お金の悩みがあって、年収の3分の1の金額を超える新たな借入れができるかどうか気になっていませんか?すでにほかの金融機関の貸付を受けていたり、緊急で多額が必要だったりすると、新たな借入れができるか不安ですよね。
そこで今回は、年収の3分の1の金額を超える新たな借入れができるかを解説します。総量規制に抵触しない借入方法や審査対策のほか、絶対に利用してはいけない方法も解説するので、お金に困っているときに役立ててみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
たとえば、銀行などの金融機関の、おまとめローン・住宅ローン・マイカーローンなどが代表例です。それぞれの金融商品の公式サイトをチェックし、「総量規制対象外」といった文言が記載されているかもチェックしましょう。
なお、貸金業者ではありませんが銀行のカードローンは、各金融機関の自主規制により年収の3分の1以上の借入れはしにくいのが現状です。貸金業者からの借入れではないものの、すでに総量規制に抵触している人は利用が難しいと理解しておきましょう。
年収の3分の1を超える新たな借入れをするなら、自分の状況にあった借入方法を選ぶことが大切です。以下では、新たな借入れができる方法を解説します。
おまとめローンは他社の借入れの一本化、借り換えローンは別のローンへの乗り換えにより、毎月の返済額や金利の負担を減らせる可能性があります。通常のローンよりも貸付限度額が高いものが多く、高額の融資も受けられる場合があるのも特徴です。
ただし、いずれも通常のローンと比較しても審査は甘くなく、必ず利用できるものではないと理解しておきましょう。以下のコンテンツではおまとめローンを解説しているので、他社の返済負担が大きいときは参考にしてみてください。
住宅ローンの融資額は、上記のように数千万円規模の多額になることも少なくありません。返済計画をしっかり立てて、毎月確実に返済できるか事前に確認することが大切です。以下のコンテンツでは住宅ローンをまとめているので、自宅の購入資金を用意したいならチェックしてみてください。
たとえば、年収400万円の人なら通常は130万円程度までしか借りられず、車種の選択肢がせまくなりがちです。一方で、マイカーローンなら200万円程度の借入れにより、中古であれば外車などの高級車を選ぶことも十分できます。
マイカーローンの融資額は数百万円と多額になる場合があるため、事前にシミュレーションサイトで返済額を確認するなど、返済計画をしっかり立てましょう。以下のコンテンツではマイカーローンをまとめているので、車の購入を考えている人は参考にしてみてください。
医療費が高額になったときは、高額療養費制度により自己負担限度額を超えた分が払い戻されます。ただし、高額療養費制度の払い戻しまでに3か月ほどかかるため、その間のつなぎとして高額医療費貸付制度を使うのがおすすめです。
高額医療費貸付制度では、高額療養費制度で払い戻される金額の8割を無利子で借りられます。たとえば、70歳未満で年収が370万円以下の人は、年に3回までの治療費の自己負担限度額が57,600円です。治療費が10万円かかったとしたら、33,920円を無利子で借りられます。
高額療養費制度は健康保険組合に加入していれば使えるため、健康保険証を持っている人は利用可能です。ただし、医療機関などの承諾が得られていなかったり、国民健康保険料の滞納があったりすると使えない可能性がある点には注意しましょう。
奨学金の種類は、給付型と貸与型の2つです。給付型は返還の必要がありませんが、子どもの成績や親の収入など申込条件が厳しい傾向にあります。貸与型は返還の必要があるものの、年利が1%以下と非常に低いのが特徴です。余裕がないときは、返済の減額や猶予などの柔軟な対応も受けられます。
ただし、貸与型の奨学金を利用するには、連帯保証人や保証人を立てないといけません。親族や収入が安定している人など、頼めるような人が身近にいるか事前に確認しましょう。
ただし、公的機関や銀行などの通常の融資に比べると金利が高い傾向にあります。利用の際はキャッシュフローをしっかり考え、返済計画を綿密に立てることが大切です。以下のコンテンツではビジネスローンをまとめているので、事業資金を調達したいなら参考にしてみてください。
自分の収入がなかったり少なかったりしても、配偶者貸付なら配偶者の年収と自分の年収を合算し、3分の1の金額までなら借入れが可能です。たとえば、専業主婦をしていて収入がなくても、夫の年収が300万円なら100万円まで借りられる可能性があります。
ただし、主婦または主夫が借りた分だけ、配偶者が貸金業者から借りられる金額は少なくなる点に注意しましょう。また、配偶者の同意を得ないと配偶者貸付は利用できないため、事前の相談は必須です。
以下のコンテンツでは、専業主婦または主夫でも借りられるカードローンをまとめているので、借入れしたい専業主婦の人はチェックしてみてください。
質入れは金融機関の借入れとは異なり、利用時の審査が不要で、ローンなどの利用履歴を記録する信用情報に残らないのがメリットです。ほかの借入れの審査に影響が出ないものの、希望の金額を必ず借りられるわけではなく、上限金利が年利109.5%と高めに設定されています。
また、設定された期日までに返済しないと質流れになり、預けた品物を返してもらえないことも覚えておきましょう。以下のコンテンツでは、東京都内のブランド品の買取り質屋をまとめているので、ブランド品の質入れを考えているなら参考にしてみてください。
年収の3分の1を超える新たな借入れをしたいなら、不用品の売却やクレジットカードのショッピング枠の利用も考えましょう。以下では、借入れ以外でお金を用意する方法を解説します。
フリマアプリは、自分の好きなタイミングで出品できる自由度の高さと、利用しやすさがメリットです。一方で、購入希望者とのやりとりや品物の郵送まですべてを自分で行う必要があり、品物によっては売れるまで時間がかかるため、早急にお金がほしい人には向きません。
以下のコンテンツでは、品物の種類別の買取サービスやフリマアプリをまとめています。手持ちの品物に合わせた買取先を選びたい人は、チェックしてみてください。
買い物に使うお金が足りないなら、クレジットカードのショッピング枠で支払いをしましょう。ショッピング枠の利用には、総量規制を定めた貸金業法ではなく割賦販売法が適用されるため、利用限度額が年収の3分の1までに制限されません。
ショッピング枠には1回払いに使える枠のほか、分割払いやリボ払いに使える割賦枠があります。たとえば、総枠50万円のカードに20万円の割賦枠があれば、20万円までは複数回に分けて支払えるため、1度にまとめてお金を出す必要がありません。
ただし、クレジットカードで借入れをするキャッシング枠には総量規制が適用されるため、年収の3分の1以上の金額は借りられないことを理解しておきましょう。以下のコンテンツでは、おすすめのクレジットカードをまとめているので、ショッピング枠で買い物したい人は参考にしてみてください。
年収の3分の1を超えて借入れをするときは、在籍確認に応じたり、収入証明書を用意したりするなどが大切です。以下では、新たな借入れをする際の審査対策を解説します。
金融機関は貸付の審査の際に、ローンなどの借入状況や年収などの個人情報を記録した信用情報を参照します。虚偽の申告をすると信用情報を確認されたときにバレて、信用性を疑われ審査に落ちる原因になりかねません。
借入れを申し込むときは、年収・勤務先・他社の借入額などをごまかさず、正直に記入しましょう。審査に通過するために年収を高くしたり、借入残高を低くしたりしてはいけません。
正確に記入したつもりでもケアレスミスで間違っている可能性があるため、提出する際はもう一度読み返すなど丁寧に見直しましょう。
借入れの審査に申し込んだときは、金融機関からの在籍確認にしっかり応じましょう。金融機関は審査の際に在籍確認を行い、勤務先に実在する人か確かめて信用性をチェックしています。
たとえば、会社にいる時間に自分が電話対応できるようにしましょう。自分が会社にいないなどで対応できなくても、担当者に友人から電話がかかってくると伝えておくのも方法のひとつです。
金融機関は在籍確認の際に、金融機関名ではなくオペレーターの個人名を伝えるケースがほとんどなので、借入れしたことが職場にバレにくいといえます。
年収の3分の1の金額を超えて新たに借入れする場合は、収入証明書を用意しておきましょう。金融機関は収入証明書のチェックにより、借入額にふさわしい返済能力があり、貸し倒れリスクがないかを確認します。
収入証明書として求められるのは、源泉徴収票や給与明細などが一般的です。納税通知書や所得証明書、確定申告をしている人は確定申告書も選択肢に入ります。
年収の3分の1を超える金額でなくても、1社の借入額が50万円以上、または他社からの総借入額が100万円以上の場合も、収入証明書を求められると覚えておきましょう。
たとえば、借入中の会社に連絡して滞納や延滞額を確認し、できる範囲で返済してみてください。滞納や延滞をしたかわからない場合は、CICやJICCなどの信用情報機関に問い合わせて確認しましょう。
お金を借りる方法には複数の選択肢があります。消費者金融や銀行のカードローンよりも低金利な借入方法もあるため、自分の状況に適したお金の借り方を検討してみましょう。
以下のコンテンツでは、お金を借りるための複数の方法を紹介しています。条件に合えば比較的低金利で借りられる目的別ローンや公的融資も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
たとえば、「必ず貸します」などとプロフィールに書いているSNSのアカウントは、違法業者による個人間融資の可能性が高いため接触してはいけません。「低金利で融資」「他店で断られた人も大丈夫」などと記載した貸金業者は、違法な貸付を行う闇金の可能性があります。
貸金業者として営業するには登録番号の表示が義務付けられているため、公式サイトやチラシに「日本貸金業協会会員 第〇〇号」と登録番号があるか確認しましょう。登録番号が嘘の場合もあるので、金融庁のWebサイトで確かめることも大切です。
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