スマートなフォルムなのにたっぷり収納できると評判の、三菱電機 MR-MZ60H。解凍いらずで調理できる冷凍機能も好評ですが、ネット上には口コミがほとんどなく、実際の使用感がきになって購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、三菱電機 MR-MZ60Hを含む大型冷蔵庫全8商品を実際に使ってみて、鮮度保持力の高さ・収納のしやすさ・使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
三菱電機 MR-MZ60Hは、収納がしやすい冷蔵庫をお探しの人におすすめです。
冷蔵庫収納家の福田さん立ち合いのもと行った検証では、冷蔵室の使いやすさが高く評価されました。
棚の高さやドアポケットの大きさが適度で、デッドスペースが少ないのが魅力。縦に仕切りがあるため、片側に小さめの鍋・もう片側は2段にして小物収納にするといった使い方ができますよ。
鮮度保持力も優れています。とくに野菜室は高性能で、1週間たっても葉物野菜のシャキシャキ感が残っていました。マグロと肉も臭みや酸味はなく、赤くてきれいなまま。うまみもしっかりと感じられるので、まとめ買い派のご家庭も満足できるでしょう。
一方、操作ボタンがやや複雑で、説明書がないとカスタム設定が難しいのは惜しい点です。機能を使いこなしたいなら、説明書は近くに置いておいてください。野菜室にゴミを集めて捨てるトレーがあったり、製氷用の給水タンクを丸ごと洗えたり、手入れは簡単にできる工夫がたくさんありました。
スマホ連携機能を使えば、夕食のレシピ検索もできます。食材保存のコツ・食材の選び方なども知れるので、冷蔵庫の機能をしっかり活用したい人も、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回紹介する三菱電機のMR-MZ60Hは、2022年2月にフルモデルチェンジして発売されたMZシリーズの商品です。断熱材を薄型化し、給水タンクを冷蔵室の床に埋め込むことで、幅と奥行はそのままに従来品から30Lもの容量アップに成功。よりまとめ買いがしやすくなりました。
棚の高さを左右で変えられるのも特徴です。収納するものに合わせてカスタマイズすれば、デッドスペースを減らせます。フレッシュゾーンに肉・魚の専用ルームがあり、ほかの食品へのニオイ移りも防げますよ。
全室独立構造のおまかせAIが、生活パターンを学習して、部屋ごとに適した運転を実施。全室にある扉開閉センサーと温度センサーのほか、湿度・室温・霜の付着を監視するセンサーも搭載しています。
買い物後の食品をしまうタイミングを予測し、自動で事前冷却して鮮度を守る機能があるのもうれしいポイントです。すべての部屋が仕切られた全室独立構造なので、無駄なくしっかり冷やせます。
冷凍した食材を解凍せずにすぐ使える「切れちゃう瞬冷凍」は、時短調理に便利です。パックのまま冷凍した肉や魚を必要なだけはがしたり、野菜を凍った状態でほぐしたりできます。まとめて作っておいたソースを使う分だけすくうこともでき、小分け冷凍する手間をはぶけますよ。
食感を保ったまま凍らせる独自技術で、ジャガイモやタケノコといった冷凍に不向きな食材を保存できるのも魅力。炊き立てのごはんは熱いまま冷凍できて、おいしさを逃さず急冷します。解凍時のドリップや栄養素の減少を抑え、うまみも逃しません。
肉や魚を生のまま保存できる氷点下ストッカーは、チルドより低温での保存で鮮度が約3〜10日間も長持ち。冷凍しないのですぐに調理ができ、うまみ成分や栄養素の流出も抑えられます。
出し入れしやすい真ん中にある「朝どれ野菜室」は、4つのエリアに分かれていて整理しやすい構造です。3色のLEDで栄養素を増やしたり、緑化を促進したりできるのも特徴。底面には、汚れにくくて手入れが簡単な抗菌のクリーントレイを採用しています。
AIの技術を活用して氷が必要なタイミングを分析する、「まるごとクリーン清氷」も便利ですよ。給水を予測する機能もあり、たくさん氷がいるときもストックしておけます。すべての部品を外して丸洗いでき、衛生面も安心感がありますね。
アプリを使ったスマホとの連携も可能です。使用状況をひと目で確認できて、各機能・温度の設定変更も行えます。そのほか、食材の選び方や保存方法、DELISH KITCHEN監修のレシピも掲載。スマホでは、公式サイトでアプリの操作を体験できるので、気になる人はぜひ試してみてください。
自動で省エネするのも魅力です。AIが家庭ごとの使い方を学習して最適な状態で運転しながら、節電レベルをモニターで知らせます。
サイズは、幅685×奥行738×高さ1,833mmです。フロスト加工が施されたガラスドアが採用されていて、落ち着きのあるデザインに仕上がっています。
カラーは、フロストグレインブラウン・グレイングレージュ・クリスタルホワイトの3色展開。インテリアコーディネートも楽しめるバリエーションです。
検証①:鮮度保持力の高さ
検証②:収納のしやすさ
検証③:使いやすさ
まずは、鮮度保持力の高さを検証します。
今回は、千葉大学名誉教授・元内閣府食品安全委員会委員の石井克枝さんに協力を依頼。各部屋に食材を最大1週間放置して様子を観察し、食材の重さと味の変化を検証しました。
重さは野菜の水分の蒸発とマグロのドリップの量が少ないものを高評価とし、味は5人のモニターに保存後の食材を試食してもらって評価しています。
鮮度保持力の高さは、高評価を獲得しました。
とくに野菜の鮮度がよく、乾燥しやすいレタスも劣化はほとんど見られません。1週間放置して重量が-0.05%しか変化していないことからも、水分がキープできていることが伺えます。
ほうれん草も乾燥は抑えられていました。萎びて乾燥した部分はあるものの、苦みや腐っているニオイなどは感じません。茎や芯の部分は、シャキシャキ感が残っていました。
重量の変化は-20.18%。検証したなかには水分が抜けて-50%以上重量が変化した商品もありますが、20%台に抑えられています。
トマトもみずみずしいままで、ハリのある状態を保てました。重量は-1.9%と、葉物野菜より変化は少なめです。
なすもトマトと同様に、みずみずしさとハリを維持できました。ただし、重量は-10.1%とやや減少気味です。今回比較したなかには-5%以下に抑えられた商品もあり、高評価には一歩届きませんでした。
きゅうりは、野菜類のなかで最も水分が抜けました。重量変化が-10%以下の商品もあるなか、1週間前より-25.29%も減っています。とはいえ、やや萎びた程度で乾燥はさほど目立ちません。優先して消費すると覚えておけば、廃棄せず済むでしょう。
葉物野菜より、果実や種実の部分を食べる果菜類のほうが乾燥しやすい傾向です。まとめ買いしたときは食べる順番を意識すると、おいしさを損なわず食品ロスも減らせますよ。
マグロは、きれいな赤みが残っていました。ドリップ量は100gあたりに換算して1.21g。1g以下の商品もあるため、ドリップが少ないとはいえませんが、黒くならず色味を保てているのは好印象です。
ひき肉もほぼ変化はなく、臭みや酸味もほとんど気になりませんでした。
牛肉も赤みがきちんと残っていて、うまみを保っていました。表面が黒ずむ商品もあるなか、優秀な結果です。
続いて、収納のしやすさを検証します。
冷蔵庫収納家の福田かずみさんに立ち会ってもらい、以下の項目をチェックしました。
<評価項目>
収納条件
収納のしやすさの検証でも、高評価を獲得しました。とくに冷蔵庫収納家の福田さんから評価されたのが、冷蔵室内の整理のしやすさです。最上段の高さがあり、500mLの缶ビールを収納できるのが好印象でした。
ドアポケットは、卵ケースがちょうど入る大きさ。上から2段目のドアポケットも容量が多く、調味料をたっぷり収納できます。デッドスペースが少ないので、容量以上にたっぷり入る感覚がありますよ。
冷蔵室内が縦に仕切られているのも特徴的。左右別々の高さに設定できるので、画像のように右側だけ小さな鍋を入れるといった使い方もできます。
チルドは横幅がワイドな設計です。検証では、購入したお肉のパック3つがきれいに並びました。中も見やすいので、買ったのを忘れて傷ませてしまった…となりにくいでしょう。
給水タンクが埋め込まれているため、チルドの下段にある氷点下ストッカーも同幅です。たっぷり収納できて無駄がありません。
野菜室は段違いで設計されていました。上段を動かさなくても、1Lの調味料や2Lペットボトルが取り出せます。
下段は深さがあるので、大物野菜を入れるのに便利。2Lのペットボトルを入れた場所は、野菜を立てて入れるにもちょうどよいですよ。上段は薄型・下段は深型なので、整理整頓がしやすいでしょう。
冷凍室は2段構造。上段は、アイスや冷凍ご飯などの小さなものを収納するのにちょうどよい薄型タイプです。
下段は、冷凍食品を立てて入れやすいサイズ感。上段の右端に少しすき間があるので、冷凍用のペットボトルも立てられます。
最後に、使いやすさを検証します。
今回は以下の項目から評価しました。
使いやすさの検証では、手入れのしやすさが高く評価されました。野菜室に葉物などのゴミを集めて捨てられるトレーがあり、庫内を清潔に保てます。
チルド室の容量アップのために埋め込み型が採用された給水タンクも、取り外して丸ごと洗える仕様でした。
ただし、操作はやや複雑です。「切れちゃう瞬冷凍」などのカスタム設定をするには、説明書がないと難しいでしょう。
操作に慣れるまでは、キッチン周りに説明書を置いておくのがおすすめです。
最後に、独自機能を搭載したおすすめの商品をご紹介します。
日立のR-HXCC62Sは、外出先から冷蔵庫内を確認できる商品です。今何が入っているかが見えるので、買い忘れや重複を防げます。冷蔵室には三菱と同じく縦の仕切りがあり、大きめの無水鍋も収納できました。野菜室に1Lの調味料を入れるスペースがあるため、大容量ボトルも邪魔になりません。
鮮度保持力も非常に優秀です。「特鮮氷温ルーム」で保存したマグロは、1週間経過してもほとんど劣化が見られませんでした。野菜類も全体的にみずみずしさが残っていて、冷凍した肉類もうまみを損なわっていません。つい買いすぎてしまったときも、長期保存できて助かりますよ。
定格内容積 | 617L |
---|---|
食品の収納可能スペース | 不明 |
冷蔵室の定格内容積 | 317L |
冷蔵室の収納可能スペース | 不明 |
野菜室の定格内容積 | 118L |
野菜室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の定格内容積 | 158L |
冷凍室の収納可能スペース | 不明 |
製氷室の定格内容積 | 不明 |
製氷室の収納可能スペース | 不明 |
冷凍室の割合 | 25.6% |
用途 | 不明 |
形状 | 不明 |
幅 | 685mm |
奥行 | 738mm |
高さ | 1875mm |
重量 | 123kg |
冷却方式 | 間冷式(ファン式) |
ドア数 | 6ドア |
ドア開閉タイプ | フレンチドア |
冷蔵室の棚数 | 不明 |
ドアポケット数 | 不明 |
冷凍室数 | 不明 |
冷凍室内の引き出し数 | 不明 |
切り替え室の定格内容積 | 不明 |
独立製氷室の定格内容積 | 不明 |
野菜室あり | |
専用冷凍室あり | |
冷凍機能 | 不明 |
チルド室あり | |
野菜室中央配置 | |
冷凍室中央配置 | |
冷凍室下段配置 | 不明 |
自動霜取り機能 | 不明 |
脱臭機能 | 不明 |
除菌機能 | 不明 |
耐熱トップテーブル | 不明 |
ノンフロン | 不明 |
ウォーターサーバー付き | 不明 |
冷蔵・チルド機能 | パーシャル室、ラップなし保存 |
製氷・冷凍機能 | 自動製氷、急速製氷、独立製氷室、真ん中冷凍室 |
製氷皿取り外し洗い可能 | |
ドア素材 | 不明 |
本体素材 | 不明 |
操作・アシスト機能 | スマホ連携、閉め忘れ防止 |
温度調節機能 | 不明 |
その他機能 | クイック冷却、まるごとチルド、トリプルパワー脱臭 |
節電モードあり | |
稼動音 | 不明 |
年間消費電力(50Hz/60Hz) | 270kWh |
省エネ基準達成率 | 119% |
東京ゼロエミッションポイント対象 | |
電源方式 | 不明 |
製造国 | 不明 |
特徴 | 不明 |
デザイン | 不明 |
使用人数 | 不明 |
洗濯機種類 | 不明 |
洗濯機容量 | 不明 |
風乾燥機能 | 不明 |
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