トライオートFXは、高めのスワップポイントなど魅力的な部分もあるものの、取引通貨ペアがやや少ない点がデメリットです。取引通貨ペアは23種で、比較したFX口座の全体平均31種を下回りました。主要通貨ペアは取り扱っているため初心者にとってはとくに問題ないものの、さまざまな通過での取引を楽しみたい人には物足りない可能性があります。スプレットの狭さは良好。米ドル/円が0.20銭、ユーロ/円が0.40銭、英ポンド/円が0.90銭、豪ドル/円が0.50銭とどれも比較したFX口座の相場と同等でした。「ドル円など主要通貨ペアのスプレッドは若干広い」との口コミを覆す結果です。極力コストを抑えたいなら、候補のひとつとなるでしょう。比較した多くのFX口座で用意されていたデモトレードに対応していないため、取引前に使用感を確認できないのもネック。問い合わせ時間も平日・祝日の9時〜17時と短めです。夜間の取引が多い人は、24時間受付の問い合わせ窓口を備えたFX口座を選ぶとよいでしょう。一方、一部の主要通貨ペアのスワップポイントは高め。集計時点では、米ドル/円が163.0円・ユーロ/円が110.0円・豪ドル/円が101.0円と比較した平均以上でした。また、比較した主要通貨ペアすべてのスワップポイントが政策金利差を超える結果に。主要通貨ペアでじっくり運用したい人には候補となるでしょう。最小取引単位は、南アランド/円・ノルウェークローネ/スウェーデンクローナを除き1,000通貨。比較したFX口座の相場と同水準で、ある程度の取引規模を求める人向けです。また、トライオートETFの口座を開設すれば、同じアプリ内でFX・ETFの両方に投資可能。指数に連動するETFにも投資することで、リスクを分散できますよ。総合的に見ると、高めのスワップポイントや相場水準の最小取引単位が評価ポイントといえます。一方で、取引通貨ペアが少ない点は気がかり。さまざまな通貨で取引をしたい人は、LION FXなどより高評価を獲得したFX口座を検討してみてください。<おすすめな人>人気の通貨ペアでじっくり運用したい人ある程度の取引規模で取引してみたい人<おすすめではない人>さまざまな通貨で取引を楽しみたい人
松井証券FXは少額からFX取引を始めたい人におすすめ。ほとんどのFX口座が1,000通貨以上からしか取引できないなか、1通貨から取引が可能です。現在のレートならさまざまな通貨ペアを数百円から取引でき、「1通貨単位から取引ができるので初心者にも向いている」との口コミにもうなずけます。初心者ならまずは検討してほしいFX口座です。実質的な取引コストである、スプレッドが狭いことも魅力。スプレッドが狭いため、取引回数が多い人も利益が手元に残りやすいといえます。検証の結果、比較したFX口座の相場と同水準か割安な結果でした。特に英ポンド/円・豪ドル/円ペアのスプレッドが相場よりも狭く、積極的に売買したい人の候補となりそうです。とはいえ、スワップポイントが低めであることは気がかり。スワップポイントは毎日受け取れるため、保有期間が長い取引ほど重視すべき点です。「スワップポイント重視の人には物足りない」という口コミどおり、主要通貨ペアのスワップポイントは平均以下の水準でした。中長期で保有したいFX上級者には向いていないものの、短期間・少額で取引したい初心者にはおすすめできます。とくに、1通貨から取引できる点は大きなメリット。これからFXを始める初心者は、ぜひ松井証券FXで色々な取引を試してみてください。<おすすめな人>気軽に取引したい人少額から始めたいFX初心者<おすすめではない人>スワップポイントで利益を狙いたい人
三菱UFJ eスマート証券 FXは取扱通貨ペアは十分そろっているものの、積極的に取引をしたい人には不向き。取引コストにあたるスプレッドを確認したところ、米ドル/円ペア以外は相場より広めでした。「基本的な主要通貨のスプレッドはかなり狭い」という口コミに反し、ユーロ/円・英ポンド/円・豪ドル/円などを積極的に取引すると、他社よりコスト負担が重くなる可能性があります。最低取引単位は10,000通貨と大きめ。1~1,000単位で取引できるFX口座と比べると、1回の注文で必要な金額が大きいことがネックです。たとえば1米ドル=150円で米ドル/円ペアを取引するなら、最低150万円が必要。少額取引でFXに慣れていきたい人も、ほかを検討してみてください。スワップポイントを積み上げにくい点もデメリット。検証したどの主要通貨ペアの買いスワップポイントも全体平均以下で、「スワップポイントはほかのFX会社に比べて総じて低い」との口コミどおりでした。貰える利息が少ないため、中~長期でポジションを持つならスワップポイントが高いFX口座を選びましょう。一方、取扱通貨ペア数は豊富で、ラインナップが充実しているのはよい点。主要通貨ペアはもちろん、マイナーな通貨ペアまで取引できるでしょう。しかし、初心者ならまずは値動きが安定している主要通貨ペアから取引に慣れるのがおすすめです。取り扱い通貨ペア数を気にするのは、中~上級者のみでよいでしょう。三菱UFJのeスマート証券の口座があれば、FX以外の取引も可能。株だけでなく、投資信託もFXの証拠金にできるのがほかのネット証券にはないメリットです。しかし、スプレッドの広さや最低取引単位を考えると、これからどんどん取引をして経験を積みたい初心者向きとはいえません。FX初心者は、まずは検証上位のFX口座から検討してくださいね。<おすすめではない人>いろいろな通貨ペア・取引方法を試して経験を積みたい人スワップポイントで利息を稼ぎたい人<おすすめな人>主要~マイナーな通貨ペアまで幅広く試したい人株や投資信託への投資も検討している人
ゴールデンウェイ・ジャパンのFXTFはコストを抑えて取引できるうえ、長期保有で外貨を運用したい人にも向いています。主要通貨ペアの10,000通貨での買いスワップポイントを調べたところ、ユーロ/円ペアでは比較したFX口座の相場を下回ったものの、米ドル/円・英ポンド/円・豪ドル/円ペアでは相場を上回る結果に。年間で見ると利益に大きな差が生じる可能性もあるため、じっくり外貨を保有したい人には候補になるでしょう。一方で、コストをかけずに資金をすばやく動かせる点は魅力的です。比較したFX口座の半数近くが翌営業日以降にしか出金できないなか、平日午前9時までに依頼をすれば当日出金が可能。24時間クイック入金にも対応しており、いずれも手数料は無料です。なお、FXTFではMT4を取引ツールに採用した「FXTF MT4」のほかに、「FXTF GX」という初心者向けの取引システムも提供しています。「誰でも簡単に取引できる」という口コミのとおり、直感的な操作が可能。FXに慣れていなくても取引しやすい機能が充実しています。スプレッドの狭さも比較したFX口座に引けを取っていません。なかでも英ポンド/円ペアのスプレッドは0.6銭と、相場(0.9銭)と比べて割安。コストを抑えて積極的に取引したい人にもおすすめです。取扱通貨ペアが全30種と多く、幅広い通貨ペアの取引を試せるのもメリットのひとつです。とはいえ、比較したなかには1通貨から取引できてスワップポイントも高いSBI FXTRADEのようなFX口座もありました。より気軽に挑戦しやすいFX口座を探している人や長期保有で利益を出したい人は、ほかのFX口座もチェックしてくださいね。<おすすめな人>長期保有で外貨を運用したい人コストを抑えて積極的に取引したい人<おすすめできない人>できるだけ少額から試してみたい人
外貨ネクストネオは、旬な情報をキャッチして取引に臨みたい人におすすめ。初心者から上級者まで役立つコンテンツが豊富で、「マネ育チャンネル」では経験値に応じた多彩なコンテンツを配信しています。「セミナーなども充実しており、初心者におすすめ」という口コミは本当ですね。プロ向けの情報ツールであるロイター赤文字ニュースもチェックでき、上級者も使いやすそうです。主要通貨ペアのスワップポイントの高さは、比較したFX口座の相場と同程度か相場以上。一定の水準を維持しており、ゆっくり取引を楽しみつつ利益を積み上げできます。比較したほとんどのFX口座と同様に、スプレッドも狭めでした。小さな値動きで利確しても、コストがかさみにくいでしょう。取扱通貨ペアは30種類。比較した各社の取扱通貨ペア数は31種類が相場でしたが、こちらも幅広い通貨ペアで取引したい人に向いています。最初は主要な通貨ペアで始め、ゆくゆくはマイナーな通貨ペアを取引したい人にも向いているでしょう。最小取引単位は1,000通貨で、他社より小さいわけではありません。ある程度の額を動かせるので、緊張感を保ちつつ取引できるのはよい点ですが、他社のなかには1通貨から取引できるものも。リスクを極力回避したい初心者は、1通貨単位で取引できるSBI FXTRADEやMATSUI FXを選んでもよいでしょう。<おすすめな人>スピーディに情報を得たい人FXの基本を学びたい初心者スプレッドの狭さ・スワップポイントの高さも気になる人<おすすめできない人>1~100通貨単位で取引を試したい人
FXネオ(GMOクリック証券)は、主要通貨ペアをじっくり持ちたい人に向いています。スワップポイントが比較したなかでも高く、比較検証でわかったFX口座の相場を上回る結果に。検証した主要通貨ペアのすべてが政策金利差を超えていたため、長期投資を考えている人にとってメリットが大きいでしょう。FXだけでなく、CFD・バイナリーオプション・国内株・投資信託なども取引が可能。投資初心者を含め、FX以外にも興味がある人にぴったりです。比較した18社のうち、株式や投資信託を含めてサービスを提供しているのは楽天証券・松井証券・auカブコム証券を含む4社のみでした。GMOクリック証券以外の3社は株式・投資信託メインの人向きな設計だったため、FXメインで考えるならGMOクリック証券がおすすめですよ。米ドル/円ペアの原則固定スプレッド(例外あり)は0.2銭と狭く、ほかの通貨ペアも相場と同水準。取扱通貨ペア数は24種と多くないものの、主要通貨ペアで取引するには不自由を感じることは少ないでしょう。比較した多くのFX口座と同じくデモトレードができて使用感を試せるうえ、コミュニティサービス「トレードアイランド」でほかのトレーダーの取引を分析できるのも魅力。ほかのユーザーと交流したい人・取引のモチベを保ちたい人にとくに向いているサービスといえます。口コミでは「最低取引通貨が10,000通貨と大きい」と指摘されていましたが、実際の最小取引単位は1,000通貨と相場並みです。ただし、南アフリカランド/円とメキシコペソ/円、ハンガリーフォリント/円の取引単位は、例外的に10,000通貨と大きめに設定されています。他社を見るとすべて1,000通貨で取引できるところが複数あり、なかにはより小さい単位から対応しているところも。コストを抑えつつ少額からFX取引を始めたいなら、1通貨から取引できるSBI FXTRADEを検討してみてください。自動ロスカットになると手数料が発生する点にも注意が必要です。他社はほとんどがロスカット手数料がかからないのに対し、FXネオ(GMOクリック証券)では1取引単位(10,000通貨)あたり500円、0.1取引単位(1,000通貨)あたり50円がかかります。コストが気になる人は、自動ロスカットにならないよう気をつけましょう。<おすすめな人>主要通貨ペアをじっくり持って長期的に投資したい人FXをメインに株式・投資信託にも取り組みたい人ほかのユーザーと交流したい人・取引のモチベを保ちたい人<おすすめできない人>幅広い銘柄で少額から取引したい人