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投資信託やめたほうがいいの?本当に意味ない?注意点とデメリットを徹底解説

投資信託やめたほうがいいの?本当に意味ない?注意点とデメリットを徹底解説

投資に関心を持ち始めた人が気になる金融商品のひとつに、投資信託があります。しかし、投資信託はやめたほうがいいという声もあり、投資をしても大丈夫なのか不安に思っている人もいるのではないでしょうか。


そこで今回は、投資信託はやめたほうがいいと言われる理由について解説します。さらに、投資信託のメリットやおすすめできる人の特徴、商品を選ぶ際の注意点なども説明するので、投資信託の知識をつけるために役立ててくださいね。

2025年04月21日更新
大島凱斗
ガイド
元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当
大島凱斗

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。

大島凱斗のプロフィール
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目次

投資信託とは?

投資信託とは?

投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、プロが複数の金融商品に投資・運用する商品です。投資家から集めたお金は信託銀行に預けられ、運用会社が運用の指示をする仕組みとなっています。


投資信託は、株式・債券・不動産(REIT)など複数の資産をひとつのパッケージにしているので、投資対象となる地域や資産は、商品によって異なります。少額から分散投資を行えるため、投資初心者からも人気です。

投資信託はやめたほうがいいと言われる理由は?

投資初心者からも支持されることの多い投資信託ですが、「投資信託はやめたほうがいい」という意見があるのも事実。なぜそのように言われるのか、確認しておきましょう。

手数料を支払い続けなければならないから

手数料を支払い続けなければならないから

投資信託はやめた方がいいという理由としてよく挙げられるのが、保有しているあいだは手数料を払い続けなければならないことです。プロに運用を任せるぶん、自分で銘柄や時期を決めて投資するタイプの商品よりも手数料が多くかかります


長期間保有する場合など、運用の仕方によってはコストがかさみ、投資をしても利益が出にくくなる可能性があるので注意が必要。投資信託の主な運用コストは、購入時手数料・運用管理費用・監査報酬・売買委託手数料・信託財産留保額などです。

短期での利益は期待できないから

短期での利益は期待できないから

投資信託では短期的な利益が期待できない、という意見もよく見られます。


投資信託は、リスクを分散させるためにさまざまな商品に投資するもの。いずれかの商品の値段が急に下がっても大損をする可能性は低い一方で、急な値上がりにより短期間に利益を得ることも難しいという特徴があります。


さらに、投資信託は当日の基準価額が不明なまま取引が行われるブラインド方式を採用しているので、売買の申し込みをした時点では適用される基準価額が公表されません。価格を指定した注文ができないので、相場の状況に合わせて細かく売買を繰り返し、短期間で利益を上げる方法は難しいといえます。


リアルタイムで価格を確認して売買する方法により短期間で利益を上げたい場合は、投資信託ではなく株式やFXなどのほうが適しているでしょう。

商品選びが難しいから

商品選びが難しいから

投資信託は商品の種類が膨大なため、商品選びが難しいということもよく指摘されるポイントです。2022年8月末時点で、不特定および50名以上の投資家に募集をかける公募投資信託のファンド本数は5,986本あり、このなかから自分に合うものを選ぶのは困難でしょう。


銀行や証券会社にファンドを勧められる場合には、手数料目的での推奨というケースもあるので注意が必要。本当に優れた商品を探すためには、金融機関の勧めを鵜呑みにするのではなく、正しい知識を持って検討しなければなりません。

元本割れする可能性がある

元本割れする可能性がある

投資信託のデメリットとして、元本割れする可能性があることも挙げられます。


投資信託は、定期預金のように元本が保障されている商品ではありません。運用成績によって利益が出ることもあれば、損失が出ることもあります。損失が発生すると、投資した金額を最終的な資産が下回る元本割れを起こす可能性もあると覚えておきましょう。


金融商品はさまざまな要因で価格が変動するので、運用期間中に価格が大きく上下することもあります。価格の変動をすべて予測するのは難しいため、投資信託でプロに運用を任せても、元本割れの可能性はゼロにはできません

投資に関する知識や経験が得にくい

投資に関する知識や経験が得にくい

投資信託を活用するだけでは、投資に関する知識や経験が得にくいというデメリットもあります。


投資信託は、資産運用をプロに任せられる商品です。知識がなくても気軽に資産運用を始められる一方で、知識を身につける機会を失ってしまうのはデメリットといえるでしょう。投資信託だけでなく、その後ほかの商品にも投資をしたいと考えているのであれば、別途勉強する必要があります。

投資信託で資産運用するメリット

投資信託にはデメリットだけでなく、多くのメリットもあります。具体的に見ていきましょう。

少額投資ができる

少額投資ができる

投資信託は少額から投資を始めることができ、初心者にもハードルが低い金融商品です。


一般的に、投資を始めるためにはまとまったお金が必要。たとえば、株式であれば数万円から、債券は個人向け国債なら1万円からの投資になるので、気軽に始めるのは難しいでしょう。それに対し、投資信託には1口100円程度から始められる商品も多く存在します。


たとえばSBI証券で取り扱いのある約2,700本以上(2022年5月末時点)の投資信託は、そのほとんどが1銘柄100円から購入可能。数多くの投資家から集めたお金を運用するため、株式投資のように個人で100株単位で購入する必要がなく、手軽に投資できます。

専門家に運用を任せられる

専門家に運用を任せられる

専門家に運用を任せられるのは、投資信託の大きなメリットです。


一般的な投資では、相場の動向を常にチェックして細かく売買しなければならず、専門知識を必要とします。それに対し投資信託は、どの商品に投資するか決めたあとは運用をプロに任せられるため、初心者でもすぐに始められます。


投資の幅を広げるためには資産運用の知識を身につけなければなりませんが、なかなか時間や手間をかけられない人も多いでしょう。投資の知識を身につけなくても利用できる投資信託を選べば、早々に資産運用を始められます

分散投資でリスクを軽減できる

分散投資でリスクを軽減できる

投資信託はさまざまな資産を組み合わせてパッケージにした商品なので、自動的に分散投資が叶い、リスクを軽減できるというメリットがあります。


たとえば、債券の価格が上がっているときに株式の価格が下がることもあるなど、金融商品はそれぞれ異なる値動きをします。複数の商品に分散投資すれば、大きな損をするリスクを減らすことが可能です。


投資信託は複数の投資家から集めた大きなお金で運用するため、国内の株式や債券だけでなく、個人では買いにくい海外の株式や債券、個人では売買できない特殊な金融商品などにも投資できます。その分、よりリスクを抑えられるでしょう。

複利を活用することで資産が増えていく

複利を活用することで資産が増えていく

投資信託を活用すると、複利効果によって資産を増やすことが可能です。


複利効果とは、投資で得た利益を引き出さず元本に組み込み、再投資することで利益を雪だるま式に増やせる仕組みのこと。複利効果は長期間投資をすることで大きくなるので、長期投資に向いている投資信託は複利効果を得やすい商品といえます。


投資信託の分配金の支払い方法は商品によって異なるので、複利効果を得たいのであれば分配金を受け取らずに再投資できる商品を選びましょう。

投資信託をやめたほうがいい人とは?

投資信託は初心者でも安心して利用できるようなメリットがたくさんありますが、全員に向いているわけではありません。以下のような人は、投資信託を活用するのはやめたほうがいいでしょう。

短期間でお金を増やそうとしている人

短期間でお金を増やそうとしている人

短期間でお金を増やしたいと考えている人に、投資信託はおすすめできません。


投資信託のリターンは株式などほかの金融商品と比べて大きいとはいえず、まとまった利益を出すには時間をかける必要があります。取引は1日1回なので細かい調整ができず、デイトレードをするのも困難です。


安定した運用のため長期で利益を出すことを目指す商品が多いので、短期的には損失が出る可能性もあります。実際、新型コロナウイルス感染症の影響によって市場が一時的に下落したときは、投資信託を利用する多くの投資家の運用益がマイナスになりました。


ただし、運用益がプラスの投資家の割合は2020年3月では約3割でしたが、2021年3月末時点で約8割まで上昇しています。このように、長い目で見ると利益が回復し安定する傾向にあるので、投資信託では目先の利益にとらわれて売買すると失敗する可能性が高いといえるでしょう。

投資先を自分で決めたい人

投資先を自分で決めたい人

投資先にこだわりがあり、どこに投資するか自分で細かく決めたい人には投資信託は向きません


投資信託は、細かい資産の内訳や割合は自分で決められない仕組みです。日本企業の株式をメインに投資したいのであれば国内株式型、いろいろな地域や資産に分散投資したいのであればバランス型など目的に合わせた商品を選べますが、細かく希望を叶えることはできません。


たとえば好きな企業に投資したい場合や嫌いな企業への投資を避けたい場合でも、細かくどの銘柄に投資するか指定するのは不可能です。投資先に譲れないこだわりがある人は、投資信託ではなく株式や債券などを自分で選んで投資するほうがよいでしょう。

絶対に損をしたくない人

絶対に損をしたくない人

投資で絶対に損をしたくないと考えている人も、投資信託はやめたほうがよいでしょう。


投資信託は、元本保証の商品ではありません。長期運用によってリスクを抑えられるため株式に比べると低リスクですが、元本が保証されている定期預金や、デフォルトの可能性が低い国債などに比べると、投資信託のリスクは高いといえます。


絶対に損をしたくないのであれば、一定額まで元本が保証されている預貯金を利用するのがおすすめです。

投資信託が向いている人とは?

投資信託が向いているのは、以下のような人です。当てはまるのであれば、投資信託の運用を検討してみてもいいでしょう。

投資をやってみたいが時間のない人

投資をやってみたいが時間のない人

投資をやってみたいけれどあまり時間を割けない人には、投資信託が向いています。


投資信託の運用は専門家に任せられるので、時間をかけて投資の知識を身につける必要がありません。資産ごとの値動きや銘柄に関する情報を調べなくても、プロが運用してくれます。一般的な投資であれば投資商品の保有割合を定期的に見直す必要がありますが、これも専門家に任せることが可能です。


さらに売買の判断をせずに済むため、基本的には放っておくだけで資産運用ができます。できるだけ手間をかけずに投資を始めたいのであれば、投資信託は有力な選択肢となるでしょう。

低リスクで資産運用を始めてみたい人

低リスクで資産運用を始めてみたい人

できるだけ低リスクで資産運用を始めてみたい人にも、投資信託はおすすめです。


投資信託は、ひとつの商品を購入するだけで分散投資ができます。株式・債券・不動産など複数の資産に少額から投資できるので、ひとつの資産に集中して投資するよりもリスクを抑えることが可能です。


とくに投資初心者は投資に充てられる余剰資金が少ないケースも多いので、少額から低リスクで始められる投資信託で資産運用を始めるといいでしょう。

投資信託を選ぶ際の注意点

投資信託は投資初心者にもおすすめの金融商品ですが、選ぶ際に押さえておきたい注意点があるためここで確認しましょう。

手数料の安い証券会社や商品を選ぶ

手数料の安い証券会社や商品を選ぶ

投資信託を活用する場合は、手数料の安い証券会社や商品を選びましょう。


投資信託はプロに運用を任せるため、手数料がかかります。手数料が高いとその分手元に入ってくる利益が減るので、手数料を安く抑えるほどお得になるでしょう。


手数料の安い証券会社を選ぶなら、ネット証券がおすすめです。ネット証券は実店舗を持たず人件費がかからないので、手数料を安く抑えられるケースが多くあります。


手数料の安い商品を選びたい場合は、アクティブファンドはやめたほうがいいでしょう。アクティブファンドは株価指数を上回る成績を出すために運用される商品のことで、手数料が高めに設定されています。大きな利益が期待できる一方で大きな損失を出す可能性もあるので、注意が必要です。

投資対象となる商品の特徴を理解しておく

投資対象となる商品の特徴を理解しておく

投資信託を利用する場合は、対象となる商品の特徴を把握しておきましょう。


投資信託は投資の知識がなくても始めやすい資産運用ですが、投資対象となる資産の特徴を把握しておくと適切な商品を選びやすくなります。商品ごとの特徴がわかれば、自分のリスク許容度に合うファンドを選んで運用目標を達成しやすくなるでしょう。


たとえば株式はハイリスク・ハイリターンなので、株式メインで構成されているファンドは積極的に利益をねらいたい人向けです。それに対し、国内外の株式や債券などにバランスよく投資できるファンドであれば、リスクを抑えながら運用できます。


なんとなくで選んで後悔しないためにも、商品の仕組みやリスクとリターンの度合いなどを把握しておくと安心です。

過去の運用実績を確認しておく

過去の運用実績を確認しておく

投資信託を活用するなら、過去の運用実績を確認しておくといいでしょう。ファンドによって運用実績は異なるので、過去の運用実績をチェックすると運用が上手なファンドを見つけやすくなります。


確認すべきポイントは、長期間にわたって運用実績が良好であるかどうかです。長く運用されてきた歴史があり、純資産総額が右肩上がりに増えているファンドであれば、運用が上手である可能性が高いといえます。


景気がいいときは多くのファンドの成績がよくなるため、景気が悪いときを含めた長期間で右肩上がりになっているファンドを選ぶのが上手に投資信託を始めるコツです。


過去の運用実績は、投資信託を購入する前に投資家に必ず渡される投資信託説明書(交付目論見書)で確認できます。運用実績のほかに手数料やリスクなどについても書かれているので、きちんと確認することが大切です。

投資信託を始めるときのポイント

投資信託を始めるときは、以下の2つのポイントに注目してみましょう。

積立投資で運用する

積立投資で運用する

投資信託を始めるなら、積立投資で運用するのがおすすめです。


一度に余剰資金全額を投資するのではなく、一定の金額を長期間積み立てて投資することで購入価格を平均化できます。安いときに多く、高いときに少なく買うことにより、長期的に見ると利益を得やすくなるでしょう。


さらに、長期間積立投資をすると、1年当たりの価格変動のブレ幅が小さくなる効果もあります。投資信託は長期間の投資に向いているので、コツコツと積立投資をして価格変動のリスクを抑えた運用をしましょう。

新NISAのつみたて投資枠を活用する

新NISAのつみたて投資枠を活用する

これから投資信託を始めるのであれば、つみたて投資枠を活用するのがおすすめです。


つみたて投資枠とは、2024年1月から開始された少額投資非課税制度のこと。年間120万円を上限として、運用益が無期限で非課税になるのが魅力です。投資によって得た利益に税金がかからずそのまま得られるので、効率的に資産を増やせます。


また、金融庁が認めた、長期・積立・分散投資に適した商品のみが対象となっているので、比較的安定的な資産運用が期待できるのもポイントです。

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