8インチサイズで持ち運びに便利と謳うAndroidタブレット、Orbic TAB 8 4G。「タブレットとしての処理性能は十分」と評判です。一方で、「画面の解像感がやや粗い」という口コミも存在するため、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のAndroidタブレットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説します。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、Androidタブレット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Orbic TAB 8 4Gは、WebページやSNSの閲覧目的で、手頃なモデルの購入を考えている人におすすめ。処理性能を示すベンチマークスコアは平均289,804ptでした。高評価基準の30万ptにはやや及ばなかったものの、比較した同じ2万円台の商品内では高め。「タブレットとしての処理性能は十分」という口コミどおり、日常使いには問題ないレベルです。
スクロール時のカクつきも気になりませんでした。使用したモニターからは「タッチ感度があまり高くない」との声もありましたが、「スムーズに操作できた」との意見が多数。メモリ容量が3GBと少なくマルチタスクには向かないものの、SNSやWebページの閲覧程度ならサクサク行えるでしょう。
発熱しにくいのも魅力。動画を10分再生したあと表面温度を測ると最高32.4℃と、人肌より低い温度でした。比較したなかには40℃を超える商品も見られたのに対し、長時間持っていても熱さは気になりにくいでしょう。8インチサイズで片手持ちしやすいうえ、実測値396gと軽量なのもうれしいポイントです。
一方で、「画面の解像感がやや粗い」との口コミどおり、画質のよさは低評価でした。解像度は1,280×800と比較したなかでも低めで、画像を見たモニターは拡大時の粗さを指摘。動画でも繊細な描写が不得意で、人物の表情が読み取れないシーンがありました。スピーカーが1つのみで音響もいま一歩。迫力や臨場感を重視する人には不向きです。
加えて、満充電の状態で動画を再生すると、約3時間4分でバッテリーが切れました。比較した全商品の平均6時間28分(※執筆時点)の半分以下で、こまめな充電が欠かせません。電車や新幹線での移動時など、外出先でも長時間の動画視聴やゲームを楽しみたい人は、ほかの商品を検討してみてくださいね。
Androidタブレットの魅力は、iPadより1~2万円ほど価格が安い点。iPadに処理能力は及ばないものの、画質のきれいさでは肩を並べるモデルが多くあります。動画視聴や通常のゲームなどエンタメ目的に使うなら、5万円以下のAndroidタブレットでも十分でしょう。
今回ご紹介するOrbic TAB 8 4Gは、8インチディスプレイを搭載し、コンパクトなサイズと軽さをアピールする商品。持ち運びやすく手が疲れにくいサイズで、どこでも動画・ゲームを楽しめると謳っています。
販売元のOrbicは、アメリカのニューヨークに本社を置くメーカーです。スマホ・モバイルWi-Fiルーター・ノートPCなど、さまざまなモバイル機器を展開。Androidタブレットの分野では、本品のほかにメモリ4GB・ストレージ64GBを搭載した、10インチディスプレイの「TAB10R 4G」を販売しています。
データ処理を行うCPUにはQualcomm® Snapdragon™ 680 4Gオクタコアを搭載しています。アプリを操作するためのOSにはAndroid 12を採用し、メモリは3GB・ストレージは32GB。通信速度は4Gで、動画視聴から制作作業まで快適に行える設計です。
バッテリーは4,300mAhの大容量で、使用状況によっては終日使えるとアピール。セキュリティやソフトウェアは、常に最新の状態にアップデートされる仕様です。背面1,300万画素・前面500万画素のカメラを搭載しており、SNSへの画像や動画の投稿が簡単と謳っています。
<スペック>
本体サイズは幅12.8×奥行0.925×高さ20.5cmで、重量は約416g。持ち運びに便利なサイズと謳っています。
カラーはブラック1色のみで、好みを選ばないシンプルなデザインです。防塵防水性能はIP52相当。防水性はやや弱めですが、ホコリ・塵は内部に侵入しにくい仕様です。本体のほかに、以下の付属品が同梱されます。
<付属品>
今回はOrbic TAB 8 4Gを含む、Androidタブレット全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、処理性能(ベンチマークスコア)の検証です。
「ANTUTU」のベータ版を使用し、電源に繋いだ状態でベンチマークスコアを測定。2回計測してから平均を算出し、性能がiPad miniに近いモデルほど高評価としました。
測定したベンチマークスコアは平均289,804ptで、高評価基準の30万ptをわずかに下回る結果。ただ、5万円以上の上位商品には及ばないものの、同じ2万円台の商品は平均23万pt程度(※執筆時点)だったなか、価格のわりに処理性能が高めでした。
比較した2万円未満のモデルは動作が重いものが多かったのに対し、動画視聴やWebページの閲覧など、基本的な操作は問題なく行えました。「タブレットとしての処理性能は十分」という口コミもあったように、エンタメを楽しむ程度なら十分満足できそうです。
一方で、搭載メモリが3GBと小さい点は気がかり。比較した商品の過半数が4GB以上だったなか、タブレットとしては物足りない容量です。アプリ・Webページを複数開くと動作が遅くなりやすいため、マルチタスクでも読み込みの速さを求める人には向かないでしょう。
次は、画質のよさを検証しました。
実際に20~50代の男女10名のモニターが、タブレットで画像と動画を観てチェック。画像の解像度・色表現や動画の迫力などを調査し、総合的に評価しました。
「画面の解像感がやや粗い」という口コミどおり、画質はいまひとつでした。解像度1,280×800と比較したなかでも低めで、拡大すると輪郭がぼやけた状態に。上位商品には拡大しても被写体の輪郭がはっきり見えるものもあったなか、精細さに欠ける結果です。
一方、コントラストが高く発色は好評。「明るい色は鮮やかできれい」「彩度はあまり問題ない」との意見が寄せられました。暗い色が不鮮明との指摘もありましたが、下位商品には明るい色と暗い色のメリハリがなくのっぺりして見えたものもあったなか、鮮やかな画像が楽しめます。
<画質のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
動画の画質も、評価が伸び悩みました。煙・炎・砂ぼこりなど細かい部分の画質が粗く、モニターは「鮮明とはいえない」「木々の描写などが粗く、快適に視聴できない」など指摘。人の顔もぼやけて映ることが多く、映画やドラマでは世界観に没入しづらいでしょう。
スピーカーが1つしかついておらず、音が一方向からしか聴こえないのも気がかり。画面を横にするとサウンドに偏りがあり、「聴き取りにくかった」「ステレオで楽しめない」といった声が寄せられました。比較した左右や上下にスピーカーを搭載する商品に対し、音の臨場感は得にくい結果です。
比較したなかでも本品のようにディスプレイが8~9インチのモデルは、画面が小さく映画・動画視聴時に没入感を得にくい傾向に。迫力あるリアルな映像を楽しみたい人は、10インチ以上の高画質なモデルを検討するとよいでしょう。
<動画の迫力についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、タッチ操作の快適さ・発熱のしにくさの検証です。
20~50代の男女10名のモニターが実際に使用して、なめらかにスクロールできるか、小さなボタンを押せるかをチェック。加えて、10分間動画を流したあとの温度をサーモカメラで測定し、長く肌に当たると不快に感じる40℃、低温ヤケドのリスクがある44℃を超えていないか確認しました。
実際に使ってみると、大半のモニターが「スムーズにスクロールできる」と回答。一部のモニターはスクロール時のラグを指摘したものの、カクつきが気になった下位商品に比べ、なめらかに操作できました。
1名から「タッチ感度が低い」との指摘もありましたが、「タッチ操作がなめらか」「問題なく操作できた」など、過半数のモニターから好評。比較した商品には反応が悪く誤タップしやすいものもあったなか、電子書籍やSNSなどをサクサク閲覧できるでしょう。
<タッチ操作の快適さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
10分の動画視聴後に表面温度を測定すると、最も温度が高い場所でも32.4℃でした。比較したなかには40℃以上まで達した商品もあったなか、不快に感じやすい40℃、低温ヤケドのリスクがある44℃を優に下回りました。
比較した結果、最高温度が40℃前後だったモデルは、長時間動画を視聴すると熱さを感じやすい傾向が。本品は人肌よりも低い温度を記録したため、長時間使用しても熱さは気になりにくいでしょう。長めの動画も、スタンドを用意することなく視聴できそうです。
最後に、バッテリー性能・コンパクトさを検証しました。
タブレットの充電が100%の状態で動画を流し、バッテリーが切れるまでの時間を計測。加えて、充電ケーブルやケースを除く1インチあたりの重さを計算し、軽量なものほど高評価としました。
バッテリーが切れるまでの時間を測定したところ、動画を再生できたのは3時間4分でした。約2時間の映画なら1本視聴できる程度。「終日使用が可能」という謳い文句に反し、1日中使用するには物足りない性能です。
なお、比較した全商品の平均は約6時間28分(※執筆時点)と、本品の再生時間の2倍以上。なかには13時間以上動画を再生できたモデルも見られました。本品は通勤・通学時など短い時間での使用には問題ないものの、長時間使用する場合は、充電器やモバイルバッテリーの携帯が欠かせません。
重量の実測値は396gで、1インチあたりの重さは49.5gでした。比較した全商品の平均432.8g(※執筆時点)より軽量で、携行性に優れているといえます。
画面は8インチと片手で持ちやすいサイズ。検証では画面サイズ8~9インチのモデルは、軽量で長時間片手で持っても疲れにくい傾向がありました。コンパクト設計のため、スタンドに立て掛けなくても片手で操作しやすいでしょう。
ただ、比較した8インチのモデルの平均重量345g(※執筆時点)は上回り、同サイズのなかでは重め。なかには、本品より大きい9インチで350g未満の商品も見られました。持ち運びやすさを重視する人は、より軽量なモデルも視野に入れてみてくださいね。
Orbic TAB 8 4Gは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで販売されています。販売元によって値段が異なるので、購入前に比較するのがおすすめです。
ヨドバシカメラ・ビックカメラなど、家電量販店のオンラインストアでも購入できますよ。公式サイトの購入ボタンを押すと各取扱店舗へ移動できるので、チェックしてみてくださいね。
最後に、バッテリー持ちがよく、外出先でも使いやすい商品をご紹介します。
さまざまな用途に使いたい人には、Google Pixel Tablet GA04750-JPがおすすめです。ベンチマークスコアは842,517ptと、iPad mini以上の優れた処理能力を発揮。動画編集や3Dゲームなどにも使いやすいスペックです。約6時間24分ほど充電なしで動画を視聴でき、タッチ操作もなめらかでした。
手の届きやすい価格帯から選ぶなら、Xiaomi Redmi Padがぴったりです。2万円台後半(※執筆時点)と比較的手頃ながら、処理能力は約37ptで高評価基準をクリア。加えて、満充電の状態で動画を再生すると、約10時間10分もバッテリーが持続しました。タッチ操作もスムーズで、画質のよさも申し分ありません。
総合的な処理性能 | |
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グラフィック性能 | |
画面サイズ | 10.95インチ |
リフレッシュレート | 不明 |
画面解像度 | 2,560×1,600 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi6対応 |
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最大輝度(実測値) | 不明 |
microSDカード対応 | |
インターフェース | USB Type-C |
バッテリー稼動時間 | 12時間(動画再生時) |
タッチペン付き | |
スピーカーの数 | 4個 |
GPS機能 |
Pixel Tabletをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
総合的な処理性能 | |
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グラフィック性能 | |
画面サイズ | 10.61インチ |
リフレッシュレート | 90Hz |
画面解像度 | 1,200×2,000 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 5 2.4GHz/5GHz |
---|---|
最大輝度(実測値) | 不明 |
microSDカード対応 | |
インターフェース | USB Type-C |
バッテリー稼動時間 | 不明 |
タッチペン付き | |
スピーカーの数 | 4個 |
GPS機能 |
Xiaomi Redmi Padをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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