Android TVが搭載され、アプリやゲームを大画面で楽しめるオリオン(ORION) AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501。インターネット上では「FHDでも画質はきれい」と評判です。一方で「音質は最低限で聞き取りにくい」「操作しても反応鈍く、動作が遅い」との口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、オリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501を含むチューナーレステレビ全10商品を実際に使ってみて、パネルの性能・画面の見やすさ・画質・音質・動作速度・ネット対応・ゲーム機能を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
オリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501は、メリハリのある映像を楽しみたい人におすすめです。映像と音の専門家と一緒にパネル性能を測定すると、コントラスト比は3956:
1でした。比較したなかには500:1ほどの商品もあったのに対し、最低輝度も0.062と低く明暗の表現が得意。夜景の奥行も表現でき、臨場感を味わえるでしょう。
4K映画はノイズが目立ったものの、評判どおりFHDでも高画質です。色域が広く制作者の意図に沿った色味を再現できていました。ただし、視野角は狭く、斜めからだと白っぽく見えます。大人数での視聴にはあまり向いていないため、正面から見るのがおすすめです。
謳い文句どおり、迫力のあるサウンドも楽しめます。専門家と確認すると、クリアな音質で音の広がりを感じました。比較したなかには直線的に聞こえる商品もあったのに対し、没入感が得られます。上位商品ほど低音の迫力はなく、情報量も少なめですが、口コミのように聞き取りにくいと感じるときは設定を調整するとよいでしょう。
動作が速いのも魅力的。アプリの起動や動画の再生も速めでしたが、とくに本体の起動は約39秒とスピーディでした。比較した比較した全商品の平均の約53秒(※執筆時点)を大きく下回っており、「動作が遅い」との口コミを払拭しています。リモコンも使いやすく、外部入力ボタンは非搭載ながら、アプリに直接アクセスできて便利でした。
ゲーム機能も充実しています。専用ソフトで測定すると、映像を1秒間に表すリフレッシュレートは4Kで60Hzを記録しました。比較したなかには非搭載の商品もあったALLMモードも搭載。応答速度は2.5msと速く、一般的なゲームなら遅延を気にせずきれいな画面で快適にプレイできるでしょう。
価格は執筆時点で税込54,800円(公式サイト参照)。比較したなかでは高めですが、謳い文句どおりの高精細な映像を考えれば納得の値段です。少人数で映画・ゲームを楽しみたい人にはぴったりですよ。65・75インチも販売されているので、ぜひ検討してみてくださいね。
実際にオリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
オリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Xiaomi
チューナーレステレビならコレ!国内大手メーカーに匹敵する画質性能
今回ご紹介するオリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501は、「Android TV™でテレビをよりスマートに、もっと便利に」と謳う商品。Android TV™を搭載していて、はじめからNETFLIX・YouTubeなどのアプリがインストールされています。
さらにGoogle Playも搭載。プリインストールされているもの以外のアプリもインストールできるので、きれいな大画面でお気に入りのゲームやアプリを楽しめますよ。
販売元のオリオン株式会社は、1958年に創業した福井県の企業。電気製品の基板設計のほか、ソフトウェア・TV・スピーカーシステムのなどの開発を手掛けています。TVシリーズはチューナーレステレビ以外にも、4K・ネット動画対応のものや、デザイン性に優れた商品を提供しています。
4Kに対応しており、高精細で迫力のある映像で臨場感を楽しめると謳っています。さらに、Dolby Vision®形式のHDR信号に対応し、高コントラスト・驚異的な輝度・色彩のよさをアピール。MEMC(フレーム補正技術)も搭載しており、残像感の少ないなめらかな映像を楽しめるでしょう。
ゲームプレイにも対応しています。ALLM(自動低レイテンシーモード)で、入力機器に連動して自動的に低遅延モードに切り換える仕様です。
なお、本品のスペックは以下のとおりとなります。
検証に使用したSAUD501は50型ですが、ほかにも24・32・40・65・75型と幅広いサイズを展開しています。50型以上は全て4K、40型以下はFHDと画面の種類が変わるので、用途に合わせて選びましょう。
無駄を排除したスタイリッシュなデザインを採用。黒い縁(ベゼル)が狭い設計のため、大画面でも本体サイズが抑えられていて邪魔になりにくいですよ。
Chromecast built-in™を使えば、スマートフォンの動画・写真をテレビの大画面で視聴可能。コンテンツに合わせて音響・サラウンド設定ができる、Dolby Audio™も搭載されています。より立体感のあるサウンドを楽しみたいときは、Dolby Atmos®対応の外部スピーカーの導入も検討してみてくださいね。
リモコンは音声入力に対応。Googleアシスタントボタンを押せば声でテレビ操作ができる仕様です。プリインストールアプリへのダイレクトボタンも搭載していて、操作がしやすいでしょう。
今回は、オリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501を含むチューナーレステレビ全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、画質とパネルの性能を検証しました。
画質の検証では外光を遮断した室内で各商品を初期設定に統一。映像と音の専門家・折原一也さんに協力していただき、3種類の映像を視聴。コントラスト・立体感・色のバランス・安定感・なめらかさなどを確認しました。
パネルの性能検証では折原さんの評価にくわえ、専門機器を使用して測定。色の正確さ・色域・コントラスト比を数値化し、オーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三さん監修のもと評価しました。
パネルは高性能。測定した結果、コントラスト比は3956:1・最大輝度は245.3・最小輝度は0.062を記録しました。比較したなかにはコントラスト比が500:1程度の商品もあったのに対し、多彩な表現ができるでしょう。
最小輝度が低いのもポイントです。比較したなかには0.5を超えるものもあったのに対し、0.062と非常に低く深い黒の表現が得意。夜景の映像もくっきり映し出せるため、謳い文句どおり臨場感を味わえそうです。
比較した結果、色域はどの商品も大差なく、本商品も制作者の意図に沿った色味を表現できる性能でした。オーディオ・ビジュアル評論家は、「調整機能で補正できるので、それほど気にしなくてよい」とコメントしています。
実際に映像と音の専門家と一緒に視聴してみても、ネット配信・YouTubeは高精細でした。「FHDでも画質はきれい」との口コミにも頷けます。
比較した商品では色域が広く、コントラスト比が高い商品ほどリアリティのある映像が表現できる傾向が。本品はどちらも優秀な結果で、Dolby Visionの性能を存分に発揮しているといえるでしょう。
一方、4K映画ではノイズが気になりました。とはいえ、比較した一部商品のように平坦に見えるといったことはありません。
続いて、画面の見やすさの検証です。
斜め45度と正面から撮影した画面を見比べて、輝度・色がどれほど変化しているかで視野角をチェック。さらにパネルを設置して、斜め45度から見た際の映り込みを映像と音の専門家・折原一也さんに評価していただきました。
その結果、視野角が狭く画面は見やすいとはいえない結果に。斜めからでは白っぽさが気になりました。写り込みもややあり、性能はあまり高くありません。
比較した商品では、KONKAの機種が斜めから見ても見やすい傾向がありました。とはいえ、本品も正面からならパネル性能の高さが際立つ、きれいな映像が楽しめます。大人数で見るのは不向きですが、少人数であれば問題ないでしょう。
次に、音質の検証です。
映像と音の専門家・折原一也さんの協力のもと、画質の検証と同じ3種類の映像を視聴し、総合的な音質を評価しました。なお、音質設定は初期設定の状態で検証しています。
その結果、音の広がりを感じられました。比較したなかには音が直線的に聞こえる商品が多かったのに対し、謳い文句どおりの迫力のあるサウンドが楽しめました。ライブ映像や映画鑑賞で没入感を得やすいでしょう。
一方で、低音域はやや弱め。音の情報量が少なく、口コミどおり聞き取りにくさを感じる人もいるかもしれません。とはいえ、音のクリアさは上位商品と変わらぬクオリティです。気になる人は音響・サラウンド設定で調節してみてくださいね。
次は、動作速度の検証です。
以下の動作を行い、それぞれにかかった時間を測定。速いものほど高評価としました。
その結果、動作は快適に行えました。テレビの起動時間は約39秒。比較した商品の平均起動時間が約53秒(※執筆時点)だったことをふまえると、かなり速いといえるでしょう。
アプリの再生は約19.55秒・動作の再生は約3.67秒と、いずれも比較した商品のなかではスピーディ。「操作しても反応鈍く、動作が遅い」という口コミを払拭しました。
<測定結果>
平均値は執筆時点
最後に、ネット対応・ゲーム機能の検証です。
ネット対応については、リモコンのアプリボタン・OSの使いやすさ・ハンズフリー対応かをチェック。ゲーム機能については、ゲームモードと低遅延モードの有無・リフレッシュレートの高さ・遅延の少なさを確認しました。遅延の少なさについてはLeo Bodnarの「4K HDMI Video Signal Lag Tester」を使用して測定しています。
OSはAndroidで、リモコンにはYouTube・Amazon Prime Video・Netflixへのダイレクトボタンを搭載していました。主要なアプリにサッとアクセスできて便利ですよ。比較した多くの商品が同様で、リモコンとOSにおいては差がありません。
一方で外部入力ボタンがなく、ハンズフリー非対応な点は物足りなさを感じました。
ゲーム機能は充実しています。自動でゲームモードに切り替わるALLMを搭載。ゲームモードの応答速度は2.5msと速く、リフレッシュレートも4Kで60Hzあるので、遅延はそれほど気にならないでしょう。
比較したなかにはゲームモード・ALLM非対応の商品もあったことをふまえると、2つとも搭載しているのは魅力的です。動画サービスの視聴だけでなく、日常的にゲームをする人にもおすすめですよ。
サイズ展開 | 50V型、65V型、75V型 |
---|---|
コントラスト比 | 2235:1 |
最大輝度 | 236.9cd/m2 |
良い
気になる
本体幅 | 111.7cm |
---|---|
画面の種類 | 4K液晶テレビ |
本体奥行 | 21.2cm |
本体高さ | 70.1cm |
重量 | 9.8kg |
画面サイズ | 50V型 |
テレビ本体の起動時間 | 5.4秒 |
アプリの起動時間(YouTube) | 4.4秒 |
Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、U-NEXT、Hulu、ABEMA、FOD |
音声操作 | |
色域の広さ | 57.7% |
色の正確さ | ΔE2.54 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
オリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501は、オリオンのオンライン店舗で購入可能です。値段は執筆時点で税込54,800円(公式サイト参照)でした。
楽天市場やYahoo!ショッピングなどでも販売されており、Amazonは公式ショップが出店しています。ポイントを利用したい人は、セールのタイミングで買いたい人は、こちらもチェックしてみましょう。
実物を見て買いたい場合は、家電量販店に足を運んでみてください。取扱店舗が公式サイトで確認できなかったので、最寄りの店舗に在庫の有無を問い合わせましょう。
最後に、ほかのおすすめ商品をご紹介します。
EDIONの50P63Eは、鮮明な映像が際立った商品です。高コントラストなだけでなく、最小輝度が非常に低く夜景の黒味もくっきり。比較したほかの商品を圧倒するきれいさでした。サウンドもよく、情報量の多さ・低音の迫力に満足できますよ。Google TVを搭載していて、見たい作品の検索も簡単です。
KONKA UM43QR680Nは、視野角の広さが魅力です。斜めから見ても画質に変化が少ないため、大人数で見るのにもぴったりですよ。最大輝度が高いのも特徴で、日中の外光が差す時間帯でも視聴しやすいでしょう。執筆時点で3万円台と、少し予算も抑えられます。
サイズ展開 | 50V型、43V型 |
---|---|
コントラスト比 | 8156:1 |
最大輝度 | 244.7cd/m2 |
本体幅 | 111.2cm |
---|---|
画面の種類 | 4K液晶テレビ |
本体奥行 | 25.7cm |
本体高さ | 68.9cm |
重量 | 8.7kg |
画面サイズ | 50V型 |
テレビ本体の起動時間 | |
アプリの起動時間(YouTube) | |
Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、Disney+、U-NEXT、Apple TV、ABEMA、FOD、GYAO!、Rakuten TV |
音声操作 | |
色域の広さ | 不明 |
色の正確さ |
TCL 50V型4K対応液晶 チューナーレススマートテレビ 50P63Eをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
本体幅 | 95.6cm |
---|---|
画面の種類 | 4K液晶テレビ |
本体奥行 | 23.7cm |
本体高さ | 62.4cm |
サイズ展開 | 43V型 |
重量 | 6.5kg |
録画機能 | 不明 |
画面サイズ | 43V型 |
画素数 | 不明 |
Dolby Atmos対応 | |
ALLM | 不明 |
VRR | 不明 |
映像処理エンジン | 不明 |
4Kアップコンバート | 不明 |
HDR方式 | HDR10 |
HDR調整機能 | 不明 |
HDR対応 | |
倍速機能 | 不明 |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、U-NEXT |
自動録画機能 | 不明 |
音声操作 | |
画面分割(2画面機能) | 不明 |
ディスプレイの種類 | |
低遅延モード | |
パネルの種類 | IPS方式 |
スマートスピーカー連携 | Google アシスタント |
映像モード | 動画 |
搭載チューナー | 不明 |
4Kチューナー | 不明 |
チューナーレステレビ | |
同時録画数 | 不明 |
倍速再生 | 不明 |
チャプター送り | 不明 |
ネットワーク | Bluetooth、無線LAN、Google |
AirPlay対応 | 不明 |
接続端子 | HDMI端子、LAN端子、ヘッドホン出力端子、ビデオ入力端子、USB端子 |
4K/120Hz対応 | 不明 |
適正視聴距離(目安) | 0.8m |
年間消費電力量(目安) | |
年間電気代(目安) | |
待機時消費電力 | 1W |
ブルーレイ内蔵 | 不明 |
DVDプレイヤー内蔵 | 不明 |
PCモニター向き | 不明 |
ゲームモードあり | 不明 |
コントラスト比 | 505:1 |
最大輝度 | 321.3cd/m2 |
最小輝度 | 0.635cd/m2 |
色域の広さ | 不明 |
ポータブルテレビ | 不明 |
スタンド付き | 不明 |
フック付き | 不明 |
Google TV搭載 | 不明 |
ショートカットボタンあり | 不明 |
Fire TV搭載 | 不明 |
ハンズフリー機能 | 不明 |
国内メーカー | 不明 |
総合出力 | 20W |
KONKA チューナーレススマートテレビ UM43QR680Nをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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