ユニ・チャーム 銀のスプーン パウチ 総合栄養食 まぐろをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

まずは、パッケージの情報量・健康サポート成分の検証です。

各商品のパッケージを確認し、メーカーがペットフード公正取引協議会の会員か・添加物の有無が記載されているかなどの項目から十分な情報を得られるかチェックします。また獣医師の彦坂道子先生にご協力いただき、肥満・毛玉の吐き戻しなど健康維持に配慮した成分が含まれているか調べました。

次は、使いやすさの検証です。せっかく猫用ウェットフードを購入するなら、飼い主さんが楽に保管でき、猫に適切な量を給餌しやすいものを選びたいですよね。そこで実際に内容量や保管方法の記載の有無などをチェックしたところ、使いやすさを考えた配慮がされていました。

比較した商品内ではパッケージに開封後の保存方法のみ記載されているものが多かったのに対し、本品は開封前についても明記。開封前は直射日光を避けて風通しのよい場所にて保管、開封後は早めに食べ切ることが推奨されています。

外装は個包装されたパウチタイプで、素材はプラスチック。ドライフードと混ぜるときの給餌量は記載されていませんが、1袋55gと食べ切りやすい量といえます。体重4kgの猫の場合、1日に本品5〜6袋を2〜3回にわけて与えるのが給餌量の目安です。給餌量の管理がしやすく、飼い主さんの負担を減らせるでしょう。

続いて、食いつきの期待度の検証です。獣医師の彦坂道子先生のご協力のもと、病気の回復期にも使用される療養食「a/d缶」を嗜好性が高く食いつきこよいフードの基準として設定。におい・かおり環境アドバイザーの石川英一さんが各商品をチェックし、a/d缶ににおいが近いものほど高評価としました。

その結果、においは猫の食いつきが期待できる十分な強さ。脂っこさは物足りないものの、まくろ・かつお・あじなどを原材料にしているためか魚の香ばしさは感じられます。

比較したほかの商品には脂っこさ・香ばしさともに弱くにおいがぼんやりしたものもあったなか、専門家の石川さんからは「さばの水煮缶のような強い血合い臭が広がる」と好評でした。魚のにおいが強いため、猫の興味を引きやすいでしょう。

なお、療法食とは獣医師の指示のもと与える特別な栄養バランスのフードであり、適切でないタイミングで飼い主の自己判断で与えると体調不良の原因になる可能性があります。今回は嗜好性の高いフードの基準としてa/d缶を設定しましたが、食いつきが悪い猫にa/d缶を与えることを推奨する意図ではありません。

最後は、食べやすさの検証です。各商品の水分量・フードのテクスチャを確かめ、水分量が多くてなめらかなものほど高評価としました。

実際に調べたところ、水分量は85.0%以下と多め。比較したほかの商品には80%に満たないものがあったなか、本品は食事と一緒に水分を補給させるのにも活用できるといえます。

フレークはゼリーで覆われており、形がしっかり残ったフレークのみの商品に比べて喉に引っかかる心配は少ないでしょう。水分量が豊富かつ柔らかくて食べやすいため、飲み込む力が弱い猫の食事や水分を補給をさせたいときの食事におすすめです。