。
主要ネット配信サービスに対応しているか、リモコンの動作速度はどうか、同時録画可能数はどのくらいかなどをテスターが確認しました。
「NetflixやYouTubeを観られるのがよい」との評判どおり、ネット機能は非常に充実しています。検証したほかの全商品(※執筆時点)と同じく、YouTube・Netflix・Amazon Prime Video・Hulu・U-NEXT・Disney+といった主要な動画サービスを試聴可能です。
音声操作が可能なのもうれしいポイント。画像のとおり、リモコンのアプリボタン数も豊富で、ABEMAやParaviのボタンも搭載されていますよ。
動作速度は速いことが判明。特にNetflixの起動時間は平均約1.77秒と速く、検証した全商品の平均値約3.66秒(※執筆時点)を大幅に下回りました。
YouTubeは平均約3.71秒で検証した全商品の平均値約3.31秒よりもやや時間がかかったものの、本体の起動時間は平均2.70秒と、検証した全商品の平均値約2.82秒を下回っています(※執筆時点)。ネット動画サービスを切り替えたり、本体を起動したりするときも待ち時間が気になりづらいでしょう。
<検証結果>
比較したなかには2番組以上の同時録画ができる商品や、音声つき倍速再生に対応している商品もありました。録画機能を重視する人は、ほかの商品にも目を向けてみましょう。
2022/07/08 発売
サイズ展開 | 50V型、43V型、55V型、65V型、75V型 |
---|---|
miniLEDバックライト搭載 | |
映像処理エンジン | ヘキサクロマドライブ |
映像配信サービス | Youtube、Amazon Prime Video、Netflix、Hulu、Disney+、U-NEXT |
音声操作可能 | |
対話式AI音声操作機能 |
本体幅 | 112cm |
---|---|
本体奥行 | 26.9cm |
本体高さ | 72cm |
重量 | 約11.5kg |
スピーカー数 | 2基(フルレンジ×2) |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
134,000円
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パナソニック ビエラ 4K液晶テレビ TH-50LX800は、Yahoo!ショッピング・楽天市場・Amazonといった大手ECサイトで販売を確認できました。
取扱店舗によって値段が異なることがあるので、購入前に複数のサイトをチェックしてみましょう。なお、生産終了品のため、なるべく早めに手に入れるのがおすすめです。
最後に、画質の検証でより高評価を得た商品をご紹介します。
メリハリのある映像を楽しみたいなら、ソニーのKJ-50X80Lがおすすめです。検証では暗いシーンでも髪の毛の細部までしっかり見えるほど解像感が高く、人物の輪郭にはノイズや残像感も見当たりませんでした。パワフルで立体感のある音質も魅力です。
番組を録画することが多い人は、シャープの4T-C50EN2をチェック。倍速再生やチャプター送りはもちろん、2番組の同時録画も可能です。画質は、良好な解像感と自然な色味が特徴。空間全体に広がるような、ダイナミックな音質も楽しめますよ。
本体幅 | 111.9cm |
---|---|
本体奥行 | 7.0cm |
本体高さ | 64.9cm |
重量 | 12.4kg |
画面サイズ | 50V型 |
サイズ展開 | 43V型、50V型、55V型、65V型、75V型、85V型 |
画面の種類 | 4K液晶テレビ |
パネルの種類 | 不明 |
ディスプレイの種類 | 不明 |
miniLEDバックライト搭載 | |
解像度 | 4K |
画素数 | 3840×2160 |
白輝度 | 不明 |
黒輝度 | 不明 |
最大輝度 | 不明 |
最小輝度 | 不明 |
色の正確さ | 不明 |
色域の広さ | 不明 |
コントラスト比 | 7397:1 |
リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度 | 不明 |
HDR対応 | |
HDR調整機能 | 不明 |
HDR方式 | HDR10、Dolby Vision、HLG |
ALLM | |
VRR | |
4Kアップコンバート | |
倍速機能 | |
低遅延モード | |
映像処理エンジン | 高画質プロセッサー:HDR X1/超解像エンジン:4K X-Reality PRO |
4K/120Hz対応 | |
映像モード | ゲームモード、スタンダード |
テレビ本体の起動時間 | 不明 |
アプリの起動時間(YouTube) | 不明 |
搭載チューナー | 地上デジタル×3、BS4K・110度CS4K×3、BSデジタル・110度CSデジタル×3 |
4Kチューナー | |
チューナーレステレビ | |
録画機能 | 外付けHDD |
同時録画数 | 2 |
自動録画機能 | |
倍速再生機能 | |
チャプター送り機能 | |
画面分割(2画面機能) | |
DVDプレイヤー内蔵 | |
ブルーレイ内蔵 | |
接続端子 | HDMI端子、LAN端子、ヘッドホン出力端子、光デジタル音声出力端子、ビデオ入力端子、USB端子 |
HDMI端子数 | 4端子 |
総合出力 | 20W |
スピーカー数 | 2基 |
Dolby Atmos対応 | |
対応ネットワーク | 有線LAN、無線LAN、Bluetooth、Wi-Fi Direct、ホームネットワーク機能、DTCP-IP、Google アシスタント、Chromecast |
スマートスピーカー連携 | Google アシスタント、Amazon Alexa |
OS搭載 | |
搭載OS種類 | Google TV |
映像配信サービス | YouTube、 Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、TVer、Disney+、U-NEXT、Apple TV |
Bluetooth対応プロファイル | HID、HOGP、SPP、A2DP、AVRCP |
ミラーリング機能 | |
ショートカットボタンあり | |
音声操作可能 | |
ハンズフリー機能 | |
PS5連携機能 | |
スタンド付き | |
フック付き | |
VESA規格対応 | 不明 |
壁掛け対応 | |
対応壁掛けユニット | SU-WL450(別売り) |
ポータブルテレビ | |
カーアダプター給電可能 | |
防水性 | |
充電式 | |
適正視聴距離(目安) | 0.9m |
年間消費電力量(目安) | 138kWh |
年間消費電力量(公称値) | 138kWh |
年間電気代(目安) | 3,726円 |
待機時消費電力 | 0.5W |
PCモニター向き | |
国内メーカー | |
カラー | 不明 |
特徴 | |
Fire TV搭載 | |
Google TV搭載 | |
ゲームモードあり |
SONY BRAVIA 4K液晶テレビ KJ-50X80Lの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
サイズ展開 | 50V型、55V型、60V型、65V型、70V型、43V型 |
---|---|
miniLEDバックライト搭載 | 不明 |
映像処理エンジン | Medalist S3 |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、TVer、Disney+、U-NEXTなど |
音声操作可能 | |
対話式AI音声操作機能 |
本体幅 | 112.6cm |
---|---|
本体奥行 | 25.3cm |
本体高さ | 73.9cm |
重量 | 約21.5kg |
スピーカー数 | 12基(ツィーター×2、ミッドレンジ×4、サブウーハー×1、ツィーター×2、ミッドレンジ×2、サブウーハー×1) |
シャープ AQUOS 4T-C50EN2をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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