さまざまな要因によって通信速度が遅いと悩まされることもある光回線。回線速度が遅くなる原因は何か、どのように対処すればいいのかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、光回線の速度が遅くなる原因や対処法を解説します。光回線を快適な速度で使えるように、本記事を参考にしてみてください。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
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光回線が遅いと感じたら、まずは実際の速度を計測し、十分なパフォーマンスを発揮できているか確認してみましょう。スピードテストと検索すると、Googleの速度テストツールや速度を測定できるサイトが表示されます。一般的に、サイト上でボタンをクリックすれば速度の測定が可能です。
測定する際、データを送信するアップロードの速度が知りたい場合は上り速度、データを受信するダウンロードの速度が知りたい場合は下り速度を確認しましょう。
実際の速度がわかったら、利用用途に適した回線速度が出ているかどうかを、動作ごとの通信速度の目安と照らしあわせてみてください。
動作ごとに必要な通信速度の目安は、LINEやメールの送受信が1~3Mbps、動画の視聴やサイトの閲覧が3〜10Mbps、高画質の動画視聴が25~30Mbps、オンラインゲームが30〜100Mbpsとされています。実際の速度が目安に達していない場合は、快適に通信するのが難しい状態と判断できるでしょう。
光回線の速度が低下する原因は、パソコンのOSのバージョンが古い、接続方法に問題があるなどさまざまです。ここでは、光回線の速度が遅いときに考えられる原因を5つ解説します。
パソコンのOSが最新のバージョンではない場合、光回線の接続方式に対応していない、最適化されていないなどが原因で通信速度が遅くなることがあります。
OSの更新で改善されることもありますが、すでにサポートが終了しているOSを使っている場合などは通信速度が低下しやすいでしょう。ちなみに、サポートが終了しているOSはセキュリティに問題が生じる可能性もあるので注意が必要です。
また、パソコンのセキュリティソフトが通信速度に影響を与えることもあります。速度低下の主な原因は、設定の変更が正常に行われなかった、自動でアップデートが実施された、複数のセキュリティソフトをインストールしているなどです。
そのほか、パソコンの端末自体が古く、スペック不足で通信速度が遅くなるケースもあります。通信速度の不具合を感じたら、まずはパソコン側に問題がないかを確認してみましょう。
端末をインターネットに接続するためのルーターやONUなどの不具合も、回線速度が遅くなる原因のひとつです。
周辺機器は電源に常時接続されていることから、熱がこもって不具合を起こすことがあります。また、古い周辺機器を使っている場合は、性能が足らずに通信速度が遅くなることもあるでしょう。
例えばLANケーブルで有線接続する際、十分な性能のLANケーブルを使用していないと、光回線の本来の速度が出ないこともあります。通信速度が遅いときは、周辺機器に不具合が生じていないか、性能に問題がないかをチェックしてみてください。
ルーターの接続方法や接続台数も、光回線の速度に影響を及ぼすことがあります。
例えば、LANケーブルを用いる有線接続と電波で接続する無線接続では、有線接続のほうが通信が安定しています。無線接続をしている場合、障害物や電波干渉による影響を受けて速度が低下したり、通信が不安定になったりしやすいので注意しましょう。
また、ルーターに同時に接続する端末が多すぎることにより、通信速度が低下するケースもあります。使用していない端末があれば、接続を切っておくのが得策です。
そのほかの要因として、周波数帯の違いが速度に影響することも。周波数帯には、電波干渉を起こしやすいものの障害物に強い2.4GHzと、通信が安定しやすい一方で電波の届く距離が短い5.0GHzがあります。
例えば、ルーターから離れている場所で5.0GHzに接続すると、電波が安定せず通信が不安定になることがあるでしょう。または、家電などの電波を発するものがある場所の近くで2.4GHzに接続すると、家電と電波干渉を起こして不具合が生じる可能性があります。
光回線の通信速度に問題があるときは、接続方法や接続台数に問題がないか、適切な周波数帯を利用しているかを見直してみてください。
プロバイダの回線が混雑することも、光回線が遅くなる原因のひとつです。
プロバイダがIPv4 PPPoE方式の場合、アクセスが集中して網終端装置が混雑すると、通信速度が遅くなることがあります。網終端装置とは、光回線とプロバイダを接続する装置のこと。PPPoE方式で通信する際は網終端装置を必ず経由します。
光回線の速度が遅いと感じるときは、同じ地域で同じプロバイダに加入している人が多く、利用時間帯が被っている可能性が考えられるでしょう。
回線の混雑以外に考えられる原因として、プロバイダで障害が発生しているケースが挙げられます。プロバイダの障害情報は公式サイトで確認できるため、速度が遅いと感じた際は障害発生の有無をチェックしてみましょう。
マンションに住んでいる人は、配線方式が原因で通信速度が低下している可能性があります。
マンションの主な配線方式は、光配線方式・LAN配線方式・VDSL方式の3つです。それぞれ対応している最大通信速度が異なるため、配線方式の種類によって通信速度に差が出ることがあります。
通信速度が速いのは、最大通信速度1Gbpsに対応している光配線方式とLAN配線方式です。ただし、LAN配線方式は使用するケーブルによって通信速度が変わり、ケーブルの性能によっては最大通信速度が100Mbpsしか出ません。
これらに対し、電話用ケーブルを使用するVDSL方式の最大通信速度は100Mbpsです。通信速度の単位は1,000Mbps=1Gbpsのため、最大通信速度に大きな差があることがわかるでしょう。
また、マンションは1つの回線を共有しているため、在宅率の高い夜の時間帯などは回線が混雑し、通信速度が遅くなる傾向があります。マンションに住んでいる場合は、設備や配線の仕組みなどによって速度が遅くなることがあると理解しておきましょう。
光回線の速度を改善したいときは、パソコンの再起動や接続方法の見直しなどが有効です。ここでは、光回線の速度が遅いと感じたときの対処法を紹介します。
通信速度が遅いと感じたら、まずはパソコンの再起動やOSのアップデートを試してみましょう。
再起動することで動作環境の不具合が解消され、通信速度が改善することがあります。パソコンの処理速度も通信速度に影響するため、複数のソフトウェアを使用しない、一度に開くブラウザのページ数を抑えるなどを徹底し、処理速度が遅くならないように工夫しましょう。
OSのバージョンが古い場合は、最新バージョンのOSにアップデートすることで速度が改善する可能性があります。一般的に、OSの更新は端末のメニュー画面で操作が可能です。
ただし古いパソコンを利用している場合は、システム要件による制限がかかり、アップデートができないこともあります。システム要件の問題でアップデートができない場合は、新しいパソコンに買い替えることも検討しましょう。
ルーターやONUなどの周辺機器を再起動すると、内部にこもっている熱が放出されることで不具合が解消され、通信速度が改善することがあります。
まずはルーター、ONUの順番で電源を切りましょう。電源がオフになったことを確認してからONUの電源を入れ、次にルーターの電源をオンにすれば再起動は完了です。周辺機器が古い場合は再起動しても改善されない可能性があるので、必要に応じて買い替えを検討してみてください。
なお、LANケーブルでルーターに接続している場合は、LANケーブルの規格であるカテゴリを確認してみましょう。カテゴリはケーブルに表記されており、数字が大きくなるほど通信速度が速くなります。光回線の性能を活かせるカテゴリの目安はCAT6以上です。
LANケーブルについて詳しく知りたい人は、実際に製品を購入したうえで検証している以下の記事をチェックしてみてください。LANケーブルの選び方なども解説しているため、製品を選ぶ際に役立つでしょう。
通信速度を改善したいときは、接続方法の見直しも有効です。
無線で接続していて速度が遅いと感じるときは、有線接続に切り替えてみましょう。有線接続は無線接続よりも通信が安定しているため、通信速度の向上が期待できます。
無線接続をする場合は、周波数帯を切り替えることで通信状況が良くなることも。周波数帯には2.4GHzと5.0GHzの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。より快適に通信したいなら、状況に応じて適切な周波数帯を利用しましょう。
2.4GHzは障害物に強く、壁や扉越しでも通信しやすいため、ルーターから離れた場所で通信する際に適しています。5.0GHzは電波干渉の心配がないものの、電波が遠くまで届きにくいのが特徴です。近くに家電がある場所や、ルーターの近くで通信する際に利用するとよいでしょう。
ルーターの設置場所に問題がある場合は、別の場所に置くことで速度が改善する可能性があります。
キッチンやウォーターサーバーなどの水回りは電波が通りにくく、通信速度の低下につながることも。また、電子レンジやBluetooth機器などの近くでは電波干渉が起こり、速度が遅くなることがあります。
水回りや家電の近くにルーターを置いている場合は、設置場所を見直してみましょう。ルーターの設置場所として推奨されるのは、接続したい端末との距離が近く、家の中心かつ床から1~2m離れた場所です。
家の真ん中や端末の近くにルーターを設置するのが難しい場合は、Wi-Fi中継器を設置する方法もあります。Wi-Fi中継機を設置すると電波が届く範囲を広げられるため、ルーターから離れた場所でも通信しやすくなるでしょう。
以下の記事では、おすすめのWi-Fi中継機を紹介しています。Wi-Fi中継機の特徴や選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
利用中のサービスがIPv4 PPPoE方式の場合は、IPv6 IPoE方式の光回線に乗り換えることで通信状況が改善する可能性があります。IPv6とは、従来のIPv4に比べてIPアドレスの数が桁違いに多く、通信速度の向上が期待できる新たな通信方式のことです。
IPv4 PPPoE方式は網終端装置の経由が必須であり、混雑時には通信速度が遅くなることも少なくありません。その点、IPv6 IPoE方式は網終端装置を経由せずに通信できるため、網終端装置の混雑によって速度が低下する心配がないでしょう。
なお、IPv6回線への移行が広まりつつあるものの、現状はIPv4回線にしか対応していないインターネットコンテンツも存在します。可能であれば、IPv4回線とIPv6回線に自動で切り替わるIPv4 over IPv6対応のサービスを選ぶのがおすすめです。
ただし、賃貸では管理会社や大家が指定するサービスしか加入できないことがあるので、事前に確認しておくといいでしょう。
以下の記事では、IPv6対応の光回線・プロバイダを徹底的に比較しています。IPv6の概要やサービスの選び方なども解説しているので、IPv6の詳細が知りたい人は参考にしてみてください。
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