画面の枠がほとんど目立たないデザインが特徴の、KONKA チューナーレススマートテレビ UM43QR680N。インターネット上では「値段が安いのに画質もよい」と評判ですが、実際に口コミどおりなのかと気になって購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のEDIONやドン・キホーテなどのチューナーレステレビとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、チューナーレステレビ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
テレビ・プロジェクターなどの映像家電や、ノートパソコンやプリンターなど家電全般の比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。キャリブレーションソフトを用いたテレビ・プロジェクターの画質測定を設計したり、ノートパソコンのベンチマークテストに取り組んだりしてきた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
KONKA チューナーレススマートテレビ UM43QR680Nは、よくながら見する人におすすめです。IPSパネルを採用しており、正面と斜めで見え方の違いが少ないのが特徴。比較した商品には斜めから見ると白っぽくなるものもあったのに対し、実際に画面を確認した映像と音の専門家から「輝度・色があまり変化しない」と高く評価されました。
最大輝度が321.3cd/m2と高いのもポイント。比較した多くの商品が最大輝度250cd/m2前後だったのに対し、明るいので日中もよく見えるでしょう。画面への映り込みも少ないですよ。本体の起動は1分程度とやや遅かったものの、動画アプリの起動は約8秒と速く、一度ONにすれば快適に使えそうです。
一方で、4K映像対応モデルながら解像感に欠けるのは惜しいところ。色域は十分な広さでしたが、コントラストが弱く、4K映像では物足りなさを感じました。YouTube動画は、専門家から「ノイズがやや大きく出ている」と指摘されています。映画モードは色味が緑や赤に寄っていたので、調節機能で補正しましょう。
音が筐体の中にこもりがちで、音割れしそうな不安定さがあるのも気がかり。比較した商品の多くが内蔵スピーカーでは満足感に欠けたものの、なかには大手テレビメーカーと変わらぬ高音質を楽しめた商品もありました。音の広がりや低音の強さは感じられただけに惜しいところです。
応答速度が18.6msと遅くゲームモードもないため、ゲーム用途にもあまり向いていません。とはいえ、Android TVを搭載しており、リモコンのアプリボタンは充実しています。主要な動画サイトを楽しめるため、ながら見メインであれば十分でしょう。
43インチの値段は、ECサイトで3万円台です。「高画質・高音質による臨場感を楽しめる」との謳い文句とは異なり、どちらも上位商品には一歩及ばなかったものの、価格は1~2万円ほどリーズナブル。口コミで評価されていたように、コスパはよいといえます。ながら見したい人や大人数でテレビを見たい人は、ぜひ候補としてみてくださいね。
今回紹介するUM43QR680Nは、中国広東省に本社を置き40年以上の歴史を持つ大手家電メーカー、康佳集団が販売するKONKA チューナーレススマートテレビ。画面フレームがほとんどないベゼルレスデザインを採用しており、画面いっぱいに映像を楽しめるのが特徴です。
そもそもチューナーレステレビとは、地上波やCS・BS放送を受信するチューナーが非搭載のテレビのこと。本商品もインターネットに接続し、GooglePlayストアからアプリをダウンロードして動画コンテンツを視聴します。
KONKA 680 seriesは24~65インチまで、全6サイズ展開。検証で使用した43インチを含む大画面モデルは4K対応、24・32インチは4K非対応です。
搭載されたAndroid TVには、Googleアシスタント・GooglePlayストア・ChromeCastも組み込まれています。アプリで動画を再生するだけでなく、音楽再生やスマートホームデバイスの制御なども可能です。音声コントロールリモコンも提供されており、Googleアシスタントを通して声だけでスマートにコントロールできますよ。
<スペック>
設置方法は、スタンドまたは壁掛けの2パターン。背面に壁掛け金具やアームなどに取りつけるためのネジ穴規格、VESA規格(200×200mm)がありますよ。絵画のように壁に設置すれば、スタイリッシュなインテリアになるでしょう。
今回はKONKA チューナーレススマートテレビ UM43QR680Nを含む、チューナーレステレビ全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、画質とパネルの性能を検証しました。今回は、映像と音の専門家である折原一也さんに協力いただいています。
画質の検証は、外光を遮断した室内で視聴環境を一定にして行いました。画質の設定は初期設定とし、4K映画・ライブ映像・YouTubeの3種類の映像を視聴。それぞれの映像で重要な、解像感やコントラスト、立体感などを評価ポイントとしてチェックしました。
パネルの性能は折原さんの評価に加え、オーディオ・ビジュアル評論家の鴻池賢三さんに協力いただき、テレビの基本性能を高精度な業務用機器で測定。色の正確さ・色域の広さ・コントラスト比を評価しました。
本商品がとくに優れていたのは最大輝度。比較した商品の多くが最大輝度250cd/ms前後だったのに対し、321.3cd/m2とトップクラスの明るさでした。外光で見づらくなりがちな日中も視認性は良好です。
YouTube動画を視聴した際は、「ノイズが気になる」とのコメントも。パネル性能で確認したとおり色域は問題なかったものの、上位商品ほど高画質とはいえず、まずまずの評価です。
次に、画面の見やすさを検証しました。
映像と音の専門家の折原一也さんに協力いただき、視野角と映り込みをチェック。視野角については斜め45度と正面を比較し、映り込みは斜め45度から見た場合を評価しました。
商品の前にパネルを設置しても、画面への映り込みは気になりません。部屋のレイアウトなどによって斜めから画面を見るしかない場合にも、見えにくさを感じにくいでしょう。
続いて、音質を検証しました。
引き続き折原一也さんに協力いただき、音質は初期設定の状態で4K映画・ライブ映像・YouTubeの3種類の映像を視聴。各映像の特性に合わせて、音の立体感や低音の迫力、音の広がりや聞き取りやすさなど評価のポイントを設定し、総合的に評価しました。
比較した上位商品は大手メーカーのテレビに引けをとらない高音質だったのに対し、多くの商品は音が筐体の中にこもって直線的に聞こえる傾向が。本商品もメーカーは優れた優れたサラウンドサウンドを謳っていますが、音を楽しむにはやや物足りないでしょう。
次は、動作速度の検証です。
以下の3種類の動作を行い、それぞれにかかった時間を計測しました。
ただし、本体の起動は平均64.54秒とかなり時間がかかりました。比較したチューナーテレビはいずれも起動が遅い傾向があり、平均値は約53秒(※執筆時点)です。とはいえ速い商品は約40秒で起動できており、急いで見たい番組があるときはじれったく感じるかもしれません。
とはいえ、本体さえ起動すればアプリの立ち上げはスムーズ。頻繁に電源オンオフを繰り返さないのなら、使い勝手のよい商品ですよ。
最後に、ネット対応・ゲーム機能を検証しました。
ネット対応は、リモコンのアプリボタンや内臓OSの使いやすさ、ハンズフリー対応かどうかを加点方式で評価。ゲーム機能は、ゲームモードの有無やリフレッシュレートの高さ、遅延の少なさなどを評価しました。
Googleが提供しているAndroid TVを搭載しているため、声で操作できるGoogleアシスタントやGooglePlayストアにも対応。アプリをダウンロードしてテレビの大画面でも楽しめますよ。
比較したなかには、リモコンにより多くのショートカットボタンを備えた商品もありましたが、ネット対応に大きな差は見られません。
高いほどなめらかな映像になるリフレッシュレートは、4K60Hzと一般的な値。低遅延モードと高画質モードを自動的に切り替える「ALLM」は非搭載です。映像の視聴であれば問題ありませんが、スピード感があるゲームの操作はしにくいでしょう。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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最後に、高音質・高画質な商品をご紹介します。
EDIONの50V型4K対応液晶 50P63Eは、チューナーレステレビの想像を超える音質・画質が魅力。黒がくっきり映る鮮明な映像で、正面から見た画質は一般的なテレビに引けをとりません。音質も繊細で、映画鑑賞時は臨場感も味わえました。応答速度が速く、ゲームを楽しむにもぴったりです。
オリオンのAndroidTV搭載 SAUD501は、高いコントラスト比でメリハリのある映像が楽しめます。音質もクリアで、ライブ映像や映画鑑賞の没入感を高める広がりが感じられました。本体の起動時間が39秒とかなり速かったため、動作の快適性を求める人にもおすすめですよ。
サイズ展開 | 50V型、43V型 |
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コントラスト比 | 8156:1 |
最大輝度 | 244.7cd/m2 |
本体幅 | 111.2cm |
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画面の種類 | 4K液晶テレビ |
本体奥行 | 25.7cm |
本体高さ | 68.9cm |
重量 | 8.7kg |
画面サイズ | 50V型 |
テレビ本体の起動時間 | |
アプリの起動時間(YouTube) | |
Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、Hulu、Disney+、U-NEXT、Apple TV、ABEMA、FOD、GYAO!、Rakuten TV |
音声操作 | |
色域の広さ | 不明 |
色の正確さ |
TCL 50V型4K対応液晶 チューナーレススマートテレビ 50P63Eをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
サイズ展開 | 50V型、65V型、75V型 |
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コントラスト比 | 2235:1 |
最大輝度 | 236.9cd/m2 |
良い
気になる
本体幅 | 111.7cm |
---|---|
画面の種類 | 4K液晶テレビ |
本体奥行 | 21.2cm |
本体高さ | 70.1cm |
重量 | 9.8kg |
画面サイズ | 50V型 |
テレビ本体の起動時間 | 5.4秒 |
アプリの起動時間(YouTube) | 4.4秒 |
Dolby Atmos対応 | |
映像配信サービス | YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、DAZN、U-NEXT、Hulu、ABEMA、FOD |
音声操作 | |
色域の広さ | 57.7% |
色の正確さ | ΔE2.54 |
オリオン AndroidTV搭載 チューナーレス スマートテレビ SAUD501をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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