アイシア 黒缶パウチ まぐろとかつおをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、パッケージの情報量・健康サポート成分の検証です。

パッケージに書かれている情報量から、飼い主が安心感を持ってフードを与えられるかチェック。成分表を確認し、猫の健康維持をサポートする成分が配合されているかも調べました。

次に、使いやすさの検証です。パッケージの素材や内容量など、パッケージの外観から得られる情報をチェックし、飼い主にとって扱いやすいかどうかを判断。

その結果、パッケージには保存方法や1日の給餌量の目安が記載されており、比較的扱いやすいと感じました。しかし保存方法は「開封後は冷蔵庫で保管」という記載のみで、開封前の保存方法については記載がありません。

給餌量に関しても、ドライフードに混ぜて与える場合の目安量は表示されているものの、ドライフードの量は代謝エネルギーを計算して調整する必要がある点が気になりました。とはいえ、比較したほかの商品には給餌量が書かれていないものもあったため、使いやすさにはある程度配慮されているといえるでしょう。

パッケージの素材はプラスチックで、個包装のパウチタイプ。スチールやアルミ缶タイプに比べて長期保存には不向きですが、扱いやすくて処分が簡単なのが利点です。内容量は70gと多めではあるものの、プラスチック製のパッケージなので折りたたんで袋のまま密閉容器に入れて保存できますよ。

続いて、食いつきの期待度の検証です。獣医師の彦坂道子先生の協力を得て、病気の回復期に使用される「a/d缶」を食いつきのよいフードの基準に設定。におい・かおり環境アドバイザーの石川英一さんが「a/d缶」のにおいに近いかどうかを確認しました。

その結果、専門家の石川さんは「魚の血合の香り感じた」とコメント。脂っこさも適度に感じられたうえ、まぐろやかつおを炙ったような香ばしさもあり、魚好きな猫にぴったりです。比較した商品内には素材のにおいが薄いものもあったなか、こちらは「食いつきがとてもよい」という口コミどおり、猫の興味を引きやすいでしょう。

なお、療法食とは獣医師の指示のもと与える特別な栄養バランスのフードであり、適切でないタイミングで飼い主の自己判断で与えると体調不良の原因になる可能性があります。今回は嗜好性の高いフードの基準としてa/d缶を設定しましたが、食いつきが悪い猫にa/d缶を与えることを推奨する意図ではありません。

最後に、食べやすさの検証です。フードの水分量とテクスチャをチェックしたところ、固形物は残っているものの、ゼリーで覆われていて食べやすい形状でした。比較したしっかり形が残っているチャンク状やフレーク状のものよりも、ドライフードと混ざりやすくトッピングとしても重宝するでしょう。

一方、水分量は82.0％以下とそれほど多くありません。比較したなかには85～90％以上のものも多かったのに対し、本品は水分補給に役立てたい人には不向き。汁っぽさに欠けるため、「少し硬い」という口コミにも頷けます。噛む力の弱い子猫やシニア猫には少し食べさせづらいかもしれません。与えるときには、やわらかいゼリー状の部分としっかり絡めてあげましょう。