Google Pixel 6aをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

画面性能はハイエンドモデルにはおよばないものの、自然な鮮やかさを表現できる有機ELディスプレイを搭載しまずまずの評価を獲得。「発色が自然のものに近く、明暗差もしっかり感じられる」と、5名のモニター全員から高評価でした。

解像度も1,080×2,400ピクセル（FHD+）と、ミドルレンジとしては一般的ですが、「細かい模様も潰れないほど繊細」と称賛のコメントが寄せられています。光の微妙なニュアンスも表現できており、スマホのディスプレイとしては十分な画質です。

ただし、画面の書き換え頻度を示すリフレッシュレートは最大60Hzと最低限。動きの多いゲームなどでは、カクカクした動作になる場合があるでしょう。

【仕様】

• パネル種類｜有機EL
• 映像表現技術｜HDR サポート
• 解像度｜1,080×2,400（FHD+）
• リフレッシュレート｜60Hz

耐久性も良好です。本体の側面は合金製フレームで強度を高め、カバーガラスにも衝撃に強いGorilla Glass3を採用しています。

IP67に準拠した防塵・防水性能があり、防水に関しては一時的に水中に沈めても影響を受けないレベル。入浴中やアウトドアシーンでも水没を気にせず楽しめますよ。

そのほかの細かなスペックは、以下のとおりです。

1. おサイフケータイ｜○
2. SDカードスロット｜×
3. ストレージ｜RAM：6GB/ROM：128GB
4. イヤホンジャック｜×
5. 生体認証｜○（画面内での指紋認証）
6. デュアルSIM対応｜○（nanoSIM・eSIM利用可能）
7. モード切り替え｜×
8. 除菌対応｜×
9. 専用スタイラスペン対応｜×

ディスプレイ上に指を乗せるだけの画面内指紋認証も便利。画面ロック解除やキャッシュレス決済で、1日何十回も使用する生体認証がスムーズに行えます。おサイフケータイなどの機能も備えており、付加機能は必要十分といえるでしょう。

一方、メインストレージは128GBの1種類のみ。microSDカードにも対応していないので、ペットや子どもの動画や写真をたくさん撮る人は、外部ストレージなどの対策を検討しておいてくださいね。

音声データの圧縮方式であるBluetoothコーデックは、ハイレゾ並みの高音質が期待できるLDACに対応。スピーカーはステレオに対応し、ゲームや動画で立体感のあるサウンドを楽しめますよ。

なおイヤホンジャックはないので、イヤホンはBluetoothで接続しましょう。

処理性能を示すベンチマークスコアは、約73万点を記録しました。これは上位モデルにあたるPixel 6 ProやPixel 6と同等の結果です。

スマホが一度に処理できる容量を表すRAMは6GB。ハイスペックモデルでは8GB以上のものも目立ちますが、SNSや動画アプリ・ゲームなど普段使いには十分な容量です。複数のアプリを起動していても、スムーズに操作するでしょう。

今回の検証では、SoCに「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1」を搭載したハイエンドモデルが軒並み90万点前後の高得点を記録。50万点以上の数値があれば、ゲームや動画視聴などもスムーズに動作するとされています。

Pixel 6aのSoCには、Googleがはじめて独自開発した「Google Tensor」を搭載しています。SoCとは、システムの動作に必要な機能を詰め込んだ半導体チップのこと。Pixel 6シリーズは、上位機種を含めてすべて同じSoCを搭載しています。

本商品も全体平均の50万点弱を大きく上回る処理性能があり、重たい3Dゲームもなめらかに動くでしょう。

ゲームや動画を長時間続けると、スマホの発熱が気になりますよね。そこでスマホに15分間負荷をかけ続けた状態で、どれほど温度が上がるのかサーマルカメラでチェックしました。

ネット上では「発熱しやすい」という口コミも見られますが、実際に測定すると本体の温度は39.6℃。検証では大半の商品が40度以上を記録したため、本商品は比較的発熱しにくいスマホといえます。

充電100%の状態から動画を6時間再生したところ、バッテリーは68%残りました。「電池持ちが悪い」との口コミが見られましたが、検証した全商品の平均値を大きく上回り、バッテリー持ちは高評価です。

バッテリーは4,410mAhとまずまずの大容量。よく使うアプリを認識して自動でメリハリをつけた電力供給をする自動調整バッテリーなので、長時間スマホを楽しめるでしょう。

急速充電器で充電すると、30分で46%まで回復しました。「数分の充電で数時間使える」との謳い文句どおりの充電速度といえます。

ただしワイヤレス充電には対応していません。スマホ購入時にType-Cのケーブルが付属しますが、コンセント接続のアダプタが必要な場合は別途購入する必要があります。

検証では、基本的にどのモードでも彩度を誇張しすぎることなく落ち着いた発色の仕上がりに。通常撮影では、よく見るとざらつきを感じるという指摘があったものの、「スマホカメラとしては十分」とモニターの反応はおおむね良好でした。

ズームはノイズが目立ちやや苦手な印象ですが、動画も細かくくっきり映ると好評。通常撮影と比べると鮮やかさは控えめですが、手ブレはよく補正されており、きれいな動画を楽しめます。カメラ機能に不満との口コミもありますが、まずまずの実力でした。

インカメで撮ると多少荒さが出るものの、まずまずの解像度で仕上がります。通常撮影よりも暗くなりがちなので、できるだけ明るい場所で撮るなど工夫すると満足度が上がるでしょう。

夜景モードを搭載し、暗いシーンも比較的きれいに写し出しました。暗い部分はノイズや潰れが見受けられるものの、メインの被写体は明るく繊細に写っていると好評でした。誕生日やムードのあるレストランなどでも、しっかり記録を残せるでしょう。