為替差益を狙うFX取引では、外国の為替市場が活発な時間帯に取引を行うのがコツ。しかし、FXを始めたばかりの人は何時頃に取引したらいいのか、避けるべき時間帯や時期はあるのか、などわからないことも多いでしょう。
そこで今回は、FX取引におすすめの時間帯を詳しく解説します。時間帯別のおすすめ市場や取引を避けるべきタイミングも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
FXの平日のほぼ24時間取引可能ですが、世界的な休日やサマータイムなどに注意が必要です。FXの取引時間について詳しく解説します。
FXは平日のほぼ24時間取引でき、祝日も月曜日から金曜日であれば取引できます。時間帯はFX会社によって異なりますが、月曜の午前7時前後から土曜の午前6時前後までが一般的です。為替市場は東京、ニューヨーク、香港、シンガポール、ロンドンなど世界各国にあり、月曜から土曜の早朝まで常にどこかの市場は動いています。
各国の通貨を交換する場を外国為替市場と呼びますが、実際に市場が存在しているわけではありません。外国為替市場とは取引全体を示す抽象的な概念であり、実際の取引はインターネットや電話を介して行われます。
クリスマスや大晦日は取引時間が短縮されることがあります。欧米の多くの国ではクリスマスが休日になっており、取引量の多いニューヨーク市場やロンドン市場は休場です。欧米の休場を受け、東京市場での取引も時間が限定されることがあります。
一方、日本の文化では大晦日を重んじるため、FX会社ごとに取引可能時間が異なるケースも。大晦日に取引をしたい人は、事前に自分のFX会社の取引時間を確認しておくといいでしょう。
サマータイム期間中は取引時間が1時間前倒しされる市場があることに注意しましょう。サマータイムとは、日照時間が長い時期を有効活用するため、時計を1時間早める制度です。サマータイム期間中の取引可能時間はFX会社によって異なります。
サマータイムの対象となる主な市場は、ロンドン市場、ニューヨーク市場です。サマータイムの期間は、3月の第2日曜日~11月の第1日曜日が一般的です。
FXは土日と元日の取引ができません。中東を除くほとんどの外国為替市場が土日は休場しています。また、元日は世界中で祝日とされていて、すべての外国為替市場が休場です。
ただし、土日や元日の間にも価格変動が起きる点には注意しましょう。休場中に災害や経済関連の事件が起きれば、月曜日の価格が大きく変動する可能性があります。週明けの価格変動リスクを避けるため、土日はポジションと呼ばれる約定済で未決済の状態を持ち越さないほうが無難です。
FXでは相場が動きやすい時間帯がある程度決まっています。時間帯別の活発な市場とその特徴を見ていきましょう。
6:00〜8:00はオセアニア市場が活発です。オセアニア市場には、ニュージーランドのウェリントン市場やオーストラリアのシドニー市場が含まれます。ウェリントン市場が世界で最も早く開始され、開始時間は5時です。
市場参加者はそれほど多くなく、値動きも落ち着いている傾向があります。ただし、経済指標の発表や週末に大きなニュースがあると、開始から価格の乱高下が発生する可能性があるので注意しましょう。
8:00になると東京市場がオープンし、活発に取引が行われます。主に東京、中国、シンガポールなどの投資家が参加してくる時間帯です。
9:55には仲値が発表され、特に値動きが活発になります。仲値とは、金融機関が外国為替取引に使用する為替レートのことです。
一般的に企業は、ゴトー日と呼ばれる5と0のつく日を決済日としていることが多く、取引先に支払うドルが大量に必要となるゴトー日は、ドル高円安になる傾向があります。この傾向を利用してFX取引の利益を狙う投資家もいるようです。
16:00〜19:00はヨーロッパの投資家が参加するロンドン市場が活発になります。ユーロやポンドが主な取引通貨です。
19:00頃になるとヨーロッパの投資家が昼休みに入るため、値動きが落ち着く傾向があります。
1日の中で最も取引が活発になる時間帯は、二ューヨーク市場がオープンする21:00以降です。特に、21:00〜翌2:00はロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯となり、取引参加者も多くなります。米国の重要な経済指標もこの時間帯で発表されることが多く、値動きが激しくなることがあるので注意してください。
また、24:00前後には、ニューヨークオプションカットと呼ばれる通貨オプションの権利行使期限が設定されており、投資家の取引が活発になる時間帯です。1:00前後はロンドン為替市場の仲値が決まる時間帯となるため、相場が動きやすくなるでしょう。
FXには値動きが激しくなるタイミングがあり、気をつけて取引しないと思わぬ損失が出る可能性があります。取引を避けるべき時間帯やタイミングを紹介するので注意しましょう。
早朝6:00前後は取引が少ない反面、短期的な値動きから利益を狙う投資家による大量取引で相場が急変する恐れがあるため、取引を避けるのが無難です。
また、 早朝6:00前後は流動性が低くスプレッドが広がっているため、取引コストがかさみます。スプレッドとは、外国為替に設定されている売値と買値の差額を、投資家が手数料として負担する仕組みのことです。
例として、ドルの価格が売値=103.753円、買値=103.755円と仮定しましょう。スプレッドは103.755円-103.753円=0.2銭なので、1ドル取引するごとに0.2銭の手数料がかかります。
価格の乱高下やスプレッドの広がりを避けるためにも、早朝6:00前後は取引を控えたほうがいいでしょう。
年末年始も取引を避けるのがおすすめです。年末年始は、ポジションを決済する人が多く、欧米・中国企業の決算シーズンでもあるため、通常とは異なる値動きをする可能性が高まります。ポジションとは、約定済みで未決済の状態のことです。
価格が予測しづらいうえ、スプレッドも広がる傾向があるため、年末年始の取引は避けるのが無難でしょう。
重要な経済イベントの前後も、しばらく様子見したほうがいいでしょう。経済イベントとは、主要国GDP・米国の雇用統計・中央銀行の政策金利など重要な経済指標の発表、主要国首脳による発言などです。
こうしたイベントの前は様子見のため取引が落ち着き、イベント後すぐに取引が活発化する傾向があります。経済イベント前後の値動きは予測しづらいので、リスクを避けるために取引が落ち着いてから動き出すのがおすすめです。
ここまで紹介してきたように、仮想通貨は平日のほぼ24時間取引できる投資方法なので、スキマ時間での取引もおすすめです。FXは少額から始めることも可能で、FXの取引額は年々増加しており、人気が高まっています。
しかし、取引可能な時間帯や取扱通貨はFX会社ごとに異なるため、どの会社を選んでいいかわからない人も多いでしょう。以下の記事では、スプレッド・スワップポイント・取扱通貨ペア数の3点を徹底比較し人気ランキングを紹介しています。初心者向けにFX口座の選び方のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
本サイトは情報提供が目的であり、個別の金融商品に関する契約締結の代理や媒介、斡旋、推奨、勧誘を行うものではありません。本サイト掲載の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切の責任を負いません。
FX取引の際に売買する通貨ペア。実際にFX投資をはじめたいと考えているものの、通貨ペアによってどのような特徴があるのか、おすすめの組み合わせは何なのかわからず迷っている人も多いのではないでしょうか。本記事では、FX通貨の基礎知識や、初心者におすすめの通貨ペアを詳しく紹介します。通貨ペア選びのコ...
FX
初心者でも少額から取引できるFX。具体的にいくらから始められるのか、少額でも利益を出せるのか気になっている人も少なくないはずです。そこで今回は、FXの取引をいくらから始めるべきなのかをわかりやすく解説します。少額でも稼ぐコツや、初心者がFXを始める際の注意点についても紹介するので、ぜひ最後まで...
FX
FXをできるだけ少ない資金で、少額取引から始めたいと思っている人は多いのではないでしょうか。いくらから通貨取引ができるのか、必要な証拠金はどのくらいなのかなど気になりますよね。そこで今回は、FXの最小取引数量とされる1,000通貨と、証拠金額や損益額を求める計算方法を解説します。少額取引のメリ...
FX
FX 取引を行うとき、担保として必要となるのが証拠金です。しかし、証拠金とは何なのか、どうやって計算するのかわからない人も多いでしょう。そこで今回は、FXの証拠金について詳しく解説します。具体的な計算方法や証拠金維持率と呼ばれる重要な指標についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
FX
忙しい自分に代わって自動的に取引をしてくれるFX自動売買。システムやツールをうまく活用したいと考えているものの、仕組みやリスクがわからず手が出せないという初心者の人も多いでしょう。そこで今回はFX自動売買とはどのようなものなのか、利用するメリットやリスクなどを徹底解説します。FX自動売買の利用...
FX
さまざまな投資方法のなかでも人気のあるFXと株。しかし、具体的にFXと株は何が違うのか、どちらの方が儲かるのか知りたい人も少なくないはずです。そこで今回は、FXと株の違いについてわかりやすく解説します。FXと株のメリット・デメリットや始め方についても紹介するため、自分に合った投資方法を知りたい...
FX
通貨の取引で利益を生む、FXトレーダー。初心者がFXで稼げる可能性や稼げる人の特徴のほか、FXトレーダーになるデメリットなどを知りたい人も少なくないはず。FXを始める前に、きちんと知識をつけておきたいですよね。今回は、FXトレーダーになる方法や、向いている人と向いていない人の特徴を解説します。...
FX
FX取引初心者でも、少額から手軽な自動購入ではじめられる積立FX。通常のFXより低リスクと聞いたことはあるけれど、大きく損をしてしまうイメージを持った人は少なくないはず。そこで今回は積立FXを詳しく知りたい初心者に向けて、積立FXの仕組みやメリット・デメリットを解説します。低リスクとはいえ投資...
FX
2つの通貨において為替の差額を利用し、稼ぐことを目的としたFX。FXが儲かるか気になっているけれど、具体的に儲かる仕組みや勝つための方法がわからない人は多いでしょう。今回はFX取引をはじめたい人に向けて、FXは本当に儲かるのか、稼げる確率や勝ち方などを徹底的に解説します。せっかくFX取引をはじ...
FX
FX取引において、異なる2か国間の利益によって発生する利益を指すスワップポイント。通貨の売買以外でも効率的に利益を得たいと考えているものの、どのような点に注意すれば稼げるのか、どの通貨ペアを選べばいいのかなどの疑問を感じている人も多いのではないでしょうか?本記事では、スワップポイントの概要や効...
FX
あらゆる理由から、おすすめしないといわれることが多い外貨預金。普通預金よりもメリットがありそうだとは思うものの、あらかじめ生じうるリスクやデメリットを把握していないとなかなか手が出しづらいですよね。FXと比べてどちらが儲かるのかが気になっている人も多いでしょう。本記事では、外貨預金がおすすめし...
FX
取引を有利に進められるため多くのトレーダーが利用しているFXのインジケーター。しかし、インジケーターは種類が多く活用するには専門的な知識が必要なので、使いこなせていない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、FXのインジケーターの概要や種類、おすすめのツールを徹底解説します。FXの勝率を上...
FX
FXで利益が出た場合、金額によっては税金がかかる場合があります。税金は所得額に応じて納付額が変わるため、FXでかかった費用を経費計上することで節税が可能です。とはいえ、どんなものが経費として計上できるかわからず、処理に困っている人も多いはず。そこで今回は、FXの経費として計上できるものや確定申...
FX
FX特有の単位であるロット。リスク管理にも影響する重要な単位のため、FXを始める際は理解しておきたい用語の1つです。しかし、一般的な単位とは概念が異なるため、ロットがどういうものかよくわからない人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、FXにおけるロットの概要や計算方法、適正なロット数の決め...
FX
少額から投資でき、ライフスタイルに合わせてはじめられることでも人気のFX。しかし、興味はあるものの、そもそもFXとはなんなのかや稼ぎ方がわからず、始めるのを躊躇している人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、FXの基本的な仕組みや始め方をわかりやすく解説します。これからFXを始めようとして...
FX