縁があってはじめて猫と一緒に暮らすことになると、「まずは何からそろえたらいいんだろう」と気になりますよね。今すぐ必要なものは何か、年齢別で必要なものは異なるのなど、心配なことがたくさんあるものです。
そこで今回は、猫を飼うのに必要なアイテムをご紹介します。猫と暮らすための部屋づくりも解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
掃除用品・衛生器具などの日用品から文房具・ファッション用品など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作を3,000本以上担当。トイレットペーパーやスーツケースなど日常生活に関わる商材を比較検証してきた。「こだわって選ぶものではない生活雑貨こそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心がけ情報発信を行っている。
猫と暮らすには、さまざまなアイテムを用意しないといけません。事前に確認し、できる限りそろえておいてくださいね。
猫を新しく家族として迎える際は、最低限必要なアイテムを事前に準備しておくことが大切です。 猫が新しい環境にスムーズに慣れ、快適に生活を送れるようにアイテムをそろえておきましょう。
今すぐ必要なアイテムは、フード・食器類・トイレ用品・キャリーバッグ・爪とぎ・寝床・おもちゃの7点です。それぞれ詳しく解説します。
猫に与えるフードは、その年齢や健康状態に合ったものを選ぶことが非常に重要です。猫はライフステージや体質によって必要な栄養素が異なるため、年齢や健康状態に合う総合栄養食を用意してください。
これまで食べていたフードがわかれば、同じものを用意しましょう。同じフードを用意しておけば、環境の変化によるストレスを最小限に抑え、猫がより早く新しい生活に順応できるようになります。
猫が快適に排泄できる環境を整えるために、適切な大きさのトイレと猫砂を用意してください。トイレ環境が気に入らないと、粗相をしてしまう原因にもなりかねません。
フードと同様、トイレや猫砂も迎え入れる前に使っていたものと同じものを用意できると理想的です。
猫を飼ううえで、キャリーバッグは動物病院への移動や、万が一の災害時に避難する際に必要不可欠なアイテムです。普段はあまり使う機会がないかもしれませんが、いざというときに猫を安全に移動させるために必ず用意しておきましょう。
猫が安心できる場所と認識できるように、普段からキャリーバッグに慣れさせておくのがおすすめです。
猫にとって爪とぎは、爪のケアだけでなく、ストレス解消やマーキング行動の一環として非常に重要な行動です。家具などで爪とぎをさせないためにも、猫が使える爪とぎを準備しておく必要があります。
用意したからといって必ず使うとは限らないので、覚えてもらうまでは爪とぎをしそうになったら猫を誘導しましょう。
猫は一日の大半を寝て過ごす動物なので、落ち着いて休める場所を整えておきましょう。人通りが少ない部屋の隅や、家族の気配を感じられるリビングの一角など、静かで落ち着ける場所にベッドを置いてください。
お迎えするときに使っていたタオルやおもちゃがあると、自分のニオイがするので安心しやすいですよ。
子猫を家族に迎える際は、成猫とは異なるアイテムが必要です。
<子猫をお迎えするのに必要なアイテム>
ミルクと哺乳瓶(必要に応じて)
入口が低いトイレ
保温グッズ
子猫用のおもちゃ
授乳期のときにお迎えするなら、ミルクと哺乳瓶を用意しましょう。徐々に離乳食・子猫用フードに移行します。子猫はまだ体が小さいので、トイレは入口が低いものを選んでください。
子猫を保護した場合は、保温グッズも必要です。湯たんぽをタオルで包んで温めるか、ペット用のホットカーペットを用意しましょう。遊び盛りの子猫のために、おもちゃも用意しておくのがおすすめです。
すでに猫を飼っているご家庭に新しい猫を迎える際は、それぞれの猫が安心して過ごせるよう、追加のアイテムを用意することが大切です。猫は縄張り意識が強いので、争いを避けて一緒に暮らすための配慮が必要になります。
<先住猫がいる場合に必要なアイテム>
それぞれの猫が自分のペースで食事できるよう、個別のフード用・水入れ用の食器を用意してください。トイレは猫の数+1個が理想とされています。トイレの場所を巡った争いを避けるために、追加で購入しましょう。
先住猫と新しい猫を会わせる際は、段階的な対面を心がける必要があります。最初は別々の部屋で過ごさせ、慣れてきたらケージやキャリー越しで対面させてください。
猫のストレスを緩和するためのフェロモン製剤を使うのもよいでしょう。
急ぎで用意する必要はありませんが、あるとよいアイテムも確認しておきましょう。
おもちゃは、猫の運動不足の解消やストレス軽減につながります。遊びを通じて飼い主さんとの絆を深めるための大切なツールでもあるので、用意しておくとよいでしょう。
猫が飽きてしまわないように、いくつかおもちゃを用意しておくのがおすすめです。
定期的な抜け毛対策や口腔ケアを習慣化しておくことも大切です。子猫のうちから慣れさせておくと、猫も飼い主さんもストレスなくケアを続けられるようになりますよ。
<ケア用品>
猫と飼い主さんが安心して過ごすためには、お留守番中の準備をしっかり行うことが重要です。とくに長時間家を空ける場合、猫が快適に安全に過ごせるよう、適切なグッズを用意しておきましょう。
一定の時間にフードが供給される、自動給餌器は欠かせません。新鮮な水が飲めるように、自動給水器も用意しておくのがおすすめです。
見守りカメラがあれば、外出先から猫の様子を確認でき、異変がないか・安全に過ごせているかわかります。猫の行動範囲の全体が見える位置に設置してくださいね。
猫をお迎えするときは、安心して過ごせる環境を整える必要があります。
「ペット可」の物件でも詳細の確認は必要です。猫の飼育が許可されているか、飼育する頭数に制限がないかなど、細かい点まで確認してください。口頭で確認するだけでなく、書面にしてもらうことも大切です。後々のトラブルを避けるために、書面で条件を明確にしておきましょう。
猫の安全を守るためには、怪我や誤飲、破損の原因となるものは、必ず猫の手の届かない場所に片付けましょう。猫は非常に好奇心旺盛で、思わぬもので遊んだり、口に入れてしまったりする危険性があります。
<片付けるべきもの>
鋭利なもの:ハサミ・カッター・画鋲などは、猫が触れると怪我の原因になる
割れやすいもの:ガラス製品や陶器などは、猫が倒してしまうと割れてしまい、怪我につながる
観葉植物:猫にとって毒性のある植物(例:ユリ・ポトス・アロエなど)は置かない。または猫が届かない場所に移動させる
電気コード:感電や火傷を防ぐため、電気コードはコードカバーで保護するか、猫が触れられないように隠す工夫をする
猫は高い場所に登るのが得意なので、棚の上なども油断できません。 猫の行動範囲を予測し、思わぬ場所にも危険が潜んでいないか確認して対策を講じることが大切です。
猫が危険な場所に入り込まないよう、適切な対策を施しましょう。 思わぬ事故や怪我を防ぎ、大切な猫の安全を確保してください。
<危険な場所>
猫は狭い場所や高い場所が大好きです。 予期せぬ隙間に入り込んでしまうこともありますので、定期的に家の中を見回し、危険な場所がないか確認する習慣をつけることをおすすめします。
猫の脱走は非常に危険なので、徹底した対策を行いましょう。一度外に出てしまうと、交通事故・感染症・迷子など、猫はさまざまな危険にさらされてしまいます。
<脱走対策>
来客時など、不意にドアが開く可能性がある時はとくに注意が必要です。 家族全員で脱走防止の意識を共有し、協力して対策を行うことが、猫の安全を守る上で何よりも重要です。