最長180日間の無利息期間を設けており、活用しやすいカードローンであるレイク(旧レイクALSA)。新たに契約を検討しているものの、レイクは総量規制の対象なのかや、年収の1/3以上を借りることはできないのかなど、疑問を感じている人も多いのではないのでしょうか。
そこで今回は、レイクでの借入は総量規制の対象なのかどうかについて解説します。総量規制以上の借入方法についても解説するので、自分に合った借入方法を見つけてみてください。

金融機関勤務を経て1級ファイナンシャルプランニング技能士の資格を取得。ファイナンシャルプランニングオフィスParadise Wave(パラダイスウエーブ)の代表。現在は独立系ファイナンシャル・プランナーとして各種ローンに関する相談業務・セミナー講師・執筆活動を行っている。さらに、海外生活ジャーナリストとして移住支援も行っており、得意ジャンルは金融にとどまらず多岐に渡る。 【主な著書】 『貯める!儲ける!お金が集まる94の方法』(ローカス) 『あなたのファンを増やす魔法の質問 テラー必携!!』(近代セールス社) 『介護経験FPが語る介護のマネー&アドバイスの本』(近代セールス社) 『宅建資格を取るまえに読む本』(総合資格)

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
レイクをはじめとした消費者金融は、すべて総量規制の対象です。貸金業法によって消費者金融は総量規制に乗っ取ることが絶対条件として定められているため、年収の1/3以上を貸し出すことはできません。
返済能力に見合わない無理な借り入れを阻止し、消費者が経済的に破綻しないよう保護するために総量規制はできました。レイク以外に限らず、どの消費者金融からも年収の1/3を超える額は借りられないため注意しましょう。

年収の3分の1までしか借りられないのは、どこか損した気分に感じる人もいるようです。しかし、総量規制は貸金業者のための制度ではなく、借りる側を守るためのルール。借りられないリスクよりも、好きなだけ借りてしまい、返済できなくなったときのリスクをカバーしています。
また、たとえ総量規制内の借り入れでも、返せなければ借りすぎの状態といえます。お金を借りるときには、返せる分だけ借りることを心がけてください。
レイクは総量規制の対象外だという噂をネット上で見かける理由には、レイク誕生前にすでにあったSBI新生銀行のカードローン「レイク」が関係していると考えられます。
SBI新生銀行のカードローンであるレイクは、銀行が提供するカードローンであるため、総量規制の対象にはなりません。名称が同じであるため、一部でレイクが総量規制の対象外だと誤認されている可能性があります。
ちなみに、SBI新生銀行カードローンレイクの名称は「SBI新生銀行カードローンエル」に変更されました。新規申し込み受付は2018年3月末をもって終了しましたが、再契約や継続利用は可能です。
以下では、総量規制の意味についてわかりやすく解説します。
総量規制とは、年収の3分の1を超える額の貸付を原則禁止する法律です。金融庁によって、消費者金融や信販会社などの賃金業者に対して定められています。過度な貸付を禁止する法律が制定された理由は、多重債務者の増加を抑えるためです。
多重債務者とは、返済しきれないほどの借金を抱えてしまう人のこと。一般的に、個人の年収以上の借金は、返済不能に陥るリスクが高いといわれています。
総量規制が制定される前は、多重債務者の自己破産などトラブルが絶えなかったのが特徴です。総量規制の制定によって貸付金額に上限が定められ、過度な借金を抱える心配が少なくなったといえます。
次に、総量規制の対象・非対象となる借入手段をそれぞれ解説します。
総量規制の対象となるのは、貸金業者からの借入です。消費者金融のカードローンや、クレジットカードのキャッシングが該当します。貸金業者とは、財務局や都道府県に届け出をしたうえでお金を貸しつける業務を行っている業者のことです。
消費者金融・クレジットカード会社・事業者金融は貸金業者であり、総量規制を含め貸金業法に基づいた貸付の実施を求められています。個人事業者を含む個人向けの貸付も、総量規制の対象です。
総量規制の対象外となるのは、銀行・信用組合・労働金庫・農協などの金融機関からの借入です。銀行カードローン・住宅ローン・自動車ローンのほか、クレジットカードのショッピング枠も該当します。
住宅ローンや自動車ローンの場合は貸し手が賃金業者ではないため総量規制が適用されず、年収の1/3を優に超える額を借り入れることができる仕組みです。
また、クレジットカードを使った商品やサービスの購入も、総量規制の対象外です。代わりに、リボ払い・分割払い・ボーナス払いについては、割賦販売法が適用されます。割賦販売法では、消費者へ過剰な貸し付けをしないよう、総量規制が定められているのが特徴です。
総量規制は、すべての貸金業者からの借入合計額が対象とされます。すでに複数の消費者金融で借入している場合は、借入額の合計が年収の3分の1以内でなければいけません。複数社からの借入で、それぞれから年収の3分の1ずつ借りられるわけではないため注意しましょう。
たとえば、年収300万円の人の場合、複数社と契約をしても借入可能な合計額は100万円(300万円×1/3)までです。1社からすでに70万円を借入している場合、新たな借入先からは合計30万円までしか借りられません。
借入先が1社のみでも複数あっても、自分の年収が上がらない限りは借入額も変わらないということを把握しておきましょう。
以下では、レイクの借入上限額において考えられる注意点を解説します。
総量規制の対象だからといって、年収の3分の1までなら目一杯借りられるというわけではありません。借入上限額は返済能力によって決まるため、状況によっては年収の3分の1に満たないこともよくあります。
借入上限額は、貸金業者の審査によって決められるものです。借りる人の収入・信用情報・他社借入状況など複数の要素をもとに判断するため、人によって限度額は大きく異なります。
一般的に、サービスの利用実績が浅いうちは借入上限額が低い傾向にあるのもポイントです。審査に通過したとはいえ、初回の利用ではその人の返済能力が充分に判断できないためだと考えられます。上限額を増やしたい場合は、返済の実績を積み重ねることで信用を培ってから増額申請をしましょう。

消費者金融の場合、借入限度額は年収の3分の1までと決まっています。そのため、年収300万円の人は、最高で100万円まで借りること可能です。
とはいえ実際の借入限度額は、個人の生活状況などを総合して判断されるので、必ず100万円まで借りられるわけではありません。総量規制は、あくまでも借りられる額の上限だということは覚えておきましょう。
年収を高く偽って申告し、年収の3分の1以上の額を借りたいと考える人もいますが、虚偽申告は絶対にやめましょう。
レイクを含む消費者金融の審査では、信用情報機関に登録された情報などをもとに実施するため、年収などを偽ってもすぐにバレてしまいます。虚偽の申告がバレると信用できない人とみなされ、審査に落ちる可能性が高まることも。
悪質な嘘だと判断された場合は信用情報に登録されてしまう可能性もあるので、虚偽申告はしないようにしてください。
以下では、総量規制の対象外となるローンについて解説します。利用するための条件や注意点があるので、よく確認してから借入を検討してください。
上記で解説したとおり、銀行カードローンは総量規制の対象外です。年収の3分の1以上の借入ができる可能性もありますが、全国銀行協会から過度な貸付を制限する内容の通達が出ているため、各銀行が独自に貸付上限額を定めている場合がほとんどだと考えてください。
通達以前に総量規制を上回る貸付が続き、自己破産者が急増していたことから、銀行でもある程度の基準を設ける流れになったのが経緯です。すでに年収の3分の1に近い金額を借りている人は、返済能力がないとみなされ銀行でも契約ができない可能性は十分にあります。
総量規制対象外とはいえ、むやみに借入ができるわけではないことを念頭に置いておきましょう。また、各銀行の公式サイトで明記されているわけではありませんが、一般的に銀行カードローンは消費者金融よりも低金利であるため、審査が厳しい傾向があるともいわれています。
銀行カードローンについて詳しく知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
おまとめローンは消費者金融が取り扱う融資商品ですが、総量規制の対象外です。おまとめローンを利用することで、複数社の借入をひとつにまとめて返済できます。おまとめローンは、利息を下げて返済総額を減らし、借入状況の改善を測ることが利用目的です。利用者に有利な借入のため、総量規制の対象外とされています。
ただし、おまとめローンは返済専用の融資商品です。他社への返済以外には使えないため、通常のカードローンのように借入を繰り返せるわけではありません。今ある借入の完済を目指したい人のためのローンなので、注意しましょう。
レイクでも、おまとめローンの取り扱いがあります。利用したい人はおまとめローン専用ダイヤルから問い合わせしましょう。
<アルサdeおまとめ 専用フリーダイヤル>
0120-176-500
受付時間:10時30分〜19時30分
また、おまとめローンについて詳しく知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
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