エンタメもWeb会議にも使えると謳うAndroidタブレット、aiwa tab AS10。ネット上には「発色がきれい」という口コミがある一方、「バッテリーが数時間しか持たない」「動作が遅い」という気になる評判も存在するため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のGoogle Pixel TabletやGalaxy TabなどのAndroidタブレットとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Androidタブレット選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
aiwa tab AS10は、長時間使っても発熱しにくいのが魅力です。実際に10分間YouTube動画を再生したところ、本体温度は33.3℃までしか上がらず。比較した商品には40℃を超えるものもいくつかあったのに対し、高評価の基準とした36.0℃を下回りました。重量503gと重いため、長時間手で持つと負担にはなりますが、熱による不快感はなさそうです。
口コミでも懸念されていたとおり、処理性能は低めでした。CPUのベンチマークスコアは187,597ptと、高評価の基準とした300,000ptを大きく下回っています。同価格帯のXiaomiの「Redmi Pad」は373,369ptを記録しており、価格のわりに性能が低いのが惜しいところ。実際にウェブページの表示・アプリの起動に時間がかかることがありました。
タッチ操作時の反応箇所にズレはないものの、素早くスクロールすると文字が揺れて見えづらいのも気になるところです。比較したところ、処理性能が低い商品はスクロール中にカクつきやすい傾向があり、こちらも実際に操作したモニターから不満の声が複数聞かれました。「小さいアイコンはうまく押せないことがある」といった意見も挙がっています。
ディスプレイは、「発色がきれい」という口コミどおり自然な色味でした。しかし、視聴したモニターからは「拡大したときにぼやけたような画質になる」との指摘が。動画は動きの激しいシーンでカクつきが気になりました。スピーカーの音質は「奥行が感じられる」と好評だっただけに、視認性に欠けるのが惜しいところです。
口コミで指摘されていたとおり、バッテリー持ちもいまひとつ。フル充電でも動画は約4時間半しか再生できず、13時間以上持った上位商品には及びませんでした。ネット閲覧などに使うには十分なスペックですが、執筆時点で25,000円前後という値段をふまえると性能に物足りなさを感じます。エンタメを存分に楽しみたい人は、ほかの商品を検討してみてください。
そもそもAndroidタブレットとは、iPadよりも低価格で購入できる点がメリット。iPadと比較すると処理性能は劣るものの、動画鑑賞やゲームに使用する程度であれば十分な性能です。画質も大きく変わらないので、日常的にエンタメ用途として使用したい人にぴったりでしょう。
今回ご紹介するaiwa tab AS10は、「いつでもどこでも生活の質を向上させるタブレット体験」と謳う商品。IPS液晶を採用したディスプレイと、音響は専門のエンジニアがチューニングしたスピーカーで、Web会議からエンタメまで幅広く活躍するとアピールしています。
販売元であるアイワは、消費者からの需要に応える製品を開発・製造している家電機器メーカー。世界のIT・DX開発中心地といわれる中国深圳地区に、自社工場を構えているのが強みです。コストパフォーマンスの高い、リーズナブルな製品を取りそろえています。
タブレットの頭脳であるCPUは、Mediatek MT8788 Octa core。6GBのメモリと、128Gのストレージを搭載しています。
ディスプレイは10.1インチで、解像度は1,920×1,200pxです。Googleが展開してるデジタル著作権管理WidevineのセキュリティレベルはL1に対応しており、Amazon Primeビデオ・Huluなど(※)で高画質再生ができることを確認しています。
動作確認済みのコンテンツ:Amazon Primeビデオ・Disney+・Hulu・U-NEXT・Lemino・dアニメストア・TVer(2024年1月現在)
Wi-Fiモデルなので、使用する際にはWi-Fi環境が必要です。Wi-Fi環境があれば、通信費がかからず本体代だけで楽しめるので、費用を抑えられますよ。自宅やWi-Fiスポットなど、好きな場所で楽しみましょう。
ボディカラーはミッドナイト1色。直線的な形状も相まって、スタイリッシュな印象です。
本体サイズは横243.3×奥行9.7×高さ161.8mm、重量は約500g。10.1インチの画面サイズに対してはやや重めなので、タブレットスタンドなどを活用するとよいでしょう。なお、購入時はACアダプター・イヤフォン・交換用イヤーピース・スタートガイドが付属します。
今回はaiwa tab AS10を含むAndroidタブレット全19商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、処理性能(ベンチマークスコア)の検証です。
「ANTUTU」というソフトのベータ版を使用して、それぞれの商品で2回計測を行いました。その平均値を出し、iPadと比較してベンチマークスコアが高いかをチェックしています。
ベンチマークスコアは平均187,597ptと、比較した商品のなかでは低めでした。高評価の基準とした300,000ptを大きく下回っています。
メモリは6GBと余裕のある容量ですが、CPUの性能の低さゆえにアプリの起動やウェブページの表示には時間がかかりました。「動作が遅い」という口コミが寄せられるのにも頷けます。
比較したところ、性能と価格はほとんど比例しており、2~4万円台の商品は値段の安さのわりに性能がよい傾向がありました。しかし、本商品は25,000円前後でありながら、高評価の基準は超えられず。同価格帯のXiaomiの「Redmi Pad」は373,369ptを記録しており、処理性能の低さが目立ちます。
続いて、画質のよさを検証しました。
20~50代の男女7人のモニターが、写真のきれいさや動画に迫力があるかをチェック。iPad Proを基準として、解像感・色表現の豊かさがどの程度かを評価しました。
「発色がきれい」との口コミどおり、色味は自然でした。モニターからは「被写体の質感が伝わってくるような鮮やかさ」との声が聞かれています。
しかし、「拡大したときにぼやけたような画質になる」と解像度の低さを複数人が指摘。本商品と同じく解像度1,920×1,200のXiaomiの「Redmi Pad SE」は、通常の倍率ではきれいに見えたのに対し、なかには「どの写真も細部がつぶれたりぼけた感じに見える」との意見も上がっています。
<画質のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
動画は「画質の粗さで没入できない」などと、モニターから不満の声が多く寄せられました。「動的なシーンがカクついている」といった意見もあり、動きの激しいシーンでは視認性に欠けます。10.1インチの大画面なので見づらくはないものの、臨場感のある動画を楽しめるとはいえません。
一方で、音声に関しては「奥行きが感じられる」「動画と連携して、クリアに聞こえる」と好評でした。スピーカーは横向きで動画を見ることを想定した配置で、音声が立体的に聞こえます。専門のエンジニアがチューニングと謳っているだけあり、サウンドを楽しめるでしょう。
<動画の迫力についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、タッチ操作の快適さ・発熱のしにくさの検証です。
タッチ操作の快適さの検証では、20~50代の男女7人がモニターとして実際に操作。スクロールのなめらかさと、タッチしたときの反応の正確さをチェックしました。
発熱のしにくさの検証では、10分間YouTubeを再生したあとの本体の温度を調査。最も温度が高い部分をサーモカメラで撮影し、評価しました。
タッチ操作時の反応箇所にズレはなく、ストレスなく操作できました。一方で、モニターからは「少し速めにスクロールすると、文字が若干揺れて見えづらい」との声も聞かれています。スクロール自体は遅くないものの、スピーディにブラウジングを楽しみたい人にはやや不向きです。
比較したところ、処理性能の低い商品はスクロールがカクつきやすい傾向がありました。本商品もCPUの性能が低かったため、動作にカクつきが見られる場合があるでしょう。「小さいアイコンはうまく押せないことがある」「拡大縮小操作がやりづらい」といった意見もあがっています。
<タッチ操作の快適さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
発熱のしにくさの検証では高評価を獲得。10分間YouTubeを再生しても、本体温度は33.3℃と人肌よりも低めでした。高評価の基準値とした36.0℃を下回っています。
比較した商品には、Galaxy Tab S6 Liteのように40℃を超えるものもあったのに対し、こちらは長時間手に持って使用しても不快感は少ないでしょう。
最後は、バッテリー性能・コンパクトさを検証しました。
バッテリー性能の検証では、バッテリーをフル充電したタブレットでYouTube動画を再生。バッテリーが切れるまでの時間を計測し、より長く再生できるものを評価しました。
コンパクトさの検証では、本体のみの重量を小数点第一位まで計測。1インチあたりの重さを計算し、iPad miniやiPad第10世代よりも軽いかどうかをチェックしました。
バッテリー性能は、口コミで懸念されていたとおり物足りません。フル充電でもYouTube動画は4時間32分しか再生できませんでした。高評価の基準とした6時間を下回っており、1日中充電なしで使用するのは難しいでしょう。作品によっては映画2本も視聴できないレベルです。
比較したNECのLAVIE Tab T8は13時間15分も再生できており、本商品の3倍近いバッテリー持ちでした。外出時の長時間使用には向いていないため、充電できる環境で使用するのがよいでしょう。
本体重量は503g、1インチあたりの重量は49.8gと重めでした。高評価の基準とした45g(1インチあたり)を超えており、長時間手で持つと負担を感じるでしょう。映画鑑賞などに使う場合は、タブレットスタンドなどを活用するのがおすすめです。
本商品と同じく10インチ前後のOPPO Pad Airは重量428gだったので、本商品は画面サイズに対して重いことがわかります。長時間手に持って使用したい場合や、軽さにこだわりたいなら、比較的軽めな8インチ・9インチ程度のタブレットを検討するのもひとつの手です。
総合的な処理性能 | |
---|---|
グラフィック性能 | |
画面サイズ | 10.1インチ |
リフレッシュレート | 不明 |
画面解像度 | 1,920×1,200 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi5対応 |
---|---|
最大輝度(実測値) | 不明 |
microSDカード対応 | |
インターフェース | USB Type-C |
バッテリー稼動時間 | 最大約4.5時間 |
タッチペン付き | |
スピーカーの数 | 1個 |
GPS機能 |
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aiwa tab AS10は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入が可能です。2024年2月現在、アイワ公式ストアでは取り扱いがありませんでした。
ジョーシンやビックカメラといった家電量販店でも取り扱っている場合があります。取扱店舗によって値段が異なるので、しっかり比較してから購入しましょう。
最後に、読み込みが速くバッテリー持ちもよい商品をご紹介します。
処理性能の高さを重視するなら、Google Pixel Tabletがおすすめです。ベンチマークスコアは842,517ptと、比較した商品のなかでトップレベル。CPUに「Tensor G2」 を搭載し、高速なパフォーマンスを実現します。動画編集や3Dゲームなど、負荷のかかる作業をしたい人にぴったりですよ。
エンタメ用のタブレットをお探しなら、XiaomiのRedmi Padはおすすめです。25,000円前後と手が出しやすい価格で、処理性能も十分。実際に操作したモニターからは、ピンチやスワイプ・タップといった動作のスムーズさが好評でした。バッテリー持ちもよく、動画を10時間以上再生できる容量です。
総合的な処理性能 | |
---|---|
グラフィック性能 | |
画面サイズ | 10.95インチ |
リフレッシュレート | 不明 |
画面解像度 | 2,560×1,600 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi6対応 |
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最大輝度(実測値) | 不明 |
microSDカード対応 | |
インターフェース | USB Type-C |
バッテリー稼動時間 | 12時間(動画再生時) |
タッチペン付き | |
スピーカーの数 | 4個 |
GPS機能 |
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総合的な処理性能 | |
---|---|
グラフィック性能 | |
画面サイズ | 10.61インチ |
リフレッシュレート | 90Hz |
画面解像度 | 1,200×2,000 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 5 2.4GHz/5GHz |
---|---|
最大輝度(実測値) | 不明 |
microSDカード対応 | |
インターフェース | USB Type-C |
バッテリー稼動時間 | 不明 |
タッチペン付き | |
スピーカーの数 | 4個 |
GPS機能 |
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