DMM FXは、少額からFXを始めたい人にはあまり向きません。最小取引単位が1,000通貨のところが多いなか、DMM FXは10,000通貨(※)と大きめ。1米ドル=150円の場合は取引開始時の規模が150万円からとなり、ハードルが高めです。さらに、必要な情報発信はあるものの解説コンテンツはなし。一から相場感を掴みたい初心者は、ほかで情報を補填しながら進める必要があります。「ミニ通貨ペア」では、最小取引単位が1,000通貨一方、主要通貨ペアをじっくり持ちたい人には向いています。スワップポイントが高く、特に英ポンド/円の買いスワップポイント215.0円は、他社と比べても高水準を記録。米ドル/円・ユーロ/円通貨ペアも平均以上だったことから、長期間外貨を持つことを考えている人にとって魅力的なサービスといえるでしょう。スプレッドの狭さも、相場と同水準であることから高評価に。具体的には、米ドル/円の取引ペアで0.2銭となっていました。国内FX業者のスプレッド相場が総じて安価に設定されているのもあり、DMM FXを使うことでコストが他社より膨らむ心配は少ないでしょう。デイトレード・スキャルピングにも向いていますよ。取引応援ポイントサービスを実施しているのも特徴。取引量に基づいてランクが決まり、上位になれば最大3倍とお得にポイントが貯まります。比較によると、FX取引によるポイント付与サービスがあるところはごくわずか。DMM FXでは貯めたポイントを取引の証拠金として活用できるため、お得に運用したい人にもぴったりです。ツールもPCツールからスマホアプリまで充実しており、すべて無料で利用できます。比較した19社中13社と同じく、デモトレードにより使用感を確認することもできました。事前に試せることで、落ち着いて資産運用に取り組めるでしょう。取扱通貨ペアも、相場が27種類だったのに対して21種と少なめです。高金利通貨ペアであるトルコリラ/円も含まれていないため、幅広い通貨ペアで取引したい人は物足りなく感じる可能性も。DMM FXのデメリットが気になる場合、34種類の通貨ペアを扱うSBI FXトレードや、少額から取引できるパートナーズFX nanoなどを含めて検討してみてくださいね。
外為オンラインFXは、無料セミナーや豊富なマーケット情報を活用しながらFXの基本を学びたい人におすすめ。「FXセミナーを無料で受講でき、初めてFX取引をする人におすすめ」との口コミでもあるとおり、初心者向けの学習環境が整っていました。比較したなかには情報収集ツールが少ないFX口座があったのに対し、利用できるニュースサイト・独自配信サービスも豊富です。一方、スプレッドが広めに設定されており、積極的に売買を繰り返したい人には不向き。小さな値動きで利益を確定させるとコストがかさむため、エントリーや決済のタイミングを慎重に見極める必要があります。短期売買のしやすさを重視するなら、スプレッドの狭いFX口座を選ぶほうがよいでしょう。スワップポイントも、比較した各FX口座の相場より低めでした。「スワップが少なく長く放置すればその差も歴然」と口コミにもあるとおり、長期保有でスワップ利益を狙う人には向いていません。スワップポイントを積み上げつつ利益を得る戦略を考えている場合は、別のFX口座を利用してください。自動売買の「iサイクル2取引」は、相場の変動に応じて自動的に売買を繰り返せる便利な機能。しかし、取引ごとに手数料が発生します。なお、「通貨ペアが豊富で使いやすい」と口コミでもあるとおり、取扱通貨ペアの種類は比較したなかでは一般的な水準でした。初心者が知識を得やすい環境は魅力的ですが、実践しつつ経験を積みたい人にはスプレッドが狭く、取引コストが小さいFX口座が向いています。「パートナーズFX nano」や「SBI FXTRADE」が割安な水準だったため、検討してはいかがでしょうか。<おすすめな人>FXの基本を無料セミナーで学びたい人<おすすめできない人>積極的に売買を繰り返したい人長期保有でスワップポイントを稼ぎたい人コストを掛けずに自動売買を利用したい人
松井証券FXは少額からFX取引を始めたい人におすすめ。ほとんどのFX口座が1,000通貨以上からしか取引できないなか、1通貨から取引が可能です。現在のレートならさまざまな通貨ペアを数百円から取引でき、「1通貨単位から取引ができるので初心者にも向いている」との口コミにもうなずけます。初心者ならまずは検討してほしいFX口座です。実質的な取引コストである、スプレッドが狭いことも魅力。スプレッドが狭いため、取引回数が多い人も利益が手元に残りやすいといえます。検証の結果、比較したFX口座の相場と同水準か割安な結果でした。特に英ポンド/円ペアのスプレッドが相場よりも狭く、積極的に売買したい人の候補となりそうです。一方、取扱通貨ペアは22種と他社より少なめ。しかし、主要通貨ペアは漏れなくそろっていたため、マイナー通貨ペアで取引したい人以外は気にしなくてもよいでしょう。FX上級者でマイナー通貨ペアを買いたい人は、ほかのFX口座との併用をおすすめします。スワップポイントが低めであることも気がかり。スワップポイントは毎日受け取れるため、保有期間が長い取引ほど重視すべき点です。「スワップポイント重視の人には物足りない」という口コミどおり、主要通貨ペアのスワップポイントは平均以下の水準でした。マイナー通貨ペアを取引したい人や、中長期で保有したいFX上級者には向いていないものの、短期間・少額で取引したい初心者にはおすすめできます。とくに、1通貨から取引できる点は大きなメリット。これからFXを始める初心者は、ぜひ松井証券FXで色々な取引を試してみてください。<おすすめな人>気軽に取引したい人少額から始めたいFX初心者<おすすめではない人>マイナーな通貨ペアで取引したいFX上級者
ゴールデンウェイ・ジャパンのFXTFはコストを抑えて取引できる点がよいものの、長期保有で外貨を運用したい人には不向きです。主要通貨ペアの10,000通貨での買いスワップポイントを調べたところ、ユーロ/円などで比較したFX口座の相場を大幅に下回っていました。年間で見ると利益に大きな差が生じる可能性もあるため、じっくり外貨を保有したい人は慎重な判断が必要でしょう。一方で、コストをかけずに資金をすばやく動かせる点は魅力的です。比較したFX口座の半数近くが翌営業日以降にしか出金できないなか、平日午前9時までに依頼をすれば当日出金が可能。24時間クイック入金にも対応しており、いずれも手数料は無料です。なお、FXTFではMT4を取引ツールに採用した「FXTF MT4」のほかに、「FXTF GX」という初心者向けの取引システムも提供しています。「誰でも簡単に取引できる」という口コミのとおり、直感的な操作が可能。FXに慣れていなくても取引しやすい機能が充実しています。スプレッドの狭さも比較したFX口座に引けを取っていません。なかでも英ポンド/円ペアのスプレッドは0.6銭と、相場(0.9銭)と比べて割安。コストを抑えて積極的に取引したい人にもおすすめです。取扱通貨ペアが全30種と多く、幅広い通貨ペアの取引を試せるのもメリットのひとつです。とはいえ、比較したなかには1通貨から取引できてスワップポイントも高いSBI FXTRADEのようなFX口座もありました。より気軽に挑戦しやすいFX口座を探している人や長期保有で利益を出したい人は、ほかのFX口座もチェックしてくださいね。<おすすめな人>長期保有で外貨を運用したい人<おすすめできない人>幅広い通貨ペアで取引を試してみたい人コストを抑えて積極的に取引したい人
ヒロセ通商のLION FXは、マイナー通貨の取引にも積極的に挑戦したい人におすすめです。取引通貨ペア数は集計対象外の通貨ペアを除いて54種と、比較したFX口座のなかではトップクラス。マイナーな通貨ペアは主要通貨ペアよりも価格変動が大きく、不安定な傾向があります。リスクがあるぶん短期間で大きな利益を狙えるため、FX上級者にはよい選択肢になるでしょう。スワップポイントも比較的高めです。主要通貨ペアの買いスワップポイントを調査した結果、多くのペアで比較したFX口座の相場と同等、もしくはそれ以上でした。ポジションを持っている限り利益をコツコツ積み上げられるので、中長期取引をする人にも向いています。スプレッドの狭さも、他社に引けを取らない水準。主要通貨ペアのスプレッドは、すべて比較したFX口座の相場と同等でした。そもそも国内のFX業者はスプレッドを狭く設定しているところが多く、相場と同等のLION FXも「スプレッドが十分に狭い」という口コミのとおり。取引コストの負担を抑えられるため、初心者にもおすすめです。「情報が充実している」との口コミどおり、情報収集の手段も豊富さも目を惹きます。複数のニュースサイトから配信される為替ニュースは1日約570本。経済指標の発表や値段が狙った水準まできたことをメールで通知する機能を搭載しているうえ、動画セミナーも受講できます。グルメキャンペーンをはじめとした、独自の取り組みも魅力のひとつです。比較したほとんどのFX口座と同じく、最小取引単位は1,000通貨から。標準的な取引規模ではありますが、比較したなかにはパートナーズFX nanoやSBI FXTRADEのように100通貨以下から取引できる口座もありました。最小取引単位が小さいほど損失も抑えられるため、気軽に取引をしたい人はより最小取引単位の小さいFX口座も検討してくださいね。<おすすめな人>メジャーな通貨ペアからマイナーな通貨ペアまで取引したい人取引に役立つ情報・知識をまんべんなくキャッチしたい人<おすすめできない人>最小取引単位の小ささを重視する人
楽天FXは、楽天のサービスを普段から使っている人におすすめです。FX取引で楽天ポイントが貯まるほか、楽天銀行との連携で優遇プログラムのランクアップにつながる、貯まったポイントを楽天市場の買い物で使えるといったメリットがたくさん。比較したなかにも独自ポイントが貯まるなどお得なサービスを展開しているところはありましたが、グループ全体で活躍するメリットがあるのは楽天FXならではの魅力です。スワップポイントは、ユーロ/円ペアでは政策金利差から概算した95円を上回る123円を記録。英ポンド/円ペアは211円・豪ドル/円ペアは91円と、比較したFX口座の平均よりやや高く、総合的に見ると、長期間外貨を保有したいユーザーにとってメリットのあるサービスといえます。「スワップポイントが高くない」との口コミとは異なる結果でした。最小取引単位は1,000通貨・取扱通貨ペアは26種で、他社サービスと比べても一般的な水準。比較した19社中15社が楽天FXと同様に1,000通貨からの取引となっており、取り扱い通貨ペアの平均は26種でした。少額から取引したい人には向かないものの、緊張感のある金額において主要通貨ペアでの取引をするのであれば、不自由に感じることは少ないでしょう。PCツールやスマホアプリを使ったデモトレードができるのも便利です。事前に使用感を試せるため、自分の好みに合うか確認できます。チャートの分析方法・マーケット情報などの解説コンテンツを配信しており、初心者も情報を集めて学びながら取引できますよ。MT4を使った自動売買に対応しているため、高機能なツールを使いたい人にもおすすめです。ただし、MT4を使うと専用口座でのルールが適用される点には注意。スプレッド・スワップポイントなどは異なるので覚えておきましょう。米ドル/円・豪ドル/円ペアのスプレッドは他社とほぼ同程度ですが、ユーロ/円・英ポンド/円・ユーロ/米ドルペアは割高だったため、コストを少しでも抑えたい人には向いていません。口座開設の条件として、金融資産100万円以上と定められているのも要注意ポイント。学生・専業主ふの人にはハードルが高いかもしれません。コストを抑えつつ少額から取引したいなら、パートナーズFX nanoなどほかのサービスも含めて検討してみてください。<おすすめな人>楽天系のサービスを普段から使っている人長期間外貨を保有したい人高機能なツールを活用したい人情報を集めて学びながら取引したいFX初心者<おすすめできない人>少額から取引したい人コストを少しでも抑えたい人